2020/3/2(Mon)
◆795ブレード × スーパーレコード × ボーラWTO ⇒ 7.55kg

◆795ライト × 電動デュラ × コスミックアルティメイト ⇒ 6.76kg

◆795ライト × スーパーレコードEPS × ボーラウルトラ50 ⇒ 6.56kg

参考)785ヒュエズ × スーパーレコード×ボーラウルトラ35 ⇒ 6.23kg



795ライトを機械式カンパで組んでた頃は6.6kgだったので、795ブレードの7.5kgというのは明確に重い。この数字は明確にセカンドグレードって印象だ。
いやまぁハンドルとステムもかなり重いんだけど、それにしたってスーパーレコードつかってこれかよ、って思う。

現時点で795ブレードの挙動の足を引っ張ってるのは25cのクリンチャー。淡々と走ってれば速いかもしれないけど、ダンシングで左右に振る乗り方すると途端に軽さが足りない。


クラウドファンディングの企画は当初、リムの方をボーラウルトラ50で組む予定だった。
 
なぜなら油圧のディスクブレーキにする予算があれば、リムブレーキならボーラWTOからボーラウルトラにグレードアップできるから。
 

でもやらなくてよかったね。

ボーラWTOとボーラウルトラという差をつけてしまったら、リムだのディスクだの語る隙間もなくボーラウルトラついてる方が速くなってしまって、まともな記事にはならなかっただろう。
 
 


2020/2/28(Fri)
専門工具、準専門工具は、無くてもできます。

そんな質問を受けたので、具体例をもって説明してみます。



写真は、795ライトRSを買ったときに付属してくる簡易的な2つ爪のカニメレンチ、右はルックで用意されてる専用の4つ爪レンチです。

結論から言ってしまうと、組みつけも調整も右の専門工具が無くても可能です。どちらを使っても出来上がった時の点数は変わりません。


ただし、右の専門工具が無い場合は、すごく時間がかかります。また作業性が悪く神経をつかい、調整も非常に難しくものです。

具体的には、左の簡易工具でやった場合は2分でハズして2分で締めます。簡易工具であれば外すのに4秒、締めるのにまでに4秒で済みます。また、簡易工具では調整がものすごくやりにくいので、手慣れたショップが本当に丁寧に作業してようやく出来るか出来ないかといったところですが、専門工具を使うと一瞬で終わります。

出来る出来ないだけでいえば理論上は出来るけど、現実的には非常に難しいと思います。



日本にいる795のうち、どれくらいのものが正規ショップで整備したかはわかりませんが、6割がたの795はまともに動いていないと判断しています。

私自身は795ライトを3台を購入して初年度から6年使っています。

795ライトはワイヤリングが厳しい類とされていますが、私が今まで機械式のカンパニョーロを使って組んできた中で、実は795ライトが最も操作が軽かった(軽い)んです。

さすがに完全外装のクロモリフレームには叶いませんでしたが、2010年の595からお客さんのバイクすべてを含めて、実は795ライトがもっとも操作が軽い。

これはみんなホントかよ!って思うかもしれませんが、逆に私から見るとみんなフレーム形状に惑わされすぎているというか、組み立て説明書見た時のイメージなのかは分かりませんが、つまり795ライトは組むのはめんどくさいんですけど、組んでしまえば「一番まとも」なんですね。

みんな大好き785ヒュエズの方がよっぽど難しいんです。



じゃあなんでまともに動いてる795ライトが少ないの?となると、それはおそらく専門工具持ってないからというのがひとつの理由なんだと思います。

さっき代理店に尋ねてみたところ、この専門工具を持ってる店は全国に10件弱だそうで、およそ東日本に5~6件と西日本に2~3件じゃないかと言っていました。

ルックがルックを呼ぶというか、795ライトは日本全国から集まってくるんですが、つあり工具を持ってるところに集まってるんだと思います。


795ライトや695、あるいはルックの台数自体が少ないのと合わせて、専門工具が高くてそこまで工具に投資できないのは理解も納得もできます。

別に795を扱わなくても商売は出来ますし、私自身ですら795は作業と工賃が割に合わないめんどくさいバイクだと思っちゃってますからね……。



間違いなく、専門工具が無くても組めないわけじゃないです。また、調整が完璧でなくても動かせないなわけではありません。

とはいえ無い場合は調整の難易度が跳ね上がるのも確かです。手慣れたショップでも難しいと思いますし、私が手慣れてるかどうかは分かりませんが、私は専門工具が無いと795ライトに触るの嫌です。


