2023/11/28(Tue)
月曜日、朝から整備。
 
  
今週の山場はこの795ライト。
 
仕上がりは同業者が至近距離で見ても大丈夫。でもお客さんがどう評価するかはわからない。

合格点がどこにあるかっていうのは難しいんだ。
  
  
 
先週の山場はヴェンジバイアスだった。
 
でも今週の795はエアロライトではなかったし、先週のヴェンジも機械式シフトではなかった。
 
まだまだ序の口。
 
今日は3台仕上げて、週末までにあと6台。
 
まだまだまだまだ序の口。
 
 
  
(facebookより)
 


2023/11/28(Tue)
「ビス2本だけ取って下さい」
 
2本だけとかいうな、2本もって言え。
 

この状態で外すのはけっこう大変だから、皆んなは壊しきる前にお店に持って行ってあげてね。
 
   
 
(facebookより)
 


2023/11/18(Sat)
ローラー台の整備、内部のベアリングの交換。

漕いでてうるさいんだって。
 
こんなのバラせないはずないんだから、基本的に安請け合いしたってなんとかなるんだ。
 
   
ベアリングはアンシールドからシールドへ変更。
 
フライホイールの中は熱が出るから湿気て錆びちゃうんだと思うけど、アンシールドを採用するメリットはあるんだろうか?


 
(facebookより)
 


2023/11/16(Thu)
ツールド沖縄の後日談です。
 
近年稀にみる土砂降りでしたね。
  
 
 
ツールド沖縄にはフリーダムジャージを着て走ってる人が10名ほど、別チームだけどフリーダムでメンテしてる人が20名ほど、私が管理しているバイクが合計して30台くらい沖縄を走ってきました。
 
数日前に沖縄から帰ってきた人のうち、木曜日時点ですでに4名の準オーバーホールを終えました。
 
 
フリーダムは他店購入受け入れオッケーなので様々なメーカーを整備してきていますが、やっぱり機材の耐水性に大差がついているというか、体感的な統計はもっていますが、雨に比較的強い機材とすごく弱い機材というのが明暗分かれています。
   
ロードバイクは多少水に濡れようが雨の中走ろうがメンテナンスが必要なレベルまでダメージが入るところまでは滅多にいきませんが、さすがに土砂降りの中で3時間も5時間も走ったらほぼ無理です。
 
特に今回の沖縄ではみなほぼイコールコンディションで走って帰ってきてるので、私の経験則もかなりピュアに蓄積されるでしょう。

  
  
  
ツールド沖縄に出た人は...エントリー総数は3000人くらいでしょうか...フリーダム以外にあと2970人いるわけですが、その方たちもなるべく早くみてもらった方がいいんじゃないかと思います、きっと。
 
11月にオーバーホールしようが3月にオーバーホールしようが、年間1回メンテすることに対しては同じですから、ほったらかしたらほったらかしただけマイナスです、きっと。
 
 
ちなみに...これも感覚的な統計論ですが...バイクのコンディションに最も敏感なのはSワークス勢です。

やはりというか、アマチュアレースでも結果残してることが多いのはちゃんと裏打ちがあるんだと感じています。


 


2023/11/16(Thu)
エルブス・ファラスエボ。

6800アルテグラとイコールのディスクブレーキで組み、ヘッドベアリングも含めて完全に内装化されています。
  
 
いわゆるトップメーカーといわれるツールドフランスで使われるような20メーカーと、最近出てきた10〜20万円の新興メーカーの何が違うのか…。
 
  
フレーム性能は所詮フレームなので、自転車全体とか人間を合わせた競技力全体で捉えれば、実はそこまで大きな差にはなりません。
 
しかし後者はフレーム精度も悪いし、メカニックへの細かい配慮がありません。
 
組み立て始める前の下処理作業も手間が多くかかりますし、ワイヤーアタッチメントやヘッドパーツにもすごく差があります。
 
それはトップメーカーらが試行錯誤してきたなかで淘汰されてきたもの…アレはうまくいくとかコレはうまくいかないとか…そしてこの手のフレームメーカーにはうまくいかなかったものが流用されています。
 
細かなアタッチメントを作ってる下請けメーカーが、トップメーカーがダメだと判断して使わなくなった廃棄品を余らせて、それを新興メーカーが安く流用してるパターンが多いのだと思います。
  
 
 
