2022/11/28(Mon)
ヘッドベアリング。

小学生のサッカーのスパイクの裏側ではない。

スペイン戦がんばれ!



(facebookより転載)


2022/11/27(Sun)
先週木曜日のこと。

お昼ご飯屋さんで、たまたまお客さんに会った。

その人に「自転車業界はそんなに悪いんですか?」と尋ねられた。
 
 
   
実際のところ、日記に書いてるほど悪くない。
 
別に昨日今日明日で潰れちゃうわけでもないし、あと1年2年5年で潰れるわけでもない。
 
でも遅かれ早かれという点では日記の趣旨どおりなのは間違いない。
 
 
 
私の趣味のひとつがミニカー集め。
  
だけどもうミニカーショップはほとんど無くなってしまったんだ。
 
大手は通販化して店舗は閉鎖し、小さいところはほとんど潰れてしまった。
 
だからもうミニカーショップ巡りというのは出来ない…。
 
  

私が書いてることは、別に自転車業界に限ったことではない。
 
あくまでこれからの自転車業界も、自転車屋巡りというのが出来なくなるというだけであって。
 
でもミニカーショップがなくても私のミニカー集めが続いてるのと同じで、自転車ショップがなくても自転車の趣味は成り立つと考えてる。
 
 
 
私が全ての自転車屋や自転車業界を知ってるわけではない。
 
でも業界仲間やメーカーの営業担当に情報収集をしてみると、整備のみで成り立つショップは極めて少ないこともわかる。
 
だから自転車業界には整備があるでしょうという質問に対しては、整備があるというだけでは業界は成り立たないという回答になる。
 
 
一方で聞くところによると、価格競争の激しい大阪エリアでは、シルベストやウエパやワイズロードなどの大規模激安ショップが自転車をばら撒いて、その周辺に個人事業主レベルの組み立て屋さんが散立してるらしい。
※名前出してすみません。

街のおもちゃ屋さんは無くなっちゃったけど、ヨドバシカメラでプラモを買って、近くのプロモデラーさんのところに直行していくような、そんなイメージである。
 
春が来たら実際に大阪に行ってみようと思うけど、別に業界がそういうふうに変化していってもいいんだと思う。
 
 
 
淋しい話ではあるけれど、フリーダムがそうなっても私は構わないし、フリーダムがなくなっても私は今いる仲間の面倒みながらひとりのチーム員として活動してもいい。
 
店舗自体がなくなったとしても、みんなも私も自転車活動そのものは続けるだろう。
  
 
そのくらいの、あっさりとしたものなんだ。
 
たまたま当事者ってだけであって。
 
 
 
といいつつアレもコレもさっき言ったように、現時点ではそこまで悪くなってない。
 
借金は5000万円あるけど土地評価額も6500万円あって、土地購入用途以外の借入はない。
 
試算表も対照表も何も悪くなくて、まだまだまだまだ余力はある。
 
あくまで業界全体の遅かれ早かれの話だから。
 
 
 
 
今回のセールは何ヶ月前からかずっと考えてたんだけど、直接のきっかけは上記の通りミニカーショップの現状を見たから。
 
何ヶ月間のあいだに思うことは同じであり、あとは実際にセールするかしないか決めるだけだった。
 
 
コロナ禍明けとして3年ぶりに開催された今年の秋の展示会シーズン。
 
例年どおり一都三県の展示会であればすべて自転車で巡っていたわけだけど、学生の頃に通ってたはずのミニカーショップの跡地を通るたびに「ここも潰れてるな、あそこも潰れてるな」って、ずーーーっと思いながら走ってた。
 
もちろん旧店舗の隣が本屋とか釣具屋だったというのもあるんだけど、私個人の趣味はすでにもう終わちゃったんだ。
 
ミニカー大好きなおっちゃんと喋る場所はもうない。それはすごく淋しくて、展示会シーズンが終わった今でも淋しさの光景が心に残ってしまった。
  
 
   
 
写真は、フリーダムのハンドルの在庫。
 
これは数千円のアルミハンドルじゃなくて、ほとんどすべて4〜5万円のカーボンハンドル。

写真に写ってるだけで200万円以上あるわけで、別に自分で買う買わないに関係なく、こういうの見て触るのって楽しいことだと私は今でも考えてるんだ。
 
 
でも今は、メーカーのHP見ながらスマホでポチる時代。
 
それが消費者の選択なんだから、割り切ることは難しくない。
 
これだけハンドルを置いておきながら私は物販で経営する気は少なくて、これは新店舗で仕入しなおす時に覚悟して捨てたオブジェクトみたいなものなんだ。
 
 
 
