2022/12/1(Thu)
今朝のことである、いよいよ室内練習が始まった。
 
なんとなく12月になったら始めるつもりでいたけど、雨だったり低気温だったりで、ぴったり初日から始めた。
 
 
2月になったらレーシングチームに頼んで一緒に走らせてもらおうかな?
 
4月まで引きこもってからシーズン直前に足試しさせてもらおうかな?
 
あるいはずっと1人で練習したままで、どこかのレースでたまたま一緒に走るようでも構わないのかもな?
  
   
  
昨年は2月/79kgから練習が始まった。
 
先週の朝練は11月/75kg。
 
仕事の負担が数字に現れてる。今年はあきらかに雑用が少ない。
 
 
目指すのは4月/68kg。

先々週は20時間走った。先週も20時間走った。今週もなんとかそのくらいは...

スポーツに必要なのは瞑想だ。


 


2022/12/1(Thu)
お仕事おしまい。


本日、月始。

事務作業系はすべておしまい、銀行振込も全部おしまい。

これで明日からも気兼ねなく整備できる。

特にお金関係のことが頭にあると整備からプライベートまで全てに影響するから…税金払う金を心配する夢も見なくて済むしな。



私は夏休みの宿題は8月1日にぜんぶ片付けてしまって、2日から31日まで遊ぶタイプ。

とかいいつつ夏休みの宿題を全部揃えて出したことはない。

テストの点数について怒られたことはないけど、テスト勉強しないという姿勢について怒られることはあった。

でもテストの点数取るためにテスト勉強するわけだから、テストの点数が取れてればテスト勉強なんてしなくていいよね。

そういう屁理屈をこねたタイプ。



木曜終了後、整備テーブル片付け。金曜も整備。




2022/12/1(Thu)
洗車のついで。

フレーム買ってくれた人の、交換し終わったあとのフレーム。



このフレームをどうするかまだ確定的な指示はないけれど、とりあえず洗っておく。

特にはずす必要の無いパーツまでひととおり外して、防錆グリスやねじロック剤までけっこう丁寧にリセットしておくことが多い。


(Facebookより)


2022/11/30(Wed)
今日はとてもあったかかった。

そして明日からはかなり寒いみたい。
 
明日から少し寒さが和らぐか慣れるかするまで、室内練習にするつもり。

頑張る。
  
 
朝練の洗車ついでにクロスバイクとミニベロの洗車も。
 
冬になるとママチャリ洗車の足はかなり遠のくから…
 
 
 
ミニベロやクロスバイクのスタンドには靴を履かせてある。
 
街ゆく人に評判がいい。かわいいからね!
 
 
外に出しっぱなしの時間が長いけれど、色落ち対策として日焼け止めを塗っている。
 
どこだかで聞きかじった知識だけれど、初めて聞いた時「たしかに!あたまいい!」って思った。
 
 
それこそこの子たちの靴には和光ケミカル(アグレッシブデザイン)の日焼け止め…トライアスロンしても取れないやつ…を塗りたくっておいたけど、夏を挟んでちっとも色落ちしてない。
 

 


2022/11/30(Wed)
ヨネックス・カーボネックスSLD。

すーぱーらいとでらっくす?
 
 
みんなが見たい数値はココとココかな?
 
カタログ作って欲しいけど、無責任なことは言えないな。
 
 
 
SLDの立ち位置は、スペシャのエートスみたいなもの。

プロでなければこの程度で剛性で充分…どころか適切というか。

その分軽さに振った方が恩恵が大きいとということ。


私はエートスで不満が出る人なんてほとんどいないと思ってます。

エアロフライトなんて硬すぎて、かなりの脚力があっても乗ってられない。



(facebookより転載)

 


2022/11/29(Tue)
手組みホイール。

最近流行り?の公道ピストのクリテレース…用です。


ピスト用ハブには両側にギアが付けられるものと片側にしかつけられないものの2種類があり、特にどちらがいいというものではありません。

このハブは片側にしかギアがつけられないため回転方向が確定していますが、今回は「逆イタリアン」という組み方にしました。

聞き慣れない人には何が逆なのかひっかかりますね。
 


スポークを組む方向というのは、ざっくりとらえて駆動優先にするかブレーキ優先にするかで決めます。

ブレーキ優先に考えた場合は、リムブレーキとしてリムから引っ張られるのかディスクブレーキとしてハブから引っ張られるかの違いでスポークの方向が変わりますが、そもそもブレーキ優先で考えること自体がオフロードであることがほとんどです。