もちろんそれが安く済んでる理由のひとつになってるのは間違いありませんが、そのシワ寄せは全部メカニックにきます。
 
「このパターンはうまくいかないって何年も前に結論ついてるよね?なんで今更それを採用してるの?」みたいなケースが多々見受けられます。
 
 
今回の件でいえば、既にフレームとコンポで10年間世代がズレています。
 
6800アルテグラが生まれた時代は、ワイヤーがワンピースハンドルの中でフル内装されたり、バイクの中でシフトワイヤーが何回もグニャグニャ曲がったりすることを想定していません。
 
また、このエルブスのフレームの作りも、無線電動シフトや油圧ブレーキで組むことを前提していると感じます。
 
さらにこの依頼主は学生ですので、1本で2000円も3000円もするような高性能ワイヤーは使っておらず、私は最低限の出費で仕上げてあげなければいけません。
 
  
こういうのを上手くまとめられるかどうかに、プロショップのメカニックの存在意義があります。
 
前述した通り、無線コンポに油圧ブレーキであればフレーム組みには誰の何の差も出ませんから、そんな組み立てに私の有意はありません。
 
 
 
私が上手に組めるか組めたかなんて、私が私のブログで主張することではありません。
 
それはいずれこの依頼主が、上手に組めていなければフリーダムは下手っぴだとSNSでつぶやくでしょうし、逆に上手に組めれば友達や…どこか遊びに行った先のショップで話題になったりするでしょう。
 
 
「精神こめて丁寧に一生懸命組み立てました」なんてセールストークに意味はありません。
 
主観的な真心よりも、他人が勝手に評価した口コミの方が正義です。果たして今件はどうなるでしょうね?
 
 
 
 
余談ですが【ELVES】の読み方はエルヴェスではなくエルブスです。
 
elf:妖精です。
 
中学校で習いましたね、fをvに変えてesってやつです。つまり妖精の複数形であり「妖精さん達」って意味です。
 
中国の妖精ですから、イメージはティンカーベルよりも沙悟浄とか猪八戒みたいな感じでしょうか。
  
  
ちなみにスペルはfではなくvですが、発音はエルブスよりもエルフスの方が近いです。

カタカナ英語ですね。


 


2023/11/15(Wed)
今日も朝から整備。
 
溜まってるんだ、そして暇なんだ。
 
自転車乗らないと本当に時間も体力も余る。
 
どうせなら金も余ればいいのに...。
 
 
 
冬はしばらく795ライトで。
 
795ブレードが最後のメカニカルシフトフレームだとすれば、795ライトは最後のリムフレーム。
 
795ライトの初出は2014年11月だから、タイヤはまだ23C以下のみ。
 
コーナリングの練習だと思って3か月くらいこれで過ごそうと思う。
 
 
 
仕事量...オーバーホールだけでみると、11月くらいまではそこそこヒマ。
 
その年の気温にもよってるんだけど、少なくともこうしてブログを書く時間くらいはある。
 
そして12月から1月にかけては少しのヒマすらなくなる。
 
その間の私は自転車からはすごく遠ざかり、ほんの少しの腹筋や腸腰筋の補強にとどまるだろう。
 
しかしなぜか毎年2月だけ仕事量がちょびっと減るから、そこで頑張る...つもり。
 
 
ここ数年は79~77kgからの減量だけで2月を使い切ってしまっていたから、今年は体重を増やさないように節制したい。
 
どんなに自転車いじり好きな人だって、毎日12時間以上3~4か月整備してたら嫌になると思う。
 
それでも私だけは嫌にならず、暴飲暴食もしないように、絶ッ対しないようにッ!
 
私のベストは68kg、まだ3kg重い。2月まで71kgに抑えていられたら来年は勝てる!



 
(facebookより)


2023/11/14(Tue)
この子なぁ。どうしようかなぁ。
  
  
立場上、古いモデルに乗り続けるのはおおよそ良くないんだけど、メカニカルシフトの自転車は1台持っておくとなにかと便利。
  
電動は出先で壊れると本当に対処に困るし、メカニカルはそもそも壊れないし、多少壊れてもなんとかできる時がある。

このフレームはルックにおける最後のメカニカル用ハイエンドフレームの最終年式になるわけだし、12速カンパも最後の機械式コンポかもしれない。
 
 
現時点で性能や見た目に不満があるわけではないし、次の自転車は高額すぎて実業団レースで積極的に使いたいとは思わないのもある。
 
でもそんな理由で乗られたらこの子も可哀想だよなぁ。
 
 
 
(facebookより)
  


