2016/8/8(Mon)
困った。

お店に飾る自転車がない…。



フリーダムには、カタログそのままの完成車が2台展示してあり、それは初めてロードバイクを買う人に対する説明用として展示しているのだが、その展示用バイクがボロッとそのまま売れてしまった。

通常ならもう一度同じバイクを買いなおすのだが、2017年の新デザインを控えた時期なだけに、2016年デザインのモデルをわざわざ買いなおして用意する気が起きないのが問題で、展示バイクが無いことと矛盾する。新デザインであっても、発表は早いがデリバリーは遅かったりすると、問題が長期化してくる。




フリーダムの展示バイクには、代々アンカーを選んできた。

自転車の出身地を大きく分けると、ヨーロッパ車、アメリカ車、台湾車の3つに分けられる。

ヨーロッパには国数もメーカー数も多いことから、輸入代理店から課されるノルマが比較的小規模なことが多い。各メーカーともにブランド力に自信があるのかコスパが悪い傾向にあり、ショップにとっては主力になりにくい性質がある。

アメリカ勢はスペシャライズド、トレック、キャノンデールの3社が圧倒的な勢力を誇り、フリーダムのような小型ショップが扱おうとすると、販売ノルマの高さからコンセプトストア化してしまう。「フレームはトレックが最高!パーツも全部ボントレガーで決まり!他は何も要らないでしょ?」みたいなショップになってしまう。

アジア勢はジャイアントとメリダが2分し、どちらも安価で優れた性能を持っている。特にコストパフォーマンスにおいては全メーカーを通してこの2社が圧倒的であり、価格対性能だけで選んだ時には、他のメーカーは勝ち目が無い。自転車業界としてこの2社があまりに双璧過ぎて、フリーダム店内であっても展示バイクをどちらか一方を選ぶことができない。




そんな情勢の中で、アンカーはほぼ唯一の国産バイクとしての独立性とニュートラル性があるように思う。

お客さんの中にも一定数、「やっぱり日本車ですかねぇ…」と言ってくる人がいる。アンカーが良いというよりは国産が好きという理由で選ばれているのが独特で、例えばアメリカ車が好きだからスペシャを買う...という人が少ないことからもそう言える。スペシャを買う人はスペシャがいいから買うのであって。



しかしショップの展示品としてアンカーを選ぼうとした時の難点の1つが、カラーオーダー方式であること。それも30色以上のカラーオーダーとあって、在庫からピンポイントで出る可能性が非常に低い。誰もが、同じデザインに対してデカールを貼ってクリアでごまかしただけのものより、自分が選んだ色を専門家が塗装してくれたものの方が、はるかに満足度が高いと思うからだ。

アンカー自身も「アンカーはセミオーダー車である」とうたい、つまり買い取り販売形態である自転車小売店にとっては、まったくもって展示車には向かないメーカーである。



今、いくつかのメーカーのいくつかのモデルで2017年デザインのバイクを先行発売しているが、フリーダムとしての都合から見ると展示バイクは白がいい。

というのも、黒系統のバイクは遠くから見て何を置いてるのか全然わからないからだ。特にマットブラックは、よく言えば高級感があるのかもしれないが、悪く言えば存在感がまったくない。夜はそれが顕著であり、黒いバイクは店では映えない。

色の明るいバイクと一緒に並べると埋もれてしまう黒い車体は、すでにそのバイクがなんだかを知っている状態で見てはじめて高級感があるように見えるものだ。メルセデス・ベンツでいえばSクラス級の存在感があって初めて成り立つ色であり、15万円とか25万円というエントリー価格帯で、初めてロードバイクを買おうとしている人に対して説明用として使うには適さないように思う。




展示車は、お店の売りたいバイクを置くのではなく、あくまでお客さんへの説明用として欲しい。そもそもお店が売りたいバイクなんて存在しなくて、ほとんどがお店のエゴであるし。

お客さんが欲しがるバイクと、接客時に使いやすいバイクにギャップがあるところが難しい。そこにモデルチェンジの端境期が絡んで、困っている。

しかもフレームどころか車輪もないのだ!



2016/8/5(Fri)
いつぞやの、欠けたレバーの補修の続き。



一通り成型した後、耐水ペーパーで

600番 → 800番 → 1000番 → 2000番


そのあと液体コンパウンドで

1500番 → 3000番 → 8000番 → ガラスコート



20cmくらいまで近づいて注視すると、補修したってわかっちゃうな。


2016/8/5(Fri)
水曜日は江ノ島に遊びに行ってきた。

水曜日が久しぶりに展示会がなかったことと、日曜日のレースで落車して首がむち打ちになり、右方向への後方確認が厳しいので外で乗れなかったこと、奥さんの休みが取れたこと。

落車による首のむち打ちは、落車の翌日から既にかなり軽度だった。ベットで寝返りを打ったり、コラムカットでノコギリすると少し痛いけど、自転車に乗ってる姿勢だけはなぜか痛くない。擦過傷も、レーパン履く時は痛いけど漕いでる時だけは全然痛くない。


でもだからと言って、自転車に乗って練習になるかといえばならない。だから月曜から木曜朝まで乗るのは辞めた。

私は水曜日に仕事がないときには、たいていどこかの山に走りに行ってしまうから、年間を通して、展示会がないことと自転車に乗れないことが重なることが滅多にない。

だから今週の水曜日がこの夏の最初で最後の夏休みだと思って、たくさん遊んできた。



ポケモンGOもそうだけど、オンオフが大事。休む時は休む。キツい練習はストレスが大きいし、単純に今の季節は暑すぎるし、JBCF次戦はチームメイトに任せたので、私はしばらくレースがないし。



自転車に乗るときに、「今日は苦しい思いをしなくていい」と思うと、本当に気楽に自転車を楽しめる。木曜夜から乗り始めたけど、まだまだサイクリングを楽しむ予定。

796はすでに新車な感じが無くなってしまったけど、TTバイクは本当に楽しい。メーターも付けずにルックと2人で夜中に徘徊する。



練習は常に1人だから、精神の瞬間的な弱さに負けてしまう時がある。あるいはサイクリングだからと言って、まったりし過ぎても楽しくない。適度にしっかり走らないと楽しくない。

TTバイクはダラダラ走るとかえって疲れてしまうから、セミオートマティックに一定の水準を保つことができる。そして一定の水準でサイクリングをしている時、TTバイクはこの上なく幸せにさせてくれるのだ。



TTバイクが変わるということは、ロードバイクが変わること以上に稀な機会だと思う。

ロードバイクは体が老いても付き合っていくことが出来そうだが、TTバイクを動かすには乗り手にそれなりの肉体が要る。596から796へのモデルチェンジまでには8年かかって、仮に私がTTバイクに乗れる体を45歳まで維持できたとして、つまり私は“896”と“996”までしか付き合うことが出来ない。

一生で3回しかない「TTバイクを買い換える」という出来事の1回目が今なんだと思うと、今こうしてゆったりサイクリングを楽しむことが出来るのを幸せに思う。シーズン前ではこうはいかないから、発売延期にやきもきしたとは言え、単純にデリバリーのタイミングが良かった。


8月下旬になればまたレースが近づき、少しキツい思いもしなければいけないだろう。その時は、コルナゴがどうとか、TTバイクがどうとか考える余裕もなく、ただ心拍と乳酸とメーターの数字を...


