2021/11/1(Mon) |
10月31日をもってフリーダム12年目が終わりました。 今日から13期が始まります。 今年の成果としては、なんといっても別館が建ったことです。 2年前に移転、1年前に本館が建ち、今年は別館が。非常にはやいペースで増築が進みました。 現状では周囲に土地は残っていませんから、向こう何十年にわたって拡張の余地はありません。 千葉ベロドロームの真隣、77坪の土地に250㎡の床面積、自己資本100%、ひとりでやってる店としては全国最大級のひとつになったといって良いと思います。 2年前に戻り、今のこれが移転の最終着地点だと知れば、立地と規模ともに満点だと思います。 次の目標は繰上げ返済をどれだけはやく出来るかというところになりますが、まだ繰上げ返済出来ない時期なので、しばらくは自然に過ごすことと思います。 別館の融資作業をしていたのが昨年の5〜9月。建築そのものが始まったのは今期の1月〜4月で、引き渡された5月から7月にかけては外構工事や倉庫部分の改修工事でした。 この間非常に多くの人に助けてもらいまして、感謝の念が増えました。 フリーダムが10年以上も続いてこれたことの多くが、周囲の人間関係に恵まれたことと運が良かったことが占めます。 今までは他力65%くらいかなと思っていましたが、今では80%くらいに感じます。私自身の頑張りで生み出したのは35%くらいだと思っていましたがさらに減りまして、自力で何とかしたのはせいぜい20%くらいだと。 今あるフリーダムの多くは皆んなに助けてもらった、恩寵の塊なんだと思います。あるいは自分が頑張れば頑張るほど周囲の力が増えるのかもしれません。 自転車界はこれから数年にわたり難局を迎えます。 数年前まで不況でダブついてた在庫はコロナ禍の需要で一掃され、ややバブル的に解消されました。 しかし現況は極度の品不足によって売上が作れず、経費に潰されるという新たなステージに移りました。 数少ない製品は大規模ショップにしか並ばず、小規模店にはほとんど製品が届きません。しかし大規模ショップとて店舗維持に必要な商品数には到底足りていません。 大小規模に関わらず自転車店は壊滅し、数年後にはお金持ちの道楽ショップしか生き残っていない可能性もあります。 そんな可能性を否定し、なんとか生き残らねばなりません。 定期的なメンテナンスが必要なスポーツサイクルにとって何より大事なのは、ユーザーの窓口の数だからです。 その足がけとして、昨年の本館と今年の別館は多いに手助けとなってくれるはずです。 お金と時間はかかりましたが、成果はありました。 引き続き頑張ります。 |
2021/10/8(Fri) |
ワクチンを打ちました。 現在とても具合が悪いです。 ワクチンの副作用で重篤化する割合は100万人分の5人と発表されています。確立に直すと0.000005%です。 0.000005%のワクチン副作用に対しては、安全なワクチンですから打ちましょうと言われます。 一方でコロナの重症化率、特に30代で健康的な成人男性がコロナで重症化する患者は100万人中6人 (千葉県) であり、これも率に直すと0.000006%です。 ここからさらに「基礎疾患が無い」「肥満体でない」も考慮したいのですが、そのデータは公表されていません。ですからとりあえず0.000006%以下とだけします。 そして0.000006%以下のコロナ重症化は、危険ですからワクチンを打ちましょうと言われます。 0.000005と0.000006の差を説明している機関がないので、私にはどちらもほとんど同じ数字にみえるのですが、社会的には選択肢はありません。 “私の場合”は、ワクチンを打った理由は合理的なものではないのです。 “私の場合”に関しては、コロナの重症化率0.000006%とワクチンの副作用0.000005%とがちょうど釣り合っている領域です。本来ならは30代の健康的な男性のワクチン摂取は選択制にするという議論があってよいはずです。 しかしそれを許さなかったのが同調圧力です。 つい先日のノーベル物理学賞の受賞者のコメントで話題になった「同調圧力」ですが、コロナで大きく露呈した問題だと感じます。 そして自転車界にはコロナよりも前に、ディスクブレーキをロードバイクに搭載させることへの同調圧力があったのは間違いありません。 私はコロナに関して自分の意見を誰かに伝えなければいけない立場ではありません。