2023/11/14(Tue)
火曜日、定休日、仕事、整備。
 
 
休憩中に自分のバイクのオーバーホール。

どしゃ降りの雨の中で何時間も走ったので、すぐに整備してあげないといけないなと思ってた。
 
シーズンも終わり、このバイクもそう遠くないうちに売却することになるはずだけど、まだ何も決めてないし、渡すときには結局オーバーホールして渡すことになるし、余計なとこまで出費になる前にやっといたほうがいいなと。
 
 
 
オーバーホールとは関係ない部品としては、ペダルの板バネも交換しといた。
 
ここは個人的な周期で2〜3年の消耗品となっていて、最近妙に固定力が低くなってたのが気になってた。
 
 
それと、ボトルケージ裏の水垢処理。
 
自分自身のバイクを整備台に載せたり、ましてボトルゲージ外そうと思うことなんか滅多にないので、気が向いた時にめんどくさがらずやらないと。
 
 
それとそれと、シューズの洗濯。
 
紐靴的なベルクロなので、走り終わったあとはあまりに真っ黒だった。
 
白い機材は白くてこそカッコつくものだからね。
 
 
 
(facebookより)
 


2023/11/13(Mon)
ツールド沖縄。

photo by サイクルフレンドタカタのさや店長。

サポートカー乗ってた。直接会うのはいつぶりでしょうか?


   
200km/50位くらい

最初のフンガワで既にNP7倍/15分ですって。

私の7倍って500W超。

シッティングで出すにはけっこうキツイ数字だから、およそダンシング出来なくなったらオワリ。
 
世の中速い人いっぱいいますね。
 
 
35〜40位ほどのグルペットで170kmまで。
 
でもゲサシの登りでついていけなくなり最後は56位だそうで。

ひとりになったあとの30kmはあまりに長すぎて、とにかくはやく終わってくれ‥それしか考えていなかった。
 
   
 
でもね、競技復帰3ヶ月目としては頑張ったと思う!
 
来年は高強度練と減量も見込めるので、引き続き頑張ります。
 
言い訳が出るうちは続けていけるね。
 
今年からだから!来年もっと強いから!
 
 
 
 
ちなみに、ズイフト店長選手権は出ません。
 
実体重あるから有利そうではあるけど…バーチャルライドは趣味ではないのです。
  
 
 
(Facebookより)
 


2023/11/7(Tue)
最近の自転車界はすごく景気が悪いというのが...どのくらいユーザーに広まっているだろうか。
 
例えばシマノのホイールみたいにメーカーが実質直販化したり、トレックみたいにシーズン中にいきなり何割も定価が下がったり、何万円~何十万円もの値引きキャンペーンが始まったり、苦しさが随所に垣間見られるだろう。
 
 
 
ショップ目線で考えた時にすべて脚注で済ますのがノーリスクだとして、リスクのある店頭在庫というのは株みたいなもの。
 
だから安い時に買って高い時に売るのが基本中の基本。
 
フリーダムは2年前に補修パーツの在庫額をウンと増やしたし、今はそれをどんどん現金化していってる時期。
 
そして資産が底をついたときに、業界全体の定価が上がり目なのか下がり目なのかを...改めてまぁ、見守るというか。
 
 

今どうなっているかというかというと、まず値段が急激に上がりすぎてユーザーの購買意欲が付いていけずおらず、メーカーは売値を固定したり、むしろ下げてる。 
  
その代わりショップに対しては仕入れ値を上げている。
 
それは回転率が下がったから客単価を上げなきゃという簡単な解決策で、だからショップとしては今はまともな商売として成り立つような粗利率では入ってきてない。
 
 
つまり...
 
①売れるかどうかもわからない、どちらかといえば売れてない。
②希望販売価格は下がり目。
③まともな利益率で仕入ができない。
 
という3点により、在庫を増やすべき理屈がない。
  
にも関わらず「買って買って」「買わないと契約切るよ」と営業を迫ってくるメーカーとどう関係を維持していくか、今後数年の課題になっている。
 
 
 
写真は...フリーダム近くの喫茶店。
 
昔ながらの数百円のモーニングだけど、ちょびっと値上がった。
  
 
フリーダムもオーバーホールを1,000円値上げ。
 
なぜならケミカルが高すぎるから。
 
例えばタイヤとチューブなどのゴム製品系の値上がり方がすごいけど、おなじく石油製品としてパーツクリーナーとかディグリーザーとかがメッチャ高い。
 
なので今冬は、15,000円のオーバーホールも35,000円のオーバーホールも70,000円のオーバーホールも一律で1,000円値上げです。
 
私の取り分が増えたわけじゃないので、ご理解のほど夜露死苦お願いします。
 
 
 