仮に簡易工具と専門工具でそれぞれ組み立てた場合は、少なくともフロントフォークの調整だけで15分ほど差が出るんじゃないかと思います。

もちろんその15分は工賃で回収するわけですが、私はそんなところに15分使うんだったらローラー乗ります。





2020/2/28(Fri)
ガラスコーティングから帰ってきた2台の795。

長い目で見れば絶対にガラスコーティングはやっておいたほうがいい。

それこそケータイに保護フィルムを貼るのと同じ感覚で、やっておいた方がいい。

みんなが乗ってるバイクが何万円かは知らないが、誰だって大事に綺麗に所持してるものだろう?



ガラスコーティングは、ガラスの鎧なども含めて自転車屋で施工できるものもある。

フリーダムや私でも、一応の施工サービスは用意してる。

でも大々的には言わない。磨きとコーティングは、その道のプロに任せたほうがいい。


ロードバイクショップとはホイールを組むのとフレームを組み立てるプロであり、自転車屋が聞きかじった講習会と工具で片手間のコーティングをするよりも、コーティングのプロに任せた方が仕上がりは絶対に良い。

せっかくコーティングのプロが自転車業界に参入してくれたんだから、私のバイクはその道のプロに任せる。

私は「分をわきまえる」という言葉が好きで、少なくとも私がやったよりもはるかにピッカピカだぜ、この2台。

コーティング屋さんは私より上手にバイクの組み立てはできない、そのかわり私より上手にコーティングが出来るんだ。

 
 
自分の愛車だからな、最高の状態で所有したい。

私より上手にコーティングが出来る人がいれば、それはそちらに任せたい。

それでこそ私が持つバイクにふさわしい。



仕上げ用のワックスをかけてみた。
なんの意味もないけど、今が一番綺麗だと思って。

モーターショーの展示車は、展示場まで運んだ後にその場で磨くんだよね。
毛ばたきもウェスも一切禁止。
ウェスの毛ですら傷ついてしまうくらいピカピカなんだ。

もちろんそんな事言ってたら乗れない、組めない、触れない。
となると今が一番綺麗だから、ワックス掛けたくなったんだ。



2020/2/27(Thu)
リムブレーキを基準にして、ディスクブレーキのアドバンテージが「雨の日にブレーキ性能が落ちない」だとします。

一方でディスクブレーキを基準にした時の、リムブレーキの最大のアドバンテージは「軽い」です。



ロードバイクに限った話になるかもしれませんが、ロードバイクのブレーキで何より大事なものはコントロール性です。

ロードレースは制動力競技ではないからこそ未だにマビックのSSCブレーキに愛好家がいるわけですし、今市場にあるすべてのディスクブレーキはカンパのスケルトンブレーキのコントロール性に及びません。

そして、他ならぬ軽さこそが自転車の歴史で何より求めてきたものです。

ですからディスクブレーキには、ロードバイクの競技特性と開発の歴史を覆すだけの何かが求められています。




カーボンフレームは、およそ2005年くらいまではラグでした。

初めてのモノコックカーボンが2001年のトレック、一世を風靡したスコット・CR1が2004年。コルナゴはジオメトリーの観点からいまだにモノコックを続けていますが、性能を求めたラグドフレームとしてはタイム・VXRSとルック・595が最終世代といっていいと思います。

全般的にモノコックが進んだ2007〜2008を第1世代として、そこから5世代ほど変わっています。つまり12年で5世代分の熟成がすすんできたわけです。



制動力がフォーク末端部で発生するディスク車は、ひとまずフォーク端剛性を上げるところから始まりました。

フォークが太くなったのも、スポークの本数が増えたり太くなったのも、スルーアクスルが導入されたのも、全てディスクブレーキの制動力に対応するためであり、走行性能のためではありません。

