2022/1/21(Fri)
今日も早朝ローラー、からの整備。

少し早めに切り上げて、お昼ご飯に合わせて皮膚科。
 
 
皮膚科は…7年前に整備で爪を剥がしてしまって、そこから皮膚が荒れてしまった。
 
今は右手の人差し指と薬指にアカギレが7箇所。左手も同程度。
 
右手の人差し指から始まった手荒れは薬指に広がって…左手は何もしてないのに右手に引きづられるように荒れてしまった。面白いことに左右対称に、人間って不思議。

医者には3週間何もしなければ治りますよと言われるし、実際に数日間くらいなら整備しないこともあるけど、3週間も整備しないわけにいかない。
 
 
 

写真は...1年半ほど使ったブレーキキャリパー。

ピストン不全でシマノに送り返して、結局は不良品扱いとして新品になって返ってきた。

コイツが新品のときはどんな動きをしてたんだろう?
 
 
 
金曜の夜を終えて時間が余ったので、壊れた方をばらしてみた。

ディスクブレーキは構造が簡単なので、組みつけるのは難しくない。

仕組みがわからないと油圧に難しいイメージを持ってしまうかもしれないけど、実際にはリムブレーキをの性能をちゃんと引き出す方が難しい。

リムブレーキは組む人によって性能がだいぶ変わってしまうけど、ディスクブレーキは誰ば組んでも同じになる。

Di2もメカニカルシフトより簡単だし、それこそがシマノの狙いなんじゃないか...というふうに日記に書いたことがある。
 
 
キャリパーシリンダーを開けてみると、黒く小さなゴミがちらほら。
 
これはブレーキパットのダスト。
 
MTBなどではレバー側のマスターシリンダーが開けられるので、原始的だけどスポイトなどで吸い上げて綺麗にする。
  
 
ピストンはきっちり密閉されているとどうしても信じたくなるけど、鉄粉が入り込んでるということは完全には密閉されていないし、逆にいえばオイルも外に漏れてる。
 
適切な頻度でメンテナンスをすることを前提に、あくまで現実的な使用に耐えればよく、しかしメンテフリーなんて完璧さはない。
 
それをメディアや売る側がちゃんと説明しないといけないんだけど、コスト面を話そうとする人は少ない。
 
  
 
2017年頃に本格的にロードバイクがディスク化した。
 
みんな2019年とか2020年とかに買い替えて、それがメンテナンスに戻ってきてる。
 
でもサンプル数が500も600もあるわけじゃない。
 
特に寿命に関してはまだ何もわからないとしか言えないんだ。

 


2022/1/20(Thu)
今日も朝イチでローラー、のあと整備。

そして11時から昼ごはん、そのあとまたすぐ整備。

冬って感じ。
 
 
 
旧千葉競輪場の車券場の解体が進んでて…だいぶちいさくなってた。
 
これが壊れ終わると、ベロドロームのメインエントランスが出来て、合わせてフリーダムの前まで駐車場になる。

千葉駅の一頭地に300台級の平面駐車場作るっていうのは、民間では出来ないな。
 

フリーダムを移転する前にこの駐車場案は決まっていて、もちろん知った上で移りました。

駐車場は隣人頼み。

 


2022/1/19(Wed)
整備。

しばらくは、ただ延々と整備する日が続くだろう。

 

昨日の展示会は、「サイクルパーツ合同展示会」といって、各商社が寄り集まって小売店やメディアを招いてくれる。

今年で7回目。

私も第1回目に行ったものの、かなり一般車(ママチャリ)寄りのパーツが多く、それ以降は行ってなかった。

しかしコロナによって展示会中止が相次ぎ、あまりに新商品を見る機会が無くなりすぎたために赴いた。

 
 
代理店と小売店の商談の場は、もともとはサイクルモードがその役割を担っていた。

そこから一般ユーザーを招いて、試乗会もして、ビッグサイトや幕張メッセを使うことで規模が大きくなりすぎてメーカー撤退を招くようになった。


ある代理店の人は、「 すべてはサイクルモードのために働いているようなもの 」と言う。

別の代理店は、「 サイクルモードに参加していたらお金がすべてなくなってしまうから参加しないことにした 」と言う。

それほど負担になっているサイクルモードは、けしてオートサロンのようにヤフーのトっプページで扱われることはない。

ユーザーの入場料が代理店に分配されるわけでもない。

代理店の負担に見合うリターンがあるかはおおいに疑問ではある。
 
 
 
