2023/6/12(Mon)
自分の自転車です。

先日に洗車をしていて、フロントフォークに深い傷がついてるのを見つけてショックを受けました。

この傷は自分の自転車人生で一番大きな傷かもしれません。

どこで傷つけてしまったかはわかりませんが、少し不用心だった時があったのだと思います。
 
 
 
このくらいの傷であれば99%消せるとは思います。

しかしそれ相応の時間、おそらく1時間程度は必要になるので、今回はとりあえずさっと磨いてコーティングで誤魔化すだけにしました。

こういった不用意な傷はいわゆる「余計な仕事を増やした」というやつです。

補修作業は冬のオーバーホールまで待ちます。
 
  


機材は道具として、使って汚れることは割り切っていますが、汚れたままにしたり大きな傷があるのを放置したりするのは嫌いです。
 
加えて綺麗に維持をするためのコストも重要で、たとえば1回の洗車で20分も30分もかけるようなことは否定的です。

オーバーホール級の整備も、10万円の作業を1年に1回やるより、5万円の作業を半年に1回やった方がはるかに自転車に優しい。

コーティングに関しても、1年に1回10万円もするようなプランを選ぶくらいなら、1万円のコーティングを毎月やった方が圧倒的に効果が高いです。
 
 
 
それらは例え話の極論ではありますが、イメージ的に良かれと思っている行為に効果が無かったり薄かったりしてることは珍しくなく、メンテナンスは感覚的にならずに冷静に数字で評価することが大事だと思います。
 
毎日こまめに掃除する人にとって、大掃除なんて不要でしょう?
 
部屋が汚い人ほど年末だけ大掃除しなくちゃって騒いでることに、どれほど客観的な価値があるのかを考えなければいけないんです。


 


2023/6/9(Fri)
レバーのグリス。
  
 
9200系になる前から、9100系の頃から、フリーダムではすでに電動コンポの方が販売実績の方が多く、今では電動コンポ専用のフレームにも驚かなくなりました。
 
一方で機械式シフトレバーはややクラシカルな立ち位置として、車で例えるならマニュアルシフトのようなものになるでしょうか。
 
  
   
最近このシマノの機械式シフトレバーに使うグリスを変えました。

粘度はほとんど同じですが、少し指あたりが硬いものに変更しまして、カチッ!カチッ!っとはっきりした感触や音になるものを採用しました(見つけました)。
 
当然ながら電動コンポの方が強く正確にシフトできるのは間違いないでしょうが、機械式レバーで変速がスパッと決まったときの陶酔感のような幸福感のようなものが、多少なりとも増進されるようにと思いまして。



ちなみにカチッ!カチッ!とするシマノに比べて、カンパは10速時代のようなゴロゴロとした感触になるグリスを使ってます。
 
いずれ、懐かしの機械式…なんて言われる時代の先取りかもしれませんね。


 


2023/6/9(Fri)
自転車屋における主な廃棄物…処理に困るゴミは、
 
金属
ダンボール
ケミカル
タイヤ
発泡スチロール
 
の5点です。
 
 
金属とダンボールはたくさん集めるとお金になりますが、小規模な店にとっては貯めておくスペースの方が大事です。

フリーダム規模では、金属なら無料回収、ダンボールなら有料〜無料回収になります。
 
 
 
ケミカルはそもそも産廃対象にならないケミカルを使うことで対処します。
 
分離層を備えているショップは全国的にもおそらくなさそうで、垂れ流すか生分解性のものを使うかどちらかになっているはずです。
  
 
 
現実的にもメンタル的にも廃棄費用が高いのが発泡スチロールとタイヤです。
 
基本的に企業ゴミも家庭ゴミも似たようなビニール袋に詰めて出すんですが、処理費用は家庭ごみの約30倍ほどになります。
 
一般家庭の感覚からみるとバカバカしくなるほど高いんですが、なかでも発泡スチロールはとにかくガサばること。そして時代は超過剰梱包であること。
 
 
 
タイヤ処分費は1本につき90〜100円必要です。フリーダムでは年間のタイヤ廃棄費に5万円ほどかかっています。
 
みんなタイヤ交換の時に「タイヤ置いていっていい?」って聞かれることが多いですが、立場上断ることは難しいものです。
 
タイヤ1本置いてかれるごとにコーヒー1杯失って、最終的に年収が5万円下がります。


 