2016/8/1(Mon)
【湾岸クリテ】

リザルト / DNS予選落ち



自宅から30分で着く場所で12時からレースとあって、朝はかなりゆっくり。

ポケモンを捕まえながら過ごす。私は毎日フリーダムから動かないから、お台場はいろんなポケモンがいて楽しい。これから先もいろんなところに遠征行くだろうから、よい気分転換になってくれるだろう。

1か月2000kmペースで乗り込めているので体の調子は非常に良い。月間2000kmとは言わないから、せめてコンスタントに1か月で1000km乗れるようでありたい。




JPTのレースは3組に分かれての予選。

一周800mのコースはかなり狭く、40人中13人の勝ち上がりと枠は狭い。コンチネンタルチームが前を固めていたので、はっきり言ってアタックの挑戦権すらなかった。

後方のクラブチーム勢がコーナーを曲がるころには先頭のコンチネンタルチーム勢は次のコーナーに差し掛かっているような狭いコースであり、一列棒状で下っては、逆バンクがかかったカーブを足をとめてニュートラルでこなす。

踏める場所がほとんどないため、先頭にいるのが一番楽なパターンの典型例なのだが、強いジャージを持っていないと前には居させてくれない。実際にクラブチームから決勝に進めたのは3組併せて2人だけであり、そんな結果はレース前から想像に難くない。




周回数が30周回と多いので、周回ボードが常に見えるよう必ず内側のラインで走る。レースが終盤に差し掛かるちょい手前の22~23周目あたりで起こるかもしれない牽制の時に、仮に進路が開いて前に出られたとして、そこで前に居続けられるだけの力で踏み続けられるかどうかが勝負だと思っていた。

とりあえず自分と体格的にギャップがありすぎる軽量勢を前に置くと、カーブ中に減速せざるを得なくなって、あとから変に踏まされたり、コーナーの立ち上がりでぺダリングを開始するタイミングがつられて、クランクの長さ的に自分だけペダルを地面にこすったり、なにかと面倒だからそれは避ける。頑張ってもどうせスペースは許してくれないし、頑張ろうにも踏める場所もないし、前が軽量級だからと言ってスペースを開けていれば誰かが飛び込んでくるし。でも落車があってもニュートラルが効くので、序盤中盤は最後尾で冷静に周回をこなすことだけ考える。




レースが半分を過ぎるくらいに、前輪がツルンって滑って落車した。雨に濡れた路面はタイルでツルツルだったが、減速も終わっていて油断していたのか、自分でも思いがけず転んでしまった。

ころぶ数周まえに、実況が「雨が降ってきました。プロツアーの人たちは雨でも慣れているでしょうが、1周ごとに路面状況が違うので気を付けなければいけません。」とかいろいろ言っていて、うんうん、そうだね、って聞いていたのに、見事に転んだ。

転んだ瞬間、実況の今中さんに、「あああぁぁぁ~落車だぁ!イワサだぁ!」ってアナウンスされて、お台場中にイワサが転んだことが伝わる。てかイワサってバレるの速っ!って笑った。

気を付けていたのに転ぶんだから、救いようがないな。



コーナー侵入時で減速は終わっていたし、ツルツルなタイルが雨で濡れてツルンって滑っただけだったので、擦過傷なども含めて体は非常に軽傷。しかしリアディレイラーがかなり曲がってしまって、ロー側3~4枚とトップ2~3枚が使えない。

ニュートラルサポートに入ってくれたまさかのMC・栗村さん。リアハンガーが曲がっているので変速に気を付けてくださいね、と言われて、なるべくフロント変速のみで対応するよう心掛けて再スタートする。

1周半かけて集団に追い付き、その後は無難にUターンをフロント変速で対応していたが、数周後に直感的にリアシフトしてしまってスポークを折った。

気を付けていたのにリアシフトするんだから、救いようがないな。





もうね、ヘッポコすぎ。

バイクはカッコいいんだけど、乗り手がダサすぎる。


とりあえず擦過傷は軽度とはいえ、擦れて痛くないわけではないから、しばらくお店は短パン&サンダルで過ごします。ご了承ください。




2016/7/30(Sat)
かなり久しぶりに稲毛海岸に行ってきた。

明日はレースなので、いつも21kmやるTTコースを7kmに短縮し、95%くらいで1本走った後は、ゆっくり遠回りしてサイクリング。

時間を持て余してしまったので海浜公園の中に寄り道してみると、オシャレなレストランが建っていた。まったく気づかなかったお店だが、たまにはこういうところで写真を撮ってサイクリストっぽいこともしよう。

残念ながら11時からの開店だったため何か食べることはなかったが、20分くらい海辺でボケっとしてきた。こういう何もしないをする時間ってすごく久しぶり。暇してたら暇だったので、ジムリーダーになってきた。




私がルックに乗るようになったのは、もともとはビジネス的な側面が強かった。

私が自転車を始めたのは、まだツールドフランスをアメリカ系メーカーが埋め尽くす前の時代であり、コルナゴ・デローザ・チネリの御三家のなかで、カーボン化の波に乗り遅れたデローザとチネリが凋落しはじめ、誰もが憧れるカーボンメーカーとして、コルナゴ・ルック・タイムに移りつつある時代だった。

当時の私が知っていた狭い自転車世界の中では、レースをしているアマチュアレーサーはたいていコルナゴかタイムに乗っていて、ルックを選ぶ人は少なかった。地域性もあるだろうが、みんなコルナゴかタイムに乗っているから私はルックに乗ろう。その程度の選択だった。



