写真はルックのケオブレードのチタン20Nmと、ルックのホイールバッグです。
ルックのホイールバッグは、代理店であるユーロスポーツインテグレーションに訪問した時に見かけて、機会があれば頂戴な、とムリ言って譲ってもらったものです。注文分に対してやけにデカい箱が送られてきたのでビックリしました。
このホイールバッグは2個入り。ロードのホイールが、クイック抜いて空気を全抜きして、前後でギリッギリ入るかな、くらいものものです。ギリギリでもちゃんと前後で入るならばかえって良くできた設計です。
2個入りのホイールバッグは機材車によっては稀に適合する、くらいのもので、たいていは大きすぎるため、1個入りのホイールバッグの方が使い勝手が良い場合が多いです。2個入りバッグも持っているに超したことないですが、わざわざ買って用意するような事でもありません。
しかし予備ホイールの保管などにはちょうど良いかもしれません。私は冬季練習用にカムシンをもっているのですが、カムシンをその辺にビャッっと置いておくよりは、これに包まれている方がカッコいい気がします。
ペダルはケオブレード2のチタン20Nm。20Nmはフリーダムでは初。
フリーダムでは、まず私が試して情報を掴むまでは、お客さん達は手を出さない風潮があるので、不自然な数値に一切手が出ないのも当然の流れかもしれません。
現在私が持っているケオブレード2は、チタン12Nm、クロモリ16Nm、チタン16Nmの3つ。メインバイクに入れているのはチタン16Nmで、セカンドバイクに入れているのはクロモリ16Nmです。
「店長ほどのパワーを持っている人が20Nmを使ってどう感じるか教えてください」と言われて、ルックから頂きました。
「店長ほどのパワー」が具体的にどのくらいかと言えば、約1380w/66kgです。計測は1年半ほど前にケオパワーにて。現在はパワーメーターは使っていませんが、体重も増えていますし、パワーが落ちていることはないでしょう。宇都宮ブリッツェンの大久保選手や、ナルシマフレンドの小畑選手もこのくらいだそうで、国内で勝つための1つの目標値になるかもしれません。
ちなみに、その他のパワーメーターでもほぼ近似値が出ますが、パワータップだけは1700W以上表示してきます。パワータップはデ○タラメだと思っています。
※他と比較できなくても個人的な指標にさえなれば特に問題ありません。
20Nmの固定力に関しては、3か月後くらいに書こうと思います。
↑上記2015.4.19の日記より
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↓下記2015.4.17の日記より
レース用にも普段の散歩にも使っている795ライトのペダル…ケオブレード2の固定力を16Nmから20Nmにした。
3か月後くらいに感想を書こうと思っていたけど、どうやらそんな難しい話ではなかったので、もう書いてしまおうと思う。
結果から言えば、私には特に関係ないハナシだった。
というのも、個人的には12Nmでもほとんど不満が無い状態16Nmを使用していたわけだから、それが20Nmになったとしても、固定力に対する不満は、出ようはずがない。
しいて言えば、クリートを外す力だけが無駄に強く必要になるため、ロングライドでのデメリットの方が大きいかもしれない。
以前16Nmに変更してからロングライドで300km超を走ったときに、最後の方でクリートを外す際に足首が辛くなった覚えがある(展示会で神奈川~都内をグルグルしていた)。だから20Nmになってさらに固定力が増した状態では、きっと250kmくらいで足が痛くなりはじめてしまうのだろう。
とはいえロングライドの優先して16Nmに戻すこともないだろう。20Nmが好ましいわけではないが、16Nmに戻す必要も無いからだ。
さて、「固定力の高いペダルはロングライド向きの商品ではない、というのがわかりました」では、あまりにも出てきた評価が稚拙なので、このペダルを評価している時に考えていたことを書いておこうと思う。
ビンディングペダルにおいてクリートは斜めにすれば外れるわけだから、走っていて固定力が足りないと感じる人は、そもそも踏み方自体が曲がっているわけだ。
まっすぐ踏んでまっすぐ引けば、どんなに固定力が弱くてもペダルは外れない。
自分の踏み方が悪いせいで固定力不足を“勝手に”感じていたとしたら、それをうまく走れないからと言って機材のせいにしてペダルを変えるよりも、ペダリングを改めた方がいい。これが大大大前提。
その上で。
まっすぐ踏むべきペダルを斜めに踏まざるを得ないシチュエーションの1つがダンシング。
ダンシングには、自転車の方を傾けるダンシングと、自分自身が傾くダンシングの2種類がある(両方と同時にとかツッコまない事)が、自転車を傾けるダンシングは、自分自身が傾くダンシングに比べて、極めて大きく斜めに踏むことになる。
だがこれは基本的には避けるべきダンシングだと思う。自転車の構造上、ペダルは自転車に対して垂直にしか動かないわけだから、真下に踏むべきペダルを斜めに踏んでいたら、効率良く走れるはずがない。
加えて、自転車が傾くとタイヤの接地面も変形するため、回転抵抗も増えてしまう。体重も乗せにくいし、自転車を振る力も必要になるだろう。だから、たとえプロがそういう類のダンシングをしているのを見たとしても、“基本的には”マネしない方が良い。
……自転車で速く走りたいと思ったときには、自転車を使って速く走ろうと考えるのはなく、どうやったら自転車に速く走ってもらえるか、と考えると良い。実際に走っているのは自転車だから、走り方の主軸も自転車に置く。
自転車は力で押さえつけてもあまり進んでくれない。自転車の機械的な運動構造をちゃんと把握した上で、どうやったら自転車に上手に進んでもらえるのかを考えながら走る。そうすると自転車が速く走ってくれる。
私たちアマチュアは、テレビなどでプロの動きを観察してマネているわけだけど、テレビに映るようなレベルのプロは、すでに自転車を上手に動かせるスキルを持った状態で、さらにパワーを出そうとして“あんな動き”になっている。しかし世の中の自転車乗りには、その順番を無視して、とにかくパワーを出せばいいと思っている連中がいる。そういう人は遅い。
もう1つ、固定力が弱いと感じる原因を、Qファクターのせいにして考えてみる。
ポジショニングにおいてQファクターという要素は、私みたいな大柄な人にとってはほとんど関係ない要素なのだが、小柄な人にとっては小さくない問題点…らしい。
小柄な人は骨格的に骨盤から大腿骨の付け根にかけても狭いので、ペダルが広がれば広がる分だけ、自転車に、強制的にペダルを斜めに踏まされてしまう。だから小柄な人が強大なパワーを持てば、ペダルの固定力不足を感じることになる…はず。
実際に20Nmの要望はマーク・カベンディッシュから要望を受けたとあるし、新城選手も20Nmを使っているそうなので、Qファクターを広めにとる(取らざるを得ない体系の人も含めて)人で、大パワーを持っている人なら、20Nmを選ぶ可能性があるかもしれない。
加えてダンシングで自転車側をよく振る人…まさに新城選手やカベンディッシュは大きく自転車を振る…は、20Nmを選ぶ必然性があるのだろう。
だからと言って、誰がそれをマネしようものだろうか。日本のアマチュアで20Nm必要な人は、今すぐツールに行ってこいと言わざるを得ない。そうでなければフォームを直せ、と。
結論:20Nmの選択基準は、使い手がプロレベルで、使用用途がレースであること。
- 商品名
- ルック・ケオブレード、固定力20Nm
- 登録日時
- 2015/04/17(金) 20:51
- メーカー名
- その他