2019/11/12(Tue)
現在、日常環境的にホームページが更新できません。

新店舗の状況などは、下記のブログにてご確認いただければと思います。

ブログ『http://freedomtencho.hatenablog.com/


2019/10/4(Fri)
新しいお店は、そこまで広くないかもしれない…。


…などというと語弊があるかもしれない。

世の中の、ひとり(少人数)でやってるロードバイクショップに比べるとものすごく広い方なので、あまりに贅沢な文句ではある。

だからあくまで、 " 自分でイメージしてたよりは広くないかもしれない " 、だけれども。







店舗面積に対して商品を詰め込もうとすると、どうしてもドンキホーテみたいになる。

それはそれで宝探しみたいな楽しさがあるけれど、少なくともロードバイクショップにおけるドンキホーテスタイルは好きではない。




私はロードバイクとは本来は、ポルシェやフェラーリと同じようなスタンスで販売すべきという考えをもっている。(実行するかどうかは別。)

たとえば世の中で何十万円〜数百万円のものが何かと考えたら、高級な腕時計が金額的に近いと思う。

ではロレックスやブライトリングが自社の商品に対してどのような扱い方をしているかといえば、スーツをビシッと着て白いグローブをはめて宝石のような接し方をしている。

それは自身へのプライドだ。




一方でロードバイクはどうか。

ビニールでぐるぐる巻きにしてセール!特化!予約割引!

世の中の腕時計なんて3万円で買えるのにわざわざロレックスを買う人。世の中のチャリなんて3万円で買えるのにわざわざロードバイクを買う人。

どちらも似たような内容だと思うけど、ロードバイクを取り扱う側としてはあまりに高級腕時計の世界と違いすぎて、自分の業界ごと恥ずかしく思う時がある。




私は別段かしこまった人間ではないからロレックスで王様みたいな扱われ方されても嫌だし、フリーダムも「いらっしゃいませ」「かしこまりました」などといった類の雰囲気にはしてない。

でもそれはあくまで私とお客さんとの距離感の問題であって、宝石のようなロードバイクには最大限の敬意を払っていた(る)。

私は自転車界を辞めて時計業界にいきたいのではない。ロードバイクをロレックスの世界まで押し上げたいのだ。







話を戻して。

つまりドンキホーテのように店舗にぎゅうぎゅうに詰め込むのは、私の中ではロードバイクへの敬意が著しく欠けるのだ。

ロードバイクは自転車の技術の全てが集まった最高のものだ。クルマで言えばF1だ。だから可能ならばレクサスのような、一台一台のスペースを十二分にとりたい。

売る側としても何百万も在庫投資して展示しているのだから、最上級にカッコよく飾りたい。

でも店舗面積は大金を払って買ってるものだから、余白スペースのバランスは難しい。







ロードバイクの商品をカテゴリーに分けてみると、

①完成車

②フレーム

③ホイール/リム

これが大物。




そして、

④ハンドル/ステム/シートピラー

⑤サドル

⑥ボトルケージ

自転車を骨と肉に分けたら骨側にあたる、フレームほど大きくないけど消耗品でもない類。




⑦ブラケットフード/ワイヤー/バーテープ

⑧ベアリング/ブレーキシュー

⑨ボルト類/ゴム類/ケミカル類

消耗品であり、整備上の小物として扱ってる類。




⑩ウェア

そのほかは専用の補給食やメーター/ローラー台くらいだろうか。







次のフリーダムは2階建。

店舗兼住宅ではなく、完全に店舗のみで2フロア使う。

1階は整備スペース、2階はシャワールームとトレーニングスペースがあり、ソファは1階にも2階にもどちらにも用意する。

それ以外余ったスペース、全体のおよそ半分程度がパーツの展示スペースになる。




【1階】

⑦ブラケットフード/ワイヤー/バーテープ

⑧ベアリング/ブレーキシュー

⑨ボルト類/ゴム類/ケミカル類

【2階】

①完成車

②フレーム

③ホイール

④ハンドル/ステム/シートピラー

⑤サドル

⑥ボトルケージ

⑩ウェア




だろうか。

私ひとりしかいない中で2階建を管理しないといけないため、防犯上の観点から完成車/フレーム/ホイール/ウェアをのぞく全ての小物は1階に置きたかった。

整備で消耗品を取りにいくのにいちいち2階に登るのも重ねていけば体力を吸うから、小物は全て1階に置くのが理想だった。




フリーダムは他の店に比べて完成車が少ない反面、実は小物が何十倍もある。

バーテープは400種類、ボトルケージは120種240個ほどあるが、これは近場で比べるとバイシクルセオ・船橋ららぽーと店やイオンバイク・サイクルテラスら大手チェーンの旗艦店に対して10〜12倍の展示量になる。




だから小物を1階と2階に分けてしまうと、最終的に展示什器の兼ね合いに折り合いがつかない。

当初の予定をそのまま用いると、なんとなく1階は手狭に、2階は無駄に広くなってしまいそうな気がする。

再考しないといけない。

最終的には引き渡されてみないとわからないが、青写真を何種類か撮っておかないといけない。




ちなみに他の店にたくさんあってフリーダムにほとんど無いものは、ライト/ウェア/シューズの3種。

ここは完全に切り捨ててしまったカテゴリー。

たとえ仕入れ値で売ったとしても通販に対抗できそうにないカテゴリーだから、そうそうに諦めて辞めてしまった。


2019/8/1(Thu)
整備における作業スピードを上げるには何が重要だと思いますか?

ボルトを速く回すこと?組付けや調整のやり直しをしないこと?