コロナ禍の品薄なんて、向こう10年以上見れば別にたいしたことない。
 
問題はコロナの先だよね…

コロナは間違いなく時計を進めたから。しかも著しく。

 


2022/11/26(Sat)
フリーダムを13年間やってきて、安売りセールは2回しかしてこなかった。
 
2011年に完全なスポーツサイクル専門店として転身するために1回、2019年の移転の時にも1回、そして今回が3回目になる。
 
他意的だった移転を除けば12年ぶり2回目なのだから、業界でももっとも少ない店だったと自負してる。
 
フリーダムにとやかく言える同業者なんてほとんどいないはずだ。




もちろん意識的にセールはしないできた。

なぜなら業界全体で価格競争はしてはいけないとずっと叫んできたから、自分が同じ穴の狢になるわけにはいかなかった。

他の店長たちにも口酸っぱくして言ってきたんだ、値引き競争は絶対ダメだと。
  
 
 
他店が値引き販売していようと、通販品が持ち込まれようと、なるべく嫌な顔せず(うそ。ちょびっとに抑えて)、黙って受け入れてきた。

本当に自分自身が自転車界最後の良心だと信じて、フリーダムが値引きするようになったときが業界の最期だと思って定価販売を続けてきた。
 

今日び定価で買う人なんかいないだろうという声も届く。

だからフリーダムのお客さん達は本当によく着いてきてくれたと思う。
 
もう誰にも価格競争はやめろとは言わないから、皆んなでガンガン値引きして潰しあっていこうぜ! 


 
 
今回のセールはシマノに限ったものではある。

シマノは全国一律65%が仕入だから、34%というのは理論上最大値になる。
 
残り1%は送料や振込手数料や印紙代であり、転売ヤーや同業者でさえ手を出してもマイナスにならない値とした。
 
 
とかく今回のシマノは酷かった。
 
新型のデュラエースもアルテグラも105も、まだデリバリーも始まっていなければ受注開始日も決まってないのに、ショップはオーダーだけは受け付けて、とりあえずのお客さんを我先にと確保して。
 
なぜメーカーはそういう小売店を咎めないのか、現在進行形で理解し難いものがある。


本当はある程度の基本売買契約は存在していて、たいていの問屋は通販はダメとか不当廉売はダメとか書いてある。

でもじゃあ激安通販を止めてみろよといえば止められない。

業界最大手のワイズロード資本を大和証券が買って、最終的に彼らが自転車業界に財産を残してくれるか分からないだろう?

市場を焼け野原にしたあとに、また他の誰かに売り渡したってかまわないんだ。
 
 
 
フリーダムにしても。
 
右から左に流しても利益ゼロだけど、今までどおり他店から持ち込まれても利益はゼロ。

でもシマノの取扱代理店はたくさんあって、その全てと契約ノルマを守れるんだからメリットはある。
 
 
もちろん代理店の味方をしてるわけでもない。

契約条件やノルマを送ってよこすわりには商品が揃ってないんだから、冷めた目で見てるのは間違いない。

時世的には別に自転車業界だけじゃないかもしれないし、だからといって自転車業界もそれだ。
 
  

先程ホームページにセールのことを載せて、6時間で手持ちのデュラエース21セットはほぼ完売。

アルテグラはキャパオーバーでまだ数えてない。

単なる個人経営店でさえそれだけ売る力を持てるんだから、値引きの強さを改めて実感できた。
 
 
値引き販売は劇薬だ。長く続けたら麻痺してしまう。
 
フリーダムはまだ数年に一度だから効果は高いけど、業界全体ではどうだろうね?