また、ルックはフレーム販売しかしていないことで、ショップの展示品として完成車で見る機会がほとんどなかった。いまでこそフリーダムはルックで溢れているが、ルックの取扱店が少ないのと、単純に日本に入ってくる個体数自体が少ないのもあってか、ルックを見ること滅多になく、仮に見れたとしてもフレームセットであるのがルックのイメージだった。

ショップで試乗車や展示車を用意する時は、コラムカットやタイヤセメントなどの問題から、クリンチャーホイールでの完成車以外で用意するのが非常に難しい。そういう事情がある中で、私個人がルックを所有していれば、ルックのガチ完成車が見られる店として、他と差別化できると、そう考えていた。


その他、ルックの組み立てが独特な事や、ルックの組み立てでお金が取れるようなレベルになるためには、自分で所有しておかないといけないという危機感があったこと。いくつかの理由が重なって、自分の自転車にルックを選んだのは、ビジネス的な側面から始まった。




それから月日が過ぎて、個人的な感情としてルックに色眼鏡が付いたころ、いくつかのメーカーからサポートを受けるようになった。フレームでいえばヨネックスとコルナゴに乗るようになり、結果的にルックの稼働率は激減した。

メーカーからサポートを受けるという事自体は、誰もがサポートされる立場になれるわけではないため、それはそれで名誉なことなのだが、自分が真に乗りたいバイクに乗れないのには一抹の寂しさがある。そして先日、どうしてもルックに乗りたくなって、完全プライベートと割り切って795に乗った時、その性能のなんと素晴らしかったことか。



自転車の性能を語るときに、最も重要なのは動力性能だろう。そして動力性能において現在の最上位だと思われるサーベロ・R5やピナレロ・ドグマF8のそれが100点だとして、ルック・795は92~93点くらいだと思う。

その動力性能が確保されていることを前提に快適性を語るとき、ルックは飛びぬけて素晴らしい。それは「しっとり」とか「おだやか」とか「やわらかい絨毯の上をゆったり歩く」とか「高級車が太いタイヤを履いて高トルクでヌメッと走る」とか、そんな感覚に近い。ある自転車ライターは595を評する時に、「動力性能を研ぎ澄ましたバイクが激辛カレーだとしたときに、ルックは上質な懐石料理だ」と言ったが、まさにそんな言い回しがぴったりである。総じて自転車には有った方がよい感覚であり、ルック・795の“ソレ”が100点だとしたら、サーベロもピナレロもその他のメーカーも、おそらく30点にも満たないだろう。


私の所有バイクでいえばヨネックスが激辛カレーにあたり、ふとルックに戻ったときに、795の感覚の素晴らしさに感動したというか、感銘を受けた。自転車に乗って感銘を受けるなんて、いったいどういうことか。

それ以来、「自転車とはただ速ければ良いというわけではない」という、胡散臭いモータージャーナリストが言うような台詞を自分でも思うようになってしまったのだが、795の感触はそれほど素晴らしかった。自転車を買い替えること30台あまり。ルックに乗り継ぐこと14回。自転車界のルックの評価の高さを経験から理解し始めたのは、本当にごく最近のことだ。



そんな事を感じていた最中に796が届き、その796もルックの感覚を確かに持っていた。その感覚がTTバイクにおいて重要かどうかはわからないし、全てのTTバイクを知っているわけでもないが、乗った瞬間にルックのバイクだと納得させられるほど、プロトタイプをブラインドテストされてもなんとなくルックであることが感付くんじゃないかと思うほど、796はルックのバイクだった。

TTバイクにおいては、速いことだけが正義だと思うのだが、ならばこの満足感はどこから来ているのだろう。


2016/7/28(Thu)
4月は400km、6月は200kmにまで落ち込んだ走行距離も、7月に入ると仕事量が落ち着いたことで、この10日間で800km以上乗ることができている。業界的にはもう2017年の意気。私もこのペースで乗り込めれば10月のジャパンカップまでには、タルんだ体も戻っているだろう。

これもひとえにTTバイクが新しくなって、モチベーションが上がっているからだ。10日間で走った距離800kmはすべてTTバイクのものであり、今朝の練習で800kmぶりに漕いだロードバイクは、妙な後ろ乗り(基本姿勢)に、あれ?ロードバイクってこんなんだっけ?ってな違和感があった。




昨日の水曜日は服部産業と東商会。ひらたく訳せばウィリエールとサーベロ&ラピエールの展示会だった。

毎年早まっていく展示会は、今年はより一層早まり、6月末からずっと展示会が続いている。フリーダムで取り扱っているメーカーの、およそ半分くらいのメーカーはすでに展示会が終了していて、7月に展示会が無かった第3水曜日だけ。あとは毎週都心に通う水曜日だった。

だから今週走った800kmは40kmや50kmなどの短い距離の積み重ね。先週の展示会で横浜に行くのに1回だけ180km走った日があったが、長距離・長時間の練習はいまだに出来ていない。私が長い時間を確保できるのは展示会のない水曜日だけであり、課題は残る。




話を戻して。

今年の展示会が早い主な理由の1つが、各メーカーに新型車があまり無いこと。

ロードバイクにおいてめぼしいメーカーは、あらかた2015~2016年にある程度モデルチェンジをしており、2017年はカラー変更程度しかない。今年の新型車はディスクブレーキモデルに集中している一方で、軽量ロードやエアロロードはすでに出来上がっているモデルのカラーチェンジのみである。だからメーカーも用意が早いのだろう。

また、カラーリングの変更のみの場合は、展示会に行っても実物が用意されていないこともあり、いったい何のために展示会に行ったのかわからないときもある。



朗報は、6~7月に展示会が多かったことで、相対的に9~10月の展示会が減るかもしれないことだ。毎年9~10月は展示会が重なりすぎて殺人的なスケジュールになることも少なくない。

フリーダムは取り扱いメーカーを手広く増やしてきたことで、行かなければいけない展示会の回数もかなり多い。それは直接的に私の練習時間の減を意味してきた。現に最大級に重視したい秋のジャパンカップ~ツールド沖縄で一番体調が悪くなる傾向にあった。

さて、今年はどうだろうか。




写真は、一緒に展示会に行った知り合いから。

自分の事ながら、796が走ってるところって初めて見た。

やっぱりDHバーはストレートに限るな(見た目)


