2022/4/3(Sun)
久々に見たレーシングライトXLR。

ランプレメリダの限定カラーのヤツ。
  
 
 

ディープリムに関する、個人的な感覚について。
  
リムハイトって、なんとなく20mm、30mm、40mm、50mm、60mmって捉えると思う。だってキリがいいから。

となると20〜30mmはロープロホイールで、50〜60mmはフルディープ、そして40mmはミディアムハイト…そんなイメージになる思う。
 
 
でも個人的に長い間、40mmは30mmの仲間だとは感じてきた。
 
マビック・コスミックアルティメイトが40mmなのに対して、プロトタイプにRシスアルティメイト(22mm)というのがあったのだけど、結果的に発売に至らなかった。
 
その時のコスミックアルティメイトで十分だという主張は、アマチュアながら多いに納得出来るものだった。
 
 
 
その後20mmハイトが絶滅したあとは、30〜40mmがロープロホイール、50〜60mmがフルディープになった。
 
となると真ん中の45mmハイトがミディアムハイトなのかなって考えるはずだ。
 
 
しかし実は45mmは30〜40mmの仲間であり、50〜60mmの挙動と大きく一線を画してるように思う。
 
例えばジップ303は数字こそ404と202のちょうど中間なのに、ものすごく202に近い挙動をする。
 
それは昔から感じてたことだけど、最近になって本当のミディアムハイトは46〜47mmなんだろうなって感じる。
  
レイノルズとコリマ、米欧両老舗名門が46mmとか47mmとかいうヘンテコな数字だったのが、何故かピンとくるようになったのだ。
 
 
 
 
この時の考え方は2つある。
 
ひとつは自分が走る速度域が上がってきたからこそ、ミディアムハイトに感じる数字も上がったということ。
 
断じて自分が速くなったわけではなく、時代とともに機材が速くなった結果であるものの、40km/hでは昔よりはるかに少ない出力で走れるようになった。
 
 
もうひとつは、速くなればなるほど、ミディアムハイトだと感じる数字も個人によって変わっていくということ。
 
ワールドツアーのトッププロが60mmを好んで使うのは、乗り手がその領域だからであって、残念ながら、私には一生得られない感覚なのかもしれない。


 
はやく体を戻して、色んなことをもっと強く主張できるようになりたい。
 
体が弱いと機材が分からない。



 


2022/4/3(Sun)
日曜朝練、雨、室内ローラー。
  
体重73.3kg。

1ヶ月で5.7kg減った。
 
 
店長選手権まであと3週間あるので、昨年同様71kgまでは無理なく落ちるだろう。

体をつまんでみると、まだまだ落とせる贅肉がいっぱいある。

そりゃそうだ、以前は68kgで走っていたんだから、71kgに落としてなおまだ3kgデブ。
 

 
ちなみに私はこの4年間で12kgも太ってしまったが、その多くがストレスによる揚げ物ドカ食いではなく、夜ご飯を食べ損ねたり、その結果体質的に蓄えようとさせてしまったりしたのが原因。
 
減量作業は苦じゃないが、せっかく太るなら美味しいものたくさん食べて太りたい。
 
ご飯食べ損ねた挙句に太ったんじゃ、ちっとも幸せじゃないな。
 
 
 
 
肋骨骨折もおよそ治って、ダンシングが出来るまでに回復した。
 
メーターを付けなくなって何年も経つが、自身のバロメーターである朝練コースの坂で使ってるギア比が強さの基準になっている。
 
具体的には、以前は53×19〜21Tで登っていた坂。
 
それが一番ひどい時は53×29Tにまで落ちて、もはやインナーの方が速いくらいだったけど、直近は53×24Tで登っていた。
 
最大でギア8枚分遅くなって、あと2〜3枚分のところまで戻ってきたということだ。

ここからが遠いが…ちゃんと強くなってる。
 
 
最近はギアがワイドレシオになり、今自分が何Tで走ってるのか、長いこと目で見て数えなくちゃいけなくなった。
 
以前はロー側25Tとか23Tだったから、25→23→21Tって数えやすかったんだけど…

  
そこまでするなら素直にパワーメーター付けろよって思うんだけど、まだメーター付ける気にはなれないんだ。


 


