正式名称はわからないんですが、上13T、下15Tのデカいプーリーと、それをつけるためのプーリーガイドです。
ちなみにこのプーリーガイドとプーリーセットで39900円もします。
バーナーというのはドイツのフレームメーカーで、家族でやっている小さなトコですが、UCIプロチームからもオーダーが来るそうで、日本でいうフレームビルダーに近いものだと思います。サイトもドイツ語のサイトしかないので、あまり...グローバルではないのかな、と。
そもそもプーリが大きくなるとどうなるかというと、
①ベアリングの回転抵抗が減る
②チェーンの摩擦抵抗が減る。
③シフトチェンジ...特にシフトアップが良くなる。
※ダウンはあんまり変わらない。
簡単に言うと使えば楽になるし変速能力もよくなるという事です。①と②の関係性でいえば、やや②の方が恩恵が大きいでしょうか…。
この製品を使ってみたんですが、実際に実感はあります。トップスピードは全然変わらないのですが、6割くらいの出力で楽に漕いでいるときは、ずいぶんと楽になりました。回転性はセラミックスピードよりも悪いので、プーリーにおいてはベアリングよりも歯数の大きさのほうが効果があるという事になるのでしょうか...。
変速もかなりよくなりました。Di2でシマノの純正プーリーを使っていたのがずいぶんと前になるので記憶が遠いのですが、おそらく純正と同等かそれ以上じゃないかなとさえ感じます。ちゃんと左右のガタもあるんですよね。セラミックスピードの11Tの変速性能は最悪の部類なので、こちらも効果は大きかったです。
整備面なのですが、プーリーがこれだけデカくなるとチェーンの長さもずいぶん変わります。いろいろ試してみたんですが、正規の長さからプラス6コマから12コマまで対応し、僕のバイクで一番よいと思われる長さはプラス8コマでした。
1回1回、切っては繋げて走り、切っては繋げて走りを繰り返す、非常にめんどくさい作業を乗り越えてわかったことが、テンションは若干弱めが良いということ。だから楕円リングなどとの併用はあまりうまくいかないように思います。ここは要検証なのですが、僕は楕円リングを使用していませんし、なおかつ電動デュラの変速の肝はチェーンリングだと思っているので、ここを崩す気にはならないんですよね...。
これ以上は他のショップさんに聞いてください。
このデカプーリーは海外の有名プロ選手がこぞって使っていて、非常に興味があったのですが、日本に入ってこない、あるいはディレイラーとのセット発売で7万とか10万とかいう値段設定だったので、ずっと手を出せずじまいでした。
今回デュラエースのDi2のみですがプーリーゲージだけの発売が数個のみ国内販売されるということで購入してみましたが、結果的には変速も速度的にも改善されて、思いのほか良いことづくめでした。
- 商品名
- バーナー デカプーリーについて。
- 登録日時
- 2012/08/02(木) 16:36
- メーカー名
- その他