...もちろんそれも正解のひとつですが、一番大切なのは、整備中の歩数を減らすことです。



整備スペースには、およそ①工具キャビネット、②整備台、③自転車の3つがあり、メカニックはその周辺をウロウロしながら自転車を整備します。

この時、整備中の歩数がそのまま整備スピードに比例しています。



①②③の中で、まったく動かせないのが①の工具キャビネットですから、工具キャビネットを基準にしたときのメカニックとバイクの位置関係が非常に重要になります。

工具キャビネットの中が汚ければそれだけ作業効率は落ちますし、もちろんキャビネットの中の工具も作業の順番を十分に考慮した配置になっています。

DIYとプロの作業スピードが大きく違うのは、単純な整備スピードが違う事に加えて、この①②③の位置関係の洗練さが大きな差になっています。



さて、ではどうしてそれほどまでに整備スピードにこだわるのでしょうか。

答えは単純で、作業スピードが速いほどショップ全体のサービスが良くなるからです。



サービスというのは、大きく2つにわけて価格面と整備時間になります。

私たち自転車業界の特徴として、およそ全てのショップにおいて売っているものが変わりません。独自のビルダーでも無い限りは提供する商品に差は出ません。整備力も突き詰めれば(突き詰めることが出来れば)、理論上は差が出ないと捉えてよいでしょう。

となると、ショップが生み出せる他店との差は工賃の安さと整備の預かり期間です。工賃は安ければ安いだけ良いでしょうし、預かり期間だって短ければ短いだけ良いはずです。



さて、では工賃は何で決まっているでしょうか。

答えはとてもシンプルで、テナントの賃料と整備スピードです。

今回移転するにあたって、あるいは作年の移転問題の時に、私は全国のショップの工賃を片っ端から調べました。テナントの賃料などは地域や場所によっておおよその相場が公表されていますし、工賃はホームページに書いてあったり展示会などで直接聞くこともできます。

それらと工賃を照らし合わせたときには、十分な整合性が取れます。



例えばフリーダムの洗車サービスはスタッフ(私)が作業して2,500円ですが、これは全国にみて最安値です。高いところだと5,000円にもなりましたが、これは都会の一等地だったりアルバイトレベルの作業スピードであるためです。

また、先ほど“ショップ全体のサービス”といったのは、それをさらにセルフの貸出し環境まで備えているからです。洗車環境として用具も溶剤も全て備えていて、ただ来るだけでよく、セルフサービスで800円で出来るのは、おそらく全国でフリーダムだけです。

フリーダムのオーバーホールは予約不要で3営業日で納品できます。私は私の整備スピードが全国で最速クラスなのを知っていますし、フリーダムの整備環境が全国的に見ても上位にあるのは、私の整備スピードが理由の根源であると考えています。





テナント賃料が工賃に反映されているのは想像に難くないでしょう。

小売店は持ち家であることが最強ですから、私が今回の移転騒動で自社テナントを第一志望に掲げたのは自然なことです。

総合して、会社が自社テナントであること、そしてスタッフの整備スピードが速いことが、ショップ全体で最高のサービスに繋がっていくと言えます。

次のフリーダムは完全新築で注文物件ですから、とにかく徹底的に整備しやすいスペースを設計しています。



私の整備環境は、巡り巡るとユーザーにとっての自転車環境に繋がっています。

私はフリーダムを日本で最高峰のショップにします。まだ脳も体も若く、それが目指せるうちに。


2019/7/26(Fri)
フリーダムが買った土地は売主が企業名義だったから、会社と会社のやりとりだった。だから私より20歳以上年配の人と相対する機会が多かった。

金融機関の支店長や次長、大企業の代表取締役には、特有の胆力がある。ガンダムで例えるならニュータイプ的なプレッシャーを感じるというか、「オレは修羅場くぐってきたぞオーラ」が滲み出てる。

単にお客さんとしてお金を借りたわけではないから、それに気圧されないだけでも大変だった。



私がお店を始めた時も似たような焦燥感があった。それを思い出したと言ってもいい。

私は直前までスポーツ界にいたから、周りの友達は社会人1年目だったり学生だったり、もっといえばプー太郎だったりした。

それが私の中での"23歳"だった。



23歳で始めたフリーダムは整備業だから、接客も整備もナメられたらいけない。

「こんな若造に大事な愛車を任せられるか」と思われてしまうのは避けられないし、そういった評価を覆さないといけなかった。

焦燥感や劣等感があるのは絶対的な経験に裏打ちされてないからだし、だからこそ私は普通の23歳でいてはいけないと考えていた。



さすがに10年もやっていればそれを感じることも無くなったが、今回の件で自分の若さを痛感した。

自分はあまりに若造で甘く、社会の厳しさをあまりに知らなかった。

世の中の33歳がどんなのかはわからないが、少なくとも今の自分では今回の件で渡り合える経験も自信も足りなかった。



昔、元山一證券の部長(女性)に、経営者は寝てる暇なんかないんだよ!って言われたことがある。40年前の日本社会で女性として金融機関の部長まで登り詰めた人であり、会話のスピードがとても速い人だった。

その発言の意図は単に仕事量が多い少ないということではなく、可能な限り外社会に触れて強いプレッシャーを持つ人と相対し、自分もニュータイプ的なオーラを纏って会社を守れる胆力を備えろという意味だった。

10年前の会話の真意に気づいたのは30歳を過ぎてからだった。



とある会社の代表に「オレより裁判経験のある奴はそうはいないぞ」と言われた事もある。

言われた時はピンと来なかったが、今ならその発言の意図や価値がわかる。



これは少し私が成長した証だろう。

 