2023/6/3(Sat)
ツールド熊野、熊野ステージ。
 
速すぎてドン引きだわ。。。
 
 
 
国内随一の風光明媚なレースだけど、走ってるときはそんなもの見てる余裕はない。
 
今はVCフクオカの監督となったサトウシンヤさんと、このコースを登って下って睨み合った記憶もあるし、そのとき何を考えてたかも覚えてる。
 
きっと一生懸命戦ったからこそ残ってる記憶だと思うし、今でもVCフクオカを応援してる。
 
 
でもちょっとこれはまた自分の知ってるクマノと違うというか、速すぎてドン引きだわ。。。

 
 
(facebookより)

 


2023/6/2(fri)
2日、金曜日、銀行。
 
昨日は晴れたので外練に、今日は雨なので銀行に。

銀行作業が遅れれば遅れるほど試算表つくるのが遅れるので、でも自転車の練習時間との兼ね合いを加味しながら、できるだけ1〜2日に終わらせてる。
 
 
 
この時期は働いた分をはるかに超える税金の支払いが来るので、現金が枯渇する。
 
基本的にはピンポイントで在庫から売れてくれないかぎりキャッシュが戻ることはなく、働けど働けどキャッシュが足りないキツい時期。
 
 
サラリーマン(分割払い)だろうと自営業(一括払い)だろうと最終的に払う金額には大差ないけど、一括払いした直後は気が滅入る。
 
「所得税と住民税と国保と年金と、その他まとめて全部一括で2週間以内に払ってくださーい♪」みたいな話。

いきなり口座から何百万円って消えるわけだけど、キャッシュが少ない状態のストレスが回復するには8月くらいまでかかるから、それまでの数ヶ月間を金銭ストレスに耐えないといけない。





2023/6/2(Fri)
本日、雨。大雨。

ツールド熊野の1ステージも中止になってた。

ちょっと予想はしてた。



大雨の日は、お店の外の掃除です。

地面のコケは高圧洗浄機で削り取るんですが、削り取ったカスを流すのもたくさん時間がかかります。

それを大雨に流してもらおうっていう魂胆で、外掃除はいつも台風などの前にやってます。



千葉では本日夕方から明日未明にかけてドシャ降りとのことで、今日は朝起きてすぐに掃除しました。
 
最初は雨が冷たそうで嫌だったんですが、やりはじめると次第に楽しくなっちゃうというアレ。
 
こうまでズブ濡れともなると、もはや裸足の方が適切なくらい。
 
 

その後は朝シャンしてからローラーです。


 
(facebookより)

 


2023/6/1(Thu)
こないだ500円玉を落とした。
 
今日100円拾った。
 
 
あと400円…
 
 
 
(facebookより)

 


2023/5/31(Wed)
昨年末に登場予定だったものが遅れること半年、ようやく新型カンパニョーロが発表された。

デリバリーは夏以降になるため、現実的には2024年式のフレームと合わせて稼働するケースが多いだろう。
 
価格は約86万円とのこと。
 
 

2年ほど前に比べ、自転車のほとんどのパーツにおいて価格は1.5倍ほどになってる。
 
えーっと…ドグマが90万円になって…キャノンデールが80万円になって…
   
 
スーパーレコードEPSは今まで63万円だったわけだけど、今回86万円になったとして、これは率で見れば1.25倍なので、他と比べたらだいぶ抑えた金額設定だとは言える。
 
※というかカンパ全般で値上がり率が低い。おそらくドル建てじゃないから。
  
 
  
  
予算は人それぞれなので、私から安いか高いかのコメントはしない。
 
ハイペロンが60万円で、"今ドキ"の80万円級フレームに新型EPSを組み込んで、新車完成車予想価格は240万円ってところかな?
 
180万円だった自転車が240万円になったとして、率で見れば1.3倍……率で見れば妥当。
 
キャノンデールの完成車が200万円するんだから、スーパーレコードとハイペロン使って240万円でも...妥当...かな?どうかな? 

 


どんな自転車も300万円予算で数十万円のお釣りってな感じで…皆んなは昨今の自転車価格をどう感じてるだろうか。
 
まともな車両保険も無いくせにローンで買わせようとも、借金でユーザーがいくら買おうとも、別に私が何か思う必要はないのさ。
 
 
ホラ!
 