となると少なくともリアホイールのギア側だけでも駆動優先で組んだ方がよさそうなものですが、このホイールに関してはリアホイールもブレーキ優先で組んであります。

というのも公道ピストクリテというのは主催者曰く滅多に抜けるものでなく、曲がりくねった特設コースをスムーズにコーナリングしながら目の前の落車を避けるゲームだからです。

なるほどなんとなくメッセンジャー発祥だというのが垣間見えますね。


固定ギアかつリムブレーキも禁止ということでディスクブレーキみたいな止まり方をします。レースではスキッドは禁止だそうですが、もしレースレベルで“なっちゃった”って場合はかなりの負担がかかりそうですよね。

なのでリアホイールにもかかわらず通常とは逆方向にスポークを張ってみました。
 
 
私は公道ピストのクリテレースに対するノウハウは一切ございませんので、現地に行って選手達から見たり聞いたりすればよかったなと思っています。

この手の依頼が今後どのくらいあるかわかりませんが...とりあえず試走してみて指摘されたら変えればいいや的な心持ちです。
  
 
 
組んで眺めて思ったんですが、このホイールは見ていて非常に気持ち悪いです。
 
上述した通り両側にコグがつけられるホイールがあることからも、正直言ってどっちで組んであっても大差わかりません。理論値を体感できるのはプロの競輪選手くらいのものです。

しかしなんというか、どうにも様式美的なものに即してないのが気持ち悪いです。
 
私が他人目線でこのホイールを見たら真っ先に「組み方間違えてんな」って思うでしょうから、同業者目線に合わせて組めばよかったかなって思ってます。
 
 
公道を走るためにブレーキとギアをつけたのに、それをはずして公道でクリテリウムするのはどういう了見か理解しきれませんが、こないだ横浜の赤レンガ倉庫で行われたイベントはとても楽しそうでした。

 


2022/11/28(Mon)
ヘッドベアリング。

小学生のサッカーのスパイクの裏側ではない。

スペイン戦がんばれ!



(facebookより転載)


2022/11/27(Sun)
先週木曜日のこと。

お昼ご飯屋さんで、たまたまお客さんに会った。

その人に「自転車業界はそんなに悪いんですか?」と尋ねられた。
 
 
   
実際のところ、日記に書いてるほど悪くない。
 
別に昨日今日明日で潰れちゃうわけでもないし、あと1年2年5年で潰れるわけでもない。
 
でも遅かれ早かれという点では日記の趣旨どおりなのは間違いない。
 
 
 
私の趣味のひとつがミニカー集め。
  
だけどもうミニカーショップはほとんど無くなってしまったんだ。
 
大手は通販化して店舗は閉鎖し、小さいところはほとんど潰れてしまった。
 
だからもうミニカーショップ巡りというのは出来ない…。
 
  

私が書いてることは、別に自転車業界に限ったことではない。
 
あくまでこれからの自転車業界も、自転車屋巡りというのが出来なくなるというだけであって。
 
でもミニカーショップがなくても私のミニカー集めが続いてるのと同じで、自転車ショップがなくても自転車の趣味は成り立つと考えてる。
 
 
 
私が全ての自転車屋や自転車業界を知ってるわけではない。
 
でも業界仲間やメーカーの営業担当に情報収集をしてみると、整備のみで成り立つショップは極めて少ないこともわかる。
 
だから自転車業界には整備があるでしょうという質問に対しては、整備があるというだけでは業界は成り立たないという回答になる。
 
 
一方で聞くところによると、価格競争の激しい大阪エリアでは、大規模激安ショップが自転車をばら撒いて、その周辺に個人事業主レベルの組み立て屋さんが散立してるらしい。

街のおもちゃ屋さんは無くなっちゃったけど、ヨドバシカメラでプラモを買って、近くのプロモデラーさんのところに直行していくような、そんなイメージである。
 
春が来たら実際に大阪に行ってみようと思うけど、別に業界がそういうふうに変化していってもいいんだと思う。
 
 
 
淋しい話ではあるけれど、フリーダムがそうなっても私は構わないし、フリーダムがなくなっても私は今いる仲間の面倒みながらひとりのチーム員として活動してもいい。
 
店舗自体がなくなったとしても、みんなも私も自転車活動そのものは続けるだろう。
  
 
そのくらいの、あっさりとしたものなんだ。
 
たまたま当事者ってだけであって。
 
 
 