2019/7/23(Tue)
今日は銀行との融資契約日。

先行して政策金融公庫との契約は終えていたが、これで完全にひとつの作業が完了した。

あとは融資実行日が残っているけれど、その日は特に私が何かするわけではないので、私の集中力は今日でいったん切っていい。




特に自分で事業を始めようと思わなくても、会社にとって融資が最大の関門であるのはなんとなくイメージしてもらえるんじゃないかと思う。

なぜならお金があれば、大抵のことが出来るからだ。

店を作るのも、工具を買うのも、経営が軌道に乗るまで存続を耐えるのも、お金があれば簡単にクリア出来る。




でも私はお金持ちではない。

だから融資は最初にして最大の関門だ。

ツールで言えば、第1ステージでアルプスに登るようなもの。

融資を終えたあとも、予算内で建物が出来上がるかどうかとか、建物が出来ていきなり冬の繁忙期を迎えるとか、けして平坦ではないけれど、それでもすでに最大の山場を越えたのは間違いない。

だからこそ一度集中力を切らすことが出来る。スイッチ入れっぱなしだとオーバーヒートするから、切るなら今しかない。







融資契約に撤退作業が重なったのは、単純に厳しかった。

山頂フィニッシュに加えて中間スプリントも取らなきゃいけない、みたいなノルマが二重になっていた。

そこが少ししんどかった。

まだ撤退作業の方は完了していないが、今日でアルプス山頂と中間スプリントを同時にこなす必要は無くなった。

負担はだいぶ減った。




スポーツも会社もおよそRPGゲームみたいなもので、自分に何かの役割を与えて俯瞰的に実行する。

融資と撤退作業を終えた次の私のロールとして、もう一度最速店長に挑戦しようと思う。



今、店長選手権で勝つには月間3,000kmを走らないといけない。

実際に私が勝った時も、コンスタントに2500km走っていたわけだし。

近年の私はそれが出来る環境になかったけれど、逆に言えば今年は目指せる状況にある。




「サイクルフリーダムの店長が、ベロドロームの横に自社テナント作って、最速店長に返り咲いた」というのは、業界に対してもパワーワードだと思う。

テナントの強制撤退させられたといえば残念な話に聞こえるかもしれないが、見方を変えれば賃貸テナントから自社テナントへのステップアップなのだ。




テナント移行期間にベロドロームが出来て、そこの横に売地があった。融資も受けられて資金の折り合いも着きそうだ。これは一連の流れとしてとてもポジティブだった。

そして今、さらにそこにもう一花添えるチャンスがある。

ならばあと一歩ぐらい望んでみようと思うのも、自然な流れの一部ではないか。




ということでもう一度最速店長になります。


2019/7/19(Fri)
お客さんチューブレスタイヤ初挑戦。

店長は室内で実況解説しながらリアタイヤを作業して、その後お客さんにフロントタイヤを作業してもらう。

お外で。



タイヤ交換で一番簡単なのはチューブラー。単純にパコンと乗っかってるだけなので、気をつけるところはあまりない。


2番目がクリンチャー。チューブとタイヤが別れてることで、チューブラーよりは注意しないといけないことが増える。

そして一番めんどくさいのがチューブレス。空気を抑えるのがチューブから液体に替わることで扱い方に制限が生まれる。例えば液体だから、変にひっくり返しすとこぼれちゃう。

こぼれちゃうくらいならいいんだけど、シーラントがバルブコアに詰まってしまうと、その後ずっと空気が入りにくくなってしまう。注意しないといけない問より作業としてやっちゃいけないことがある。

だから総じて覚えることが一番多いのがチューブレス。



初めてだとシーラントこぼしちゃうのも仕方ないので、自分がどのくらいこぼしちゃうかを把握して、その分だけ多めに入れといたらいいと思う。

50mℓ入れるのを基本だとして、技術的に作業中に5mℓこぼしちゃうとすれば55mℓ入れとく...とか。



作業的にはシーラントをこぼさずに、時間的にはクリンチャーなら2〜3分、チューブレスなら4〜5分で出来たらスタッフクラス。店長クラスならさらに1分ずつ速く。

一般ユーザーならそれぞれ4〜6分と8〜10分で出来たら十分に上手な人だなって思う。


 


2019/7/12(Fri)
サイクルフリーダム移転に伴って、金融機関に依頼していた融資が正式に確定しました。

移転先は、千葉県千葉市中央区弁天4-460-3となります。

変更前)千葉市稲毛区長沼町336-6
変更後)千葉市中央区弁天4-460-3

具体的には、千葉駅から徒歩7分のところにある千葉競輪場もとい、現在建設中の千葉自転車公園(仮称)/千葉公園ドーム(仮称)および千葉ベロドロームの真横となります。
参考)https://www.city.chiba.jp/shimin/seikatsubunka/sports/documents/chibakouentaiikukankihonsekkeigaiyouban.pdf

この千葉自転車公園(仮称)と千葉ベロドロームの横に完全更地の売地があり、今回のプロジェクトはこの土地を買って自社テナント建てよう、というものでした。

事が事だけに融資金額も膨大なものになり、融資が上手くいかなかった場合は近場の空テナントに通常の移転をする案もありましたが、無事第一志望に合格となりました。



事の顛末を少しだけ抜き出してみます。

事の発端は4月13日の土曜日の夕方にテナントの大家さんから強制的な立ち退きを要請されたことに始まります。もちろん契約期間が残っていたものですが、翌週になってすぐに正式に決定しました。