しかし自転車に関しては何かしら伝えないといけない立場にはいるのです。 コロナだろうがディスクブレーキだろうが、私の性格からすると「まずはデータだけください。一度自分で考えます。」と言うでしょう。 思考に迷った時はアドバイスを求めるから、とにかく一度自分で考える時間をくれと。 統計データをもとに自分で考えることと、他人の意見を聞くこと、答えが違ったときにどちらを優先するか決めることは難しいものです。 しかし後者の場合は人それぞれ違う立場を考慮したうえでニュースを読まなきゃいけない分だけ手間がかかります。 学生時代のころから各省庁のHPやデータバンクから統計データを引っ張ってくるのが当たり前だったので、コロナ関連のニュースでも厚労省や千葉市のHPを真っ先に調べるクセがありました。 とかくコロナのニュースは絶対に分母や確率では話さないし、前提条件を考慮していない内容が多いと感じました。それが意識的なのか無意識的なのかまで語る必要はありませんが、二次情報以下は鵜吞みにはしません。 ただひとつ、絶対だと言えてきたのは経験だけ。 “私の場合”はこうだった。“あなたの場合”はどうだった。 そして自転車製品のインプレもまた、ビジネス的な背景から本音と建前は分かれてしまいます。それがシステム的に仕方ないことだとはわかっていますが、だからこそ自分の経験を変えるきっかけにもならないのです。 私のインプレであれのインプレであれ、いずれにしろ読んだ人がそれを信じるかどうかまでは責任ありません。 9200にリムブレーキが発売されたことで、海外ではふたたび「ディスクブレーキが本当に必要かどうか」が話し合われるようになりました。 せっかくですから私のクラウドファンディングの結論でもリンクしておきましょうかね? あれは日本だけでなく、世界的にも珍しいテストだったようですから。 6.8kg制限が関係ない人がディスクブレーキに乗っていても、雨の日に乗らない人がディスクブレーキを使っていても、私にはなにも関係ありません。 しかし日本では同調圧力がとだえないようで、話し合いの場が生まれる社会がうらやましく思います。 “私の場合”は、ディスクブレーキ化するメリットは5%くらいはあると思います。 コロナよりもワクチンよりも悩むに値する数字です。 さて、“あなたの場合”は? |
2021/10/4(Mon) |
フリーダムのHPの下の方に、「キャニオンお断り」という記事があります。 私はHPの日記の他にもうひとつ別のブログの他にやっています。 このブログの中に「キャニオンがダメな理由。」という記事があり、もう4年も前の記事であるにもかかわらず、いまだにもっともアクセス数の多い記事になっています。 https://freedomtencho.hatenablog.com/entry/2017/07/29/010427?_ga=2.144519731.709395089.1633335959-532170555.1564652850 私のブログは平均して1500hit/日、フリーダムのHPは20~24万hit/日です。 自転車界のyoutube動画がせいぜい数千~数万ですから、フリーダムのホームページは業界でもっとも大きいサイトのひとつであることを私は理解しているつもりです。 実は最近になってそのブログのコメント欄を開放しました。 長らくコメント不可に設定していたんですが、ブログのコメントを開放した理由はもちろん、この記事に対してコメントを許すというものです。 かなりピンポイントな狙いですが、それは単純なコミュニケーションとして「どうしてそういう考えなの?」というのをディべートしようと思ったからです。 以下、ひとつのやり取りとして、ご参考いただければと思います。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ << ユーザーからの質問 >> 純粋に知りたいという気持ちと暖簾に腕押し覚悟でワガママ長文コメント失礼致します 読むのが面倒臭かったら「お前面倒臭いからキャニオン扱う店自分で探したら?」と一蹴してくださっても構いません お話し拝見しましたがようは ①整備してお前の自転車に後に何か問題が出ても責任取りたくない ②俺と全く関係のないルートで購入しておいて都合のいい時だけ俺に頼るな に帰結するのでしょうか? もしそうなら、①については手術の前に書かされる 誓約書のように、整備にあたり不具合等生じても当店は責任を一切を負いません、という手段もあるのかなぁと思った次第です。