2016/7/22(Fri)
アウターワイヤーに巻くフレームの保護ゴムで、エレクトリックワイヤーを束ねてみた。

思ったよりゴムが広がらなくて大変だった。



きっかけは、ルックのCステム用のレックマウントが発売されたことで、それの取り付け依頼中。

795のトップチューブの収納は使い勝手がイマイチイマニで、外に出すパターンが多い。

レックマウントを取り付ける際に、トップチューブの収納していたジャンクションAを外に出すためにゴソッと組みなおし。ワイヤーを外して、ヘッドセットを外して、ジャンクションAを外に移して1時間…。



自分の795もジャンクションAが外に出ているので、参考にすべく眺めていたところ思いついたので、やってみた。

こういうのは遊びだけど、楽しい。


2016/7/22(Fri)
今月のバイシクルクラブの一コマ。

KMC・DLCチェーン。

これ良い。


今号の紹介はカラーバリエーションの追加が論点。ピンク、イエロー、チェレステの3色が追加されて、ブラック、レッド、他2色の、計7色展開となったことを紹介している。ちなみに他の色とは、ブルーと黄緑の2色である。




まず、性能から。


初めに、単純な引っ張り強度が素晴らしい。これの引っ張り強度を10点としたら、カンパニョーロ・レコードのチェーンが8点、シマノが4点くらいに思う。これだけですでに十分すぎるほどの選ぶ理由になっている。


続けて変速性能も申し分なし。というより、変則性能は多段化が進んでギアどうしの間隔が狭まり、もはやメーカー間でチェーンによる差がつかなくなってきたと思う。


なにより寿命が長いのが素晴らしい。11S化後のシマノ・デュラエースは、本当にすぐにダメになってしまうようになった。寿命は3000km持たないだろう。対するカンパニョーロ・レコードの寿命は9,000km~10,000kmほどであり、シマノの3倍は長い。価格的にはデュラエースチェーンが4,723円、レコードチェーン7,800円だから、ランニングコスト的には完全にひっくり返ってしまう。

そしてこのDLCの寿命は11,000km~12,000kmといったところ。チェーンの寿命は出力の他にも変速やチェーンライン、走る場所によるところが大きくて、一概に寿命何kmと言い切ることは難しいかもしれないが、ゆうにシマノの4倍は持つだろう。だからコスパの良いカンパニョーロ・レコードのチェーンは別格として、かなり高額に見えるDLC(19,273円)ですら、ランニングコストはシマノ・デュラエース(4,723円)とほぼ同程度だと言える。



もう1つの特徴的なメリットが、性能の低下がほとんどないところにある。

シマノは最初はいいけどすぐにガタガタになる。特に横方向に。性能的にはもはや3,000km持つとは言えないだろう。フリクションロスも大きい。対してレコードのチェーンは最後の最後まで性能が保たれることで有名だ。そしてDLCもレコードチェーンに似たような面があり、つまり仮にランニングコストが同程度だとしても、性能の低下がない分だけDLCチェーンに軍配が上がる。
※単純な最大性能でもDLCの勝ち。

となるとシマノの優れているところは、表面的な額面しか残らない。“とりあえず5,000円あればその場をしのぐことができる”くらいなイメージ。ならばDLCチェーンではなくレコードのチェーンでいいじゃないかと言われれば、その通りでもある。




性能の次は、見た目。

真っ黒いチェーンって変じゃないの?という点においてだが、これがどうして、意外とイケる。

私自身、金属パーツはピカピカに光り輝いていてほしいと考えていて、レコードチェーンの輝きが気に入っているのだが、真っ黒いチェーンもカッコいい。本来金属色であるチェーンが黒いので、かえって黒い方が目立つとさえいえる。

カラーチェーンはオシャレピスト風なイメージもあるが、赤と青でに限って言えば、カッコよさを保証できると思う。実際に自身のヨネックスに青いDLCチェーンを組み込むかは、今でも迷っている。
※結局レコードチェーンが全然ダメにならないので、張り替える機会が無い。




1年ほど前にKMCの人と話す機会があり、DLCチェーンの黄色を出してよ、とふざけて依頼したことがあったのだが本当に出てきた。ポップな色は高級感を失わせがちだから、モンドリアンのルックが黄色だから黄色チェーンを…と安直水平思考にはならないが、年式によってはイケそうだ。2016年のルックには合わないと思うが、2015年のデザインなら悪くなくまとまってくれる気もする。


今ある自分のバイクのメカの組み合わせとしては、コルナゴがカンパコンポにカンパチェーン、ヨネックスもカンパコンポにカンパチェーン、ルック795 はシマノコンポにカンパチェーンが使用されている。ロードはすべてカンパチェーンを使用している。性能もランニングコストもカンパチェーンが優れているし、見た目もシマニョーロが気にならない部位だからだが、なによりシマノは寿命が短いという点において、自分のバイクに使うにしては手間がかかりすぎていけない。

カンパチェーンは使用している3本しか持っていなかったので、シマノコンポで組んだ796には、中古のシマノチェーンを組み込んである。いずれレコードのチェーンを切ろうかなと思っていたけれど、今月のバイシクルクラブを見て、せっかくならDLCチェーンを使おうと思っている。

ヒルクライムや急激な加速をしないTTバイクで寿命1万kmのチェーン使えば、ほぼ切りなおす機会は訪れないだろう。





2016/7/18(Mon)
【TTバイク考察】


初めて“796”という言葉を聞いたのはおよそ26か月前。その時は姿も値段も見ないで代理店に注文をお願いした。度重なる発売延期に待ち遠しさと待ちくたびれることを何度も繰り返し、ようやく届いたころには幾何の虚無感すらあった。

それでも約8年ぶりとなるルックの新型TTバイクである。うれしくないわけがない。596は、トップチューブと面一となる専用ステムや、ロードバイクと完全に異なる設計の特異なヘッドチューブなど、かなり時代を先取りしていたモデルだったが、今作796は他メーカーの最新TTバイクのトレンドをとりまとめて、メンテ性を主眼に置いた、集大成的モデルになった。




【サイズに関して】

サイズは最小サイズのXS-Sを指定。

TTバイクのポジションというのは、UCI規定によってかなり制限されている。

なるべく前方に出したいサドルの交代幅はBB垂線から-5cmまでであり、DHバーの突き出し量は身長によっておおまかな許容範囲が設定されている。フレームジオメトリの基準となるBB、もっとも力の入るクランク3時の位置に対して、サドルの位置がほぼ固定であり、肘パットとDHバーの持ち手も理論が先行して決まっていくのだ。

私がとりたいTTポジションは、796でいえばXS-Sサイズでも、S-Mサイズでも、どちらでも再現することができる。そのなかで、どうやってサイズを決定していけばいいのかを書く。