2023/11/7(Tue)
今週沖縄。金曜日出発。
 
過去1週間程度はほとんど70km、だいたいはいつもの朝練コースのみ。すごくちんたら走ったあと、最後の坂だけ踏んでおしまい。
 
そして昨日と今日は完全レスト。
 
明日は30秒-30秒-30秒-30秒-30秒の単発3分インターバル。
 
 
 
昨日久しぶりに、MTBのドロッパーポストのオーバーホールをした。
 
MTBの人口というのは、全体の1万分の1以下と言われている。
 
ロードバイク用の30万円ホイールをズラっと並べてるショップは全国にたくさんあるけど、20万円のMTBフロントサスペンションをズラっと並べてるショップはない。だって1万分の1以下しかいないんだから、そんな在庫は無理だ。
 
私が整備しているMTBガチ勢は2人しかいないし、もし仮にフリーダムが長野県にあったらどうだったかなといったところ。
 
 
 
ロードバイク勢にとってドロッパーポストっていうと、昨年のミラノ~サンレモのモホリッチの件。
 
サスペンション系は自店のメカニックがやらず、すべてメーカー送りで済ませてピンハネしているショップもあるし、少なくともフリーダムでガチMTBの整備を目にする機会は滅多にないはずだ。  
 
今回はその場にいたお客さんたちに解説しながら整備していたんだけど、それと絡めて過去20年くらいのフィッティングやポジションの理論の変遷をレクチャーしていたから、日記にも書こうと思ってた(る)けど、沖縄までに文字に起こせるほど時間の余裕がなさそうだ。
  
昨年来どこかでまとめておきたい内容だとは思ってるんだけど...。
 
 
 
※※※※※追記※※※※※
  
 
 
スポーツサイクルでフィッティングを受ける際、股下かけるいくつ...股した係数...とかいうけど、同じ人間に対してなのに、やたらと高めのセッティングとか低めのセッティングが分かれている。
 
それはいくつかある理論のうち、フィッターさん達がどの理論を基準にしてるかで違っている。
 
(中略)
 
 
別に古い理論が悪い、新しい理論が正解というわけじゃないけど、自分がフィッティングしてもらう時には①どの理論が使われているか②なぜその理論を採用したのか③別の理論を採用しなかった理由...はちゃんと教えてもらっておいた方がいい。
 
(中略)
 
 
そして直近では高めのサドルが推奨されやすく、幅の狭いハンドルと合わせてバイクコントロールやダウンヒルにネガが出やすい。
 
だからドロッパーポストなんていう解決策が出てきたわけだけど...
 
(以下略)
  
  
  
みたいな。
 
 
 
※※※※※※※※※※※※
 
 
 
今日は火曜日定休日。
  
ゆっくりしたいところだけど早朝から整備と発注。
 
預かり品はどれも再来週納期だけど...なんだかちょっと間に合わないんじゃなかろうか。



(facebookより、一部編集)
 


2023/11/1(Wed)
写真は、とあるメーカーの完成車です。
 
非常にコンパクトなダンボールで送られてきています。
 
一般ユーザーが見ても、この中に自転車がまるごと1台入っていると思えばだいぶ小さい箱だと感じられるんじゃないでしょうか。
 
もちろん狙いは輸送コストの削減であって、従来のサイズとは1台あたり数千円の削減が出来るでしょう。
 
 
 
箱を開けてみると思ったとおり、自転車はほとんど組まれていない状態で送られてきていました。
 
9割がた完成された状態で自転車を送るためにはダンボールのサイズも応じて大きくなりますし、ほとんど組んでいない状態であればこのように小さい箱で送ることができます。
 
後者であればもちろんショップ側の負担は増えます。
  
バラバラで送られてきた油圧ディスクブレーキの完成車を組み立てるには数時間かかりますし、スピーディーにこなすには相応の熟練度も要ります。
  
これらを続けていったとき、ショップが積極的に売りたがるメーカーに偏りができていくのは火を見るよりも明らかでしょう。
 
 
 
ほぼすべてのユーザーは、自転車がどのように送られていて、納車までにどれほど手間ががかっているのか知りません。
 
完成車で工賃を請求できているショップは全国的にほとんどありませんから、現段階では組立ての負担はすべてショップが負担しています。
 
 
ここで各問屋に覚えておいてほしいのは、【完成車価格】ではなく【完成車キット価格】と書いてくれるだけで、ショップはユーザーから組み立て工賃が取れるようになるということです。
 
各代理店スタッフらはフリーダムの日記を見ているでしょう?
 