2022/4/2(Sut)
朝練。

寒さがかなり厳しかった。

薄着に加えてグローブレスで出かけた自分が悪いが、シフトはおろかハンドル握るのもままならないほど指が硬く冷たくなってしまい、復路に入ってすぐにパワーダウンしてしまった。

教科書に載るような低体温症であり、反省しないといけなかった。


言い訳すると…もう冬ジャージ着たくなかったんだ。



長らくお世話になったボーラWTOを売ってMCCを買った。

これでフルカーボンホイールは5本目。
 
マビック・アルティメイト、レイノルズ・RZR、ライトウェイト・ヴァントゥー、ボルテックス・N4として、コリマ47S+MCC。
 
 
あるいはサクラホイールしかり、カデックスしかり、基本的にカーボンスポークを使ったフルカーボンホイールの評価が低いことはない。
 
カーボンリムは壊れるからと盲目的に否定されていたのも今は昔。
 
実はすごく丈夫なのが広まった今では、サイクリングであってもカーボンホイールを履いてる人が増えた。
 
 
これはいずれ、カーボンスポークも同様だと思う。
 
普通に使っていればアルミだろうとカーボンだろうと壊れないし、むしろカーボンホイールの方が丈夫なくらい。
 
だからこれからはカーボンスポーク採用の、フルカーボンホイールの時代になると思う。
   
 
 
  
ちなみにホイールの重量実測値は、フロントが600g、リアが773g、合計1,373g。
 
785ヒュエズRSにスーパーレコードで組んで6.95kg。

これが軽いかと言えば、私には分からない。

リムブレーキで作れば5.9kgの組み合わせなんだから、785買ってどこ走るのか考えたら...
 
 
 
それにしても完全にカタログバイクみたいになっちゃったな。

そんなつもりはないんだけどなぁ…


 


2022/4/1(Fri)
今日は雨。気温も低い。練習オフ。



個人的な疲労の感覚として、普通に踏んでいける日とちっとも踏めない日が、3日に1回とか2日に1回とか交互に来るうちはまだまだ大丈夫。

でも踏めない日が2日も3日も連続して続くようになると、経験則的にどこかで休んだ方が良い。


そして休むなら寒い日や雨の日がいい。

レストは天候が決めてるので不定期であり、疲労してても練習が続いてしまうこともある。

あとは晴れてても乗れない日はあるから、雨で寒くて事務作業が多い日は休むには最良だ。



昨日は月末。

朝走って、昼間整備して、夜整備して、夜中に3月の領収書の整理と4月の請求書の整理をした。

今日は月初。

朝イチでボサボサに伸びまくった髪を切り、銀行振込みをし、工具屋さんに行く。



皆んな自転車が買えなくて困ってると思うけど、自転車屋も工具が買えなくて困ってる。

半年前に頼んだ工具がいまだに届かず、納期も不明。困ってるセリフが皆んなと同じだ。
 
 
今回手配して貰った工具は、本当に自分が使いたい工具ではない。
 
だからといって消耗した工具を使い続けるわけにはいかないし、もう我慢出来なかった。
  
 
 
午後から帳簿付と試算表作り。
 
あとはホームページも編集しないといけない。
 
整備は昨日のうちに全て済ませることができたので、今日はすべて事務作業になるだろう。


 


2022/3/31(Thu)
グリス使い切り。
  
 
チューブに入ってるやつは注射器に移して使うタイプ。全部使い切るとちっちゃくなってかわいくなって好き。
 
金色のグリスはホイールのベアリング用。
 
 
   
壺に入ってるグリスは防サビ用。別の瓶に移したあとに筆を使って作業するタイプ。
 
ひとつ使い切るにはまるまる1年くらいかかる。

 
 
オーバーホールで使い終わった溶剤は、使用済みのステンレストレイや工具の手入れでもう一回働いてもらう。
 
その後さらにカセットスプロケットなどを洗うために、外の洗車でもう一回使う。
 
無駄なくきっちり使い切れると、なんだか手際良くできた感じがして嬉しい。
 
当たり前のようで難しいようで当たり前の節約でしかないのに。
 
 
 