その2日後の午前中に不動産と千葉銀行に事情を説明し、不動産とは現地確認を、千葉銀行には事業計画書を提出しました。

GWが長かったこともありましたが、事業計画書提出から15営業日で、大筋の合意となりました。


現時点ではフリーダムは無借金経営ですし、税理関連は顧問の税理士に依頼をしています。また、私自身でも現金管理を細かく帳簿していて各種税金の延滞もありませんので、経営能力や返済計画自体には問題なかったように思います。

しかし「担保不足」「私一人しかいないことのリスク」がどうにも埋められなくて、そこをどう埋めていくかがこの8週間の争点でした。


「私一人しかいないことのリスク」というのは、端的に言えば1年後に私が死んじゃったらどうするの?という課題ですが、これは基本的に解決できません。

事業計画書というのはほぼ自己紹介ですので、なぜフリーダムが私一人しかいないのかというのはそこに説明してありました。それを崩したときにはフリーダムの経営実績自体が崩れてしまうのは千葉銀行の担当者も十分理解していました。

そしてもうひとつの課題である「担保不足」ですが、私自身はまだ32歳ですから、現金に近い資産を何千万円ももっているはずがありません。すでにわたしの資産のほとんどはフリーダムの商品在庫や工具に代わっているわけですから。



となると最終的にこの2つは埋めきれませんので、千葉銀行1つからは借りきれませんでした。次にあたったのは政策金融公庫(国の機関)です。

ただし政策金融公庫への融資依頼は千葉銀行から掛け合ってくれたので、私自身が何かすることはほとんどありませんでした。

政策金融公庫へのプレゼンが終わった後は、建物の見積や図面が必要な書類となったので、建築関連や設計関連が主な作業となり、ここに3週間ほど費やしました。

最終的に政策金融公庫への融資申し込みから建物の図面、そして融資決定までに8週間ほどかかったため、5月末には発表出来るかなとともっていた部分が7月中旬にまで伸びてしまいました。この8週間は、精神的に非常に長いものでした。

それでも最終的にもっとも望んだ案件で決着したので、フリーダムは希望に満ちています。




少しだけ精神的なことを書きます。

テナントの退去、それも3ヵ月での退去は客観的にみて非常識的で、物理的にもかなり厳しい日程だったように思います。

半年ほど前に撤退要請があれば、融資依頼3ヵ月と建物の用意に3ヵ月で計6か月ですから、経営に穴が開くことは無かったのではと思います。大家さんからしてみれば違約金払うんだからそれでいいでしょって言っていましたが、私のお客さんたちは困ってしまいます。

単純な移転であれば営業に空白期間を設けずに済みますから、新築テナントにこだわるのは私の都合です。それでも半年前に連絡しろよと大家さんにお客さんたちの感情をぶつけられないことは非常に憤りを感じていました。

数日前にふと大家さんと話す機会があり「急な話でごめんなさいねー、半年前はまだ打ち合わせ中だったのよー」って。“次の案件勝手に進めたのはアンタの都合だろうよ、だったらだったで次案があることや成立する可能性を伝えろよこのクソババァ!”って喉から出るかと思いました。声を踏みとどまったことを褒めてください。



千葉銀行や政策金融公庫から融資を受けるにあたって、建築物の見積や図面が必要なことから、実はもうフリーダムの建物の大まかな設計案は出来上がっています。

融資自体は99%決まっていたのかもしれませんが100%ではありません。融資の話になると、今日に正式決定するまで常に「たぶん」とか「おそらく」という単語が離れませんでした。

フリーダムの次店舗は、設計も建築もフリーダムのお客さん達です。設備手配や設備施工もお客さん達です。

以前から「店長!もしフリーダム作るときは任してくれよ!オラァ頑張っからよ!」って言ってもらっていて、実際にそうなりました。みんなすごく張り切ってくれて、良くしてくれて、そういった人たちと「次のお店はどうしようかなー」って打ち合わせる時間は本来ならすごく楽しい部分なはずです。

でもいつも必ず「融資が決定じゃないから」と浮かれる事は出来なくて、盛り上がる皆をたしなめる時は寂しいものでした。

それも今日で終わりです。これで晴れて後ろ髪惹かれることなく、次のお店を考えることを心から楽しめるようになったと思います。




フリーダムの再開は11月1日を想定していますが、正式にはわかりません。

休業中の仮店舗営業はしないことに決めました。仮店舗を設けるなら何処に等の案やいくつかのオプションがありましたが、どれも難があり、資金も含めて実現が難しいものでした。

一方の次店舗はというと、駐車場の問題は解決しました。

洗車スペースもあります。井戸も掘ります。今フリーダムにある環境は全て実現する段取りでいます。



まだ未定な部分も少しあるため曖昧な言い方になってしまって申し訳ありませんが、不明な項目は確定次第追って報告していきます。

今回は融資が正式に決定したという報告です。

まだ第一関門を突破したにすぎませんが、これが最大の山場でもあります。

次の店舗はちゃんと開くと、まずはそこを安心していただければと思います。


 


2019/7/2(Tue)
次の店は...