といいつつアレもコレもさっき言ったように、現時点ではそこまで悪くなってない。
 
借金は5000万円あるけど土地評価額も6500万円あって、土地購入用途以外の借入はない。
 
試算表も対照表も何も悪くなくて、まだまだまだまだ余力はある。
 
あくまで業界全体の遅かれ早かれの話だから。
 
 
 
 
今回のセールは何ヶ月前からかずっと考えてたんだけど、直接のきっかけは上記の通りミニカーショップの現状を見たから。
 
何ヶ月間のあいだに思うことは同じであり、あとは実際にセールするかしないか決めるだけだった。
 
 
コロナ禍明けとして3年ぶりに開催された今年の秋の展示会シーズン。
 
例年どおり一都三県の展示会であればすべて自転車で巡っていたわけだけど、学生の頃に通ってたはずのミニカーショップの跡地を通るたびに「ここも潰れてるな、あそこも潰れてるな」って、ずーーーっと思いながら走ってた。
 
もちろん旧店舗の隣が本屋とか釣具屋だったというのもあるんだけど、私個人の趣味はすでにもう終わちゃったんだ。
 
ミニカー大好きなおっちゃんと喋る場所はもうない。それはすごく淋しくて、展示会シーズンが終わった今でも淋しさの光景が心に残ってしまった。
  
 
   
 
写真は、フリーダムのハンドルの在庫。
 
これは数千円のアルミハンドルじゃなくて、ほとんどすべて4〜5万円のカーボンハンドル。

写真に写ってるだけで200万円以上あるわけで、別に自分で買う買わないに関係なく、こういうの見て触るのって楽しいことだと私は今でも考えてるんだ。
 
 
でも今は、メーカーのHP見ながらスマホでポチる時代。
 
それが消費者の選択なんだから、割り切ることは難しくない。
 
これだけハンドルを置いておきながら私は物販で経営する気は少なくて、これは新店舗で仕入しなおす時に覚悟して捨てたオブジェクトみたいなものなんだ。
 
 
 
コロナ禍の品薄なんて、向こう10年以上見れば別にたいしたことない。
 
問題はコロナの先だよね…

コロナは間違いなく時計を進めたから。しかも著しく。

 


2022/11/26(Sat)
フリーダムを13年間やってきて、安売りセールは2回しかしてこなかった。
 
2011年に完全なスポーツサイクル専門店として転身するために1回、2019年の移転の時にも1回、そして今回が3回目になる。
 
他意的だった移転を除けば12年ぶり2回目なのだから、業界でももっとも少ない店だったと自負してる。
 
フリーダムにとやかく言える同業者なんてほとんどいないはずだ。




もちろん意識的にセールはしないできた。

なぜなら業界全体で価格競争はしてはいけないとずっと叫んできたから、自分が同じ穴の狢になるわけにはいかなかった。

他の店長たちにも口酸っぱくして言ってきたんだ、値引き競争は絶対ダメだと。
  
 
 
他店が値引き販売していようと、通販品が持ち込まれようと、なるべく嫌な顔せず(うそ。ちょびっとに抑えて)、黙って受け入れてきた。

本当に自分自身が自転車界最後の良心だと信じて、フリーダムが値引きするようになったときが業界の最期だと思って定価販売を続けてきた。
 

今日び定価で買う人なんかいないだろうという声も届く。

だからフリーダムのお客さん達は本当によく着いてきてくれたと思う。
 
もう誰にも価格競争はやめろとは言わないから、皆んなでガンガン値引きして潰しあっていこうぜ! 


 
 
今回のセールは主にシマノがメイン対象ではあった。
 
 
((中略))
  
 
とかく今回のシマノは酷かった。
 
新型のデュラエースもアルテグラも105も、まだデリバリーも始まっていなければ受注開始日も決まってないのに、ショップはオーダーだけは受け付けて、とりあえずのお客さんを我先にと確保して。
 
なぜメーカーはそういう小売店を咎めないのか、現在進行形で理解し難いものがある。


本当はある程度の基本売買契約は存在していて、たいていの問屋は通販はダメとか不当廉売はダメとか書いてある。

でもじゃあ激安通販を止めてみろよといえば止められない。

業界最大手のワイズロード資本を大和証券が買って、最終的に彼らが自転車業界に財産を残してくれるか分からないだろう?