 
それでもサイクルモードはやった方がいいと、個人的には思う。やってもやらなくて代理店スタッフの給料は他業界平均並に上がるわけではいだろうから。

サイスポも、シクロワイヤードも、YouTuberも、基本的に今いるユーザーへのアピールにしかならないけど、大事なことは自転車に乗っていない人たちに興味を持ってもらう活動をすること。

キー局だろうと地方局だろうと他業界雑誌だろうと、自転車を趣味にしているだけの人は沢山いるはずなんだ。

本当はそういう人を味方につけないといけない。そして自転車界にも、サイクルモードみたいなイベントがあることを知ってもらわないといけない。



自転車界は、自力でブームを興していない。

震災による通勤ブームしかり、弱虫ペダルブームしかり、しかし基本的にはずっと右肩下がり。
 
 
数年前までダブついていた在庫がコロナブームによって一斉に捌かれたけど、それとて自力で消化したわけではない。

モノが入らないというのは日本に商品を回してもらっていないだけ、世界から見て日本市場が魅力的ではないというだけにすぎない。



本来コロナは、自転車界にとっては追い風になるはずだった。

コロナ禍で適したスポーツ...それこそが海外での需要爆発であり、日本に商品が入ってこない理由だからだ。

だからモノが足りないからって売り手市場にふんぞり返っているヤツはとんだ勘違いヤロウであり、コロナが収まればまた商品ダダあまりの状態に戻るだけだろう。




2022/1/18(Tue)
今日は都内で展示会。

信号ばっかりなのはしかたないとして、ビルばっかり日陰ばっかりで寒かった。
 
 

見て、この「肉野菜炒め」。

肉が手前に2切れだけ。

時勢的に頑張ろうとしてるのはわかる。でもこういうの企業努力って言わないの。

企業努力っていうのは、値上げせざるを得なかった時でもクオリティで納得させるように追求することなの。

あるいは素直に「もやし炒め」って書くことなの。
 
 
 
帰ってきて夜から整備。

明日も朝からずっと整備だと思う。


 


2022/1/13(Thu)
最近のバイクを見てて思うのは、このマジョーラブームがいつまで続くのかっていうこと。

アレが本当に自転車に似合ってるカラーだとしたら、10年前からあるはずなんだ。
 
でもそうじゃないから、王道ではなくブーム的な扱いとみる。
 
 

ブームってバブルの椅子取りゲームみたいなもので、終わった瞬間に持ってた人の負け。

蛍光カラーブームの時もそうだったけど、マジョーラカラーもブームの後に現金化しやすいとは思わない。

今は売れてるだけに、見極めが怖い。
 
 

マジョーラの次はまたマットカラーが流行りそうだ。
 
しかもカラー。

最近"洗車屋さん"が流行っているけど、その技術差はマットカラーの仕上がり方ではっきりするだろうね。

 


2022/1/13(Thu)
さっきのワイヤー関連の話だけど…
 
最近、整備の見積もり作ってても逐一高いなぁって自分で思う。

その原因の大抵がワイヤーにある。
 
 
1本1,000円とか2,000円とかする低摩擦ワイヤーが当たり前になった。
 
ワイヤーがハンドルやフレームの中に入るたびにクネクネ曲がるから、使わないとまともに動かない。
  
正直に言って整備の腕じゃない。
 
  

小物も200円とか300円とかする。
 
このトレイで…コーヒー何杯分あるんだよ、って。
 
これを1台で3つも5つも使うんだし、ライナー交換なんても概念すら無かったし、そりゃ最終的に高いわけだよって。
 
 
 
どんなに最新のコンポで最新のワイヤーで組んだとしても、外装フレームを7800デュラで組んだバイクを超えられたことはない。
 
だから今の学生達に10年前のバイク乗せると、皆んなシフトの軽さにびっくりするんだよね。
 
そして高いパーツ買わないと解決しないから、20万使って電動シフト買って、油圧ディスクで高い工賃と消耗品を迫られるんだ。
 
 
 
それで0.07Wが4本無くなって、見た目がスッキリして、ワックスがかけやすくなっただけ。
 
自転車が進化してるんだかしてないんだか私にはわからないけど、自転車屋(シマノ屋)が儲からない道理はないな。
 
 
 
ちなみに、ポリマーコートの表面のささくれが嫌いっていう人は結構いる。
 
気持ちは分かる。

でもあんまり悪さをするわけじゃないから、近くで凝視しなければ大丈夫。


 