1500円そこそこだったバーテープに4000円も5000円も出すような高級な時代になったんだから、240万円の自転車だって受け入れられるかもしれないじゃないか。


(facebookより)


 


2023/5/28(Sun)
jbcf/弥彦ロード・E1+E2交流戦。

全体30位くらい。



店長選手権を除くと、これが5月のレース。

おおよそ1ヶ月に1度のペースで、できるなら過去に参加したことのないレースに出ようと思ってる。


新潟県・弥彦ロードは1周10kmコースを7周回、70kmのレース。

途中に1分間の狭い坂と40秒の広い坂を挟み、農道のガタガタ道を横風に抗いながら高速で突っ走っていく感じ。


1周目で落車、2周目で落車、短い間隔で大きな落車が連続した。
 
レース序盤の、みんな元気いっぱいで逃げもできず、ローテメンバーやポジションが落ち着かないことを、業界用語で「イガイガ」という。
 
 
1周目は先頭オブ先頭の真の先頭者が転んで集団全体を巻き込む。これはニュートラルになって全員復帰。
 

2周目は30番手付近で落車。
  
30番手まではそのまま抜けて、31番手以後は足止めに。
 
これはニュートラルにならなかったので、上位30名が落車によって絞られた状態で雪崩式にレース再開。
 
 
 
結果的に2回目の落車で、
 
先頭30名 =<90秒差>= 追走6名 =<50秒差>= 後30名超
 
という形になる。

残念ながら店長は6名のところにin。なので...
 
 
1〜2周目:落車×2
2〜8周目:追走6名
8〜10周目:グルペット2と一緒になってゴール。

というレース内容に。 
 
 
 
1回目の落車でもイガイガが収まらずに嫌な雰囲気を感じるものの、集団人数に対してコース幅が足りずポジションを上げるスペースがなかった。
 
ダウンヒルは体感で70km/hくらいだっただろうか。
 
まだそのエネルギーが残った速度域で落車が発生したので、前30名は50km/hのまま突っ走り、後ろ100名は0km/hとなって足止めに。
 
そんなかたちで90秒ものギャップができたら、まともに詰めるのはムリ。
 
追走6名はおおよそ先頭集団と同じペースで耐えながら、先頭にはアタック合戦で消耗してもらいつつ、こちらが運良く追いつくパターンを祈るしかなかった。
 
結果的にはそうはならなかったけど…
 
 
1回目の落車のあと、2回目の道幅の広い登りが来る前に落車事故が起きちゃったので、これはもうどうにもならない。
 
落車に巻き込まれるような位置にいるのが悪いとも言えるし、そんな最序盤の最先頭で落車されても困るとも言えるし、個人的にはどちらで捉えても構わないと思う。
  
 
 
切り替えて、次に。
 
次のレースは…7月かな?
 
6月は修善寺のエントリーよろしくって監督に伝えてたんだけど、今週より2週間続けてレースになってしまうのを知ってやめた。
 
6月は修善寺→ツールド熊野→ フジヒル→日本選手権っていうボリュームゾーンだったけど、今となってはなんにも関係なくなってしまった。
 
逆にニセコも7月じゃなく6月になってたから、来年までにちゃんとフィジカル作って予定しようと思う。
  
 
  
 
そういえば最近、"社会人遠征力"が戻ってきた気がする。
 
新潟行って、レースして、フロ入ってメシ食って5時間運転して、洗車して洗濯してブログ書いて、体力はまったく大丈夫である。


 


2023/5/24(Wed)
火曜日、雨。

展示什器にカーペットを敷いた。



フリーダムの移転は3年半にまたがってた。

ざっくり…

半年目:旧店舗撤退 + 本館借入
1年目:       本館新築 + 別館借入
2年目:       本館改築 + 別館新築
3年目:            別館改築
となってる。
 
本当なら1年間で丸ごと全部作れるだけの資産があれば楽だったと思うけど、それができるほどの現金や担保なんて持ってない。
 
それでもこの3年間で費やした総額を考えると、ずいぶん生き急いだと感じてるくらいだ。
 
 
 