今回のセールをブラックエブリデイにしたのは、アメリカンジョークだけではないんだぜ。


 


2022/11/24(Thu)
朝練で走ってる間ずっと考えていたんですが、セールをします。

対象は、

【 9200系デュラエース or 8100系アルテグラ 】

⚫︎シフトレバー
⚫︎フロントディレイラー
⚫︎リアディレイラー
⚫︎クランクセット
⚫︎カセットスプロケット

上記5点の、店頭在庫分です。

ローターなど消耗品は応相談で、同等程度に受けます。

値引率は 【 34% 】

期間は、クランクの店頭在庫が無くなるまでとします。

通販も受け付けます。
 
 
 
問い合わせは電話、またはメールアドレス、または何らかの連絡手段からお願いします。
◆TEL:043-239-6511
◆ADD:info@cycle-freedom.com
 
 
 
※※※※※
 
 
今回のセールはブラックフライデーに合わせたものとなりますが、これはけっこうエグいシステムだなーと考えることがありまして。

アメリカの文化をひっぱってきて、Amazon市場で、VISA/masterカードを使って、ぜんぶアメリカに持ってっちゃうんだなーと。

ブラックフライデーの後もどうせワイワイセールがありますし、近い将来に大和証券(ワイズロード)やヨドバシカメラからシマノ買って持ち込まれるくらいなら、自前の方が良いと判断しました。


今回に関してはキャニオンへの組付けも対応します。

どうぞご利用くださいませ。


 



2022/11/23(Wed)
ミノウラのメンテナンススタンド。
 
 
フリーダムの仕入よりAmazonの売値の方が安いんだ、
 
私もブラックフライデーで仕入れちゃおうかな?
 



完全に価格崩壊していて、代理店制が成り立っていない。

どうしてフリーダムはAmazonから仕入れないの?って聞かれたら、うまい答えがないものね。
 
 
国内企業のもの...たとえばOGKのヘルメットやパールイズミのウェア、あるいはこのミノウラのスタンドなどは、いずれメーカー直販になると思ってる。

それかオープン価格か。

じゃないと無理でしょう。


(facebookより)


2022/11/23(Wed)
水曜日、祝日。

私は曜日感覚100%なので、日程を日付で伝えられても瞬間的にわからないし、まして祝日があっても気がつくのは前日であることが少なくない。

基本的に金土日や土日月という3連休の場合は来客的には暇になりやすく、遊びに来る人も多い。
 
一方で週半ばに祝日があっても来客は普段と変わらなくて、さらに祝日は水曜日の時が一番ダメージが少ない。

だから私はいつもどおり。
 
 
 
祝日になるとキツイのは、ひとつは金曜日。

週末が1日減って平日の整備時間が1日減るので、整備はつまる。


でも本当にキツイのは月曜日。

月曜日に発注作業が出来ないと火曜日定休日に手配作業を強いられるし、荷物が届くのも水曜ではなく木曜日になりやすい。

土日に納品するとなれば金曜日の夕方までには洗車を終えて請求明細を作らなくてはならず、木曜日は徹夜になりやすい。

つまり月曜日が祝日だと木金土の練習がほとんど出来なくなる。

私にとってはハッピーマンデーにはならない。




写真はDTスイスのフリーボディ、ベアリングが崩壊してる。

フリーボディの外側はもっとも水に弱い部位のひとつであり、あまり珍しいことではない。



スプラインは問題ないのでベアリングを新品にしておしまい。

フリーボディごと→12000円くらい
ベアリング単体→3000円×2ヶ

中に入れるベアリング次第ではあるけれど




2022/11/22(Tue)
オーバーホールというのは何ですか?と聞かれることがありまして、端的にはグリス交換です。
 
自転車が回転する部分にはベアリングというパーツが入っていて、鉄の球がスムーズに動くために潤滑グリスが入っています。
 
これが時間や走行距離によって消耗してくるので、定期的に詰め替える作業が必要です。
  
 
 
具体的には、ホイール、bb、ヘッド、ペダル、リアディレイラーの箇所のグリス交換になります。
 
そこにブレーキキャリパーのローラーやレバーのリターンスプリング洗浄とワイヤー交換、スポークテンションの修正作業がセットになって、フリーダムだと35,000円で請け負っています。
  
  
  
オーバーホールの周期はおおよそですが、1万kmに一度、又は1年〜1年半を基準にしています。
 
実業団選手以上になると走行距離や強度が高く、年に2回以上になる人もいますが、たいていは冬に整備しておけば春夏秋ノントラブルで過ごせることが多いです。
 
一方で2年サボると春夏秋冬春を過ぎて、夏頃に整備に預けなければならない、そんなふうに感じています。
 
 
いずれにしても整備周期は長く持つものではありません。人間の力で動かす以上は、あまり粘度の高いケミカルを使えないからです。
 
メンテナンスの頻度は所有者の自転車への愛情に比例していることも多く、例えば高いグレードのパーツで組まれた高額車はこまめに持ってこられることが多い反面、同じ人であっても通勤用は3〜5年ほったらかしになることもあります。
 