2017年前後の「プロトタイプ時代(≒第0世代)」ではブレーキキャリパーのマウントの企画が定まっていなかったこともあり、とりあえずディスクブレーキがついた程度のものでしたが、いずれその太くなったフロントエンドとリアエンドのバランスがフレーム全体のバランスとして熟成されていくはずです。

でも今はまだ第1世代です。



ディスクブレーキ車はこれから開発が進みます。

仮にリムブレーキモデルの開発が止まり、ディスクブレーキばかりが開発されていけば、12年後には現在のリムフレームの完成度に近づいているはずです。

それでもディスクブレーキの軽さがリムブレーキの軽さに追いつくには、何十年もかかるか、あるいはまったく追いつかないかです。なぜならホイールにローターがくっつく以上はリムブレーキより軽くなるはずがないからです。



車のエンジンでターボエンジンが主流になった今でも自然吸気が人気あるように、これからの新モデルがディスクブレーキばかりになるのだとしても、最後のリムブレーキモデルには根強い人気が残るはずです。

なぜなら、軽いから。

自転車が何十年という時間をかけて追及してきた真理が、今のリムブレーキにこそあるからです。




今までのフレームはリムブレーキを開発基準としてディスクブレーキ化に設計したフレームが多いと思います。

一方でルック・795ブレードRSはディスクブレーキであることを前提に一から設計されたフレームであり、それをリムブレーキバージョンに改変させた、つまり現代のフレームの設計過程とは逆行したフレームです。

それこそが今回のクラウドファンディングの企画で採用した何よりの理由です。


そして業界のインプレ記事もまた、今はまだリムブレーキを基準にして、ディスクブレーキのメリットデメリットがどうこうという書き方がほとんどです。

ならば私は、ディスクブレーキを基準にして、そこからみたリムブレーキのメリットデメリットを考えた記事を書いてみたいと思います。

それこそが、時代を先取りしていると。



CFの目標金額200万円は、受付開始の記事を書いてから1日半で終了しました。

それだけみんなが注目してくれてるのだと考えています。すでにお金は不要ですが、参加者の募集を打ち切ったわけではありません。いつでも誰でも何人でも受け入れるつもりです。

インプレライターというのがインプレをするのではなく商品を褒めるのが仕事だということを前提に、商品を褒めることなくただただインプレする語りべがいてもいいのではないでしょうか。



ほどなくしてディスクとリムの完全な直接対決が始まります。

さぁ、はたしてどんな感想が出てくるでしょうか...。

私自身すごく楽しみにしていますし、なんていうか、自転車って最高に楽しいですね!




2020/2/27(Thu)
移転関連の書類整理が終わった。


学生の頃はファイリングなんてする必要がなくて、会社を始めてからこういう作業が必要になった。

会社の設立から各方面の契約書まで、会社の発足にかかわる書類は沢山ある。でも今回ほどではない。

コクヨにすっごい分厚いファイルがあるのも知ってた。だからと言って誰がこんなバカデカいファイルを使うのだろうと思っていた。

いやぁ、まさか自分が使うとはね、、、



おさらいだと思って、書類は今一度目を通しておいた。

こんな書類あったなぁとか、こんな書類に何の意味があるのかなぁとか。

大掃除でアルバム見つけて眺めちゃうのよろしく、やっぱり2時間近くかかった。

 


2020/2/24(Mon)
水木金は納車のための整備で忙しいけど、週末はそれをただ渡すだけだから暇がある。

ホイールラックをならべて、壁にフックを付け足した。



フリーダムの移転、パーツの引っ越し作業はこれで最後の最後の最後。

通常仕事の整備の他に、現在は②店内作業、③店外作業、④事務作業、の3つをこなさないといけない。



③建築申請から使用許可に至るまでの行政書類や税金処理はすべて終えたので、事務作業で残すはそれらのファイリングのみ。

移転で何にいくら使ったか正確な出納帳をつけていないけど、それはファイリングと合わせて...ゆっくり作業しても2時間程度で終わるだろう。

②は物置の作成とコンプレッサーの設置、それから入り口ドアの外構を作らないといけないからあとしばらくかかる。



でもこれで②は本当に終わり...いわゆる物理的な引っ越し作業と店内装飾。

フリーダムの移転の発端は、忘れもしない4月13日。

あれからかれこれ10か月も移転問題を抱えているけど、きっと作業は4月まではかからない...1年かからない。



あとすこし...あとすこし...と思い続けて、今が山場だ...今が山場だ...と耐え続けてきた。

そう、あとすこし...。

 