2022/1/13(Thu)
朝から整備。

今週平日はすべて午前走ってからの午後整備で終わるかなと思ってたけど…
 
 
昨日ヒルイチから保険対応が長引いて、今日もヒルイチから代理店対応。

で時間が足りなくなって本日は朝から整備。
 
 
でもこれは普通で当たり前のこと。今までも、これからも。
 
嫌なら人を増やせばいいんだし、人を増やさなかったからこその今だし。
  
  
 
2011年頃にワイヤー4本すべてフレームに内装化されはじめて、その2年後くらいにはそれがエントリーグレードまで降りてきた。
 
もちろん1台あたりの整備時間も相応に伸びて、もう耐えられないってなって30,000円から35,000円に値上げた。
 
それだってギリギリまで粘ったんだけど、いまでも相対に安いんだ。
 
 
 
最近はステムにも内蔵するようになった。
 
ワイヤー1本あたりの空気抵抗は0.07Wというのがわかってるから、ワイヤーなんて出てても出てなくても走行性能はほとんど何も変わらない。
  
 
でも組む側からしたらすごく大変。
 
フレーム内装は2倍大変だけど、ステム内装は2乗大変だ。
 
だからそう遠くない未来に改訂値上げするんだろうなって感じてる。こないだ都内のお客さんに「まだ値上げてないんですね」って失笑されてしまった。
 
   
こないだのステム交換は1万円で対応したけど、最新の自転車を1時間で組み直すのって、フルスピードでギリギリだもんね。

学生の頃はあんまりお金がなかったから、私は工賃に関しては特にケチ。だって高かったら自分でやっちゃおって思うから。

自分ならいくら払えるかな?っていつも考えるんだけど、それって矛盾してるよね。
 
 
 
 
いいよな、フリーダム。
 
オーバーホール安いし、オーバーホール以外の整備賃はさらに安いし。納品速いし、わりと無理も聞いてくれるし、持ち込みオッケーだし。

店長のウンチクが長いけど、別に聞かなきゃ話してこないし。
 
 
私は客として通いたいから、誰かフリーダム買ってくれないかな?フリーダム売るならいくらかな?って考えることがよくある。

でもそれも矛盾してるよね。


 


2022/1/12(Wed)
本日最後の整備、スポークとハブ。

今日は何の写真も撮ってなくて、申し訳なさ程度に最後に写真。

私はスターラチェットよりカンパ式3点爪の方が好きだよ、っていう...だけ。



YouTuberってすごく頑張ってると思うんだ。

動画編集してる夢たくさん見てそうだよね。

で朝起きて、なんだよ夢かよ…って思うはず。


 
 


2022/1/11(Tue)
火曜日って雨が多い気がする。

否、多いのだ。

なぜなら火曜日が定休日の私にはわかる、直近1ヶ月で4分の3が雨なのだ。
 
 