ちょっとかわいそうではあるのですが、気持ちはわかります。
 
300万円の自転車も10万円の自転車も構造は同じなので、請求工賃がほとんど変わらない分だけ割高感はあります。
 
なんならメカニック的には精度が悪い分だけ安いバイクの方が大変です。
 
 
 
 
写真のグローブはウレタン製のもので、1組で3台ほどオーバーホールすると真っ黒になって交換になります。
 
消耗品グローブとしてはやや高額ですが、指先のケガリスクのことを考えて常用するようになりました。
 
一般的なニトリル手袋は、接客や電話対応になるたびに都度脱着することが不便すぎて、ワンオペであるフリーダムには向いてないかなと思って滅多に使うことはありません。
 
 
ちなみに今までで最大級に汚かった自転車は、5年間1度も整備してない通勤用ロードバイクの整備でして、1台でウレタングローブが3組潰れました。

あの子が最高記録。



(次の日記に続く↓↓)
 


2022/11/22(Tue)
フリーダムは10月決算でして、1年の始まりは税金と支払いから始まります。

各種法人税に加えて最近は固定資産税。あとは個人の分と、火災保険や盗難保険など各種保険の更新。

毎年払う税金と保険を足して、ざっくり300万円だとします。

余談ですが消費税は別枠です。しかし支払うときは結局は同じ口座からキャッシュがごっそり減るので、毎回支払書みてグェッてしてます。


借入返済は1年分で600万円。

販管費はせいぜい100万円/年なので、すごーくざっくり、フリーダムの維持には900万円が必要です。




1回のオーバーホールにつき確定的に30000円の粗利だとすると、300台整備すれば賄えます。

しかし12〜3月に受けるオーバーホール台数は約150台ですので、冬の整備だけでは賄えません。

実際のところはオーバーホールに付属したパーツや新車販売などがありますが、これから先はそれら消耗品や新車関連すべて持ち込みになると仮定すると足りていません。

ですからまだ消耗品や新車を買ってもらえる時代であるうちに返済をし終わらないと、"家系ショップ"には辿り着けないのです。




最近のバイクは本当に複雑で、率直に言って30000円では割に合わない作業時間になっています。

3万円というのはもともと、手組ホイールとフル外装クロモリ時代の相場だからです。

大手チェーン店では新車の組み立てが50000円だそうです。
  
私は中古を組み直して35000円なのにって思うと、なんだか値上げてもいい気がしてきます。
 
1台50,000円も貰えれば年間180台だけオーバーホールすれば良いことになり、だいぶ現実的な数字に感じますが…
 
 
皆さんが通っているお店は、いくらでオーバーホールしてますか?


2022/11/21(Mon)
消費者金融の誘いみたいな毎日ファックスはいっぱい届く。

どこで誰から情報が漏れてるか分からないけど、どこからでも漏れてると思ってる。

個人情報はちゃんと守りますなんて甘っちょろい世界は、どこのお花畑にも無いだろう。
 
 

この広告における、「円安はいつまで続くのか。」という問い。

これは簡単な経済学なので、計算式が説明がつく。
 

私は大学生のはやい頃から、所属していたゼミの先生の影響で投資のシミュレーションをしている。

今となっては金融商品買うよりフリーダムの在庫に投資した方がよっぽど利回りが高いので実際に買うことはないのだけど、為替においては15年間で勝率7割くらいある。

為替が何によって決まっていくのかはシンプルな理屈であって見なきゃいけない数字は1つや2つや3つしかないから、難しいものではない。




さて、みんなにひとつ問題。

スポーツサイクルショップとして商品在庫に投資をしようとした場合、何が堅い商品でしょうか?