2020/2/20(Thu)
今シーズンになって、ロードバイクにおけるディスクブレーキのローター径が前160mm/後140mmの組み合わせが主流になってきた。

ちょっと前までは前後ともに140mmだったのに、どうして?


これの理由を考察してみようと思う。

なるべく専門用語を使わないで説明するので、ディスクブレーキとか油圧ブレーキのことはわからないよ!っていう人も頑張って読んでみてほしい。




ディスクブレーキを扱ううえで大事なことは、ディスクブレーキは熱に弱いという前提を忘れないこと。

ブレーキローターとブレーキパッドの温度が上がりすぎると、ホースの中に空気が発生してしまう。これは自動車でもオートバイクでも同じだし、もちろんロードバイクでも起こる。

油圧ブレーキは、レバーからブレーキキャリパーまでオイルで密閉されつつ繋がっているのだけど、2つを繋いでいるホースの中に空気が入ってしまうと、レバーを引いて押したピストンがキャリパー側のピストンまで届かなくなる。


ここでの問題点は、ホースの中の空気はいきなり発生してしまうこと。

ある一定の沸点を超えるとオイルが気化して気泡が発生するため、使い手はいきなり効かなくなったように感じてしまう。

「いきなりブレーキが壊れた!」とか「エンデューロの最後の方でブレーキが効かなかった!」とかいうのはたいていコレ。

自動車レースなどではそうならないようにブレーキパッドの温度計を使ってチェックしながら走っているし、ロードバイクにおいても納車時に長時間引きずるようなブレーキングを避けるように言われるはずだ。


そして2つ目の問題点として、自動車の場合は温度計でチェックができるけどロードバイクには温度計が無いことだ。

つまり走行中のブレーキの温度管理が非常に難しい。

機材に敏感で、油圧ブレーキのメカニズムを理解している上級者なら、どのくらいブレーキをかけるとまずいかを感じながら走ることができるかもしれないけど、それこそ本当に上級者でない限りは不可能だ。

私が初心者にディスクブレーキを勧めない理由、あるいはディスクブレーキが初心者向けだと考えていない理由がコレ。

機材がどうやって動いてるかも知らなければブレーキの温度管理もできない人が、ヒルクライムイベントの一斉下山でブレーキを引きずらないわけないだろう?




デュラエースのディスクブレーキが発売されてから1年半が経ち、すこしずつメンテナンスで里帰りするようになってきた。

発売当初のディスクブレーキを思い出してみると、評価はとにかく「カックンブレーキ」だった。

ロードバイクのディスクブレーキは、いきなり効き始めていきなり止まる。


レバー側のピストンに“コックン”という引っ掛かりがあったことも併せて、とにかくコントロール性が不評だったため、一般ユーザーはMTB用を使ってみたりアシマなどのサードパーティー製のものを使ってみたりして、とにかくカックンブレーキにならない組み合わせを探している時期があった。

ローターとパッドの摩擦係数が高いとレバーが軽くなるという基本を前提に、シマノにおいてもローターとブレーキパットの摩擦係数を落とし始める。

デュラエースのディスクブレーキが発売されてからの1年半の間で、4回か5回くらいサイレント修正が入ったんじゃなかろうか…。シマノは持ってるはずの情報をまったく公表しないが、自分自身がユーザーとして使うに、今ではとうとう通常のリムブレーキよりも効かなくなってしまうところまで来た。