明日は4月1日だから、銀行や経理などの事務作業で丸一日使うだろう。
 
もう21時だけど、今日の整備はまだまだ終わらない。


 


2022/3/31(Thu)
バーホー。


皆んな失望するかもしれないけど、たとえオーバーホールといったって、別にバラさなくていいところまで完全にバラしきってるわけではない。

たとえばチェーンリングやBB30の取付ボルトまで分解する理由なんてちっともないし、安定してたはずの小さなビスを外してわざわざ不安定にさせる方が良くない。

関係ないビスを外すとしたら、せいぜい固着しそうなのを回避させておくかどうかの判断だ。



ただ、今回に限ってはだいぶ汚れが固まってしまっていて最後の洗車だけでサッパリ綺麗になるか微妙だったので、普段やらないプラスアルファの部分まで分解した。

これは最後の見た目に影響するかどうかで判断してる。

せっかく何万円もかけて整備してのに汚かったら台無しだから。

ただし頼まれてない作業でお金は貰えないので、完全に自己満でしかない。



紙コップに残った溶剤の色を見てわかる通り、このバイクの汚れのメインは泥詰まり。

使っているのは透明な溶剤なので、沈殿が終わるとジャリジャリがコップの底に見えてくるだろう。
 
 
 
今回のプーリーはちっちゃい玉まで完全にバラバラになってしまうので、他のパーツとは別作業で洗浄と組立をいっぺんに行う。
 
通常なら洗浄は洗浄で、組立は組立で、それぞれ画一して作業したいのだけど、このバイクはプーリーだけ特別扱いしてやらないといけない。
整備時間は、こういうのがあると増えていく。
 
 
 
洗浄作業が全て終わると、全肯定の8割くらい済んだと言える。

使うパーツの選定や、以降組立てる時間はほとんどかからず、ここからは50分ほどで終わるはずだ。


 


2022/3/30(Wed)
シマノ、ブレーキパッド。

だんだん数が減ってきたので残りを数えていたら、4つ余ってる全てが左側だった。

主要なパッドは左側と右側は形が違うので、どこでこんな残り方したのかは分からないけど、シマノに連絡したら珍しくない件らしい。



フリーダムはブレーキパッド以下のスモールパーツは「30万円分ちょうだい!」みたいな雑なオーダーしかしてなくて、営業担当にめいっぱい任せてる。

あまりに個数が多いものはちゃんとは数えないし、そもそも数が多すぎて数えられない。

ある程度の信用とともに、気づいた時に交換してくれればいいし、担当もちゃんと対応してくれるから何も問題はない。

 
 
シマノは「右側を2個送るから左側を2個送り返してくれ」って。

フリーダムからは「右側4つ送って2つ分を請求してくれ」っていうと、それは出来ないそうだ。
 
保証システムはわかるけど、シマノもフリーダムも誰も得せずに自転車業界のお金が運送業界に流れただけだ。
 
 
 
 
ディスクブレーキの寿命はまだわからない。
 
しかし2年は持たなさそうだというのが経験談。ある時いきなりオイルがビタビタに漏れちゃう、みたいな。
 
だからユーザーは定期的に品質を疑って、保証期間内でちゃっちゃかちゃっちゃか交換していった方がいいと思う。
 
 
当たり前だけど、この時にユーザーからお金は貰ってない。
 
他のお店の対応は知らないが、フリーダムではたとえ他店持ち込みであっても絶対に貰わない。
 
保証期間内なんだからユーザーはお金を払う義理はないし、お金の流れ方を考えれば小売店とメーカーで済ませるべき話だ。
  
 
例えばシマノのレバーがダメな時、シマノはレバーは送ってきてくれる。

でもそれだけ。
 
預かる手間や交換工賃は払ってくれないし、バーテープなどはフリーダムが負担してる。
 
シマノの人たちは「ウチの品質管理がごめんなさい」っていうけどそれだけで、タダ働きどころかマイナス働きであることが多い。
 

そんだけメーカーは甘えてんだよ。


 