あ、そうしろと言うつもりは決してありません。 「ユーザーはこういう店を欲しがっているんだなぁ」 程度に考えて下さい。 持ち込み不可の理由の例に車会社を出されましたね。私事ですが、旅行中に歯の詰め物が取れてしまい、困っていたところ旅行先で見つけた歯医者に、以前に別の歯科医にされた箇所に詰め物をしてもらいました。 そのお医者さんは俺の知らん患者でも困っていたら助けてやるという筋の通し方だったようですごく安心しましたね。 他所さんでやってもらっても貴方は親切に対応してくれるんだ…!そう思う経験は1度はしたことはありませんか? お店側の立場に立てず、拒否する理由に納得出来ないから、こういう甘えた意見が浮かんでくるのだと思います。重ねて失礼申し上げます。 ネットではキャニオンを扱っている店舗に世話になっているというコメントを散見されましたのでもしかしてその店長はそういうスタンスなのかなと思いました。貴店も他のサイクルショップ経営と横の繋がりがあったりして業界に詳しいと存じます。 扱うお店側の意見がどのようなものか、この機会に教えて頂けると幸いです。 「ユーザーはキャニオンを買う人はその他のパーツも海外で購入し、しかし補修品は日本のショップで買う」という偏見は私は全面同意です(笑)ユーザーはコスパの良さに惚れてcanyonを選んだのだから、補修完了というゴールに至るに最も経済的で合理的な手段をとるのは当然だと思います。 一方、私としてもそういうcanyonユーザーは 「店側の言う責任を持てない、に対して「もしなにかあっても店頼ったのはユーザーなんだし俺の責任でいいから」って考えを持つ」ものだという偏見を持っています。 他店正規代理店で購入したものを別の正規代理店に持ってくる客ならまだしも、購入から組み立て、使用による故障に至るまで誰を介すこともなく自分の責任で行ってきた訳ですから。私ならそう思います。 だからこそ、故障した!でも直す道具も補修パーツもない!そんなときに目の前に自転車屋さんがある!そんなユーザーを「それ俺の知らん部品だわ扱えないわー」でたらい回し、では納得できないでしょうね。上のコメントの人も言ってますよね? 今まで自分の責任でやってきたのだから修理も自己責任でどうぞといわれたら閉口ですが… ②についてですが、すみません。仮にそう強く拒否されたら出る幕無いですね。所謂「海外通販組」が存在することも事実みたいですし、這いつくばってでも探すしかないですから(笑) 「小売店からすると、キャニオンに付属してきた並行輸入品を、国内の正式な販売ルートを使って修理するわけにはいかない。」 これも理解するのに苦労しています···· ホムセンはまだしも、取引相手の顔も名前も住所も仕事先も分からないメルカリ、ヤフオクで買った部品を受け入れていますが疑わしきは受け入れないのが貴店流の筋の通し方だったはずでは? ユーザーに筋筋仰るならお店側も筋を通して貰いたいですね。自分の店で売った、自分で太鼓判を押したもののみ対応する筋の通し方か、来るものを拒まない筋の通し方か。 後者の意味で、ウチで整備してやってもいいがどうなってもかまいませんよ、それでいいですか?失敗しても工賃は耳揃えて頂きますよ、で終わる話では?と思うのです(これも決して強要する意味はなく、それで解決するような話なのかどうかを知りこちらが納得したいだけです。貴店の断る権利はもちろん尊重されるべきです) 結局のところ、キャニオンを扱うお店とキャニオンを扱わない店の違いは、責任は負わないけどそれでいいならユーザーの意図をくみ取って、やってあげてもよいという気立てがあるかないか、割り切って筋を通せるかどうかなのかなぁというのが読んで出た感想です。 上の方のコメント通り、製造小売業であるCanyonのバイクと都合のいい時にだけ現れるcanyonユーザーは肩身が狭いですね。 << フリーダム店長からの回答 >> ①整備してお前の自転車に後に何か問題が出ても責任取りたくない に帰結するのでしょうか? 帰結しません。 どこの誰が売って誰がどう買ったバイクであれ、最後に診た整備士の責任です。 フリーダムがメンテした以上はすべて私の責任です。 整備してやってもいいがどうなってもかまいませんよ、なんて思っていません。書いてもいないでしょう。 依頼されていない箇所の不具合ですら、見過ごした私の責任です。 