なので整備。


整備①

レバーの補修。


整備②

ステム交換。

ワイヤーフル内装のバイクは、ステム交換と完全組み直しがほとんど同じ。

残念ながら工賃もほとんど同じ。



さて、2006年頃から2009年頃にかけて、自転車ブームがあった。

それはその後マラソンブームになり、今では筋トレブームに移ったけれど、自転車ブームが続かなかった主因のひとつが初期投資の高さ。

安くても12万円くらいするスポーツバイクは、思い付きで始めようとするにはやや高い。

比較的客単価の高いフリーダムですら、周辺小物および消費税含めて全部コミコミ30万円っていう人が多かった。



あれから15年。

自転車はディスクブレーキになることで2〜3万円上がり、リムブレーキに比べて年間消耗品も180%ほど高くなり、もちろん工賃も上がった。

そしてコロナによって昨秋から定価が110〜115%上がり、来春にかけてさらに上がる予報である。



ポジションの変遷については、ペダルとサドルに関しては脚の長さなど骨格で決まるけど、サドルとハンドルに関しては筋力や柔軟性などフィジカル面で決まることが多い。

だから、始めたばかりのときや復帰したてでは、わりとすぐに変わっちゃう。

もちろんステム交換も、わりとすぐにもう一回組賃が必要になる。


せめてエントリークラスのステム内臓だけでもやめたほうが、新規への敷居が低く保てるだろう。

今、105のフルカーボンを買おうものなら30〜40万円くらい必要だ。

マラソンブームに奪われてしまった反省を、何も活かせていない。


とはいえ国内小売店も代理店も、海外メーカーのラインナップに従うしかない。

シマノとてもはや海外企業なんだから。




2022/1/9(Sun)
見積り作り@日曜22時半。

今日貰ったオーダーは今日のうちに詳細な見積もりを作っておく。

だいたいどれも納期は3~6か月以上先なので、正直言って忘れちゃう。オーダーも都度当日中に作業して、あとは来た時納期としか言えない。



5月納期の人には、5月になったらもう一度確認の電話を入れてくださいとだけ伝えて、私はいったん忘れてしまう。
......最近は覚えておくべきもの、いったん忘れてしまってもよいものを意図的に選んで脳のキャパを守れるようになってきたんだけど、何かの特殊能力かな?
 

半年以上ほったらかしになってしまう人もザラにいるし、それで怒られてしまう時もあるけど、現時点ですでにバックオーダーは200件以上抱えているので、全部にフォロー入れてたらそれだけで日が暮れてしまう。

仮にフォロー入れたとしても「納期わかりません」を連呼し続けるだけでしかないので、気になったらその都度連絡してくださいと伝えている。

 
 
今の売上金は、可能な限りタイヤのストックに充てている。

コンチネンタル、ミシュラン、ピレリ、納期はどれもまともではなく、国内代理店には枯渇している。
 
だからそれぞれの店頭ストックが無くなったら補充できない。たとえショップの備蓄が3ヶ月分あったとしても、世の中のたいていの人は春先から走れなくなってしまうだろう。
 
 
だから全国の店で取り合いが発生してる。
 
フリーダムとてキャッシュが許す限り在庫投資にまわしておかなくちゃいけない。

本当なら代理店に任せたい在庫管理をショップが請け負わなくちゃいけなくなってる。
 
 
 
たとえばハイエンドタイヤは1本1万円くらいする。
 
100本溜めるなら100万円を使うが、それとて50人分にしかならないわけだから、春先早々に枯渇してるだろう。
 
「人事を尽くして天命を待つ」
 
残高尽きるまで補修パーツを買い溜めて、それでもお客さんが走れなくなってしまったらごめんなさいするしかない。

夏になったら胸を張ってごめんなさいって言えるような在庫をしよう。




2022/1/7(Fri)
クラウドファンディング。

「まったく同じ年式、まったく同じパーツ構成のバイクの、リムブレーキバージョンとディスクブレーキバージョンを2台同時に購入して、直接比較してみよう計画」


懐かしいですね、あれから3年が経ちます。

最後のひとりとの覚書が終わりまして、ようやくファイリングに至りました。



私のクラウドファンディングは返済型だったので、税務署に対して返済したという証明が必要です。

3年前はまだCFそのものが珍しく、今でこそアプリで簡単に出来るようになりましたが、当時は現役税理士に聞いてもよくわからないと。

しかし基本的にはただの預かり金ですから、返金の証明さえできればOKです。

なので手渡しで返金した人には覚書サインを貰いました。これだけ言ってなんですが、返金の振込み手数料がバカになりませんので。




今だから言いますが、クラウドファンディングの狙いは実は2つありました。

1つ目はシンプルにお金が足りないこと。

インプレ機材は自前で用意するのが理想ですが、移転直後の口座残高ではハイエンドバイクを2台まるまる用意するのは際どかったんです。

結果的にはギリギリ足りたので、みんなから集めた200万円は使わずそのまま返すことが出来ました。



2つ目は、クラウドファンディングそのものをやってみたかったこと。これは嫌な気になる人もいるかもしれないと思って隠していました。

銀行を使わずに事業資金を集めるのは、次の時代の主流になるかもしれないと期待していました。

そのノウハウを得て、これからの若手に教えたいと。


3年経ってみると…そうはならなかったと感じています。

私がクラウドファンディングをやっていた(る)ことは千葉銀行も京葉銀行も知っていて、しかし私自身でCFのネガティブな面を十分に理解できたので、銀行にとって変わるのは難しいだろうと伝えました。



クラウドファンディングのネガティブなところは主に3つ。

ひとつは管理が大変なところ。

私には75名の参加者がいましたが、この75名とお金が絡むやり取りをするのは非常に時間がかかりましたし、神経も使いました。

銀行には「銀行なら銀行とだけやりとりをすれば良い、それはものすごく時間の節約になる。これだけでも銀行を選びたい理由になる」と伝えました。

今となってはアプリで簡単に管理できるのかもしれませんが、参加する側からしたら、アプリでコピペ文章が送られてくるだけではつまらないでしょう。

参加者とは数字ではなく感情で繋がってると感じますから、アプリを使ってるにも関わらず"生の文章"を送らなければならないとなれば、やはりアプリを使う意味がないでしょう。