昨夏まで行なわれた改築の最後がマッサージルームと私の事務室であり、その最後のタスクが床のカーペット作業であり、そのカーペットの端材が什器に敷かれていた。
 
カーペットをある程度の面積に敷こうと思うと2万円とか5万円とかかかる。
 
けっこう頑張って整備してるのに、稼いだお金がみんな木材や金物やカーペットにばかり変わっていく期間が長くて、途中で資材買うのが嫌になっちゃった。
 
端材で誤魔化してただけあって色の統一感がなくチグハグだったので、今回は正式にそのためのお金と時間を使ったということ。
 
 
 
 
什器にカーペットを敷く利点は主に3つある。
 
①埃が目立たない
②パーツが傷つかない
③什器パネルの境目を気にしなくて済む
◯什器の古さが隠せる
◯小さいパーツが隙間から落ちない。
 
どれも重要ではあるものの、実は①が一番。

ひとりでやってて何が大変ですかって、資金繰りとか事務/整備/接客もそうだけど、掃除に費やしてる時間もだいぶ多い。
 
特に埃の掃除はなかなか追いつかないから、目立たないことによって掃除の時間が減らせるっていうのは本当に沢山の時間が作れる。
  
 
 
別にこれでインスタ映えを狙おうとかは思ってない。
 
たしかに現代はオシャレなコーヒーカップとか奇抜な盛り付けでSNSを狙ってる飲食系を多く見かけるし、自転車整備においても合理的でも理論的でもない魅せるだけの動画がたくさんある。
 
「岩佐くんも写真上手に撮ったりYouTubeやれば売上あがるよ」って言われるけど、でも少なくとも今回は違う。
 
これは1年前に私が放棄した、ずっと心に引っかかってた宿題を終わらせるためのものだった。


 


2023/5/21(Sun)
日曜朝練、小学生の子と。

弱虫ペダルと小野田坂道くんに憧れて、黄色い自転車を買ってもらって。


今も今までもフリーダムに小学生は何人かいたけど、でも朝練に来るまでの子はいなかった。

内外限らず、私の朝練コースを走る小学生なんて10年間で1人も見たことなくて、なんとなく時代が進んでるのを感じる。



チーム探しのメイン場がショップからSNSに移ってから既に久しく、多くのショップチームでメンバーの高齢化が進み、しかしまだスマホを持たない小学生や中学生は行き場所を探して彷徨ってる。

みんな週に1回や2回しかない休日に、誰もが自分のために乗りたいだろう。


しかし私は月火水木金で自分の練習が出来るので、土曜日や日曜日を小学生や中学生に使うことは構わない。

むしろ自分の置かれた立場を鑑みれば、私は積極的に私の役割だと思ってる。



そうは言ってもここは大人の社会。

フリーダムの朝練コースは大の大人でもけっこうキツいはずだが、たとえ小学生とて往路だけでも走り切ってもらうことにした。

大人なら20〜30分で終わるところ、40〜50分以上かけて走る。

体育の授業と同じ時間をずっと漕ぎ続けた彼は汗だくでキツそうだったが、走り切った満足度は大人と変わらなかったはずだ。


中学生はすでに何人かいるし高学年なら脚力も大人並になってくるから、朝練に来てもある程度チームとしてまとまってくれる。

小学生はまだ1人だけど、1人いれば2人目が来て、2人いれば3人目が来て、3人集まればもう立派なチームになれる。

みんなどんどんおっきくなっていくけど、小さい子も断続的に入ってくるチームでありたい。
 
 
  
 
帰り道。
 
小学生はお母さんのクルマに回収されたあと、
 
店長「ちょっと本気で走ってあげようか?」
  
 
 
大人のかっこいいところ見せてやろうと…そう、60km/hとて1分ぐらいなら今の私でもなんとかなる。
 
帰りの街道を全速力で踏んだのなんていつぶりだろうか、「自転車ってすごく速いんだよ!」ってゼェハァしたいのを必死に堪えておしゃべりする。
  
最初はモジモジしてた子が、帰る頃にはクルマの窓から手を振ってくれるようになり、一介の草店長でも少しくらい夢を与えられたかもしれないとほくそ笑むことができる。
 
 
エヴェネプールはジロの個人TTでAve.58km/hで40分走ったそうな。
 
そう思うと世界チャンピオンが与えられる夢ってのは本当に大っきいんだ。

やっぱ最速店長くらい獲ってきてあげたかったな、
 

 
(facebookより)

 


2023/5/19(Fri)
写真はウィリエールの完成車です。
  
完成車を箱から取り出した場合、どこまで組み立てられているかはメーカーごとに異なります。
  
 
 