例えばシマノのバイオラボやスペシャのリトゥールなど、高級なフィッティングマシンを用意することも考えたんだけど、超巨大な鏡を前面と側面に2枚用意することにした。



フィッティングマシンというのは自分のペダリングを考察するためのものなわけだけど、考察するよりもまず自分のことをちゃんと観察する方が先になる。

付け加えるならば、フィッティングもペダリングの考察も、マシンやアプリではなく自分の目と頭で十分に代替できる。

だからこそ見ることそのものが大事だし、鏡は自分が走っているところをリアルタインムで見られるというところがメリット。例えばモーションセンサーなどのハイテク機材よりも、もっともっと原始的な機材の方が重要だと思った。



フィッティングやコーチングがトレーニングジムの一種だとしたら、今の自転車ショップに足りないのはフィッティングマシンよりも鏡なんじゃないかな、って感じてる。

 


2019/6/7(Fri)
シマノから、「コンポが売れません」という泣き寝入りをもらった。

「そりゃみんな今ディスクロードを完成車で買ってるんだから部分的な買換えが無いのは当たり前でしょうよ」「今だけじゃなくてしばらく無いからね」ってあっさりしておいた。

自分たちが作った戦略でしょうに、なにをいまさら。



シマノはもともと、ディスクブレーキはロードバイクには要らないという宣伝文句のもとに2017年にディスクブレーキコンポを登場させた。あくまでシクロクロスやグラベルロード用だ、と。

しかし控えめに見てもそうは見えなかった。シマノの本音と建て前なんて誰の目からも見ても明らかだった。


そして2年が経った2019年にはティアグラと、グラベルロード専用が発売した。

シマノはティアグラ以下を一般普及用コンポ、105以上を競技用コンポと位置付けているなかでデュラエースからトップダウンさせたのは、改めて2017年の発言は嘘だったといえる。




シマノはけしてユーザーフレンドリーと言える商品開発ではないけれど、同時にショップフレンドリーともいえない。

というのも、商品の情報解禁がユーザーとショップで同時だからだ。

これはショップの立場から見れば、次の商品への移行準備期間、在庫処理の猶予期間が全くないのだ。

「プロショップとか言っても何も知らないんじゃないか、ダセェ」ってユーザーに思われる最大の理由は、ユーザー以上に持ってる情報量が少ない事。そうならないためにショップは躍起になって展示会や講習会を駆けずり回っているというのに。



つまりシマノはショップのことはちっとも信用していないんだろう。

もちろん未発売商品やプロトタイプの話をチラッとしてくれる時もある。でもそれは私が外部に漏洩させないと思ってくれているからだ。

でもそれを「当店はこんなに進んだ情報を持っているんですよ」ってアピールするために使うショップもある。とかくSNSやブログで情報を発信しやすい時代だから、俺ってスゴいんだぜってひけらかしたくなるのも分かる。


でも本当は違うよね。

「私なんかに教えてくれるということは、他の人にだって教えている情報なんだ」という真理が裏にある。

そこに気づいている人と気づいてない人の言動の差であって、それを自分は特別だと思ってしまうからこそ簡単に情報を漏らしてしまう。

口の軽い男が下品なのは、自分が真理に気づいていないことをアピールしているからだ。



そしてシマノは、自転車業界には下品な男が多いと思っているんだろう。

だからショップのことは絶対に信用しない。決定的な情報は絶対出さないし相談もしない。

でもあまりに市場のことを無視しすぎているから、現場から見ると販売戦略が迷走してたり暴走してたりする。



もしも私がシマノだったら、情報漏洩した店には重いペナルティーを与えるだろう。

シマノが取扱いが出来ない店というのはイコールして自転車ショップたりえないわけだし、SNSでいくらでもアピールできる時代は反して内部告発が簡単にできる時代。やりようなんて簡単だ。


そのうえでやっぱりユーザーよりもショップを優先して情報を与えるだろう。

ちゃんとユーザーからリスペクトを受けられるだけの情報をショップに纏わせていくと思う。


それが出来てないからユーザーはショップをリスペクトしなくなってインターネットで済ませようとするし、ショップもメーカーも互いに信用してないから戦略がバラバラで動きがまとまらないし、せっかく整備業という側面があるにもかかわらず通販に対してコテンパンにやられてしまうんだろうね。


いまのところ私はシマノの味方もしないし、ショップの味方もしてない。

もし業界全体のことを考えている人がいたら味方になりたいけど、自分のショップより業界のことを優先できる店が世の中にどれほどあるだろうか。




2019/6/4(Tue)
移転作業が進む。

今回は金属ゴミの回収、第1弾。

ゴミの廃棄コストは年々上がっていて、フリーダムを始めた10年前からすると何倍も高い。

フリーダムにして年間のゴミ捨て代は15万円くらいになる。



令和になってママチャリを捨てたことがある人もいるかと思うけど、今までなら買い替えに伴って無料で引き取ってくれていたものが有料になってビックリした人もいるんじゃないかと思う。

毎年どんどん産業廃棄物の対象が拡大していく中で、「アレも産廃、コレも産廃」」で、私自身も知らない間にモノが捨てられなくなってたりする。

今まで無料で引き取ってもらえてたものが有料になることなんて、まだまだ時代の序の口だ。



木曜日にフリーダムに来る人はピンとくるだろうけど、自転車って山ほどゴミが出る。

とにかく梱包に次ぐ梱包で、自転車の体積をはるかに超える段ボールと発泡スチロールに包まれている。

この2つは産業廃棄物の対象として、通常のごみ捨て料金とは別口で有料になる。



さて、ここでだ。

例えばクロスバイクなんかは、おおよそ4万円で買ってきて5万円で売ってるわけだけど、その1万円から組立てコストも納車コストも家賃を含めた展示コストもゴミ捨てコストも出さないといけない。