2022/3/28(Mon)
朝練。

9時から雨予報だったので、7時から走り始めて9時には帰ってくる心づもりで。

私が強くなるのは定番コースを何回走ったかだと思っているので、もう1日も休みたくない。
 
 
外練から帰ってきて、室内ローラー10分TT。

外走行はダイエット、室内ローラーは本メニュー。

20分LT、10分TT、3-1mimインターバルが強ければ、自転車は全体が強くなる。
 
 
星の数ほどある自転車トレーニング本は、どうしてこれで強くなるのかを説明してるだけであり、そんなの読んでる時間があったら公式丸暗記で走っていた方がいい。

私が定番コース以外に行かないのは、そこで全てが完結するからだ。

というより全てが完結するコースこそ定番にしておくのだ。




3月1日から始まって27日目。
 
肋骨骨折で15〜24日で休んでいたけど、体重は79.0→74.4kgに。
 
順調だが、今年は60kg台まで突破したい。 
 


減量時期に気にかけてる栄養素は脂質のみ。
 
基本は蕎麦と寿司。具体的には昼ご飯に蕎麦と、夕方にかんぴょう巻きを食べてる。
 
蕎麦は行きつけを作って、量を1.5kgに指定させてもらってる。
  
 
とにかく絶対に資質を抑えることと、カロリー不足にならないこと。この2つだけ。
 
けして競技に専念できる環境ではないから、気を付けることを1つか2つくらいにとどめておくのを意識している。趣味の禁止事項を増やして、仕事からのストレスに潰される方が良くないというのが経験則だ。


 
先週末は、もはや自転車屋とは思えないお菓子の量で賑わっていたが、私はほとんど食べなかった。
 
今は何をされても誘惑には負けないメンタルを感じる。モチベーションが高い。これは店長選手権のためではない。
 
 
とにかく毎日乗ること。その結果自然と体重を戻すこと。怪我しないこと。
 
過去の自分の数字はすべて覚えている。
 
今の自分があまりに遅すぎて、メーターなんか付ける気にも触る気にも充電する気にすらならないが、どのくらい遅いかなんて自分でわかる。
 
 
これは店長の威厳を取り戻す仕事なんだ。
 


 


2022/3/28(Mon)
洗車。

店頭で良く聞かれる質問のひとつが「洗車ってどのくらいの頻度でやったらいいか」というもの。

本当は乗ったら毎回洗うのがベスト。

なかなかそうはいかないかもしれないけど、気が向いたら、なるべく意識的に気を向けるようにして...

自分は毎日風呂入ってシャワーを浴びてるくせに、自転車の洗車が出来なかったら、それは申し訳なく思いながら謝るしかないんだ。
 
 

私は毎日の洗車に対して、5回に1回くらいはワックスをかけてる。

基本的にはリンスインシャンプーで洗うだけだけど、たまにはコンディショナーを使うのに似ている。


あるいは水垢をしっかり拭き取る意味合いで。

日々の洗車はざっくりとした拭きあげしかしないけど、細かな水垢がこびりつく前に、ワックスを使いながらマイクロファイバーでこそぎ取る。
 
毎日ちゃんと歯磨きをして、たまに歯石を取ってやるイメージ。
 

艶ありの黒は鏡面のように拭きあげてこそ価値があり、毎日はやらないけど水垢が取れなくなるほどは放置してはいけない。

 


2022/3/25(Fri)
ジップのオーバーホール。

お客さんが「なんか変。」って言って持ってきたヤツです。
 
 
 
見ればすぐわかりますが、防水用のリップシールが裏表逆についています。
 
ジップのこの形のハブボディの防水ゴムは段々構造の複雑な形をしています。
 
裏表逆につけてもハマっちゃうことはハマっちゃうし、動くことも動いちゃうんですが、反対につけると水は中に入り込むしグリスも外にひり出る方向になります。

 
 