…………。


……………………。



答えのひとつはチェーン。具体的にはシマノのチェーン。

フレームやタイヤやバーテープなどは誰が何を使うかわからないから広く平たく在庫をしなければならないけど、チェーンはほとんどの人がほとんど同じ製品を使っています。

9割の人がシマノのコンポを使っていて、シマノを使ってる人の9割がシマノのチェーンを選んでいるでしょう。

長期在庫によるゴムの劣化やサビ浮きも無いジャンルなので、買い溜めには非常に適したジャンルといえます。


……………………。


…………。

 

 
例えばデュラエースのチェーンは、1年半前までは4700円だった。

それが今では6000円に。

超短期間で25%も価値が上がったといえる。


つまり自転車の製品の大半が値上がるとわかった時点でとにかくチェーンだけでも買い溜めておけば、多少なりともバブルにあやかれる。

なんだか自転車業界が厳しい厳しいとばかり聞こえてくるけど、部分的にはウハウハしてる人も少なくないはずだ。

私が大手通販サイトだったら、市場の全てのチェーンを買い占めちゃったかもしれない。

 
 
しかし問題はこのあと。

今はまだ商品が値上がったままなので問題ないけど、これ以上円安にならないのも分かったからにはバブルもここまで。

今から在庫を増やそうとしてももう遅い。

常識的に判断すると、安く買って安く売るのはあまり意味がないのと同じで、高く買ってきて高く売ろうとすることもあまり意味はない。


物理商品であっても金融投資であっても理想は同じ、安く買ってきて高く売ること。

今はこれが自然に出来てるから問題ないけど、問題は円高が始まった時。

金融商品と違って売値や売るタイミングを自分で決められないのが物理商品だから、円安が収まった今からは細かく在庫を注視しないといけない。


いずれ円高に戻るときがくるだろうが、小売店は高く買ったものを安く売ることが出来ない。

仮に3〜4年で末端価格が下がり始めるとしたら、その前までに在庫をスッカラカランにしておかないと、最終的に身切り決算セールで市場価格を混乱させることになる。

今この高止まりしてる状態にも関わらず、今まで通りの契約やノルマで在庫を買ってくれと迫ってくる代理店が、どれだけ理にかなっていないか分かるだろうか。



先の日記で、大手のみが通販サイトとして残り個人経営店が絶滅する時が来たと書いた。

そして自転車界は小さな小売店の集合体で作られてる業界だから、この変化が速ければ速いほど縮小率が高い。


元からお金持ちの人が始めたパターンが多いから、道楽的な家系ショップはしばらく続けてくれるかもしれない。

一方で中規模ショップでは別業界の資本家であることも多いから、そういうところは撤退もはやいし、現場スタッフが稼いだお金がそもそも自転車界に残してくれないかもしれない。

しかしいずれにしても新規参入者が見込めないから、今いる人たちが辞めた時点で業界が終わる。無論、私も含めて。
  
  
 
当たり前だけど自身にどれだけキャッシュが残せるのかは考えてるし、本当はそれだけでなく自転車界全体にどれだけ資産が残るかまでも考えたい。
 
でも自転車界は昔から今に至るまで本当にお金がないから、仮に3〜4年後に訪れる円高デフレにどう耐えるかと同じくらい、3〜4年後に残ってる小売店がいくつあるのかも憂いておかなければいけない。
 
2012年の円高の時と違って、もう大企業の通販化が始まってるんだから。
 
 
 
世の中のお金持ちの半分が投資家である時代だから、稼ごうと思ったらお金の知識がないと稼げない。
 
自分で会計や経営分析までしてる店長仲間は少ないけど、潰れるのが顧客に対する最大の裏切りであるのは皆んな分かってる。
 
にもかかわらず稼ぐ意識とプレッシャーが足りてないから、あまり同情できない。
 
金と知識が顧客を守る礎なのに、自転車界はそれがおろそかだ。
 
 
 
 
なんだか最近はユーザーよりも同業者に向けた日記が多いけど、自転車界が直面する問題はユーザーにも分かっておいてくれた方がいい。
 
なぜやら近いうちに自転車界は無くなっちゃうから。
 
だって日記を読んでる人達のなかで、近所に本屋さんが残ってる人ってどのくらいいます?