ぶっちゃけ言うと、そんなのムリ。


だから、フリーダム近辺の自転車屋環境でいえば、クロスバイクを主力としたお店から潰れていってしまうのはすごく自然に見える。

アルバイトを使わないと出来ないし、アルバイトを使っても儲からないんじゃ、わざわざ展示する意味が無いし、費やした店舗面積の分だけ家賃丸損だもの。



でもみんな専門店で買いたがる。

専門家に接客してもらって、納車もきっちりやってもらうのを望んでる。5万円のクロスバイクの組立てに工賃1万円取るって言ったら、きっと隣の店で買うだろう。

専門家にアルバイト代しか払わないから、モチベーションが釣り合わない。

儲からない専門家なんて価値がない。




行政は基本的にルールを増やすけど減らさないので、民間としてはやれることは減っていく。

法整備という言葉はいかにも時代に合わせてルールを変えていくっていうイメージを持たせるけれど、現実的にはただ付け足していってるだけなので、一度しまった首は緩くならない。


そろそろ必要なことを作る政治家だけじゃなく、不要になったものを壊す政治家に登場してもらう必要がある。

だけど政治家は、現実世界で動いているゴミ回収業業者よりも机上の環境ジャーナリストに近いところにいるから、なかなか気付くのには時間がかかるだろう。



ゴミ捨てコストがユーザーに転嫁されるのも時間の問題だと思う。

アマゾンを戦犯とした送料無料という概念が悪者になってからまだそれほど時間は立っていないけど、過剰梱包も早いところワルモノになってくれないと、自転車の見積請求書に「ゴミ処分費用として」の項目が書かれる日が来てしまうだろうな。


 
 


2019/6/1(Sat)
自分のバイクを整備した。

最近は785ばかり乗っていたけれども、785を組んでから半年がたち、各辺が消耗しているのが肌に感じられるようになってきた。

そして785のチェーンに寿命が来たことで、そのほかのバイクも含めて一斉に整備しよう、と。


①785のチェーンをKMC・X11SL-DLCからカンパ・レコードに変更。

これは単純にチェーンの寿命でによる交換。

チェーンの寿命は、完全に使えなくなるところから6~7割程度の時点で交換するようにしている。これはチェーンリングを守るためであり、自分の中でそう決めている。


②785でダメになったチェーンを795に移植。

795はほとんど乗らないため、展示に耐えうる状態でチェーンが貼られていれば及第点。
795自体はペダルが付いていないのと、タイヤをセメントで貼っておらず上に乗っかっているだけなので、すぐには乗れない。

こういった長い期間乗らないことが予想されるバイクに関しては、チェーンとフロントディレイラーにだけラスペネだけつけている。
次の店舗ではバイクの預かりサービスを始めようと考えているけれど、せっかくサービスとしてやるならただ預かるだけでなく、常に乗れる状態を保ちつつの保管サービスにしたいと思っています。あるいは2パターンとか。


③795-30thのタイヤ交換

選んだのは23Cのチューブラー。
ショップ店長という立場もあって、25Cもチューブレスもさんざん試してはいるものの、最終的にまた23Cを選んでしまった。
現在はTTバイクの後輪のみ25Cであり、そのほかは全て23Cに戻ってしまった。保守的と言われようが何だろうが、速いくて楽なのが正義だからだ。


④796のリアディレイラ―のB軸とA軸のグリスアップ

プーリーケージの動きが悪いと感じたため、取り付け軸も併せてグリスアップ。ここの軸を錆びさせてダメにした人もいるのではないかと思う。

リアディレイラ―ハンガーのボルトは、基本的に整備台に乗せた時に必ず増し締めをする。
私の自転車だけでなく、お客さんのバイクもすべて、何か言われても言われなくても必ず行っている。というのも私の整備の特徴として、リアディレイラ―ハンガーの固定ボルトに対してロックタイトを使用していないことが挙げられます。
このボルトはモノによってはかなり細く小さいため、チェーン落ちなどでボルトの頭を削ってしまった時に、ロックタイトを使用したがために外せなくなってしまう可能性がある。基本的には私のバイクもお客さんのバイクも、常に最高の状態が保たれているわけではないはずなので、そういった時のリスク管理の一環として。

同様にカセットスプロケットとロックリングと、カンパニョーロであればフリーボディーを固定している17mmナットも、クイックを外すたびに増し締めをする。これはもはや「ロードバイクってそういうものだから」と思考停止で決めつけて、ただのルーティンにしてしまっている。


⑤796のリアブレーキのカートリッジトーインの付け直し。

もうね、エグザリッドのブレーキシュー削れすぎ。



これで3台の洗車も含めて作業時間は40分くらい。1番時間がかかる項目は④だけど、それでも単品処理で15分。

こまめにやればやるほど1回の作業時間が短く済むので、整備はなるべくため込まないことが最大のポイントだと思う。

「ボルトがはずれない」

整備をやってて思うのは、間違いなくこれが一番無駄で時間がかかる作業内容なので、これを防ぐ手段はこまめなチェックである。

 



2019/5/20(Mon)
前回プロ選手のペダリングスキルについて日記を書いた。



ペダリングの技術習得に関しては、ある程度順序がある。

第一段階は踏み足。第2段階では踏み足と引き足を合わせたものになる。第3段階は踏み足と引き足をつなげる下死点のスムーズさと踏み足の脱力が焦点となり、最後の第4段階では残った上死点が課題になる。

だから例えばペダリング動画などで上死点について語っているものがあれば、その被験者はかなり上級者なのだと推測することが出来る。



ただ上死点のことについて考える時には、ひとつ重要なポイントがある。

それは、ペダリングに関して最終段階まで到達する人は、その時点ですでにそれなりの速度がでているはずだという事。実際に外を走行するときには上半身がかなり前傾しているはずなんだ。