この手の話は知ってれば簡単だし、言われても簡単だけど、どちらも無ければこういう付け方もしちゃっても仕方ないかなとは思います。
 
「なんか変」の理由が特定できれば対処はあっという間で、あとはOHしてスポークテンション整えたらおしまいです。
 
作業開始から終了まで、せいぜい30分といったところでしょうか。
 
 
 
ショップの仕事のひとつとして、昔のパーツを覚えておくというものがあります。
 
なぜそのパーツが生まれて、無くなったとしたらなぜ廃れたか、できることなら時代の流れも合わせて覚えておかなくちゃいけません。
 
このジップのハブだけでも何パターンかあるので…
 
 
最近の自転車業界ではメカニック不足が深刻になっているんですが、給与が低いがために離職率が高く、その分だけベテランが生まれにくいんだと思います。
 
 


2022/3/24(Thu)
朝練再開。

1ヶ月前にコロナになったあと、3週間以上咳が止まらなかった結果、肋骨が疲労骨折してしまいました。

それまでは週650kmペースで練習していたんですが、まるまる10日休みました。

咳もたしかに痛いんですか、ちょうど花粉症の季節とかさなったことでクシャミが激痛でして、そっちの方が運がなかったなと。

痛い時は寝返りも嫌だったんですが、もっとも痛かった時を100とすると現在は30くらいで収まっています。



一方で体は痩せ始めていて、皮下脂肪が少ないふくらはぎはほぼ痩せきりました。

太ももがビシッとするのはもう少し先ですが、背中の肉もそこそこ薄くなりました。目標体重にはまだあと4kgほどありますが、4月中旬までにはそこそこの体は作れるでしょう。

無理そうだったら公表しないつもりでしたが、問題なさそうなのでみんなに伝えることにしました。

あと4週間あれば、骨折しようがしまいが変わらない結果まで持っていけるはずです。



フリーダム医療チームにも最大級にバックアップしてくれて、それがそのままモチベーションに変わっています。

昔のフィジカルの6割ぐらいまでは戻したいところ、頑張れるだけ頑張ります。




2022/3/24(Thu)
電動シフトのエレクトリックワイヤー。

外側に穴があるのにわざわざ加工して内側を通してるのは、落車時の断線の予防です。

別に間違えちゃったわけではありません。

…わかるか、そのくらい。



こういうのは完成車であっても入れ替えてます。

私がシマノのバーエンド型ジャンクションAをどれくらい嫌がってるのかわかりますね。

新型シマノはさらに進化して、リアディレイラーと一緒になっちゃったけどねッ!



ちなみにシマノがジャンクションAとリアディレイラーを統合した理由として、レバーからの受信をフロントディレイラーに受けてから電線を通してリアディレイラーに流すより、リアディレイラーで直接受信した方がはやいとドヤ顔していました。

よしんばそれで変速機の動きが数マイクロ秒ほど速くなったとしても、ケイデンスが変わるわけではないので、変速がはやくなるわけではありません。

あくまでシフトボタンを押すタイミングが変わるだけです。


 


2022/3/22(Tue)
火曜日、雨。

今週は月曜日が無いので、本日は定休日だけど仕事。

ざっくりと午前中は事務作業、午後から整備です。

今週は難儀な作業が多いので、水曜までにひとつでも多くこなしておかないと。


おおよそですが、私の仕事は整備時間と事務作業が50:50です。

そして事務作業は、発注やメール返信や見積書の作成などお客さん関連が50、税理経理関連が50くらいです。
  
整備に専念できるだけでも拘束時間は半分になるんですが、事務作業に支えられてこその整備作業ですから、ここの気持ちは逆転しません。
 
 
  
写真はジップのシートピラーにフィジークのブレイデッドレールです。

現行のジップのシートピラーにはメーカー純正のアタッチメントが7×9までしか用意がないのですが、そこに7✕11のサドルを付けたところです。

未完成品を売ってる、いろんなメーカーの組み合わせっていうことで、こういうのはスポーツサイクルならではだと思います。

 
今週は加工しなくちゃいけないバイクが多いので、今日はそういうのをまとめて作業しておきます。

全体を組み立て始めるのは明日以降荷物が届いてからですが、加工を伴う下準備が一番時間がかかります。

 