この時点をもってして、ディスクブレーキのメリットは「制動力を高くするため」ではなく「雨の日に性能を落とさない」に役割が変わったといえる。

メディアの宣伝文句が少しずつ変わり始めたのは、ちょうど半年前くらいからだと思う。




さて、熱に弱いディスクブレーキの解決策は、①発生した気泡を解消する、②ローターを冷やす、という2つがある。

まず①だけど、これは無理。

クルマやオートバイクにはブレーキホースにリザーバータンクというものがくっついている。発生した気泡が内部でオートマティックにオイルと入れ替わってくれて、再度ホース内をオイルで満たしてしてくれる優れモノだけど、ロードバイクにはこれが無い。

だから①の解決はできない。家に帰るまで我慢したあとショップに持っていくしかない。


となると解決策としては②となり、ローターの冷やし方を考える必要がある。

ローターを冷やすには、空気をたくさん当てればいい。

車ならエアーダクトがあったり、中空のローターにベンチレーションがあったりする。

自転車はローターがむき出しだからダクトは要らないけど、ローターのベンチレーションはロードバイクにおいては薄すぎて中空にできない。

その代わりにシマノはパットやローターに放熱フィンをくっつけて対応している。ローター表面は鉄製で、あいだに放熱用のアルミをサンドイッチにしている。熱膨張率が違うことで歪みを生み出し、ビビリ音の温床になっているけど、シマノは使用に差し支えないとして良しとしてる。


2つ目の解決策として、ローター径を大きくすること。ここでようやく問題提起につながった。

とにかくちょびっとでも表面積を大きくする。自転車はクルマやオートバイクに比べると走行速度が遅い分だけ、横風による冷却効果を当てにすることができる。

ロードバイクはそもそもブレーキ勝負のスポーツではないから、制動力を狙ってローター径を大きくしたわけじゃない。あくまで冷却効果を上げるために大きくしているんだ。


余談だけどカンパやスラム、そのほかのサードパーティー製のローターは、これでもかってくらい穴がたくさん開いているけど、これも冷却効果を狙ってのものだと思う。

通常はローターにどれだけ穴を開けたところで冷却効果は微々たるものなんだろうし、ましてシマノのいう「2つの素材をサンドイッチにした結果歪んでビビる」なんて真っ当じゃない。

でもそれだけ、ロードバイクにおけるディスクブレーキのローターとパッドの冷却方法の、苦労の表れなんだろう。



そして冷却方法の3つ目、速度を上げる。速度を上げてブレーキを冷やす、非常に明快な解決策でありプロ向けの解決方法。

たとえばダウンヒルでは、コーナーを最低限のブレーキングで済ませて、ブレーキしない区間では目いっぱいダッシュする。

2019年のツールドフランスのジュリアン・アラフィリップが個人TTステージで優勝した時の、「TTバイクでダウンヒルするときに、ディスクブレーキだったからこそおもいっきり攻められた」という発言によってプロトン内で息を吹き返したディスクブレーキだけど、つまりプロ選手が雨の日にアルプスでダウンヒルを攻めればメリットがあるのだろう。



となると逆説的な③の理由として、そもそも熱を発生させない、というものがある。

つまりブレーキに気泡ができるほどのブレーキをしない…で済む程度の速度しか出さないこと。嫌な言い方をすると、速度が出せないこと。

これはあくまで私の主観にすぎないけど、フリーダムのお客さんや他のショップスタッフの話を聞いたり、インターネットでディスクブレーキを持ってる人のブログを漁ってみると、比較的体重の軽い女の子やおじいちゃんには問題なくて、やや血の気の多いレース系オジサンにトラブルが多い傾向にある気がする。

これはおよそ、ブレーキの温度管理が必要になる走行速度を超えているかどうかという言い方に置き換えられるじゃないかな。


ディスクブレーキのブレーキパッドの当たり面は、リムブレーキのパッドの当たり面よりもはるかに小さいのだから、それだけ熱の管理が難しくなるのも当然だ。もとよりロードバイクは、初心者がF1に乗るような、F1に乗って楽しめるような側面があったけど、今は乗り手に相応のスキルが求められ始めたってことになる。



ということで、なぜディスクローターは昨シーズンまで前140mm/後140mmだったのに今シーズでは160mm/140mmに代わったという疑問に対しては、「冷却効果を上げるため」が答えでした。

