2022/3/8(Tue)
雨、銀行、ATM。
 
 
コロナで2月28日まで自宅待機したあと3月1日に振込み作業を行ったんだけど、そういえば郵送で届く請求書を一切受け取っていなかったのを忘れてた。

今月はずいぶん少ないなーって思ったけど、そういえばというか完全に忘れてた。
 
 
フリーダムは40社くらい取引があるけど、自動引落としとメール請求書と郵送請求書は20:5:15くらい。
 
ぜんぶ勝手に引落としてくれると楽なんだけど、それだけ資金ショートが多い業界ってことだと思う。
 
まだまだアナログ。
 
 
 
毎月の銀行作業は、たとえば3月1日に3月分の仕入支払を済ませ、同時に2月分の通帳記入をして試算表の作成も済ませる。そしてまた4月1日に…
 
これが最低限で最高。
 
 
でも、税金や保険など何かしらの案件が追加されるので、銀行作業が1回で済んでる月は少ない。
 
税金も自動振替のメリットよりも手元に領収書があるメリットの方が勝ってしまうし、保険の更新も不定期。
 
利用料の高いダイレクトバンクは性に合わないし、税金はどうせ窓口支払いだし、出かけたついでにATMや窓口に行くのも手間ではない。
 
結局はアナログ。
 
 
 
となるともはや口座にお金を入れとくメリットも無い。物理的な火事や盗難を避けることくらい。
 
仕入れの支払いも店頭回収がベストだし、自分のお給料をフリーダムから振込む様はとてもバカらしい。
 
年間の振り込み手数料は10万円以上にもなる。
 
請求書が隔月になるだけで単純計算半分になるわけだから、少額なら翌月繰越しにして欲しいと思う。自分本位で言えば。
 
 
支払うだけなら電子決済の方が楽だけど、支払った証明は電子決済の方が手間なので、いつまで経ってもアナログ。


 
  


2022/3/7(Mon)
今週の整備量はけっこう大変そうだなって思ったんですが、そういえば今は冬でした。

2週間も休んだから忘れてました…



昨日のダベリの話題なんですが、


自転車の性能の7割がホイール/タイヤ/チューブです。

残りの3割のうちの2割がクランク/ペダル/シューズ/チェーン/カセットスプロケットです。

そして最後の1割をフレームとステムとハンドルで分け合ってるって感じでしょうか。



そして、人間と自転車の割合は95:5くらいです。

ピストバイクやオフロードだともう少し機材がモノを言うとは思うんですが、ことロードバイクにおいては一番機材の影響が少ないです。

ですから人間と機材を足した全体においては、たとえフレームを変えたとしても、5%のうちの10%のうちの3分の1程度なので、せいぜい0.2%くらいしか変わりません。

もちろんFTP5%上げろって言われたら無理ですから、仮にまるまる5%向上したら大きな変化ではあるんですが、私はフレームのメイン性能は見た目だと思っています。


じゃあ高い機材ってなんなの?って話ですが、

人間が漕いでいない時に速いんです。


つまり脚止めてるときは機材力100%ですから、かなり機材の差が出ます。

特に強い向かい風の時は、集団の後ろで一生懸命に漕いでる人と完全に脚止めてる人が、機材によって分かれてしまいます。


みんな例えばズイフトで超頑張ってる時に、20秒脚止めて休んでいいよって言われたら、めっちゃ回復すると思います。

この時に5秒しか休めない機材と30秒休める機材がハッキリしてしまいます。

そして5秒しか休んでいない人と30秒休めた人が同時にタバタ練を始めたら、1セットも2セットもこなせる回数が違うはずです。

 
 
ロードバイクというのはいかにサボるかのゲームですから、みんな札束たたきつけてチョロまかしあってるわけですね。

ということで朝練行ってきます。サボらずにね。




2022/3/3(Thu)
木曜日、今週納車の整備はほとんど終わった。

あとは明日、何台かのチェーンをつないで洗車して見積書作ったら全部おしまい。
 
 
 
新品チェーンは脱脂を伴うので納車の直前に。
 
新品のときについてるグリスはカラッカラに脱脂をするので、そのまま何日か置くと錆びる。だからって保護ワックス塗るんじゃバカらしいので納車直前に。
 
もちろん納車の数日前から洗車しても埃被るので、納車の直前に洗う。

埃は一粒でもダサいから。
 
 
 