2022/3/22(Tue)
795ライト。

ベアリングとアウターワイヤー交換のところだけ頼まれて、最後の組み上げはお客さんが自分でやるらしかったけど、結局最後まで私が組むことになった。
 
ワイヤー組とバーテープ巻くのは両方合わせも20分程度しかかからないから、そこだけ省いても時間工賃的にはほとんど変わらないんだ。

 
  
写真のスピコンと795は、どちらもフレームの上でグリスぶちまけたんじゃないかってくらいベタベタで、シンナーで洗ってやろうかって思うくらい汚かった。

自分で言うのもなんだけど、これならお客さんがどこかに持ってった時に「これはショップで仕上げたな」って思われる気がする。

黒い面積が多いのを理由に、ひさしぶりに拭きあげるのに時間がかかった。
 
  
 
 
和光ケミカル・バリアスコートはメチャクチャ濃い。
 
もともとはクルマ用のケミカルであり、基本時な塗布の方法もある程度水分が残ってる状態で塗るのが仕様。

だから塗る側が適切に希釈してやらないと、あまつさえフレームに直接スプレーしようものならムラだらけになる。
 
 
そういう洗車動画もいっぱいあるし、SNSの写真で見る分には綺麗だろうが、現実世界では指紋はベタベタにつくし、2日もすれば埃まみれになるだろう。

でも本当にちゃんとワックスがかかっていれば、実は埃すら滑っていく。
 
 
 
トレックは右側のチェーステーの付け根が磨けてない。
 
何十万も払うんだからバフぐらいしっかりかけろよって私は思うし、これだから小うるさい日本人を相手したくないんだろうって海外メーカーは思う。
 
品薄な世界情勢の中で日本市場が嫌がられてる理由のひとつだ。
 
 
仕上げる前に気づいていればサッと磨いておいたけど、このスピコンも最終の洗車まではベタベタで気が付かなかった。
 
みんなフレームに何つけてるんだろう。

 
(facebookより) 


2022/3/20(Sun)
ウィッシュボーン。

良いところはフレームの精度が矯正できるところ。



BBの精度は、基本的に全てのフルカーボンフレームにおいて出てないといっていい。

2013〜2015年頃に比べるとずいぶんマシになったと思うけど、現在でもフルカーボンBBでは基本的に「良くない」くらいに思った方がいい。

理論上の精度が100として、2013年頃が30だとして、現在はせいぜい80くらいに感じる。


だからネジ切りBBが良いという意見には、もちろん整備性もあるだろうが、BB精度の問題が未だに解決してないことも関係してるだろう。
 
もちろん圧入式を採用してるにもかかわらずわざわざアルミシェル使ってくるメーカーも、その良心ゆえだ。
 
重くても精度の出るアルミシェルか、はたまた分かりやすいカタログスペックをとるか。
 
主に後者の精度の出ていないBBに対して、擬似的にアルミシェルを組み込んでくれるのがウィッシュボーンになる。
 
 
 
悪いところは、ベアリングの性能そのもの。
 
だから機材オタクは、ウィッシュボーンのBBに他メーカーのセラミックベアリングを挿れたりしてる。
  
  
もうひとつ悪いところが腐食に弱いところ。

ウィッシュボーンはベアリングの耐久性が低いだけななく、BBカップに使われてるアルミ素材そのものが錆びやすい。
 
各種BBメーカーの中では、あからさまに弱い。

 
 
だから、洗車の時には使用するケミカルに気を付けてほしい。
  
特に今流行りの洗車専門店は...もし今の相場が守られるのであれば...これから先どんどん増えていくだろう。
  
 
洗車だけなら、使うケミカルいかんでいくらでも手早く楽に綺麗にできる。
 
しかしケミカルに強いパーツと弱いパーツがあることを、洗車専門店には知っておいて欲しい。
 
ダメージを負ったパーツを丸投げされるのはショップだからだ。
 
  
 
みんな、そんなバカなと思うだろう。

しかしたった10年前はフィルタークリーナー垂れ流してた業界なんだ。


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