 


2020/2/6(Thu)
併せて在庫スカスカなのがタイヤ。まったくゼロ。

タイヤが半年も余ったら全部ロスカットだろうし、移転セール直後だから仕方ない。

今はチューブラータイヤをはめて伸ばしとくためのリムだけが寂しく並んでる...。



タイヤはおおよそ1万円で買ってきて1万5,000円で売ってる。

つまり50本在庫しようと思ったら50万円必要なわけだけど、今はとてもじゃないけどそんなお金はない。



フリーダムはもともと家賃や給与はすべて整備工賃でまかなえていて、物販で稼いだお金は物販の在庫を増やすために使ってきた。

決算月の仕入れベースでフレームが700万、ホイールが400万、ハンドル150万...フリーダムは単独個人経営としてはボリュームあった方だと思う。


物品在庫もおよそ貯金みたいなものなので、移転セールで売った資金はみんな新店舗を作るのに使っちゃった。

だから単純に商品が買い戻せない。

お店の在庫が前みたいな物量に戻るには3年近くかかると思う。



とりあえず1月で稼いだお金はみんな税金と行政への手数料で消えちゃったけど、それもいずれは落ち着いて、在庫の品数も少なからず元に戻っていくんだとは思う。

でもやっぱり通販で買う人が増えていくのは間違いないから、在庫の増え方は昔よりも遅いペースになると思う。


 


2020/2/6(Thu)
ここにシマノ・105のディスクブレーキロードの完成車があります。

これは105DBの最新ロットであり、前160mm×後140mmという流行のサイズが採用されてます。


ディスクブレーキを紹介する時に「ディスクブレーキは制動力が高い」という文言が使われます。

この「制動力が高い」に関してですが、同じタイヤを使った場合、厳密にいえばディスクブレーキバイクの方が車重が重いので止まりにくいんです。

控えめに書くと挙動が悪い。悪く書くとバイクが重い。


あるいは、リムブレーキは” ローター径630mm ”...みたいなものなので、より外周部をつかむという点でもリムブレーキにアドバンテージがあります。



結局のところ105グレードにおいては、現時点では23C×のリムブレーキよりも25C×ディスクブレーキの方が制動距離が長くなってしまってます。

そのたいていの場合の理由としては、バイクが重すぎるからです。


ですから「ディスクブレーキは制動力が高い」というセールストークは、相対的には嘘です。

どういう条件で...というのが書かれていない限り、私は各インプレは信用しません。

 


2020/1/31(Fri)
本日月末、銀行。



昨年12月21日のお店の引っ越し作業から、1月末日の銀行振り込みとそれに伴う帳簿作業。

この6週間を一連の流れとして、今日が区切りと思ってきた。



6週間のうちの最初の2週間は、物理的な引っ越し作業がメインだった。

毎日誰かしらお客さんが手伝いに来てくれて、想定していたよりも完了がはやかったのはとてもありがたかった。

資金はひっ迫していたから、少しでも早く本業の整備作業に移れることは、メンタル的にも救われた。



年末のプライベートの引っ越し作業を挟んで、年始から中旬にかけては年末にやり残した工事作業や各種の手続きが始まり、整備作業や引っ越し作業が全面的に滞った。

電気ガス水道、消防や警察関連、建物の登記の対応に追われて、事務手続きに引きこもる。

あれほど疲れたスコップとバケツばかりの外構工事も、今思えばつかの間のリフレッシュタイムだった。



そして1月末は税金対応。

ほんっと税金ばっかり。ほんっと税金ばっかり。もう一回言う、ほんっと税金ばっかり。

今回は土地買って建物買って4,900万円。

土地と建物は目に見えるからいいけど、その他の手数料だけで200万円くらい払ってる。建築条件外すための200万円も含めたら、約400万円が「各種手続き」に消えてる。