市場を焼け野原にしたあとに、また他の誰かに売り渡したってかまわないんだ。
 
 
 
フリーダムにしても。
 
右から左に流しても利益ゼロだけど、今までどおり他店から持ち込まれても利益はゼロ。

でもシマノの取扱代理店はたくさんあって、その全てと契約ノルマを守れるんだからメリットはある。
 
 
もちろん代理店の味方をしてるわけでもない。

契約条件やノルマを送ってよこすわりには商品が揃ってないんだから、冷めた目で見てるのは間違いない。

時世的には別に自転車業界だけじゃないかもしれないし、だからといって自転車業界もそれだ。
 
  

先程ホームページにセールのことを載せて、6時間で手持ちのデュラエース21セットはほぼ完売。

アルテグラはキャパオーバーでまだ数えてない。

単なる個人経営店でさえそれだけ売る力を持てるんだから、値引きの強さを改めて実感できた。
 
 
値引き販売は劇薬だ。長く続けたら麻痺してしまう。
 
フリーダムはまだ数年に一度だから効果は高いけど、業界全体ではどうだろうね?

今回のセールをブラックエブリデイにしたのは、アメリカンジョークだけではないんだぜ。


 


2022/11/24(Thu)
朝練で走ってる間ずっと考えていたんですが、セールをします。




対象商品、すべて完売いたしました。 
 


 
※※※※※
 
 
今回のセールはブラックフライデーに合わせたものとなりますが、これはけっこうエグいシステムだなーと考えることがありまして。

アメリカの文化をひっぱってきて、Amazon市場で、VISA/masterカードを使って、ぜんぶアメリカに持ってっちゃうんだなーと。

ブラックフライデーの後もどうせワイワイセールがありますし、近い将来に大和証券(ワイズロード)やヨドバシカメラから持ち込まれるくらいなら、自前の方が良いと判断しました。


今回に関してはキャニオンへの組付けも対応します。

どうぞご利用くださいませ。


 



2022/11/23(Wed)
ミノウラのメンテナンススタンド。
 
 
フリーダムの仕入よりAmazonの売値の方が安いんだ、
 
私もブラックフライデーで仕入れちゃおうかな?
 



完全に価格崩壊していて、代理店制が成り立っていない。

どうしてフリーダムはAmazonから仕入れないの?って聞かれたら、うまい答えがないものね。
 
 
国内企業のもの...たとえばOGKのヘルメットやパールイズミのウェア、あるいはこのミノウラのスタンドなどは、いずれメーカー直販になると思ってる。

それかオープン価格か。

じゃないと無理でしょう。


(facebookより)


2022/11/23(Wed)
水曜日、祝日。

私は曜日感覚100%なので、日程を日付で伝えられても瞬間的にわからないし、まして祝日があっても気がつくのは前日であることが少なくない。

基本的に金土日や土日月という3連休の場合は来客的には暇になりやすく、遊びに来る人も多い。
 
一方で週半ばに祝日があっても来客は普段と変わらなくて、さらに祝日は水曜日の時が一番ダメージが少ない。

だから私はいつもどおり。
 
 
 
祝日になるとキツイのは、ひとつは金曜日。

週末が1日減って平日の整備時間が1日減るので、整備はつまる。


でも本当にキツイのは月曜日。

月曜日に発注作業が出来ないと火曜日定休日に手配作業を強いられるし、荷物が届くのも水曜ではなく木曜日になりやすい。

土日に納品するとなれば金曜日の夕方までには洗車を終えて請求明細を作らなくてはならず、木曜日は徹夜になりやすい。

つまり月曜日が祝日だと木金土の練習がほとんど出来なくなる。

私にとってはハッピーマンデーにはならない。




写真はDTスイスのフリーボディ、ベアリングが崩壊してる。

フリーボディの外側はもっとも水に弱い部位のひとつであり、あまり珍しいことではない。



スプラインは問題ないのでベアリングを新品にしておしまい。

フリーボディごと→12000円くらい
ベアリング単体→3000円×2ヶ

中に入れるベアリング次第ではあるけれど




2022/11/22(Tue)
オーバーホールというのは何ですか?と聞かれることがありまして、端的にはグリス交換です。
 
自転車が回転する部分にはベアリングというパーツが入っていて、鉄の球がスムーズに動くために潤滑グリスが入っています。
 
これが時間や走行距離によって消耗してくるので、定期的に詰め替える作業が必要です。
  
 
 