ロードバイクにおいては上体を立てて走ってたら進むわけがなく、楽をしようとしたら上体を下げないといけない。前傾するのはキツイものだと盲目的に敬遠していても仕方なく、むしろある程度前傾させたほうが空気抵抗的にもペダルとサドルの荷重バランス的にも楽であるのは、太ももの乳酸からも身に覚えがあると思う。



つまり、上死点をスムーズに通過させるための練習は、ただ単純に脚とクランクだけにフォーカスするのではなく、上半身が前傾してお腹周りが窮屈な状態で練習しなくてはいけない、という条件が付いてくる。

ある一定のレベルに到達するとどこかでTTバイクが必要になるのだけど、それはTTバイクほどの前傾であってもスムーズなペダリングを行えるようになりなさいという部分が主眼になっている。

ロードバイクにおいては疲労してくると上がりがちな上半身も、TTバイクになると肘の位置が強制的に固定されているので、疲労しても上半身の低姿勢から逃げられない。あるいは披露して筋肉に頼れない状態で、技術によってペダリングを安定させることができないといけない、などと言える。



ローラー台だからといって上半身がガバッと立ち上がって、それでペダリングの練習をしてますと言っても、どうせそんなの実際の走行ではあまり使えない。

ほとんどの人は外走行のためにローラー台で練習していると思うので、たとえローラー台の上であってもちゃんと外走行であることを想定して練習し続けないといけない。



20,000円も30,000円もするようなフィッティングやペダリング講習があるのに対してフリーダムの講習会が5,000円なのは、別に私が5,000円で十分だと言ってるわけじゃなくて、その分4回も6回も来てくださいという意味である。

出来る限り細かいスパンで自分の課題を把握して、自分がどの段階にいるのか、次の段階に進めるのかなどを定期的にチェックする癖をつけて欲しい。

基本的に体が強くなれば出来ることが増えるし、課題も変わるしフォームも変わってくる。社会人ともなれば仕事が忙しくて、残念ながらレベルアップだけではなくレベルダウンすることだってありうるのだ。



今回の日記は別にフリーダムに毎月月謝払ってくださいっていう内容ではなく、自分の練習課題はなるべく短いスパンで定期的にチェックしていった方がいいよ、という事。

1年に1回3万円の講習受けて受けっぱなしになるよりも、1回5,000円の講習を2か月に1度、6回受けてねって思う。

1年間同じ課題に取り組んで、自分でもクリアしてるのかしてないのかも分からないで練習し続けてもあまり意味ない(※)し、それなら例えば1回3000円の講習を年間12回受けたほうがよっぽど意義がある。

※)1年間もかけてクリアできない課題はおそらく何年かけてもクリアできない。とういかそもそも課題が適切でない可能性が高い。


子供の学習塾の月謝だって1ヶ月に1万円もするんだから、パパの趣味に月謝3000円だしたっていいんじゃないかって思う。


 


2019/5/18(Sat)
今日は和光ケミカルの清水さんに来てもらっての朝練。

プロ選手のペダリングに共通する特徴のひとつに、クランクの6時の通過スピードが異様に速いことが挙げられる。


フィッティングやペダリングに関する記事では、横から見た姿勢ばかりがフォーカスされるけど、本当に見るべきなのは前から見たフォームであり、あるいは後ろから見たフォーム。

プロ選手のペダリングを間近で見るには自分も同じカテゴリーまで到達しないといけないけど、見れば一般サイクリスト(フリーダムの朝練)との違いが歴然とする。


フリーダムレーシングのE3やE2には口酸っぱくしてP1を見ていけと言っている。自分が速くなりと思った時に速い人のことを知らなければ、そんなの速くなれるはずがないだろう、と。

このとき、ジロデイタリアやツールドフランスなどテレビに映る選手は、正直言ってレベルが高すぎて何やってるかわからないし、わかったところでフィジカルが違いすぎてマネできない。

E3やE2がE1を見たり、E1がP1を見たり、あるいはP1のクラブチームがコンチネンタルチームを見たりするのは、直近の目標として適切なお手本になるからだ。



そして話は戻るけれど、プロ選手の特徴は下死点の通過スピードが速い事がある。

このとき、なぜ速いのか、どうしたら速くなるのか、速くなるためにはどんな練習をしたらいいか。そういうことをペダリング講習会で説明しているわけだけど、その前提としてまずお手本をしっかり見ておくことが大事。

目で見て脳でイメージして、そうして初めて体は動く。

 

引退したプロ選手というは最高の教材だ。

引退前なら数分たりともついていけない存在だけど、逆に引退したからこそ一緒に走ることが出来る。

たとえ引退して体が太ってスタミナがなくなって走行速度が落ちて低姿勢がとれなくなったとしても、ペダリングのスキルは一流のままだからだ。



2019/5/15(Wed)
今日はカンパニョーロの展示会および講習会。

場所は東京・九段にあるイタリア文化会館。高くには武道館とか靖国神社とか。

電車で行った。昔は自転車で行けたのだけど、最近はロードバイクの持ち込みに厳しく、カンパニョーロジャパンからは自転車で来ないでくれと言われるようになった。

無理やり自転車で行ってもなんとかしてくれるのはわかっているし、何台か輪行バックに包まれているバイクもあったけど、カンパニョーロの顔を立てて電車で行った。私も大人になった。



今回のカンパニョーロ展示会のメインプロダクトはコーラス。ポータルサイトでも新商品が続々と発表されているから、わざわざフリーダムのホムペで同じこと書くつもりはないけれど、個人的に衝撃的だったのは、コーラスがレーシンググレードから一般普及用になったことだ。