新品チェーンについてる防腐グリスには極圧剤は入ってないので、役割はあくまで防錆だけ。
 
シマノの言ってること律儀に守ってるとホイールにグリスが飛び散って、リアの右側だけパサパサになるのでアレ。
 
グリスの汚れは日々の洗車用のケミカルでは落とせないので、スプロケットなどに蔓延する前に処理をする。
 
 
 
「バラ完」
 
っていう言葉は、ワイズロードが言い出したと思うんだ、たぶん。
 
今では他の店でも使うようになった。
 
 
ハイエンドなんか90%以上「バラ完」だったし、特別なことじゃなかった。
 
しかしディスクブレーキの登場によってハイエンドでさえまるごと完成車で買うのが普通になって、「バラ完」が特別になったんだと思う。
 
なぜなら一般的に浸透したのはここ1〜2年の印象だからだ。
 
 
ただ前回書いたように、ハイエンドはどれもだいたい定価の積み重ねなので、バラバラだろうと完成車だろうとコストは同じ。
 
となると変に組みついてる分だけチェックが大変。
 
完成車をそのまま出したら防腐処理が甘いから、ぜーんぶバラバラで送ってきてくれた方がマシなの、ショップにとっては。
 
 
  
でもしょせん新車は新車、イージー。
 
普段のオーバーホールの大変さが100だとしたら、新車の大変さは3くらい。

 


2022/3/2(Wed)
店長選手権のエントリーのメールが来ましたので、即日オッケーしました。

あとでやるとメールが埋もれちゃうので。



個人的なスローガンは…

「店長選手権を取り戻せ」

です。


店長選手権が始まった頃は、走るのとイジるのを両方やる人ってスゲー…みたいなノリだったのですが、時代とともに分業制が当たり前になりました。

もちろんそれはそれで時代の流れですし、お客さんから見れば1人で両方やることに大きなメリットは無いと書いたこともありました。


エントリーリストには、オーナー兼店長も少なくなりました。

お店をやっていて何より大変なのは資金繰りです。銀行に通って頭下げて、通帳と睨めっこして。

メンテナンスの大変さや、保証や保険屋とのやりとりの大変さなど、資金繰りの大変さの10分の1にも及びません。


私がフリーダムを始めて嬉しかったことTOP3は、

1位:銀行がお金を貸してくれたこと
2位:借入額より在庫額の方が上回った瞬間
3位:返済完了した時

です。全てお金のことなんです。


何かのレースに勝ったとか、全日本ロードの先頭を引いたとかではありません。

もちろんそれも今となっては良い昔話なんですが、残念ながらお金のことなんです。

もちろんワースト3もお金のことです。



だから、メカニック兼選手にも価値は感じますが、もっと大きな枠では社長兼店長の方が価値を感じます。

そして社長兼店長兼メカニック兼選手というのは…このエントリーリストからずいぶん減りました。

同じ悩みを共有できる人は多くはありません。



今の私にとって、4つのなかで走力が圧倒的に足りてないのは分かってます。

今の店長選手権が、4つすべてを求めてるわけではないのも分かってます。

だからこれは私だけのスローガンです。


 


2022/3/2(Wed)
本家DTスイスのハブと、それを模倣したマビックのダイレクトドライブの、それぞれの中身です。


何年か前にスターラチェット機構の特許が切れて、たくさんのメーカーが似たようなフリーハブになりました。

構造がシンプルなことに加えて、スルーアクスル化がしやすかったことと考えられます。

最近の完成車にはDTスイスのホイールが付いて来ることが少なくないのですが、これはDTスイスの風洞実験場を使っているメーカーが多く、その時に完成車で使わされるような契約になってるんだと思います。



基本的にハイグレード完成車はほとんどの場合で定価の積み重ねです。

コスパが良いというのは滅多になくて、エントリーグレードのイメージからくる潜在意識のみです。


DTのホイールが良いとか悪いとかいう話ではなく、どんなにコスパの良い完成車も最終的には高く付くので、ハイエンドモデルは変に完成車にしないで好きなの選ばせてくれよって思います。

 


