ヨネックス・カーボネックスです。
見た目がまさにテニスラケットですが、開発陣がものすごく強気な発言をしていましたし、日本選手権やJBCFでも多々見かけるようになっているので、ず~っと前から興味がありました。
軽さと固さは自転車においては本当に大事な要素ですし、日本企業かつカーボン系他業界であるグラファイトデザインがかなりレベルの高いフレームを作れるとあらば、ヨネックスにもどんなだか興味が湧くというものです。
店長選手権で営業担当さんが来ていた事で、関係を持つことが出来ました。
同会場でチョビットだけ乗らせてもらっただけですが、その場でお店で扱わせてもらうのは即決しました。
正直あの一瞬で、私の695より速いかな~って思っちゃったりして、ちょっと悔しかったりします。
695より速い自転車って数車種くらいしか思いつかないのですけどね...。
軽くて固い系なのは間違いないです。
あとはどの程度まで固いのか、やわらかくしてあるとしたらどの辺なのかだけ掴めればOKです。
試乗車はデュラエースのC24-CLが付いていたので、マビックのコスミックアルティメイトに、クランクをアルテグラからデュラエースに、それぞれ変更しました。
特にC24CLは、付いていると何が柔らかいのかわからなくなっちゃうので、出来る限りフレームに見合うレベルのパーツを用意しました。必要ならハンドルもステムも変えますし、なんならカンパのBBカップ買ってワイヤー組み直しても良いと思っています。
どんな乗り方をしても良いとお墨付きを頂きました。3週間借りていったん戻し、サイクルモードが終わったあとに再度貸してもらう予定です。
(上記2014.10.4の日記より)
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(下記2014.10.8の日記より)
今日はヨネックスで、午前中は房総の山の中で3時間ほどの練習、午後は都内で5時間ちょっとのサイクリング、合計180㎞ほど走ってきた。メーター付いてないけど。
現時点の結論としては、ヨネックスはものすごく固い部類。
軽くて固い系バイクというのがわかれば、あとはどのくらい固いかだけわかればいいので、思いっきり踏み込んでみるのだけど、ヨネックスはなんだかどこまでも固い感じだ。
<サイズ:S>
どうせ自分の体は1つなのでサイズごとの乗り味をあまり気にする必要性は無いが、サイズごとにどれほど違うのか。
私は自分の自転車と同じようなセッティングになるようなサイズを借りた。
<ハンドル:シマノ・PLT>
重い。固い。
フレームもホイールも軽いのに、ハンドルだけやたら重くてバランスが悪い。
<ステム:デダ・ゼロ1>
本当はバイブカーボンやバイブセブンで合わせておきたいのだけど、手持ちにない。
ステムの乗り心地は素材やグレードよりも、根本的な長さで決まると思っている。
ヨネックス試乗車には130㎜を付けて乗ったけど...固いと感じた。
ハンドルはアルミだけど、そんなに荷重がかかる場所ではないので、カーボンハンドルに替えたとして、どれほど効果があるかは疑問だ。
ステムも長いものを使っているけど、手にはけっこうビリビリ来る。
<シートピラー:バイブカーボン>
径は27.2mm、出しろはシートクランプから22cmくらい。
シートピラーに関しても、径や素材よりも突き出し量の方が乗り心地に対する貢献度は高いと思っている。
<サドル:セライタリアSLR-TT>
そんなにパッド量があるサドルではないが、ベースは結構たわんでくれる方。
かなり振動吸収に優れていそうなセッティングだと思うが、ヨネックスは路面の荒れをしっかりとケツに伝えてくれる。レーパンもヘタってない。
<クランク:デュラエース(FC-9000)>
そもそもこのクランクをつけているだけで、振動吸収性は微塵も望めないと思う。
<ホイール:コスミックカーボンアルティメイト>
アルティメイトはかなり固いホイール。乗り心地もそんなに良い方ではない。
事前にヨネックスはしなると聞いていたけれど、コスミックを付けると全くと言っていいほど、しならない。
ヨネックスの試乗車には、すべてのサイズにデュラエース、WH9000-C24-CLが付いていた。デュラエースのアルミクリンチャーは柔らかくて有名だけど、それってつまりヨネックスがしなっていたのではなく、単にホイールがヨレていただけなのでは?と。
※WH9000-C24-CLがダメなホイールというわけではない。誤解の無いよう。
<タイヤ:ヴェロフレックス・アーレンベルグ(25C)>
空気圧は練習の時が9.5Bar、サイクリングの時に若干落として9.0bar程度にて。
タイヤの沈み込み量としては、22Cの7.8Barと25Cの9.5Barが大体同じくらいだと思っている。
体重は69kg前後。今日のロングライドでは低圧の25Cにかなり助けられたと思う。
結局組み合わせとしては...
ハンドル → 固い
ステム → かなりやわらかい
シートピラー → やわらかい
サドル → やわらかい
クランク → すべてを無に帰すほど固い
ホイール → 固い
タイヤ → かなり柔らかい
自転車全体 → すごく固い
という結果に。
ステムやシートピラーの突き出し量は、自転車全体の乗り心地に大きく左右するものだけど、130㎜ステムとピラー22cmの突き出し量をもってしても、ヨネックスに柔らかさは微塵も感じられない。
もちろんハイエンドロードバイクというだけで乗り心地など二の次三の次ではあるし、パリ~ルーベ走るわけでもないのだから、一向に構わないのだけど。
それにしても、平地での速さもスプリントでの強さもヒルクライムでのキレも、レースで使ったらすごくレベルが高そうに思える。単純な性能は抜群にあるんだろうなと強く感じる。
このあたりの対人戦で問われる要素は、自分独りで走っていてもわかるものではないけど、“出力を速度に変換する能力”はすごく高いと思う。その代償としてこの乗り心地の悪さがあるとしても、ヨネックスは十分受け入れられるフレームだと思う。
そもそもヒルクライムだと、乗り心地自体が関係ないしね。
良い。
すごく良い。
- 商品名
- ヨネックス カーボネックス
- 登録日時
- 2014/10/23(木) 13:49
- メーカー名
- フレーム