 


2022/11/17(Thu)
フリーダムは他店購入受け入れOKであり、持ち込みOKです。

理由としてはユーザーには使いたい機材を使ってもらうため、それが一番幸せだと思っているからです。

自身がひとりのユーザーだった時の考え方をショップ側になった今に実行してるだけで、変えるくらいならフリーダムごと辞めちゃった方がマシだと思っています。


これは創業14年来、変わっていません。

変えずに済んできたといえるわけですが、最近はフリーダムでも取り扱いのあるメーカー、例えば至って普通のシマノなども持ち込まれるようになりました。

これは数年前まではほとんど無かった、大きな変化です。

 
フリーダムから見て、Sワークスを持ち込まれるのは構わないけどシマノを持ち込まれるのは狙いが違うのは理解してもらえるでしょうか。Sワークスの取り扱いはなくともシマノの取り扱いはあるのです。

たとえるなら寿司屋に魚を持ち込んで握るところだけ握ってもらうの同じですが、寿司屋では許されなくても自転車屋でなら許されると思っているからこそ持ち込むわけです。

そう思うとずいぶん甘く見られたものですが、これから先はそれを受け入れられないショップから潰れていきます。


この変化はもっともっと進んでいくでしょう。

ユーザーのモラルとかいう感情論ではなく、科学として受け入れないといけません。

 

フリーダムの旧店舗は隣が書店、さらに隣が釣具屋でした。

失くなった業界の亡くなりゆく姿を、数字だけではなく物理的な景色として見れたのは、悪い意味で私の指標になってくれました。

 
全国規模のチェーン店が通販を始めて、これは今後も好調に進むでしょう。

一方で家賃や人件費のかかっていない小規模個人経営店も生き残るはずです。もともとが家の一画をくり抜くなどした経費の安さを理由に成り立っているならば、大きく成長することはないせよ大きく崩れることもありません。

厳しいのは、もう少し広範囲で地域的に展開する中規模店です。

とにかく商品をかき集めて捌いて回転させながら、次第に人的資源も含めて徐々に縮小していく。

それは他の業界では過ぎ去った道であり、ついに自転車界の番が来ただけです。




メーカー代理店の主な業務のひとつが供給の安定化にありますが、今の代理店はただの伝達係になっています。

①商品の在庫はない
②でもノルマは守れ
③納期はわからない
④金額は出荷時に決める

さすがに4つ中4つ主張してくるところは多くありませんが、今年の契約更新であっても1つや2つは主張してくるのが標準点です。

すでに在庫の負担がショップ側に移って久しいですから、あとは各店の資金力に準ずるだけ。隣のお店にお金で負けた時点で終了となります。



これはコロナが終わっても元には戻りません。
 
他の業界にあってはコロナに関係なく進んできた共通の摂理であり、主たる原因はコロナではなく通販だからです。
  
逆行できた業界はありません。
 
自転車業界は整備工賃という抜け道で免れてきただけであり、コロナによって寿命が縮んだだけにすぎません。
 
 
未だにやり方が変わらない代理店もありますし、変わってきた代理店もあります。
 
総じて積極的に営業に出向いている代理店と、そうでない代理店の違いだと感じます。現場と手配のコミュニケーションが取れていないから、ユーザーの変化に気がつかないのかもしれません。
 
大規模店に5割で卸しながら、小規模店には9割で卸す。掛け率が多少良くなったところで最終的な現金化では大規模店の通販セールには勝てません。
 
いずれ小規模個人経営店は契約をやめて、中規模地域店は規模縮小して、大規模チェーン店は独自の販売ルートを作り上げて直売することになります。
 
気がつかない代理店から潰れていきます。
 
 
 
 
コロナが始まる前の自転車業界は、とにかく車体が売れなくて在庫が余って苦労していました。率直に言って、コロナバブルのおかげで不良在庫ともども捌けたといって差し支えありません。
 
ですからコロナ禍が進んだ今になって商品がない在庫がないと同情を誘ったところで、良かった部分を忘れて悪い部分だけ主張してもバランスに欠けます。
 
 
 
 
上記にて、もともと家の一画をくり抜くなどして経費の安さを理由に成り立つ店...というふうに書きましたが、私はこれをラーメン屋をもじって「家系ショップ」と呼んでいます。
 

フリーダムは日本最大級の家系ショップを目指してきたわけです。
 
千葉市の一等地に70坪200平米、ひとりでやっててこんなにデカい店は全国的に見てもほとんどありません。
 
仮に資金順に業界が死んでいくとしたら、フリーダムが最後の個人経営店になれるはずです。
 
死ぬとしたら最後まで生き残って最後に死ぬ、フリーダムのお客さん達にはそれをもって合格としてもらいたい。
 
 
今はまだ借入がありますから、経営コストは通常の賃貸テナントと変わりません。
 
私は毎月50万円以上返済してるのであって、そんな莫大な仕事量が無くなったとしたらあまりにイージーゲームです。
 
つまるところコロナと通販が業界を殺し終わるか、その前に私がフリーダムの借金が返し終わるか、この勝負です。
 
決着はそう遠くないはず。



残念ながらやや悲観的に感じて過ごしています。

おそらく、ちょっと間に合ってないんだろうなって。



 