ぜひこの記事を社内会議に持って行ってもらって、HPやカタログにおいて【完成車価格】から【完成車キット価格】に変更していただきたい。
 
可能なら【※別途組立て工賃がかかる場合がございます】という注釈も添えて。
 
きっと業界全体として楽になっていくはずです。



 


2023/10/31(Tue)
10月31日、今日で今期の決算、事務作業はほぼ完了。
 
残りは11月分の仕入支払と通帳記入を明日に残して...のみ。
 
毎月の領収書と請求書と試算表に加えて、期末は棚卸と貸借対照表、そして経営分析表まで終わらせといた。

これで心置きなく沖縄に行ける。
   
 
 
最終的な決算は現役の税理士と協議しながらに進めていく。
 
あるいは上記の書類作業はすべてやってもらえるものだけど、自分でもやっておく(やれるようになっておく)のが絶対に必要だと思う。
 
その意識が自転車屋全体で大きく欠けているように感じているから、この業界は乗り越えられるものも乗り越えていけない。
 
 
 
昨期の在庫はプラス584万円だった。
 
そして今期の在庫はマイナス301万円だった。
 
コロナ禍の余波を通じて、商品の流通量が足りなくなる昨年には店頭在庫を増やし、問屋が余らせ始めた今年は減らしていくことができている。
 
数年前に想定した流れの着地点としては、けして悪い立ち回りではない。
 
 
 
しかし来年の自転車界は本当に厳しい。
 
私の知り合いの店も、皆んなが各々通っているショップも、音を立てて潰れていくのを目にする1年になるはずだ。
 
フリーダムだって絶対に例外じゃないし、フリーダムのお客さん達に私が潰れていくところを見せるかもしれない。 
 
 
現時点で問屋は自転車が余りすぎて、営業担当の「買って買って」がなりふり構わなくなってきている。
 
どこのショップも厳しいノルマで在庫が増えすぎて引き受けられない現状であり、その営業に付き合うことは同業者の苦しみと同じ穴に引き込まれるのと同じである。
       
  
 
【大手が通販を始めた業界は死ぬ】
 
それは他業界が示してきた道であり、自転車界も例外ではないはずなのに、残念ながら自転車業界も頼りはじめてしまった。
 
すでにいくつかの問屋は大安売りする量販店と手を切る決断ができないところまできている。

もしも通販の傍らに生き残る可能性があるとして、そこには針の穴を通す経営が必要になる...必要な技術は自転車の整備ではなく冷静な経営分析だ。



 


2023/10/30(Mon)
あした決算。
 
しばらく事務室に引きこもります。
 
 
 
(facebookより)


2023/10/27(Fri)
佐川急便の値上げのニュースがヤフーのトピックスになってた。
 
そういうのがトップニュースになる時代なんだね。
 
一般消費者の視点から見ると送料なんて絶対払いたくないし無料のものという認識もあるかもしれないけど、水面下では小売店の問屋が押し付けあってる。
  

フリーダムも配送業者とは法人契約しているけど、基本的に送料は値下がる理由も無料にできる理由もない。
 
クロネコヤマトも下請けあるいは個人委託になって久しく、率直い言ってものすごく配達の質が下がった。特にAmazonがセールをやってる期間は私の納期にさえ響く。
 
以前は佐川は送料が安い代わりに配達の質が悪く、クロネコは高いけど信頼できるっていうのが一般論だったけど、今この時点では送料も配達の質も佐川の方が優位。
 
もはや問屋にはクロネコヤマトで送ってほしくない...まである。
 
 
  
今の自転車界は2年前比でおよそ1.5倍程度のインフレになってる。
 
ハイパーインフレってのはジンバブエみたいに1兆%みたいなイメージがあるけど、実質経済的には40%が判断基準。
 
自転車業界は150%なわけだから、業界全体が厳しくなるのは当然なんだ。
 
 
その根幹のひとつに送料の問題がある。
 
目に見える送料自体は大きくは変わらないけど、水面下の「〇万円以上は送料負担」の〇のところが大きく厳しくなっている。
 
自転車の”バラ完”なんて、アッチの問屋からこのパーツ買ってコッチの問屋からこのパーツ買って、自転車1台分そろえるのにいくら送料使ってると思います??


 


Page:[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16][17][18][19][20][21][22][23][24][25][26][27][28][29][30][31][32][33][34][35][36][37][38][39][40]

管理用
-Diary-