具体的には、ホイール、bb、ヘッド、ペダル、リアディレイラーの箇所のグリス交換になります。
 
そこにブレーキキャリパーのローラーやレバーのリターンスプリング洗浄とワイヤー交換、スポークテンションの修正作業がセットになって、フリーダムだと35,000円で請け負っています。
  
  
  
オーバーホールの周期はおおよそですが、1万kmに一度、又は1年〜1年半を基準にしています。
 
実業団選手以上になると走行距離や強度が高く、年に2回以上になる人もいますが、たいていは冬に整備しておけば春夏秋ノントラブルで過ごせることが多いです。
 
一方で2年サボると春夏秋冬春を過ぎて、夏頃に整備に預けなければならない、そんなふうに感じています。
 
 
いずれにしても整備周期は長く持つものではありません。人間の力で動かす以上は、あまり粘度の高いケミカルを使えないからです。
 
メンテナンスの頻度は所有者の自転車への愛情に比例していることも多く、例えば高いグレードのパーツで組まれた高額車はこまめに持ってこられることが多い反面、同じ人であっても通勤用は3〜5年ほったらかしになることもあります。
 
ちょっとかわいそうではあるのですが、気持ちはわかります。
 
300万円の自転車も10万円の自転車も構造は同じなので、請求工賃がほとんど変わらない分だけ割高感はあります。
 
なんならメカニック的には精度が悪い分だけ安いバイクの方が大変です。
 
 
 
 
写真のグローブはウレタン製のもので、1組で3台ほどオーバーホールすると真っ黒になって交換になります。
 
消耗品グローブとしてはやや高額ですが、指先のケガリスクのことを考えて常用するようになりました。
 
一般的なニトリル手袋は、接客や電話対応になるたびに都度脱着することが不便すぎて、ワンオペであるフリーダムには向いてないかなと思って滅多に使うことはありません。
 
 
ちなみに今までで最大級に汚かった自転車は、5年間1度も整備してない通勤用ロードバイクの整備でして、1台でウレタングローブが3組潰れました。

あの子が最高記録。



(次の日記に続く↓↓)
 


2022/11/22(Tue)
フリーダムは10月決算でして、1年の始まりは税金と支払いから始まります。

各種法人税に加えて最近は固定資産税。あとは個人の分と、火災保険や盗難保険など各種保険の更新。

毎年払う税金と保険を足して、ざっくり300万円だとします。

余談ですが消費税は別枠です。しかし支払うときは結局は同じ口座からキャッシュがごっそり減るので、毎回支払書みてグェッてしてます。


借入返済は1年分で600万円。

販管費はせいぜい100万円/年なので、すごーくざっくり、フリーダムの維持には900万円が必要です。




1回のオーバーホールにつき確定的に30000円の粗利だとすると、300台整備すれば賄えます。

しかし12〜3月に受けるオーバーホール台数は約150台ですので、冬の整備だけでは賄えません。

実際のところはオーバーホールに付属したパーツや新車販売などがありますが、これから先はそれら消耗品や新車関連すべて持ち込みになると仮定すると足りていません。

ですからまだ消耗品や新車を買ってもらえる時代であるうちに返済をし終わらないと、"家系ショップ"には辿り着けないのです。




最近のバイクは本当に複雑で、率直に言って30000円では割に合わない作業時間になっています。

3万円というのはもともと、手組ホイールとフル外装クロモリ時代の相場だからです。

大手チェーン店では新車の組み立てが50000円だそうです。
  
私は中古を組み直して35000円なのにって思うと、なんだか値上げてもいい気がしてきます。
 
1台50,000円も貰えれば年間180台だけオーバーホールすれば良いことになり、だいぶ現実的な数字に感じますが…
 
 
皆さんが通っているお店は、いくらでオーバーホールしてますか?


2022/11/21(Mon)
消費者金融の誘いみたいな毎日ファックスはいっぱい届く。

どこで誰から情報が漏れてるか分からないけど、どこからでも漏れてると思ってる。

個人情報はちゃんと守りますなんて甘っちょろい世界は、どこのお花畑にも無いだろう。
 
 

この広告における、「円安はいつまで続くのか。」という問い。

これは簡単な経済学なので、計算式が説明がつく。
 

私は大学生のはやい頃から、所属していたゼミの先生の影響で投資のシミュレーションをしている。

今となっては金融商品買うよりフリーダムの在庫に投資した方がよっぽど利回りが高いので実際に買うことはないのだけど、為替においては15年間で勝率7割くらいある。

為替が何によって決まっていくのかはシンプルな理屈であって見なきゃいけない数字は1つや2つや3つしかないから、難しいものではない。




さて、みんなにひとつ問題。

スポーツサイクルショップとして商品在庫に投資をしようとした場合、何が堅い商品でしょうか?