1つ目の理由は、ハンドルベースバーの位置。

昨今のTTバイクのトレンドの1つである完全専用ハンドルは、加えて言うならステムも完全専用である。この時ハンドルベースバーの位置が自由に選べるものは少ないため、フレームサイズがそのままハンドルベースバーの高さに直結しているTTバイクが多い。

796に関していえば、ステムの長さは複数サイズから選択できるものの、ハンドルベースバーの高さに関しては選択肢がほぼ無い。SX-SサイズとS-Mサイズで作れるTTポジションが変わらないとき、フレームサイズの選択基準はベースバーの高さに移る。XS-SサイズにDHスペーサーを積んで低いベースバーにするか、S-MサイズにDHスペーサーを挟まずに高いベースバーにするか、というふうになる。

ここでポイントになっているのは、大きい人は腕も長いということ。だから、高身長だからといって単純に大きなフレームに決めてしまうと、高いハンドルのせいで長い腕がたたみ切れなくなり、スタートのダンシングで姿勢を下げた発進が出来なくなってしまう落とし穴が存在する。



2つ目の理由は空力。

空気抵抗を削減しようとしたとき、ヘッドチューブが長い方が空力が良いというのがあらかじめ決まっている。だからXS-SサイズとS-Mサイズであれば、S-Mサイズの方が空気抵抗の成績が良いということであり、単純に前面投影面積だけで決まっているわけではないということが最近分かってきた。模範解答的な具体例は、サーベロのSシリーズやスコットの新型フォイルだ。

ルックのロードバイクの1つの795のヘッドチューブは、写真などで見るとかなりヘッドチューブが長く見えるが、実際にはものすごく低い。私の所有バイクで比較しても、小さめのフレームを選択しているコルナゴやヨネックスよりも795の方がハンドル位置が低く、歴代バイクの中でも最も低いハンドル位置になっている。速く走るには人間自体も低姿勢でなくてはいけないからハンドル位置は低くしたいが、自転車本体の空気抵抗を減らすためにヘッドチューブは長くしたい。この矛盾を解決するための回答が、ルックでいえば“アレ”だったわけだ。



1つ目の理由と掛け合わせると、加速時などのためにハンドルベースバーの位置を低くするためにXS-Sサイズを選択するか、巡行時の空気抵抗減を優先してS-Mサイズを選択するか。

どちらを選択しても正義があるが、私は前者を優先した。日本のTTレースの場合、高速度域で延々と平坦を走る海外のTTとは違って、たいていは狭い周回コースでブレーキと加速を繰り返すコースが多い。普段使いの赤信号スタートなども含めて、低いハンドルを優先した。



3つ目の理由は、見た目。

出るトコ出ていた方がカッコいいだろう、ということ。突き出たシートピラー、長いDHバー、低く細くコンパクトまとまっていながら、必要な個所だけスラッと伸びていた方が戦闘的だ。TTバイクにおいては機能に優先する話ではないが、大小どちらのサイズも変わらないのであれば、小さい方がバイクは美しくまとまる。




最終的に、私の796はXS-Sサイズになり、ステムは標準の90㎜ではなく110㎜を指定した。110mステムを選択したことで多少納期が遅れたが、もともと2年以上も待っている気になっている身であったからして、そこはたいした問題ではなかった。

DHバーはストレートバーを選択。今流行りのスキーベンドやSベンドは、UCIの基準に対して少し嫌気がある。あと少しだけ身長が小さければ突き出し量に不満もなく、もう少し身長があればもう一段階突き出し量が増やせるのだけど、私の体はどちらにも中途半端。ストレートバーの先端のシフトボタンに小指が少しだけ引っかかっている状態で走っている身としては、スキーベンドを使うとそこが壁となり、窮屈すぎてぺダリングどころじゃなくなってしまう。

あとカンチェラーラ先生が、「漢は黙ってストレート」ってゆってた。むかし...




【組み立てに関して】


初めて箱を開けて中身を見た回したときはかなり簡単そうに見えて、およそ3時間で組みあがるだろうと推測。596のポジションなどを反映させながらの作業であることを鑑みて、プラス1時間と予測。


ただ、石川のレースから帰った後に深夜テンションでチームメートと組んでしまったがために、予想よりはるかに時間がかかってしまった。

しかも本来、左前ブレーキで組むはずのものを逆に右前ブレーキで組んでしまった。かなり気を付けていたにもかかわらず、なぜか右前ブレーキになってしまったとはいかがな了見か。

そして再度組みなおしたら、なぜかまた右前ブレーキになっていた…。


店長、あなた疲れているのよ!左前で組もうとして右前になったいるだけでもオカシイのに、やり直してまた右前で組んじゃうなんて、どうかしているわ!

結局、短時間のうちに796を3回組みなおすハメになった。3回も組みなおしているうちに試行錯誤が進み、ワイヤリングの慣れが格段に進歩し、最終的に796のワイヤー交換は20分で出来るようになった。まだ日本に796を3回組んだ人はいないだろうから、今なら796を日本で一番上手に組める人間な気がする。



世の中には10万円もらっても組み立てをやりたくないバイクもあるが、796は10万円もらえるならやってもいいかな、と思えるくらいのレベルだった。

しかし796は、DHバーを短くしたり肘パットを上下させたりするために、ほぼ完全な組み直しが必要な設計だから、796はポジションを1回変えるたびに工賃10万円が必要になるだろう。




2016/7/18(Mon)
【石川ロード】

リザルト / DNF


パレードラン中にパンク。

マビックのサポートカーが後方のE1に着いていたこともあり、パレードラン終了までにホイール交換が出来ず。

リアルスタート時点で一人旅。

独りで3周回ってオシマイ。




…………。



………………。



………………………。




特に書くべき内容がない。




9時に帰ダム。

特に疲れていないのでTTバイクを組み立てようと思う。


2016/7/12(Tue)
水面下で交渉していた、新しいメーカーとの取り扱い交渉が決裂した。個人的に期待していたメーカーのひとつだったので残念だが、仕方ない。



私は常々、自転車(フレーム)は見た目で買うものだと説いてきた。

雑誌などにあるフリーダムの紹介文などでは、(私の)眼鏡にかなった商品がずらりと並ぶ…などと書かれることが多いが、それは嘘。メディアが用意してくれたおべっかやお世辞の類であり、私の真意の真ん中ではない。


