【当たり前のことが出来ない】
2021年秋冬はクラシカルな“黒バッグ”がトレンド
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11月28日の、某イベントでのこと。
メリダのロードバイクが、汚い状態で飾られていた。
その個体は直前の24日までフリーダムの店舗内で展示をしていて、25日に返却した時にも再度洗ってきれいな状態で返した。26日にはメリダのメカニックとも電話連絡をしていたのだが、2日後の28日には真っ黒のウエスでこすったような汚れをまとって飾られていた。
あまりにみすぼらしく置かれているメリダのフラッグシップバイクを見ながら、代理店営業担当者に何かあったんですか?と尋ねたところ、実は前日にまた違うところに貸し出したところ、そのまま返されてしまって洗う間もなく今日持ってこざるを得なかった、と嘆かれた。
試乗車を借りたら洗って返す。それが出来ない人が自転車業界にいる。
確かに世の中のショップで、洗車をする環境が無いショップは多い。しかし、だからと言ってソレがなんだ。洗う環境が無ければパーツクリーナー何本使ってでも綺麗にして返すのが礼儀ではないのか。それが出来ないのならば、そもそも試乗車なんか借りるべきではないのだ。
フリーダムの営業担当者は私よりも年上の方なのだが、メリダにも少し怒った。
そういう会社と付き合ってメリダのイメージが良くなることはない。私がメリダだったら相手を怒るし、取引を辞めることも辞さないかもしれない。他人のモノを大切に扱わない人に、自転車の価値がわからない人に、自社の大切な商品を卸すべきではない、と。
ビジネスパートナーだから言葉は選ばないといけないけれど、だからと言って甘え甘やかすのではなく、お互いに注意しあっていくことが必要だ。
(自転車を洗って返すのが当たり前なんて)そんなことを言ってくれるのは岩佐さんだけですよ、と営業担当者はうなだれていたが、それがそもそもおかしい。
おもえば、フリーダムが借りる時もひどい状態だった。2台借りたメリダのハイエンドバイクは、泥にまみれてチェーンは錆びつき、マットホワイトのフレームには油膜がビッシリ。1台は1度の洗車では落ち切らず、2回洗った。
ハッキリ言って、どのメーカーの試乗車や展示車を借りても、それがきれいな状態で来ることは滅多にない。試乗会は毎週のようにどこかで行われているから、スポーツサイクル業界とは、まだそういうレベルの業界なのだ。その証拠が全国各地を巡っている。
メリダにまったく非が無いわけでもない。
仮にそういう会社と取引をせざるを得ないのだとしても、次のイベントに汚れたまま持っていくのは、メリダブランドにとっても良くない。
どこのヤナセにベンツが泥つけて置いてあるだろうか。ハイエンドバイクのダウンチューブのメーカーロゴが黒く汚れていたら、それはSクラスのスリーポインテッド・スターが白くくすんでいるのと同じじゃないのか。
せっかくホームセンターのイメージから脱却し始め、ツールを走る世界のトップメーカーとして認知度も売上も伸びてきたメリダなのに、代理店が汚れた状態でイベントに持って来てユーザーに見せてしまうのはいけない。そこは借り手を恨みながらでもイベントが始まる前に自分たちで綺麗にするべきだった。
最近のイベント会場では、和光ケミカルが洗車サービスをしてくれているのをよく目にする。この日記を読んでいる人の中には、和光ケミカルのブースで洗ってもらったことがある人もいるだろう。
活動を始めてから活動を始めてから約5年が経ち、しかしイベント会場に来るバイクの洗車状況が改善してきたかと言えば、おそらくそうではない。
和光ケミカルがなぜあの活動を始めたかといえば、もちろんビジネス的な側面から、「自転車を綺麗にすることは難しくないから、ぜひここで体験していって、今後は自分自身で自転車を洗えるようになってくださいね。」と啓蒙し、以後はショップでケミカルを買って自立してもらうためだ。
しかし現実はどうだろう。イベント会場ブースで和光ケミカルで洗ってもらう人は、「今日も和光ケミカルが来ている、ラッキー!洗ってもらおう!」程度の感覚になってしまってはいないだろうか。
和光ケミカルがいったい何のために今の活動をしてくれているか、今一度考えなおす段階だと感じる。
和光ケミカルの営業担当者が先日フリーダムに来た時に、「イベント会場で無料洗車をすればユーザーが洗車に興味を持ち、小売店店頭でケミカルを売ってくれるようになる…という当初の目論見は外れ、ユーザーが無料サービスに甘え始めていると思った方がいい」と話した。
和光ケミカルの営業人数は5人。平日はバンセールスに奔走し、週末は朝早くからイベント会場で設営し、丸一日中バイクを洗い続ける。それは相当な労力だろう。和光ケミカルの無料洗車は本来有料に値するサービスだし、ビジネス的にもユーザーに自立していってもらう必要があるはずだ。
そのためにはまず小売店を教育していかなければいけない。
というのも、現状は洗車が出来る小売店が少ないという問題があるように感じるからだ。今はまだ、ユーザーがイベント会場で和光ケミカルの洗車を見ても、いざ製品を買いに小売店に行った時にケミカルの使い方を教えてくれる人がいない、という段階でストップしてしまっているのではないか。
実際に和光ケミカルは、イベント会場でユーザーに対して洗車を説明しても、小売店に対しての講習会を開いてはいない。つまり小売店は和光ケミカルを使った洗車のやり方をわかってない。
誰しもイベント会場で一度洗車してもらっただけでは覚えきれないから、イベント会場で洗車サービスを受けたユーザーに対して再度ショップに行くように促し、ショップの講習会を経て、最終的に自立していってもらえるようなシステムを作らなければ、今やっている和光ケミカルの活動は実を結ばない。
そう、少し厳しい口調で伝えておいた。
小売店窓口という生々しい接客商売を始めてから6年、世の中は“やってあげている”という考え方では上手くいかないのを身をもって感じてきた。逆に、“やってもらっている”という姿勢を貫いていれば、案外上手くいくのもよくわかった。
そして自転車業界は特に、オレがメーカーから自転車を買ってあげている、オレがユーザーに売ってやっているんだという意識が強いようだ。
『試乗会をやってあげたんだから、洗わずに返したって文句言うなよ』
とでも言うのだろうか。
- 商品名
- 店長、怒りの洗車
- 登録日時
- 2015/12/20(日) 14:30
- メーカー名
- その他