2022/11/14(Mon)
初期不良品や不具合品のメーカー送り。

毎週何かしらあるこの作業はお金にならない仕事、文字通り雑用といったところ。



たまに代理店がぼったくりだっていう人がいるけど、ちっともそんなことはない。

まして無くなられたら困る。
 
 
代理店の人たちがどれだけの低賃金で馬車馬のように働いてるか、本当は知ってほしいし、たまにはメディアも報道してほしい。
 
だって日本人相手に海外製品で専門整備業してるんだよ!?
 
  
  
 
キャニオンはどうか普通に入ってきて欲しい。
 
キャニオンのフレームだけなら受け入れられるんだけど、一緒にくっついてくるシマノやスラムやホイールの保証や補修を誰が面倒みるのかってことだ。
 
安く買う時だけ安く済ませておいて、手間のかかるところだけ甘い蜜吸おうったって、そうは問屋が卸さないだろう?



(facebookより)


2022/11/14(Mon)
今週も週20時間を目標に走る。

どこをどう走るかは決めてないけど、仮にAve.30km/hだとしたら600km/週、2500km/月ペースになる。

来年戻るんだ、来年戻すんだ、今はそれだけを考えてる。



結婚や出産、家を買って財布の紐が締まったり、中間管理になって鬱になったり転職したり。

20代半ばでレースから離れた人が30代で戻ってこれたなら、フルタイムワーカーとしては恵まれてる方だろう。

もう仕事の方でやることはやったから、あとは借金返す以外の課題はない。

私は冬になったら整備に忙殺されて乗れなくなる。走れるうちに走っておかないと。




今日も風が強い。

今の時代は40mmを持ってれば60mmが欲しくなるし、60mmを持ってたら40mmが欲しくなる。

795ライトは少し昔の機材だから、この子にはボーラの35mmが欲しい。
 
 
別にいまさらとは思ってない。
 
昨年ポガチャルがツールで勝った機材と同等のスペックだもの。


 


2022/11/10(Thu)
所有してる8台のうち、恒常的に使ってる3台。

そのうち795ライトの、新品タイヤと新品チェーンに交換した。
 
 
 
今年(来年)のメインバイクがマットブラック×ディスクブレーキなので、毎日の洗車がめんどくさい。
  
だから結局は昔の自転車を引っ張り出して乗ることになる。
  
それは3年前と同じ結末であり、およそ分かっていたことである。
 
性能が似たものであれば、結局のところ維持が簡単な方を選ぶのだ。
 
 
 
最近になってYouTubeで、「ディスクブレーキってめんどくさくね?」みたいに言われる動画がでてきたけど、何を今更って感じではある。
 
ただしディスクブレーキの悪口が表に出るようになったのは時代がひとつ進んだように思う。
 
というより1周回ったというべきか、既存のメディアが提灯記事的に褒めてただけにしか感じない。
 
もしもsワークス・SL7にリムブレーキ(→6.2kg)が存在したら、皆んなそっち選んでるでしょって。
 
 
 
 
今秋の展示会シーズンの中で同業者に会うたびに、「ねぇねぇ岩佐くん、YouTuberってどう思う?」って聞かれることが少なくなかった。
 
YouTubeのいいところは、誰に忖度するでもなく好き放題言えるところにある。
 
それは既存のメディアには出来ないことであり、それを羨ましく思いながら視ているんだと思う。
  
 
 
いわゆる「案件」というものを受けたYouTuberを業界側の人と見るかどうかは難しく、あるいはYouTuber達はいいとこ取りのポジションに収まろうとするだろう。
 
でも自分達の出自がどこにあったかを考えてみれば、案件を受けるようになった人から潰れていくことになる。もちろん案件出した側のメーカーも含めて。
 
そんな人達を気に病む必要はない。
 
 
もし案件を受けずに好き勝手やる分には、それぞれ楽しく自転車生活を過ごしてくれたらいいと思う。
 
ショップはあくまでユーザーの補助であり裏方のアシストであり、メディアに出るとしても分をわきまえないといけない。
 
そんなふうに答えていた。

 
 