カンパニョーロにおいてコーラスは長らくレーシングコンポの窓口として用意されていて、それはシマノで言えばティアグラと105の差と同じく、カンパニョーロもコーラス以上とコーラス未満で大きな差があったわけだけど、今回からレコード以上コーラス以下で括られることになった。

コーラスの値段が安くなった反面、カンパでレースをしようとしたら30万円のレコードを選ばないといけなくなり、予算のハードルは上がってしまったのではないか、などと考える。



コーラスが一般普及用コンポになった証拠のひとつとして、用意されるクランクの歯数で53-39Tが無くなり、替わりに48-32Tが用意された。

プレゼンが進む中で「最近では48-32Tのことをスーパーコンパクトと呼ばれていますが...」という内容があった。

私はスーパーコンパクトなんて単語は初めて聞いた。

隣にスネルの諏訪店長とスペースゼロポイントの岩切店長がいたので、そんな単語聞いたことありますか?って聞いたら、無いって言ってた。


しばらくするとまたプレゼンの中で、「最近ではウルトラコンパクトと呼びますが...」って。

おま、さっきスーパーコンパクトってゆってたぞくぁwせdrftgyふじこlp.....

私はスーパーコンパクトもウルトラコンパクトも初耳の単語だったが、つまりカンパニョーロのプレゼンも適当なので特に記憶に残さないことにした。



電動カンパのセッティングにおいて、シングルスプロケットセッティングなるものが登場した。

これは12枚あるスプロケットの中で部分的なセッティングを行なうもの。

リアディレイラーのセッティングは、カンパニョーロであってもシマノやスラムであっても、トップギアとローギアで調整したら、"まんなかのギア"はレバーのラチェットやコンピュータのプログラムで勝手に動くだけだった。

だからたとえば、1〜2段目と10〜11段目のセッティングがちゃんと出来てるのにもかかわらず5枚目と6枚目の間でガラガラしていたら、これはメカニカルな調整で解決するのは出来ないものだった。

いちおうリアディレイラーハンガーの調整幅0〜6mmの中で少し大きく開いたり、少しトップ寄りに弛ませてレバーの押し込み具合でナントカしてもらえれば問題は小さく済むが、それは乗り手のテクニックに依存するものだった。
※リアハンガーのハの字はメカニックとして公式な内容なので組付け技術に依存してる。

それを、電子制御であることを利用して部分的に解決しちゃおうって事だね。

この、ちゃんと調整したのに部分に変速しないっていうのは、私のメカニック腕が悪いとかお客さんのスキルに依存してるとか、そう思うことが少なくなかったんだけど、メーカーが公式的な対応をしてきたあたりは少なからずワールドワイドの問題なんだろう。



12スピードが使われ始めてから少しの時間が経ち、こないだプロ選手が瞬間的に任意のギアに入りきらなくてスプリントに参戦できなかった事件をdisるというトピックがあった。

スプロケットとスプロケットの隙間はどんどん狭くなるんだから、変速機を動かしてもチェーンが隣に移らないという問題が大きくなっていくのは当たり前。

あとは変速性能に優れたシマノの登場を待つばかりだけど、一方でシマノはチェーンの開発が下手っぴで、駆動抵抗やオイルの保持力、寿命などが他社より劣るから、諸手を上げてシマノを歓迎できるかはわからない。

ちなみにギアの多段化だけど、多段化の恩恵は実感出来ないのが正解。

今までとほとんど変わらない感覚で、知らず知らずのうちに多段化のメリットを享受できるのがベスト。

スラムみたいに1×12Sとトップ10Tにした結果、返ってシフトショックが大きくなってしまう(≒ワイドレシオ化)のは多段化のメリットが無いままシフトミスのリスクが増えただけなので不評。

そのうちスラムもフロントダブルに戻ると予測する。



その他のトピックとしては、カンパの油圧ブレーキは、デリバリーの段階でオイルが入っていて、初回組み付けの際はブリーディングが要らないという部分。

シマノでもブリーディング要らずの完成車はたまに見るけど、メカニックとしても楽に越したことはない。

こないだティアグラの油圧ブレーキが発売発表されたけど、金額としてはワイヤードのアルテグラに近いものだった。逆に言うと同じお金を出してアルテグラではなくわざわざティアグラを買うわけだから、さらに多くの工賃を払うことは抑えたいはずだ。

だからそれがたとえ初回だけだとしても、最終的にはユーザーの工賃が安くなるという部分が重要だ。



最後に余談だけど、ティアグラの油圧ブレーキはティアグラのワイヤードに比べて引きが軽いってインプレがあるけど、当たり前だよね。

値段的にはアルテグラなんだから、ティアグラの油圧とアルテグラのワイヤードを比べて(さらにいえば工賃の価格差も含めて)初めて公平な文章だろって思った。

世の中は安くてモノがいいからこそ評判が良くなるわけで、性能が良くて値段も高いのは自慢することじゃないだろ、ってツッコムのは私だけだろうか。


2019/5/12(Sun)
【JBCF:宇都宮ロードレース】

E1
醍醐  77位
佐野  83位
谷脇  DNF

E2
佐々木 25位
宮本  29位
家崎  35位
東   45位

E3
赤峰  62位
金井  FAD



【JBCF:宇都宮クリテリウム】

E1
阿部 76位
佐野 88位
谷脇 DNF

E2
宮本  11位
東   31位

E3-1組
酒井  1位

E3-2組
武田  18位
金井  DNF




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