そして私は他店購入を受け入れています。 だからキャニオンのみを断っている理由は、整備責任ではありません。ここはお間違えなさらぬよう、大前提に置いておいてください。 ②俺と全く関係のないルートで購入しておいて都合のいい時だけ俺に頼るな に帰結するのでしょうか? 俺と...ではありません。 日本自転車界と...です。これがキャニオン騒動の最大にして唯一のキーポイントです。 他店購入であっても、どんなに昔の自転車であっても、瞬間的に日本市場の売上の一部となってるのですから、フリーダムはそれで良しとしているのです。 フリーダムのお客さんの中で、国内他店の通販で通販禁止の製品を購入し、保証書にハンコを押してもらえなかった人がいます。 これは車体番号から販売経路を割り出し、フリーダムが製品を売ったことにしてもらって、フリーダムから保証できるようにメーカーに働きかけた件があります。 これも、国内のどこかにある私が知らない店(しかもルールを守ってない)の売上にはなっており、日本市場にお金が落ちているという点のみをもって私は良しとしたのです。 それ以上の処置に関しては、「俺の知らん患者でも困っていたら助けてやるという筋の通し方」と同じ意味じゃないかと思います。 「ユーザーはこういう店を欲しがっているんだなぁ」 程度に考えて下さい。 私の店は、「貧乏学生だった当時の私が不満に思わない店」というのを基準に動いています。 それは金銭的にも貧乏でケチで、社会人としてもバカで非常識な私ですら、頼ろうと思うくらい「なんでも許してくれる店」だと思っています。 ですから、「ユーザーはこういう店を欲しがっているんだなぁ」ではありません。「キャニオンユーザーはこういう店を欲しがっているんだなぁ」が正しいです。 キャニオン完成車には、カンパニョーロ・ドイツやマビック・ドイツの製品が付属して納品されます。 それを直す際には逐一ドイツに送れというのは、正当なルートを使ったキャニオンからの指示なのです。 私の指示ではありません。ここをはき違えてもらっては困ります。 そしてその指示を守っていないのが、キャニオンユーザー本人たちなのです。 キャニオンを乗ってるんだからキャニオンの指示にくらい従ったらどう?と言われたら、あなたはどうお考えになるでしょうか? キャニオンの指示を無視して、その正当なルートを放棄して、日本の補修パーツを頼ってくる人を断ってるだけなのです。 無論これは私や私のフリーダムの判断ではありません。 カンパニョーロジャパンやマビックジャパンは、当然キャニオンについているパーツの製品に対して補修パーツは出しません。 日本の代理店らは海外通販が安いのを百も承知であり、しかし日本の正規輸入品が高いのは補修用パーツのストック管理コストが高いからであり、補修や保証を放棄すれば安く出来るのはみんな分かっているんです。 そして海外通販ルートが無くなるよう、ウィグルやCRCから売られないように一生懸命に働きかけています。 それが日本市場なんです。 その日本市場の中で商売をしている以上、フリーダムとて日本の市場の一部としてふるまわなければなりません。 キャニオンだけを断る店が多いのは、これが理由です。 この問題を考えるためには、店側の立場に立って考えるのではなくて、日本市場の一部であることの立場になって考えることが必要であり、自転車界の一部としての自覚を持てるかどうかが大事なのです。 海外のパーツを日本で個人並行輸入し、海外の補修品で直す、そういうショップもこの先増えてくるでしょう。 私は全然かまわないいし、個人の自由だから勝手にやればいい。 でもそのショップは、「日本の自転車業界の一部」ではありません。 「自分ひとりで日本市場やってるわけじゃないんだよ」ということと「日本市場と無関係じゃないんだよ」ということ...ここが重要だと言ってる意味を考えてみてください。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 全部読まれた方、長々とお疲れさまでございます。ありがとうございます。 ディベートのルールとして、私以外へのコメント、ユーザーからユーザーへのコメントだと判断した場合は、その一切を削除します。 振るってご参加...というわけではありませんが、ご活用いただければと思います。 |
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