確かに製品ごとの性能の差はある。各パーツの性能差を問われれば説明することもできる。しかしその差は本当に微々たるものであり、検討するに値しない。私は今、コルナゴ、ヨネックス、ルックの3台を所有しているが、その3台どれに乗っても私は同じ速度で走るし、よもやレースでの結果を変えるようなことはない。

自転車の性能はおよそ予算(素材)に比例しており、メーカーの設計で出てくる差は非常に少ないというのが、私の考えである。



その考えに従うならば、自転車を買うに当たっては、見た目やブランドヒストリーが重要になる。誰も高いお金を出してかっこ悪いものを買いたくはないだろう。自転車を買う時の満足度は、自分がかっこいいと思う自転車を買えたかどうかにある。

だからショップ側の人間として私が考えているサービス向上とは、お客さんが望む自転車をフリーダムで用意してあげられることであり、しいてはなるべくたくさんのメーカーを取り扱えるようになっておくことにある。

日記を読んでいる人の中には、自分が欲しいと思う自転車が自分が通う店で取り扱っていないときに、どちらを取るべきか悩んだことがある人もいるのではないだろうか。



しかし現実的な話として、ひとつの店がすべての自転車メーカーと契約を結ぶことは不可能だ。

そして、それを考慮して、フリーダムは他店購入者を受け入れてきた。決して、他店購入した自転車を快く受け入れているわけではない。他店で買った後にフリーダムに来ればいいですよ、と推奨しているわけではない。

購入した店との考えが合わない、強制的な引っ越しせざるをえなかった、などによってショップ難民になってしまう人を減らしたいという理由もある。しかしそれら2つの理由と均等に3分割するように、「ユーザーは誰からも後ろ髪を引かれることなく自分の乗りたい自転車に乗るべきだ」という考えが根底にあり、ユーザーが欲しがるメーカーと契約できないフリーダムの力不足に非がないわけではない、と自分を抑えてきた。



しかし、どう努力しても、無理なときはある。

契約はフリーダムの意向が通るものばかりではない。メーカーにはメーカーの考えがあるから、互いに譲歩しきれずに契約が至らないときもある。その時でさえ、フリーダムの努力が足りないというのだろうか。


フリーダムは最大限譲歩したのか?もう少し交渉努力は出来なかったのか?自分の考えに言い訳は無いのか?自分の意見に反省点ないのか?判断に後悔はないか?

自分では冷静にことを運んでいるつもりだから、店長としてやってあげたいという感情と、社長としてやるべきではないという判断を天秤にかけたときは、社長が勝つ。

だから、今まで通りに他店購入者の流入を認め続けるべきなのかどうか、この悩みから逃れることは出来ないだろう。他店購入者を断ることができれば、私はどれほど楽になれることか。



いや、私はきっとそこまで頭が悪くない。

答えはもう知っていて、悩んでいるようでいて悩んでいるフリであり、感情や義理が邪魔をしているだけなのを認めたくないだけ。そして最近、“ソレ”が顔や態度に出るようになってきているのを抑えられなくなってきた。

だから、きっとどこかで、きっかけがあるはずだ。



2016/7/10(Sun)
【袖ヶ浦サマーサイクルフェスタ】

2hエンデューロの部

2日前ほどから風邪気味。喉タイプ。


午前中に走って午後からお店を開けられるから、という理由でエントリーした近場のイベントだったが、風邪を引いて走るするか迷っていた。


結局、「お金払っちゃったから」という貧乏性が勝り、

実際に走ってみたもの心も体もノリが悪い。

だらだらと40分くらい走ったあと、辞めた。



エンデューロじゃないからDNFではないね!


2016/7/8(Fri)
レバーのガリ傷。

これは自分の自転車だが、先日の広島の落車によって、レバーの最上部と先端が左右併せて4か所、クリアが割れてしまった。


あわせて、ガーミンのマウントの接合部とバーテープダメになってしまったのだが、メーターマウントはレックマウントだったで、補修パーツで簡単に差し替えが効くので解決は早い。バーテープも巻きかえればすぐ。

しかしレバーの補修はそれなりに時間がかかる。

一か所15分、4か所で計60分といったところか。




金曜日の夜に少し時間で余ったのでやってしまおうと思うのだが、どうにも腰が重い。

自分の自転車だとお金がかかっていないので、どうにも作業が後回しになりがちだ。



2016/7/7(Thu)
先週に引き続き、今週の水曜日も展示会。今週はヨネックスとフェルト。

ヨネックス会場である品川からフェルトの会場である浅草まで銀座横断。その途中の上野にあるオードビーというサングラス専門店で、私のサングラスの面倒を見てくれている方に会ってきた。


私は現在、オークリーの女性用のレイダーを使っている。レイダーの前身だったMフレームを長年愛用していたが廃盤となり、最も近しいものがそれだった。最近新たに復刻版であるM2フレームが出たので、それの度入りレンズが作れないかと尋ねたかった。

もちろん質問するだけならメールや電話でも済ませられるけれど、面と向かって会話をすることが大事だと思っている。

「やぁ岩佐君久しぶり!元気?」「ご無沙汰してます。元気です。」「どう最近?頑張ってる?」「いやぁ、ボコボコです。」的な会話が大事。




私のサングラスはメガネも兼ねている。

5年前にひとつ、3年前にもうひとつ作って、計2つ持っている。

最初に作ったのは遮光率40%の青。ベースが明るいと目が見えてしまうので割と暗いものにし、私服での運転中などでも使えるようにと青を選択した。


しばらくはそれで自転車生活も過ごしていたが、実業団レースに出るようになってから公道レースが増えてきて、結果トンネル対策をしなくてはいけなくなったことから、調光レンズで作りなおした。

トンネルだけでなくゲリラ豪雨や夜錬でも対応するよう、遮光度はもっとも低い5%程度を選択し、ほとんどクリアレンズに近いものになった。サングラスというよりでゴーグルでしかない。

ベースの色がとても薄いので目が透けて見えてしまうため、なるべく目が目立ちにくい金のミラーをかなり強めにかけてもらったが、やっぱり少し目が透けてしまう。それでもトンネルで見えなくなるよりマシだと思って我慢している。



VCfukuoka・サイクルフリーダムのチームメートはみな白っぽいサングラスのメンバーが多いので、せっかくだから私も白いフレームにしようかなー、なんて考えていたのだが、どうやらノーマルのレイダーは廃盤になってしまうらしい。白いM2フレームで度入り調光レンズを作りなおしたいなーって思っていたのだが、うまくいかないもんだ。



余談だがイヤーソックは外している。

走りながらサングラスを洗う時に、ゴムが汗でヌルヌル滑ってイヤだからだ。万が一にも落とすわけにはいかない。

そうやってイヤーソックを外している選手は少なくなくて、私もそのうちの1人。だってどう考えても滑るものね!