2022/2/27(Sun)
整備おしまい、ローラーします。



整備用のステンレストレイはウェスを置くところで乾かしてます。

新店舗の収納キャパは私の整備キャパの250%くらいあるので、かなり整頓が効いた状態で整備が出来ています。

この2年間で、ウェスの収納スペースがデカイというのはすごく贅沢だなと感じます。

ありがたや。



写真、和光ケミカルのウォッシングミストという製品です。

コロナをきっかけにサイクル関連にも営業が巡ったので置いてあるショップも散見します。もちろんフリーダムもお付き合いで。

ただし医療用アルコールに比べると名前にケミカル臭さがあるので売れません。
 
 
 
仲間外れになってる右の1本はプロトタイプで、東日本大地震の時に開発し寄付したそうです。
 
サイクル事業部が出来る以前のもので、営業担当もホンモノは初めて見たと言っていました。

本製品が「消毒・洗浄」であるのに対し、プロトタイプは「除菌・洗浄」となっています。
 
 
 
 
フリーダムが始まった2009年はまだ和光ケミカルにはサイクル事業部がなく、オートバイのバンセールスに頼んで仕入れたり知識をもらったりしてました。
 
チェーンクリーナーはもともとオートバイのシールチェーン用であり、自転車にはかなりオーバースペックで本来は不要です。
 
サイクル事業部が出来るにあたって、あるいは今流行り?の水無し洗車の青写真を合議したことがあって、チェーンクリーナーで溶かしたあとに、かなり薄めたディグリーザーで一生懸命拭き取るという逆転的な方式になりました。
 
 
 

さて、皆さんにテストです。

洗車を解説する時などに溶剤と言ったり洗剤と言ったりします。

洗剤と溶剤の違いはなんでしょう?
 
 
 
 
溶剤とは石油系溶剤の略で、元ネタは油です。
 
洗剤は水溶性脱脂洗浄剤の略で、元ネタは水です。
 
 
つまり洗剤と溶剤は洗顔フォームに対するクレンジングオイルです。

「チェーンクリーナー使う前に水かけるな」というのはそういうことです。
 
 
 
綺麗にしてくれる主役は洗剤の方ですから、洗顔フォームでありフォーミングマルチクリーナーになります。
 
しかしフォーミングマルチクリーナーの洗浄力が弱いので…((なぜなら屋内を想定してるから))…本来アシスト役であるクレンジングオイルもといチェーンクリーナーで溶かしたあとに無理矢理拭き上げるものとして使っているんです。
 
コレが前述した"逆転的な使い方"の説明です。
 
 
 
ちゃんと説明できた人!10点ッ!




マックオフを宣伝する時に洗浄力の高さをアピールすることが多いですが、想定してる対抗製品が室内用だから相対的に強いだけで、フォーミングマルチクリーナーを薄める前の「元ネタ」はクソ強い洗剤です。
 
外でジャバジャバ洗えるなら薄い洗剤で頑張る必要がありませんし、外で洗ってるのにフォーミングマルチクリーナーを選んでる人には再テストが必要ですね。


 


2022/2/26(Sat)
今日も元気に整備。



トーケンのBBは評価してる。

いや、評価するように変わったというべきか。昔はどちらかというと評価してない方だった。

昔は高いのにダメだったけど、今は安くて普通か若干まとも寄り。
だから良い。


じゃあ今は何を評価してないかというと…

リデア。

シールは甘いわ、寿命は短いわ、スペーサーはプラスチックだわ、説明書は無いわ、ビッグプーリーは一番グラグラだわ…安い以外の取り柄が見つからない。



でもリデアって結構なショップで見かけると思う。

これはなぜかというと、お店側から見た時に仕入れしやすいから。


具体的にリデアはミズタニ自転車というところが取り扱ってる。

そしてミズタニ自転車は関東最大のシマノの代理店になる。特にAクラスのコンポは日本でもっとも在庫が信頼ができる。

スタッフも優秀で、対応も臨機応変で融通も効く。


ショップにとってシマノは毎週1〜2回のペースで発注するから、送料や振込手数料を考える必要がなく、何かのついでに取るとしたら最も対応しやすい。

世の中が送料無料の中で、BtoBは2万円も3万円も買わないと無料にならない。BtoCは皆んな口では運送会社を守れというが、でもいざ自分が送料を払えと言われたら結局は渋るんだ。


もちろんそれはAmazonのせい。

でもリデアが推される事情は、仕入れ上の理由が95%だと思う。



その他5%の理由としては、たとえばビッグプーリーは付いてれば良いという人が多いから。見た目だけの場合も含めて。

ひとつで4〜7万円もするものを何種類も買って、付け替えながら比較してるユーザーは5%もいないだろう。純正から変えれば何だって良くなるだろうし、レースシーンで限界に近い使用をする人もごく僅かだろう。



