かなり久しぶりに稲毛海岸に行ってきた。
2021春コーデの仕上げは“抜け感フラット”に決まり。ブランドの新作シューズ
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明日はレースなので、いつも21kmやるTTコースを7kmに短縮し、95%くらいで1本走った後は、ゆっくり遠回りしてサイクリング。
時間を持て余してしまったので海浜公園の中に寄り道してみると、オシャレなレストランが建っていた。まったく気づかなかったお店だが、たまにはこういうところで写真を撮ってサイクリストっぽいこともしよう。
残念ながら11時からの開店だったため何か食べることはなかったが、20分くらい海辺でボケっとしてきた。こういう何もしないをする時間ってすごく久しぶり。暇してたら暇だったので、ジムリーダーになってきた。
私がルックに乗るようになったのは、もともとはビジネス的な側面が強かった。
私が自転車を始めたのは、まだツールドフランスをアメリカ系メーカーが埋め尽くす前の時代であり、コルナゴ・デローザ・チネリの御三家のなかで、カーボン化の波に乗り遅れたデローザとチネリが凋落しはじめ、誰もが憧れるカーボンメーカーとして、コルナゴ・ルック・タイムに移りつつある時代だった。
当時の私が知っていた狭い自転車世界の中では、レースをしているアマチュアレーサーはたいていコルナゴかタイムに乗っていて、ルックを選ぶ人は少なかった。地域性もあるだろうが、みんなコルナゴかタイムに乗っているから私はルックに乗ろう。その程度の選択だった。
また、ルックはフレーム販売しかしていないことで、ショップの展示品として完成車で見る機会がほとんどなかった。いまでこそフリーダムはルックで溢れているが、ルックの取扱店が少ないのと、単純に日本に入ってくる個体数自体が少ないのもあってか、ルックを見ること滅多になく、仮に見れたとしてもフレームセットであるのがルックのイメージだった。
ショップで試乗車や展示車を用意する時は、コラムカットやタイヤセメントなどの問題から、クリンチャーホイールでの完成車以外で用意するのが非常に難しい。そういう事情がある中で、私個人がルックを所有していれば、ルックのガチ完成車が見られる店として、他と差別化できると、そう考えていた。
その他、ルックの組み立てが独特な事や、ルックの組み立てでお金が取れるようなレベルになるためには、自分で所有しておかないといけないという危機感があったこと。いくつかの理由が重なって、自分の自転車にルックを選んだのは、ビジネス的な側面から始まった。
それから月日が過ぎて、個人的な感情としてルックに色眼鏡が付いたころ、いくつかのメーカーからサポートを受けるようになった。フレームでいえばヨネックスとコルナゴに乗るようになり、結果的にルックの稼働率は激減した。
メーカーからサポートを受けるという事自体は、誰もがサポートされる立場になれるわけではないため、それはそれで名誉なことなのだが、自分が真に乗りたいバイクに乗れないのには一抹の寂しさがある。そして先日、どうしてもルックに乗りたくなって、完全プライベートと割り切って795に乗った時、その性能のなんと素晴らしかったことか。
自転車の性能を語るときに、最も重要なのは動力性能だろう。そして動力性能において現在の最上位だと思われるサーベロ・R5やピナレロ・ドグマF8のそれが100点だとして、ルック・795は92~93点くらいだと思う。
その動力性能が確保されていることを前提に快適性を語るとき、ルックは飛びぬけて素晴らしい。それは「しっとり」とか「おだやか」とか「やわらかい絨毯の上をゆったり歩く」とか「高級車が太いタイヤを履いて高トルクでヌメッと走る」とか、そんな感覚に近い。ある自転車ライターは595を評する時に、「動力性能を研ぎ澄ましたバイクが激辛カレーだとしたときに、ルックは上質な懐石料理だ」と言ったが、まさにそんな言い回しがぴったりである。総じて自転車には有った方がよい感覚であり、ルック・795の“ソレ”が100点だとしたら、サーベロもピナレロもその他のメーカーも、おそらく30点にも満たないだろう。
私の所有バイクでいえばヨネックスが激辛カレーにあたり、ふとルックに戻ったときに、795の感覚の素晴らしさに感動したというか、感銘を受けた。自転車に乗って感銘を受けるなんて、いったいどういうことか。
それ以来、「自転車とはただ速ければ良いというわけではない」という、胡散臭いモータージャーナリストが言うような台詞を自分でも思うようになってしまったのだが、795の感触はそれほど素晴らしかった。自転車を買い替えること30台あまり。ルックに乗り継ぐこと14回。自転車界のルックの評価の高さを経験から理解し始めたのは、本当にごく最近のことだ。
そんな事を感じていた最中に796が届き、その796もルックの感覚を確かに持っていた。その感覚がTTバイクにおいて重要かどうかはわからないし、全てのTTバイクを知っているわけでもないが、乗った瞬間にルックのバイクだと納得させられるほど、プロトタイプをブラインドテストされてもなんとなくルックであることが感付くんじゃないかと思うほど、796はルックのバイクだった。
TTバイクにおいては、速いことだけが正義だと思うのだが、ならばこの満足感はどこから来ているのだろう。
- 商品名
- 796。ルックとの出会い
- 登録日時
- 2016/07/30(土) 18:55
- メーカー名
- その他