またゴムが無いことで、アゴ紐やもみあげに引っかかることなく抜き差したり、位置を修正したりするのが容易になる。もともとイヤーソックのないサングラスもあるのだから、外してしまうのも変ではないと思う。



2016/7/4(Mon)
【西日本ロードクラシックin広島】



【~前日】

木祖村ロードを終えて始めたダイエットは72kg→70kgで終了させる予定であり、実際にうまくいっていのだと思う。しかし全日本ロードの2日前にかかった血管の病気は、その後月曜日から火曜日までが山場となり、体重は67kg台まで落ちてしまった。

3週間で2kg痩せるのは普通でも、1週間で2kg痩せるのは異常である。単なるガス欠であって、日常生活ですら体に力が入らないのが感じられる。


それでも水曜日にもなると腫れも引き、ロキソニンも飲まずに済むようになり、なんだか体の調子が戻って来た気がする。ショッピングモールの血圧計で遊んでみると脈拍は54bps。普通に生活してテクテク歩いたりしている中でこの脈拍数なら、それほど調子は悪くないはず。

全日本を終えた時点では、広島には自転車も持たずに観光旅行と思っていたが、この日を境に西日本ロードクラシックに自転車を持っていくことを決意する。行けば結局乗りたくなるのだし。





【DAY-1】広島CSC 12km×6周。

リザルト/DNF 


目標は完走だった。まだプロツアーで完走していない。出来るだけ前で走ることを意識し、少しでも長く集団にとどまること。



私は上り坂が遅いから、広島CSCで肝となる三段坂では、可能な限り集団前方から侵入しつつ最後尾に引っかかるようなイメージでクリアしたい。広島の下りは一列棒状になってまったく抜けないので、ホームストレートに戻ってきてからダウンヒルが始まるまでに、落としたポジションをどれだけ回復できるかがポイントになるだろう。

集団の中ほどやや後方でスタートを迎え、そこから最初のコーナーまでダッシュ。クライマー相手に平坦でポジションを上げられなければ、やがて登坂区間で死が待っている。とくに外人などは空間に割り込んでいくのが上手なので、そういった人たちをうまく使うことと、ポジションが上がるラインに乗っていけるかどうかがポイント。

ダウンヒルの中にあるところどころのアップダウンで、多少無理してでもポジションを上げていく。ダウンヒルを終えるまでには先頭付近に行きたい!ひとつでも高いポジションで坂に侵入したい!ほぼほぼ先頭まで出るとチームメイトの桐野さんがいる。同じジャージを見るととても安心する。1周目の三段坂は、恐れていたほど何もなくクリアした。



2周目のダウンヒルが始まる手前の勾配の緩いところでダッシュして、ほぼほぼ先頭付近。周りは有名選手ばかりで私の場違い間が半端なく、しかしふてぶてしく居座り続ける。三段坂の2段目に侵入した直後に、目の前でブリッツェンの増田選手がアタックした。私にとってはうまく反応出来るポジションであったし、ケイデンスやギアポジションも完璧だった。脚もフルパワー。たしかに私の今の目標は完走だが、チャレンジできるときにしておかないと、のちのち成長できないと思う。今の自分に出来ることと出来ないことを把握するためには、高くない勉強代だと思う。そういうことを考えることなく体が動いたのは良かった。


三段坂2段目を上り終わりでさらに出力が上がっていく。キツイ。でも自分の判断でアタックに反応したのだから、ここで終わるつもりで着いていく。果てしなく上がっていくペースと出力に耐えきれない。フルパワーが出せる状態で臨んだ先頭集団のアタックに付いていけた時間は、たった3分だった。



~~~~~~~~~~~~

飛びそうな意識のなかで感じていたのは、コンチネンタルチームのプロ選手らは、持っている最高速度が別格に違うということ。“あんな速度”は私は出せない。

国内の有力アマチュア選手たちに、各々の練習会での走行速度を聞いてみてまわると、ほぼ100%と言っていいほど「50km/hくらい」と回答される。フリーダムの朝練の平坦区間もやっぱり50km/hだし、実業団選手らの合同練習などでもたいてい50km/hで頭打ちだから、まぁ、つまり、それがアマチュアの速度域なのだと思う。

そして、これを55km/hくらいに引きあげなくちゃいけないと感じた。

メーター表示が50km/hを超えていると、なんだか安心するというか、とりあえずそれで良しとしてしまうというか、50km/hを超えていれば速いと認識している節がある。でも実際には55km/hまで必要であって50km/hでは足りないのだ。ハードルの基準を改める必要がある。それを強く感じた。


~~~~~~~~~~~~



踏み切った脚で集団に抜かれていく。いくつかの中切れをはさみながら、しばらくしてチームメートの佐藤さんと加納さんがいる6人くらいのグループに抜かれる。佐藤さんからお尻をトントンされ、加納さんの声も聞こえる。しかし無理。ついていけない。首を横に振るのが精いっぱいの合図だった。

さらにしばらくしてウォームライドの小室さんがまとめている10名ほどの大きなグルペットに抜かれる。お尻をトントンされるが、やっぱり無理。このグルペットに抜かれるころには脚はもう死んでいて、まっすぐ走ることすらままならない。

最終的にこのパックまでが完走。佐藤さんと加納さんも完走。素晴らしい。私はDNF。レース後からホテルに戻るまでのことは、なんだかよく覚えていない。



ホテルは男4人でダブル2部屋。予約を間違えたみたい。4800円のアップチャージでスーパースイートルーム(ツイン)にチェンジ。朝起きたら男に抱き着いているという事は避けられた。風呂場でジャージをひととおり洗濯した後、エロトークで盛り上がって就寝。





【DAY-2】広島CSC 12km×12周

リザルト/DNF


目標はもちろん完走。しかし内心自信なし。

それでも社会人ライダーの常として、土曜日よりも日曜日の方が調子がいい。金曜日の仕事のダルさに土曜日のレースで刺激が入る。深山ロードも木祖村ロードも、いままでの土日両日開催のレースでは、ほぼすべてのレースにおいて日曜日の方が体が良い。それだけが、ほんのちょびっとの希望である。