(facebookより一部抜粋) 

 


2022/10/31(Mon)
本日決算。

朝自転車、昼銀行。
 
午後から事務作業。
 
 
通常の月末の帳簿付け、請求書と領収書の整理、試算表。そして決算月による棚卸と買掛金と売掛金の整理、報告書。年末調整も始まった。
 

いかに10月31日で決算とはいえ、11月1日で全部終わらせる必要はない。
  
いうなれば今日は夏休みの1日目ないし0日目みたいなもの。
 
でも現時点で宿題はだいたいぜんぶ終わったので、明日から気兼ねなく遊べる。
 
 
 
 
私の忙しさはお客さんには関係ない。
 
お客さんにとって大切なことは、メカトラが起こらないことと納期が遅れないこと。
 
 
整備は上手にやろうと思って上手に出来るわけじゃないし、逆に下手にやろうと思って下手になるわけじゃない。
 
だから最良たるもの自然体でやるしかなく、私が注意すべきことはミスを減らすこととお客さんを待たせないことしかない。
 
 
事務作業が遅れることはその2つに悪影響を引き起こす可能性がある、というか引き起こす。
 
特にお金の問題は文字通り目の上のたんこぶというか、事務作業が残ってるとプライベートも含めてまともなメンタルでは過ごせない。
 
そのために早めに済ませてしまうのがいい。
 
 
 
フリーダムを経営するにあたって、苦しみの90%は資金繰り。
 
ここが済まないと何も始まらない。
 
生まれながらにお金や土地を持ってる人が何より強いのは、経験を伴って理解してる。
 
 
次の5%は事務で、最後の5%が整備と接客。
 
今日は90〜95%のところにある事務作業。
 
 
おそらく1年でもっとも事務作業が多い日、とはいえ所詮は5%でしかない。
 
明日は第14期の最初の日、固定資産税の支払いから。

税金に始まり税金に終わる。


 


2022/10/26(Wed)
展示会。

長らく続いた展示会シーズンもおよそ終わりました。

この間あまり日記を書いてきませんでしたが、基本的にはあまり良い話題がなかったからです。
 
 
  
展示会そのものは全体の半分ほどしか開催されておらず、たとえ開催されたとしても製品が揃わずにまともな展示会とはなっていません。
 
ですから会場では代理店や他店のスタッフとのディスカッションになることが多いです。
 
メカニカルなテクニックの話題であれ、景気や経営状態の話題であれ、対面での意見交換会も有意義ではあるのですが…
 
 
 
 
話題を変えて、クルマの話です。
 
少し前にトヨタの新型クラウンが発表されましたが、かなりの確率でディーラーにて実物を見ることが出来ます。
  
車の納期は自転車の納期以上であるにも関わらず、それでも自転車界のように見ることすら出来ないという状況にはなっていません。
 
メーカーと小売店との規約の間で、展示品としての扱いがしっかりコントロール出来ているのでしょう。
 
  

一方で自転車業界は、新商品はどんどん発表されるものの、実際に店頭にて目で見るに至らない製品が多いです。
 
本当にごく僅かに入荷した製品でさえほとんど市場値に流してしまいます。
 
あるいは店頭では見かけないけど通販には在庫があり、しかしいざ通販でポチッてみても実際には在庫が無かったり。
 
市場がぐちゃぐちゃな状態であり、それは自ら混乱状態を生み出しています。
 
 
 
現状の品不足の環境でいえば小売店の家賃を賄えるほど商品量が足りていないので、ショップとしては何でもいいからとにかく在庫を集めないといけない状況にあり、現時点で既に2023年度分が完売していることが珍しくありません。
 
加えてメーカーが示す納期の信頼性が低いため、ショップが示す納期と実際にユーザーが買えるかどうかは、来春以降でかなり乖離が起きるはずです。
 
 
商品が少ないだけであれば時世的に仕方ない部分がありますが、自転車小売店全体の方向性としては仕方ないで済まない部分もあるように感じます。
 
クルマ業界の統制を見ていると、自転車業界のそれはひとりよがりな売り方は否めません。
 
「私は私、俺は俺」の集合体なのは昔からですが、コロナ禍であっても変わっていく気配は感じません。


 


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