純粋にリデアを性能で推してる人がいるとすれば、私とは価値観が違う。

たしかにメーカー公表数値は良いんだけど、私はSNSの顔写真を評価しない。



ちなみに関東最大のシマノ代理店はミズタニ自転車。取り扱ってるタイヤはコンチネンタル。

関西最大のシマノ代理店は深谷産業。取り扱ってるタイヤはミシュラン。

だから関東にコンチネンタルが多くて、関西でミシュランが多いのはそういう理由も影響する。


皆んなそれぞれに事情があって、純粋に性能や信頼性で推してくれる人が多くないのは今も10年前も同じ。

でもこの10年間で、送料無料で翌日届くのが当たり前になってしまったんだ。



2022/2/25(Fri)
ルックのEポスト。

ずいぶんと久しぶりに触りました。


すべての自転車において、構造を忘れるほど難しいものはおそらくありません。

しかしコイツは10年前なのでね…触る機会もずいぶん減りました。



普通のシートピラーはただの棒をズブッと差しておしまいです。

一方でEポストの中身は赤いのと黒いのが縞々になっていて、赤いのはブヨブヨした柔らかい素材で出来てます。

※構造上は赤だけでも問題ありません。私もとある事情で赤だけにしていました。
 
 
コレを下から引き付けてシートチューブ内部で圧着する仕組みになっていますが、赤い部分が痩せて硬くなってくると圧着が不十分になり、抜けるようになってしまいます。

つまり消耗品なのですが、とはいえ周期は5年以上です。
 
 
 
 
理屈は簡単ですがパーツ点数は多く、ここだけで250gもあります。

ペダル込み完成車重量で6.3kgという"比較的"軽量な695において、唯一重さを感じる泣きどころになります。

とはいえこれのおかげで乗り心地がたと一線を画し、2022年時点でコレを超える快適性を持つレーサーはありません。

 
最近のロードレーサーはクソ硬ガチガチバイクでも7.0kgでも軽量らしいのですが...そういうこと言うとどうせ炎上するので辞めておきましょう。
 
なにせ自転車乗りの多くはUCIレースに出場しなきゃいけないらしいですから。
 
 
  
 
私事ですが…
 
私は「自分の自転車」として58台を所持してきまして、そのうちルックは25台になります。25台のうち6台が695であり、最多の車種になります。
 
やたらと同じ自転車ばかり何度も買い続けていると、だんだんとその自転車だけ成熟してきます。
 
 
使い続けて初めてわかるネガティブな部分、年式によって改善されてくるメーカー自身が嫌がってる部分を掴み、それの上手な躱し方…とでも言いましょうか。
 
最終的に「この自転車はこんなもの」という妥協点が高水準になってきます。
 
 
私がコンセプトストアに敵わないところです。

ひとつのことを突き詰める強みというのは絶対にあります。
 


2022/2/19(Sat)
国内プロ選手のバイク。

アルテグラのレバー、ST-R8020のトラブル。
 
  
 
メカニカルSTIレバーの中身はシンプルなラチェット。
 
みんなも感覚的にわかるだろうか、シフトアップのレバーで爪を引っ掛けて、シフトアップのレバーで開放してる。

  
そこには2つのギアと4つのリターンスプリングがある。

レバー2本に2本のスプリングと、ギアを引っ掛けるための爪にも2本のスプリング。
 
ブレーキ側の機構にもスプリングやブッシュがついてるので混み合っているが、シフト側のトラブルで疑うべきは2+2×2で計6つ。
 
 
探ってみると6段目のシフトアップが引っかからない。
 
爪が開放されたままギアを回したのでトップギアまで動かしたら戻せないという理屈だった。
 
つまり局所的には内部のギア板を1枚交換すれば良いと思うのだけど、残念ながらコレは丸ごと交換になってしまう。
 
 
私にはどうすることもできないが、原因が特定出来るだけで説得力はまるで違う。
 
機構を理解させてトラブルを説明すれば、次からこの選手のメカトラは減る。それは必ずや彼の完走率を上げる。
 
  
それに今件は復旧できなかったが、復旧できる場合だってあるのだ。

今日は選手がたまたま遊びに来ただけだが、昨日ワイヤーを変えたけど治らなかったと言われ、だからこそ1度見せろと。

STIレバーはブラックボックスに見えるかもしれないけど、私は電動の方がよっぽど分からん。
 
  
ちなみに…レバーのトラブルにおいて、デュラエースのほどけたポリマーが悪さをすることはないので、気にしなくて大丈夫。

 