ステムだけを組み立てればいい状態でメーカーから送られてくることを「9部組み」といいます。
 
ステムのボルトを6本回せば整備が終わるので、この状態の完成車は5分も必要ありません。
 
 
ワイヤーがつながっていない、バーテープなどもショップで巻く必要がある、しかし駆動系は全て組み立てられいる状態を「7部組み」といいます。
 
ワイヤーが外装式であれば20分程度、内装式のフレームなら30分程度、手練れたメカニックでもそのくらいの時間が必要になります。
 
 
さて、このウィリエールの完成車はいうなれば「0部組み」です。
 
車輪が組み立てられてる以外はさっぱりですから、バラ完*と同じです。
 
現在はまだ全ての完成車がこの0部組で送られてくるわけではありませんが、油圧ディスクが登場してからは7〜0部組の完成車が顕著に増えました。
 
 
 
超超こだわりのショップなら、7部組の自転車をわざわざ0部組みの状態に戻してから再整備をしているケースもありますが、全てのショップがそうではありません。
 
9部組みだろうが5部組だろうがこだわりショップだろうが、誰がどう優れているかというのは微妙ところです。
※自転車屋のおっちゃんが500台組むよりも、メーカー工場のおばちゃんが、ただ1種類の自転車ばっかり1万台組んでる方が熟練している可能性があるからです。
  
しかし問題は、これからはすべてのショップが0部組を強いられる…そういう方向性に向かっていることにあります。
 
望んでいないショップが付いていけないからです。
 
 
  
 
完成車の工賃に対する解釈は、現在は業界全体で揺れているところです。
 
 
例えばクルマなら、完成車の中に組み立て工賃が含まれていることが多く、多額の整備費用を追加請求されるわけではありません。
 
一方で、たとえクルマであっても、工場から完全にバラバラで送られてくるならば、町のディーラーは何百時間分もの工賃を請求してくる文化になっていたはずです。
※プリウスを買ったら、本体価格50万+整備工賃350万…みたいなイメージです。
 
ママチャリだって、完全バラバラで届いたら本体価格より整備価格の方がはるかに高くなるはずで、1万円とか3万円で流通は出来ません。
 
 
 
スポーツサイクル業界は前者から後者への過渡期にあたり、作業量がパンクしている状況にあります。
 
少々の内容を省略しますが、今後この完成車問題がどうなっていくか。
 
①完成車でも工賃が取るようになる。
②0部組のメーカーが避けられ、9部組みのメーカーをショップが押し売りしてくるようになる。
 
このどちらかですが、おそらく②です。
 

 


2023/5/19(Fri)
今日はレスト。

もともと雨予報で…結果論的には乗れたかもしれないけど、今日はお休み。



変わって午前中から整備。

今週は水曜日が臨時休業だったので、今日の整備は10時間を超えそうだ。

フリーダムは予約制はしてないけど、週末に行くから整備してくれって声は来る。


だからその作業時間は念頭に置いておかないと捌けない。

今週末まではだいぶ頑張らないといけないな。


写真はフリーダムの前の、ベロドロームおよび体育館のバカデカい駐車場。

本来なら1年半前に出来てる構想だったけど…ようやくアスファルトの敷設が始まった。

ひとまずこれでフリーダムの土埃問題は収まるはずだ。



旧野球場はマウンテンバイクの常設コースになり、いずれこの周辺にロードレースを呼びたいと頑張ってるけど、ぜひ実現できると良いね!


(facebookより)

 


2023/5/18(Thu)
木曜日、朝練。

レース翌日だけど、きっと他の店長たちも走ってる。

だったら私が走らないで済む理由はない。
  
メカニックと選手の両側面から機材を語るのが店長選手権だとすれば、走らない私に価値はないんだ。
 
  
 
フリーダムの店長はVCフクオカのマッサーと一緒にいます。
 
...最近多いよね、こういうの。
 
 
Jプロツアーのときのチームメイト。

昨日の夜わざわざ埼玉からマッサージに来てくれて、一緒にビールを飲み、今日の朝練で前を引いてくれた。
   
土曜日が雨なのでローラ―練になる...そのための今日。
   
 
 
今回に限らず、レースが終わるといろんな人から写真をもらいます。

自分でも分かってるんですが、昔に比べて圧倒的に足が細くてケツが小さい。そして上半身が細くない。
 
体幹の膨らみも少なく、総じて弱い人のシルエットにみえる。
 
 
  