そこに年明けの税金アタック。

もう一回言う、ほんっと税金ばっかり。





今週火曜水曜での倉庫作業と本日午前中の銀行振り込み、そしてその後に各種帳簿をつけ終わって、12月に想定していた「一連の流れ」に区切りがついた。

踏ん張りどころに終わりが見えた昨日の夜から体調を崩したけど、それはようやく油断できると思った反動かもしれない。

とりあえず6週間を乗り切ったご褒美として、体調を崩しても許される状況をもらい受ける。

『整備スピードが上がる→休める→ミスが減る→整備スピードが上がる→・・・』

これこそが真に良いスパイラル。

それと同じように、体調的にもヘコめる時にヘコんでおかないと、頑張らなきゃいけないときに頑張れない。

今はおおいに崩れておこう。





長く見れば4月から始まった移転作業。

9か月に及んだフリーダムのピンチも危篤を脱し、これからは快方に向かうだろう。

肉体的にも精神的にも少し休んだあとは、練習とレースの世界に戻らなくっちゃ。




2020/1/31(Fri)
子供のお母さんから電話がかかってきて、「子供がロードバイクをバラバラにして、組み立てようとしてるけど、どうやらうまくいってない。そこで組み立てたものを見ていただけますか?」という質問を受けた。

これは普通に「いいですよ」って答えておいた。


私自身も自分で自分のバイクをいじっていたタイプだし、メカいじりが楽しいのもよくわかる。

ただし組み立ててあろうがなかろうが整備の値段は変わらないことは伝えておいた。もっと言えばビスの長さがあってるか確認したり防腐処理がされているかチェックしたりしないといけないので、バラさないといけない分だけ高くなるかもしれない。

いったんオッケー出してしまったら、なんにせよ保証するのはフリーダムだから。



「自分が組み立てた自転車を自分で乗って大丈夫ですか?」という質問も受けた。

なんだか私の立場としては困る質問だけど、「例えば私は私が組み立てた飛行機には乗りたくない」と答えておいた。
 
 


2020/1/31(Fri)
フリーダムで働きたいという若者が来た。


外から見て働きたいと思ってもらえるのは光栄なこと。

誇りに思うべきことだし、そう思われるようになっていかなくちゃいけない。

でも毎回歯がゆい。照れる。




話している中で「いくら売りたい、目標金額とかありますか?」みたいな質問を受けた。

難しい質問だったけど、少し言葉をいじって、「いくら稼ぎたい?」という問いに変えて答えておいた。

これなら昔から明確な回答があって、『同世代の平均年収より上』。

具体的には30代前半の平均年収が440万円だから、私は441万円以上稼ぎたい。

稼がなくちゃいけない。



借金を背負っている以上は、それに見合ったリターンがないといけない。

プロのスポーツ選手は「アイツの年俸が1億円ならオレは1億と1円以上じゃないと絶対契約しない!」と主張して、その1円は絶対に譲らない。

それと同じように、サラリーマンの年収が440万円であるならば、私は441万円以上稼がなければならない。

別に何倍も何千万円もとは思っていないが、だからと言って平均年収を下回ってもいけない。

仮に借入金が全てなくなれば平均年収と同等でもいいのかもしれない。

しかし現段階ではリスクがある以上、相応のリターンが無いと話が成り立たってこない。



私は、自転車業界が儲かると思って参入した。

ボランティアでも、道楽でもない。ただ自転車が好きなだけであれば、外でサラリーマンをしながら趣味で自転車に乗ればいい。

でも自らの意思で自転車業界に入った以上、それに見合った経済力を持たなければいけない。



そうでなければ次の世代が今の自転車業界を見て、自転車業界に入ろうとしてくれないだろう。

今から本屋を目指す若者がいるか?今から本屋に金を貸す銀行があるか?