2022/2/19(Sat)
ルックの輸入代理店から展示用マットを手配してもらいました。

そのままだと少し物足りなかったので、アクリル板を切り出してもらって...。
 
 
 
現在、店内に飾ってある自転車はすべて自分のもの。

完全にコレクション博物館になってしまってるのがすごく嫌。そういうつもりでやってるわけじゃないのにそう見える。
 
 
本当はちゃんと商品を飾りたいけど、何もまともに入荷しない。

全部揃ったら送れと指示した9200デュラエースは、ローターが足りないまま請求書と共に送られてくる。
 
  
 
自転車界の物流壊滅は、とりあえず2023年末まで覚悟してる。
 
買えないもの飾っとくことに意味がないし、いっそ完全に空っぽにしてしまうのも一興かな?
 
 
 
ハンドルステムの在庫は回復した。
 
今はフレームセットにくっついてくることが増えたけど、いっぱいあると自転車屋さんって感じがする。
 
見栄えの話。


 


2022/2/11(Fri)
自転車2台。

●ウィリエール・フィランテ × カンパEPSディスク
●ルック・795エアロライト × 機械式スラム



2014〜2016年頃がリムブレーキの最終世代。

その時代の組みにくいバイク2トップが、ヴェンジバイアスと795エアロライト。


当時はまだステムフル内装というのが珍しかっため、ショップの熟練度が低かった。

しかし2022年ともなるとステムフル内装は当たり前となり、ショップの熟練度も上がり、ヴェンジバイアスの難しさは時間とともに"勝手に"解消された。


一方で795エアロライトは形状機構そのものが独特だった。個体数も少ないため、その整備に熟練した人が増えない。

そのため795エアロライトはもっとも組むのが難しいメカニカルフレームとして残ってしまった。



コンポで難しいのはメカニカルのカンパがスラム。簡単なのはもちろんスラムeタップ。

だから795エアロライトにスラムメカニカルは、もっとも難易度の高い組み合わせになる。

これが上手に組み立てられればコンポ試験は卒業だ。




2022年になると油圧ディスクに無線電動コンポが主流となった。

YouTubeの組み立て動画のほとんどがシマノかeタップの新品同士なのは、端的に言って簡単だから。

「di2が無線になって組むのが楽ですね」なんて言ってるメカニックは、いずれ自分の食い扶持がなくなるのことがわかっていない(かもしれない)。

eタップなんてボルト4本締めてボタン4回押すだけ…そんなものでお金が貰えるはずがない。



一方でカンパEPSは未だに全てエレクトリックケーブルで繋がっている。あるいは大抵のフレームがシマノdi2を主軸に設計してるから、EPSでは加工が入ることも多い。

有線コンポはたしかに組みにくいかもしれないが、組んでしまえば関係ない。つまりユーザーには関係ない。

そもそもダウンチューブの中の電線が1本減ったからなんだというのだ。フレームの中に電線通すことなど雑作もないのだから、無線コンポと有線コンポの違いなど無いに等しい。


その後ずっとバッテリー管理が2倍4倍になることを考えれば、一時的な組みにくさなど有って無いようなもの。

あれはメカニックの手間をユーザーのめんどくささに押し付けてるだけであり、だからこそEPSの主張が理解できる。

「バッテリーはひとつでいい」

とはいえフレームは複雑化する一方だから、いずれEPSも無線化すると思う。



ということで、

2022年現時点で最もめんどくさい完全フル内装フレーム×カンパEPSと、2016年で最もめんどくさかった795エアロライト×メカニカルスラム。

5年後は何が大変になってるかな?