…………。


……………………。



答えのひとつはチェーン。具体的にはシマノのチェーン。

フレームやタイヤやバーテープなどは誰が何を使うかわからないから広く平たく在庫をしなければならないけど、チェーンはほとんどの人がほとんど同じ製品を使っています。

9割の人がシマノのコンポを使っていて、シマノを使ってる人の9割がシマノのチェーンを選んでいるでしょう。

長期在庫によるゴムの劣化やサビ浮きも無いジャンルなので、買い溜めには非常に適したジャンルといえます。


……………………。


…………。

 

 
例えばデュラエースのチェーンは、1年半前までは4700円だった。

それが今では6000円に。

超短期間で25%も価値が上がったといえる。


つまり自転車の製品の大半が値上がるとわかった時点でとにかくチェーンだけでも買い溜めておけば、多少なりともバブルにあやかれる。

なんだか自転車業界が厳しい厳しいとばかり聞こえてくるけど、部分的にはウハウハしてる人も少なくないはずだ。

私が大手通販サイトだったら、市場の全てのチェーンを買い占めちゃったかもしれない。

 
 
しかし問題はこのあと。

今はまだ商品が値上がったままなので問題ないけど、これ以上円安にならないのも分かったからにはバブルもここまで。

今から在庫を増やそうとしてももう遅い。

常識的に判断すると、安く買って安く売るのはあまり意味がないのと同じで、高く買ってきて高く売ろうとすることもあまり意味はない。


物理商品であっても金融投資であっても理想は同じ、安く買ってきて高く売ること。

今はこれが自然に出来てるから問題ないけど、問題は円高が始まった時。

金融商品と違って売値や売るタイミングを自分で決められないのが物理商品だから、円安が収まった今からは細かく在庫を注視しないといけない。


いずれ円高に戻るときがくるだろうが、小売店は高く買ったものを安く売ることが出来ない。

仮に3〜4年で末端価格が下がり始めるとしたら、その前までに在庫をスッカラカランにしておかないと、最終的に身切り決算セールで市場価格を混乱させることになる。

今この高止まりしてる状態にも関わらず、今まで通りの契約やノルマで在庫を買ってくれと迫ってくる代理店が、どれだけ理にかなっていないか分かるだろうか。



先の日記で、大手のみが通販サイトとして残り個人経営店が絶滅する時が来たと書いた。

そして自転車界は小さな小売店の集合体で作られてる業界だから、この変化が速ければ速いほど縮小率が高い。


元からお金持ちの人が始めたパターンが多いから、道楽的な家系ショップはしばらく続けてくれるかもしれない。

一方で中規模ショップでは別業界の資本家であることも多いから、そういうところは撤退もはやいし、現場スタッフが稼いだお金がそもそも自転車界に残してくれないかもしれない。

しかしいずれにしても新規参入者が見込めないから、今いる人たちが辞めた時点で業界が終わる。無論、私も含めて。
  
  
 
当たり前だけど自身にどれだけキャッシュが残せるのかは考えてるし、本当はそれだけでなく自転車界全体にどれだけ資産が残るかまでも考えたい。
 
でも自転車界は昔から今に至るまで本当にお金がないから、仮に3〜4年後に訪れる円高デフレにどう耐えるかと同じくらい、3〜4年後に残ってる小売店がいくつあるのかも憂いておかなければいけない。
 
2012年の円高の時と違って、もう大企業の通販化が始まってるんだから。
 
 
 
世の中のお金持ちの半分が投資家である時代だから、稼ごうと思ったらお金の知識がないと稼げない。
 
自分で会計や経営分析までしてる店長仲間は少ないけど、潰れるのが顧客に対する最大の裏切りであるのは皆んな分かってる。
 
にもかかわらず稼ぐ意識とプレッシャーが足りてないから、あまり同情できない。
 
金と知識が顧客を守る礎なのに、自転車界はそれがおろそかだ。
 
 
 
 
なんだか最近はユーザーよりも同業者に向けた日記が多いけど、自転車界が直面する問題はユーザーにも分かっておいてくれた方がいい。
 
なぜやら近いうちに自転車界は無くなっちゃうから。
 
だって日記を読んでる人達のなかで、近所に本屋さんが残ってる人ってどのくらいいます?


 


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