 
自分なりのレース感を伝えると、アマチュアのロードレースというのはあみだくじに近いゲームにみえる。
 
でもこのあみだくじは平等じゃない。
 
強い人はクジを引ける回数が多い。
 
 
どのくじ(=アタック)が勝ち馬になるのかは結果論的にしかわからないけど、試行回数が多ければ結局のところ当たる確率が高い。
 
それこそがフィジカルを鍛える理由。
 
きっと私はクジを1〜2回しか引けないし、岩島さんは5回も6回も引けるんだろう。
 
もちろん1回も引けない人だっている。
 
  
脚が太く、ケツがデカく、上半身が細い...。

男性的なプロポーションとしてはダサいかもしれないが、自転車乗りとしては速そうなシルエットになってくれば、クジを引くチャンスがやってくるはずだ。


 


2023/5/17(Wed)
店長選手権、8位。 /supported by アミノバイタル

不本意というか、残念なレースだったことに間違いありません。



さて、ほとんどの自転車乗りが経験したことのない店長選手権は、非常に特殊なレースです。

今までいろんなレースに出てきましたが、ものすごく独特なレースといえます。



まずひとつは、集団内の脚力差が非常に大きいこと。

写真はスタート前の談笑中。私の隣はなるしまフレンドの藤野店長、全日本ロードで2回勝ってる天上人です。

これが30年前だったら天地がひっくり返っても勝てない相手ですし、あるいは私が56歳になったら同じようには走れないと思いますが、しかし少なくとも今この瞬間だけで比べたら私の方が速い。

通常ならある程度カテゴリー分けされるはずなのに、店長選手権の脚力差が非常に大きいというのは、皆んなの全盛期が被ってないことが理由になっています。



もうひとつが、皆んなかなり上手なこと。

基本的にみんな元プロ。

それは集団の立ち回りとかではなく、昔とった杵柄的なことであって、瞬間的なペダリングスキルのみでかなりのスピードが出せます。
 
でも前述したとおり全盛期は過ぎてる人たちだから、けしてパワーで走ってるわけではないこと。
 
ひとつずつのアタックひとつずつの抜け出しが短く、長く続かない...。
 
 
 
そして最後。
 
有力店長と呼ばれる人は、普通に速いこと。
 
昨年の優勝者は昨年のニセコクラシック140kmエリートクラスで2位なのだから、そもそも店長かどうかに関わらず超速い。
  
 
この有力店長のあいだに超上手い元プロ達が挟まって、ほぼドフラットのコースを走ります。
 
それ踏まえた上で…フリーダム店長目線から話しますと…
 
 
 
 
※※※※※※
 
今日は気温27〜30度/雲なし快晴ということで、室内で休んでる最中です。
 
まだ本格的な夏が来ていないのと、千葉県の直近2週間は雨/寒とあって、今日の暑さ対策はかなり優先順位が高くなります。
  
 
日陰を探すのもタープを立てるのも暑さ対策ですが、運よく空調の効いた室内がありますので、今日はそちらで。
 
だいたいこういうところは運営が使ってしまいますが、今回は恵まれた環境ということで甘えます。
 
 
現在はレース2時間前、レース最終盤まで考えると3時半以上あります。
 
車検の際に着たジャージは再度脱ぎ、余分に汗をかいてたり水分とりすぎてレース前にお腹タプタプ…みたいな状態は避けます。
 
 
 
※※※※※※※
 
 
  
上記は私がレース前にFacebookで書いた記事です。
 
序盤はパワーを出さないことを優先しています。
 
 
レースの理想は「最後の1割に力の9割を残す」。
 
レースは50周回なので、45周回は力を温存しつつ残りの5周回から本気出す!って感じです。
  
99%そんなふうにはなりませんが、仮に気温30℃を超える中でまともに踏めば、ものの30〜40分で熱中症になってしまいます。
 
およそ90分のレースとみれば50分ほどは涼しく過ごしたいのが本音でした。
 
 
 
レースの結果だけ言えば、最序盤から逃げた2名が全周回を逃げ切りました。逃げ切ってしまったとも言えます。
 
私は半分手前から4〜5名だとイメージしてましたので、あの炎天下の中でほぼフルに2人で逃げ切るのは相当強くないと出来ません。
 
レース後に逃げ切った店長のひとりに話を聞いたら「僕も逃げ切れるとは思ってなかった」と言っていて、きっと誰もが追走メンバーの選抜が勝負の別れどころだと考えていました。
 