2022/2/5(Sat)
177.5mmクランク。

私も以前度に試したことがあります(身長184cm)。



ヒルクライムだけなら最適と感じましたが、レース強度でダンシングとシッティングを切り替える時や、ペースの加減速に難が大きいとして175mmに戻しました。

これが2014年。



その後しばらくして、2019年頃に短いクランクがワールドツアーで流行り、カンパがモデルチェンジしたこともあって172.5mmに変えてみました。


結果は失敗。

坂で踏みにくくなったことで、サイクリングですら距離を伸ばしにくくなってしまいました。

自転車は何より坂を優先しなくちゃいけないスポーツなので、結果的に1年後に175mmを買い直すことになりました。



サイクリング過ぎてもサイクリングが出来ず、強いポジションでもレースは出来ず。

これは、快適な機材だけを集めると快適に走れなくなっちゃうのと似ています。

剛にも柔にも大きく寄りすぎることなく、機材はバランスよく選ばないといけないということです。


今回の記事はダラダラと補足しませんでしたが、最も重要な内容のひとつです。


 


2022/1/30(Sun)
YouTubeみたいに並べてみた。
 
最近はスペシャとトレックばっかりだったから、ルックを見てると...実家のような安心感。
 
フリーダムは千葉県のショップなので、基本的な商圏も当然ながら千葉県の人多く4割強。一都三県にまで広げると9割。
 
そして残りの1割...関東を超えてお店に来る人のほとんどがルック。
 

 
前期型の795エアロライトに、最も強度の低いスラム・レッドのメカニカルシフト、そして組みにくいボーラ。
 
オーバーホールの前にコーティングをかけるので、普段ならバラさないところまでバラして…せっかくなので並べてみた。
 
仕分けした紙コップはまさかの9個。通常の3倍。赤いし。
     
 
 
YouTubeのメンテ動画のほとんどは新品のコンポ組なので、つまり95%くらい組み上がってる状態からのスタートだけど、ショップのメンテといえばこれが普通。
 
 
脱脂洗浄とビスの選別に1時間。
 
組み上げと防腐が2時間。
 
ホイールは写ってないけど、ボーラとペダルで1時間。

動画にしたら10分。しないけど。
 
 
バラバラの状態だと保管が大変なので、なるはやで形にしたいところだけど...。


2022/1/30(Sun)
土曜日、整備。

早朝30分ローラー乗って、午前から整備。


昨日日記を見返していて、なんだか最近それしか書いてないな、何か違うこと書かなきゃなって思ったのに、結局今日も同じこと書いた。
 
冬だからな…夏遊ぶために頑張ろう!
 
 
 
ターマックSL6。

終わった後の写真しかなくてアレだけど...

フォーク交換&ホース交換込み、ハブ&スポーク、bb、ヘッド、ペダル。

まるごとオーバーホールで3時間半ってところ。
 
 
 
ステム内装じゃないってだけで格段に楽だな。

メンテナンスの基準がもう完全に上がっちゃった。
 
 
SL7だと思ってたらSL6だったから、なんだか得した気分。

ポケットから500円玉出てきた、みたいな。

 


2022/1/28(Fri)
先日、名古屋で展示会がありました。

帰ってきてから夜に1台組みまして…夜なので集中力が必要なホイール作業ではなく、経験と手グセで組めるコンポのワイヤー作業を。
 
 
 
今朝は3本ローラーで少し流したあと、10時半からすぐに整備に移ります。
 
月末銀行作業はお昼ご飯と一緒に済ませて、午後からはずっと整備になります。
 
冬は本当に手が足りない…
 
 
 
4月の上旬に店長選手権があります。
 
ズイフト版の店長選手権は参加しませんでしたが、実走レースは出ます。
 
まだ正式にサイスポから案内は届いてはいないのですが、先週の展示会でサイスポの方と会いまして、レース自体はあるだろうし、また富士チャレと併催だろうとも思っていました。

つまり4月に...。
 

冬の時期は毎日の整備量が10時間を超えていて、レース用の肉体を作るのは非常に難しいのですが、やれるだけ頑張ってみます。

といっても2月が終わるまでは練習のことなんて考えられないでしょうから、今はこれ以上弱くならないように耐えるばかりです。 
 
そしてなるべく暇を見つけて乗るしかない。 
 
  
 
私個人はあまりズイフトは趣味じゃないので、昔ながらのローラー台。
 
部屋を真っ暗にして頭をバスタオルでぐるぐる巻にしてメトロノームです。

映画も観ません、音楽も聴きません。


でもメニューは同じ、出来上がる肉体もどうせ同じです。
 
なぜならメンタルが同じだから。
 
  

 
店舗の内外観写真を更新しました。 

まだ看板が出来ていませんが、これ以上は大きく変わらないと思います。

4年にわたる移転作業でお金も時間も使いまくったんですが、ようやく本業に専念できるようになってきました。

 
 


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