実際にレース開始直後のスタートダッシュでは、土曜日よりも踏み込みがよかった。ブレーキタッチの感触もいいし、シフトチェンジのマネージメントもスムーズだ。土曜日は苦労したダウンヒル中のアップダウンでのポジション上げも、日曜日は苦労しなかった。


1週目の三段坂を超えて落車が発生する。何十人が巻き込まれただろうか。これほど大きな落車は初めて経験する。三段坂の1段目のアタック合戦を皮切りに3名の逃げができて、集団は上り終わりの踏み込みからの下りで一列棒状。その後の上り返しで大きく牽制が起きたところで横に膨らんで減速し、後ろから来た人が突っ込んだ。

落車の発生パターンとしてはかなり自然であるが、カテゴリーが高いだけあって速度はゆうに60km/h超え。ヴィクトワールのオレンジジャージが宙を舞い、落車が起こった瞬間に止まり切れないことを悟る。



落車を認識してから実際に転ぶまでスローモーションがかかる。落車発生時にスローモーション状態になることも普通になり、そのうち意図的にコントロールできるんじゃないかと勘違いしそうである。

春の群馬での落車は運よくジャンプで避けることができたが、今回は転んだ選手の奥に普通に走っている選手がいる。ブレーキをかけてタイヤグリップが抜けている状態でのジャンプも危ない。右にも左にも選手がいるため、進路変更もできない。幸い手は上ハンドルにあり、タイヤロックもしていない。減速は最大限に出来そうだ。

とはいえ決して止まりきることはない。あとはどこに突っ込むべきか。



こういう時、絶対に人間本体に突っ込んではいけない。相手選手が大ケガするだけではなく、自分のバイクへのダメージが飛躍的に大きくなる。人間の質量約60kgは自転車7kgに比べてかなり大きいから、追突するとホイールだけでなくフォークやフレームまで被害が及ぶ可能性がものすごく高い。また、スポークで皮膚を切るからホイールは避けたい。チェーンリングもタイヤがパンクして走り出せなくなるからクランク付近も避けたい。

落車事故に突っ込まなければいけない時には、フレームとホイールの間のダウンチューブに自転車を差し込むのがベストだと私は思っている。衝突と同時にハンドルから荷重を抜き、上空へダイブする。今回の落車は膝をちょびっと膝を擦りむいただけで済んだ。自分がどこに突っ込むかを選べる状況だったのは、不幸中の幸いだといえる。



結局この後、ニュートラルが入り、停止し、ピットに戻って、再スタートになった。選手たちには30分が与えられて、その間に救護やバイクメンテナンスを済ませるよう指示が入った。曲がったディレイらーハンガーは、サイクルフレンドタカタの田方店長(通称タカティ-)が直してくれた。レース中断時は集中力を欠きがちだから、“レースに集中し続けること”に集中できた。

レースは5周回で行われることになった。私はラッキーと思った。正直に言って、今の自分の体内には、単純に4時間を走るだけのエネルギーは蓄えられていない。2kgもやつれた体で三段坂を12回もこなせない。ましてこれは、自分のペースで走れないレースなのだから。




レースが再開して、ダッシュはいつものこと。ダウンヒルから三段坂を過ぎて、2周回って次のダウンヒルをこなしているとき、隣にいたエルドラード2名が、「ここ最後尾だ!」って話している。マジで!?後ろにはまだ何十人もいるはず…なんて聞き耳を立てながら振り向くと、すぐ後ろに審判車が。ビックリ。そしてヤバイ。このまま突っ込んだら絶対に坂でチギれてしまう。しかしダウンヒルを半分以上過ぎてしまった状態で回復させられたポジションはせいぜい10。案の定2回目の三段坂でチギれる。

そしてまた一人旅になってしまった。

広島CSCは独りになると、ダウンヒル中にあるアップダウンが勢いでこなせなくなり、ジェットコースターなはずのコースがとたんにヒルクライムに変わってしまう。完走のために絶対に一人になってはいけなかったのに、またもや独りになってしまった。




もう独りで20分以上走っている…。もはや止まりそうなくらい遅く走っている。何度も後ろを振り向くが、一向にグルペットが追い付いてくる気配がない。

そして、ようやくきたグルペットは、私を救うには遅すぎた。私はもう死んだ。チームメートの佐藤さんがいる。ナルシマの櫻井さんに、アソコ(次の起伏を超える)まで踏んで!と言われて頑張ったが、残念ながら下りでついていけなかった。登りで近づき下りで離され、何回か繰り返したあと消えた。

このグルペット…佐藤さんは完走してくれた。私はまたもDNF。グルペットを見つける能力が足りない、ツールド沖縄病だ。先頭からチギれて孤独になったとき、ダウンヒルが始まる手前で止まって待っていた方が良いかもしれないとの考えが頭をよぎったが、実際に本当にそうした方がよかったかもしれない。



周回が進み、すでに50分以上独りで走っている。誰にも抜かれない。きっと私の後ろにはもう誰もいないのだろう。本来ならば足を止めて補給を取っているであろう平坦区間をインナーローで走る。道端には帰れなくなった選手が座っている。私も止まりたい。

それでも応援してくれると少しだけ足が回る。気温は暑いが汗も出ている。なんとかホームストレートまで帰らねば…その一心で帰ってきた。ゴール地点で旗を振られて脚切りされて、ピットに戻ってしばらくの間、ペダルからクリートが外せなかった。




【帰り】

会場でお昼ご飯が食べられず、空港でカツカレーを食べる。佐藤秀さんに「カツカレー食べましょう」と言われたとき、妙に心にピタッとはまった。私も食べたい!

何か月かぶりに食べたカツは、カレーが辛くてよくわからなかった。



千葉市のフリーダムから広島CSCは近い。羽田まで約30分。飛行機で約1時間。群馬や栃木よりもはるかに近くて、もしかすると最も近いレースのひとつかもしれない。

帰りの飛行機は窓際に座らせてもらい、瀬戸内海を一望しながら離陸し、ANAのコンソメスープを飲んでいるとすぐに関東に着く。着陸の旋回時には夕焼けに透き通り、印旛沼やロッテマリンスタジアムがよく見える。フリーダムは見つけられなかったが、いつも練習してる道路はわかった。江戸川、葛西臨海公園、荒川、東京スカイツリー…東京湾ゲートブリッジの真上を通過したときはなんだか感動した。

DNFは情けないが、やる気は回復した。体もそのうち回復する。広島遠征は行って良かった。


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