  
 
結局のところ、こういう考え方が甘いし弱いし勇気がないのです。
 
本当なら自分から、最序盤から、ゴリゴリのサバイバルレースに持っていって全員熱中症でブッ殺してやる...くらいのメンタルがないとレースっていうのは勝てません。
 
  
レースペース自体はけして速いものではありません。
 
今年のアベレージは37km/h。
※39km/hの間違いでした。
 
速い年は43km/h以上になったこともあったのに…
 
 
バイクカメラに映らないメイン集団は抜け出し争いであり、数名飛び出しては引き戻され、引き戻された瞬間に集団のペースが落ち…の繰り返し。
 
まさにザ・アマチュアロードレースといったところで、アシストの在るプロロードレースとは違います。
 
言う人が言えば「強調なんてなるわけないじゃん」という状況が永遠と続きます。
 
 
 
メーターを見ればペースが足りないことくらいすぐに分かるのに、それでもペースは上がらない。
 
これに関してはもう「レースとはこういうもの」としか…
 
 
 
 
【西谷-山崎】両店長の逃げ切りがほぼ決まったあと、私は【中尾-普久原】の追走を見逃していました。
 
前方でチラチラ見えてた2人は、正直ただの周回遅れの人だと思っていて…恥ずかし
 
集団がずっと「誰かが飛び出しては引き戻され…」を繰り返している中で、私はずっと岩島店長をマークしていました。
※というか50周回のうち半分以上を岩島さんと並んで走っていました。
 
 
 
このまま走っていると【西谷-山崎】に周回遅れにされるのは目に見えているので、絶対にどこかで行かなきゃいけない。
 
岩島さんがグンッと踏んだ時に反応できる人なんて、もうほとんど残っていない...。
 
でも本当は【西谷-山崎】→ 【中尾-普久原】→ 【集団】なのに、【西谷-山崎】→ 【集団】だと勘違いしてて、集団は3位争いしてると思っていました…。
 
 
 
私は45周回目に独りで飛び出しました。

集団はもうヘロヘロなので、踏めば開くというのは分かっていました。
 
【西谷-山崎】が集団に追いつけば集団は全員リタイアになりますので、その直前に飛び出せば【西谷-山崎】→ 【岩佐】となり、完走者3名でレースは決定。
 
ラップされてリタイア…それだけはあってはならないと思っていたので、捕まるタイミング=踏むタイミングをずっと見計らっていました。
 
後方に迫る【西谷-山崎】を目視しながら飛び出しましたが、実際には【西谷-山崎】→ 【中尾-普久原】→ 【岩佐】ですので、はたから見れば動くのが遅すぎるように思われるはずです。
 
でも私はずっと3位に向けて走っていました。
 
それが間違いであることに気づいたのは、単独走行になって実況がよく聞こえるようになってからのことです。
 
【中尾-普久原】はともに有力店長なので、2人で一緒に動いたら派手過ぎて絶対に引き戻されてしまいます。しかし実際には【普久原】→ 【中尾】だったので、ほったらかしになっちゃったんですね。
  
  
  
最終的には完走者最後尾の8位。
※5-6-7位は先導バイクにラップされてるので、いるとは思っていませんでした。
 
 
鈍ったレース感覚と共に残念な結果になってしまいましたが、来年以降も頑張ります。

レースが終わるとメールが380件超も入っていました。
 
見たことない数字にビックリしましたが、そのほとんどが労いと言葉であると共に、「最後の飛び出し熱かったです!」みたいな内容でした。
 
 
3位を狙うというのは個人的には好きではないし滅多にやらないんですが、何か得るものがないとダメだと思って飛び出しましたし、皆んなが見てるのは知ってるからこそ、何か見せ場を作らないととも思っていました。
 
だってJプロツアーのライブ配信が300人くらいしか見てないのに店長選手権は6000人くらい見てるわけで、その先にはそれぞれのみんなの店長がいます。
 
  
少なくとも私はそれをお客さんとして見てるわけではありません。
 
単に応援されてる身として、ひとりで飛び出せたこと自体は評価していいのかなと思っています。


 


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