もうひとつは、参加者たちは最大の応援者であること。つまり最大の顧客であること。

そして顧客が株主になってしまうことが、事業計画の見込売上に影響しないと言えないこと。


創業直後のもっとも厳しい時期に支えてくれる人たちから、利益をもらうどころか報酬を渡さなければいけない。

だからクラウドファンディングは避けられるものなら避けたいし、避けられるくらいなら銀行の方が良い。

でも避けられないからこそクラファンに手を出してるところに矛盾があります。
 
 
事業資金としての寄付型CFは達成しにくいし、かといって返済型には大きなジレンマがある。
 
クラウドファンディングで成功出来るジャンルは、例えば高額医療費に対する人助けみたいな内容に限られていて、かなり著名な人であっても営利目的で達成させるのは難しいように見えます。

これはこの3年間、自転車にかかわらずどんなジャンルにおいてもそうだでした。
  
 
 
私がクラウドファンディングやってみたかった最大の理由は、前述のとおり若い人が自転車ショップを独立起業するときの選択肢になるかどうかだったので、残念ながらならないと分かりました。
 
割り引いた利益と利子を天秤にかけて、消費する時間とメンタルと成功率が割りに合っていません。
 
それを体験できただけで成功だと思えなければ。
 
  
 
今の自転車界は、業界全体で店舗数を減らさないことの大事さを共有しないといけません。

通販は今いる上級者しか使えないから、未来の初心者が通う店をたくさん作っていかないと、競技人口が減っていくことを止められない。
 
シマノばっかり海外で儲けても、日本の中の誰にも良いことはないんです。


でもそれは出来ていないようにみえるから、若いメカニックのコンサルタントを確立させないといけない。

20年後は自分が大御所だという自覚を持って、たとえ私ひとりでも。



2022/1/6(Thu)
今日も整備。

洗車はできない、メンタル的に。
 
 
 

最近ショップ系YouTubeらの話題で、商品が足りないというトピックが多いと感じる。

自転車屋のブログネタといえば新商品案内やそのインプレであることが多く、この傾向はとても珍しいと感じる。

つまりその…ネタが無いんだろうなと。
 
 
 
フリーダムの日記は商品案内ネタが少ないのが特徴だと思う。なぜなら極力やらないように気をつけてるから。
 
他所に入荷するならフリーダムにも入るし、フリーダムにしかないものなんてない。
 
 
商品のオススメも極力してない。

誰が見てるか分からないネットの中で何を薦めるかなんて定まらないし、そもそもショップのオススメにはショップの事情が入りすぎる。
 
悔しかったらトレックショップがスペシャを勧めてみろって思う。そういう人が現れないものか…
 
 
 
私はユーザー目線にもなれるが、読む人によっては商品案内同様に穿った目で見られてしまうだろう。
 
フリーダムがモノを売らなくても済むように、整備だけで済むようにと目指してきたのは、私が日記で商品を貶しすぎてフリーダムで商品が売れなくなっても経営が成り立つようにするためという理由が非常に色濃い。

メーカーから提供を受けてインプレをしたら、かならずメーカーへの配慮が入るだろう。

だからせめて機材を実費で用意するのは必須だと思っているが、それが出来るだけの余力が必要だ。まずはメーカーに怒られて取引停止されても構わない状態を作らねばならない。



嘘ついてまで褒めるのは嫌だ。
 
クラウドファンディングの企画ではディスクブレーキをケチョンケチョンにコキ下ろしたが、ディスクブレーキロードの性能の悪さそのものではなく、悪いと知りつつ平気な顔して薦める業界が大嫌いだった。

バイクの性能はいずれ良くなるだろうが、人や業界の性格は直らない。アイツらと一緒にされるのが何より嫌だった。
 
 
 
フリーダムに多いネタは、ショップ目線から見た自転車業界。

なかなか書きにくいし、書いたけど載せるのやめたものも多いが、たまにはショップの内面を覗いて欲しい。

ショップ目線から見た商品や業界はショップの人しか語れない。どのショップも2022年に自身を取り巻く環境はそれほど変わらないだろうが、言葉は千差万別。同業者仲間は今の自転車界をどうとらえているのだろう?