おそらくないだろう。残念ながら書店業界は死んだ。誰が本屋を殺したかは知らないが、目指す若者がいない以上は未来が無い。


でも自転車業界はまだ生きてる。

自転車業界を未来で生かすために、次の世代にうったえるだけの経済力を今のこの私が持たないといけない。

それこそが10年前の私に自転車業界に入りたいと思わせてくれた世代への恩返しであり、現時点でこの業界にいる人間の責務だ。



だから、たった1万円でいいから平均年収+1万円というデッドラインは崩してはいけない。

楽しむだけなら趣味で留めるべきだ。

そう考えてずっとやってきた。



フリーダムで働きたいと言って訪ねてきた子は29歳だそうで、まだ若い。

私より若い人にそう思って貰えているうちは、フリーダムは一定の責任を果たせているという証拠のひとつと言える。

今回また借入金を作ったから、とりあえずこれを返済したら誇ることにしよう。

だってまだフリーダムは千葉銀行のものだから。


  


2020/1/31(Fri)
「今週一番汚かった」バイク。先週末に雨の中走ってそのまま持ってきた感じ。

たまにOH前に洗ってくる人いるけど、そんな気を使う必要はありません。

どうせ整備中はアブラでベタベタになるし、最後にザバッと洗うので預ける前に洗ってきてもドロドロのまま持ってきても私の仕事量はほとんど変わりません。

ですから遠慮せずに、洗車一回サボれてラッキーくらいの心持でどうぞ。



マットブラックとマットホワイト、そして部分的にグロスなのでひと手間いる。

ボーラのテンション調整も含めて、これをひとりでピシッと仕上げられたら...メンテ出来る人だなって雰囲気が漂い始める。

プロとDIYの境目は3時間くらいかな?

3時間以内で仕上げられたら、フリーダムでも雇いたいと思う。てかきっとどの店からも雇いたいって思われるはず。



2020/1/11(Sat)
お店のポップを作った。

接客や整備をしてないときにはノホホンとしているけれど、値札は接客の一部なので、ふざけないで作っている。

右はMS明朝で適当に作ったサンプルで、左は実際に採用したフォント。



こないだ労働局の書類にポップ体が採用されててびっくりしたけど、私はこういう書類ではポップ体は使わない。

高級ロードバイクのインフォメーションボードは、それこそ学会の論文発表の時のような緊張感をもって作ってる。

ポップ体はドン・キホーテやビレッジバンガードみたいなイメージがあって、それはそれで親しみやすいかもしれないけど、70万円もするフレームには排他的な雰囲気や憧憬の念、さらに言えば多少なる畏怖を持って貰ってしかるべきと考えている。



総額150万円もの国産ロードバイク。

たとえばグランドセイコーにポップ体は使われないだろう?

私が扱ってるのはそういう類いなんだという気概が大事。ロードバイクに怒られない接客であることが大事。


2020/12/8(Sut)
皆さん改めまして、店長です。

忘年会に来た方はこんばんは、忘年会に来られなかった方もこんばんは。



私は皆さんのことをよく知っています。

でもここにいる皆さんは、皆さん同士のことはわかってない方も多い、初めて会う人もたくさんいると思います。



忘年会するにあたって、知ってる人がいないから行きにくい、みたいなことをよく聞きます。

知ってる人がいなければ、その場で作ればいいんです。

ジブンに似たような人が隣にいるんですから、自己紹介して1分後には肩組んで酔っ払ってます。



いい歳したオジサンが、友達を見つけると言うことは、意外と難しいことなのかもしれません。

せっかくのこういう場ですから、友達のひとりでも見つかって、いずれ一緒に自転車乗りに行く仲間になって、もしもいつかフリーダムが無くなったとしてもずっと付き合っていける誰かを見つけられたとしたら、それは今日に忘年会に来た意味もあるというものです。



私の立場でこんなこと言うのも良くないかもしれませんが、フリーダムはテナントの形が大事なわけではありません。

大事なのはメンテナンスとしてのフリーダムではなく、コミュニティとしてのフリーダムです。



もうすぐ新しい店舗が出来ます。

その時は、言葉そのままのショップというだけで終わらずに、フリーダムはみんなの自転車活動全体の拠点としていけるように、そして私はそれをなるべく長く存続させたいと思っています。



今フリーダムを作ってくれているお客さんには、もうしばらく2019年を頑張って貰います。

私の2019年はあと2週間後から始まります。



それでも皆さんには、少しだけ先駆けて。

2019年お疲れ様でした、乾杯ッ!


Page:[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16][17][18][19][20][21][22][23][24][25][26][27][28][29][30][31][32][33][34][35][36][37][38][39][40]

管理用
-Diary-