2022/1/4(Tue)
本日仕事始め。

1〜2日が週末に重なって「今年はいっぱい休めるーっ!」ってなったけど、今週末に納車するバイクの整備はやらなくちゃいけない。

それでもお店が休みな分だけ自由時間は多い。
 
 
 
本年最初のバイクは…納谷に保存されて埃かぶってたバイクのオーバーホールから。
 
基本的にはその週で一番苦労しそうなバイクから始める。
 
ブレーキパッドの隙間から蜘蛛が出てきたのは初めて見た。まだまだ経験したことない出来事がいっぱいあるんだろうな。
 
 
 
写真はジャイアントの油圧コンバーター。この中でメカニカルシフターと油圧ホースが入れ替わる。

ショップをやっていて大変なのが、昔の規格やメンテの方法を覚えておかなくちゃいけないところ。
 
新しい商品が増えこそすれ、古いやつが減るわけではないからだ。


 


2021/12/31(Fri)
賀正。

筆ペンなんて使うのは冠婚葬祭の時くらいしかないので思い立って書いてみましたが、何回書き直しても気に食わない。
 
 
「賀」っていう字は12画、「正」という字は5画、2つ合わせて17画あります。
私の実力で17画も書いたら1画や2画くらいミスるので、何回書き直しても1箇所2箇所の不満は消えません。
 
だからいつまで経っても気に食わないのは当然のこと。
 
あげく「もう少し太い筆ペンじゃないと…」とか道具のせいにし始める。
あー良くない。良くない。
 
 
私は書星会というところで毛筆6段を持っています。
 
これが100回程度書き直したところで7段になれるわけではありません。
 
何千回も何万回も書き続けてようやく7段にしてもらえるわけで、いきなり上達するわけではありません。

気に食わない実力を認めて、悔しさを抱えて練習するしかないんです。
 
 
 
整備も同じです。
 
私はフリーダムで12年目が終わり、約6万台の自転車を整備してきました。
 
これが来年いきなり10万台のメカニックマンになれるわけではありません。地道にコツコツを重ねて、さらに10年続けてようやく10万台に辿り着くんです。
 
 
だから私は自転車の整備を、文学的に感情的に捉えていません。
 
「当店は真心こめて1台1台丁寧に作業させていただきます」なんていうのを一番評価しません。
 
 
もちろん中には「メカニックは芸術だ!」っていう人もいると思いますし、それを否定するわけでもありませんが、私個人はもっと数学的で物理的なものだと考えています。
 
だって皆さん、私が真心込めたかどうかなんか分からないでしょう?
 
アンタの真心なんて知ったこっちゃない、そんなの要らないから良いバイクにしてくれって思うわけです。
 
だから私は100台しかメンテしたことない人の真心よりも10万台メンテしてきた人の説明されないノウハウを評価します。
 
 
もしかしたら「賀正」も100回書いたら、1枚くらいは悪くない出来のものが仕上がったかもしれません。
 
でもそれは所詮まぐれです。

まぐれを取り繕って修正して加工したものが今のインターネットでありSNSなんだと思います。それが評価につながる人であれば大いに活用したらいいと思います。
 
 
でも私の仕事は対面販売であり、対面整備です。
 
まぐれに期待してはいけないし、コツコツに裏打ちされた実力だけが欲しい。
 
「賀正」を100回書き直さなかったところに、私の真心の無さを感じるでしょう。




2021/12/28(Tue)
今日も朝から整備。

今週は29〜30日納車が多いので、先週末に受けたバイクは月火でやるしかない(というか間に合ってない)。

のこり30〜31日で受けるバイクは8〜10日で渡すことになるので、年末年始がどれほど休めるかはまだわからない。



来年、物販による利益が見込めないとなると、本当に整備を頑張らないといけない。

フリーダムが整備だけで成り立つと言っても、私が裕福になるレベルではないからね。

厳しい2022年が待っている。



写真はヘッドベアリングの下側。

自転車界ではシリコングリスを使うショップが多い。それはおそらく東洋化学が広めたもの。

フリーダムでも長らくシリコングリスを使っていたし、10年くらい前にサイスポでグライトモを紹介したこともある。



でも最近リチウムグリスを使うことになった。

それはこないだ。

10年以上前に整備したバイクが帰ってきたことがきっかけで、リチウムグリスで繊維や樹脂が侵されるということはないのがわかったから。


 


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