2014年開幕戦、今季初レース。
この冬は草レースに全く出場しなかったので、先週末のTTを除き、昨年10月より5か月ぶりのレースとなった。
楽しみで楽しみで仕方なかった。
今期の目標はチームタイトル及び個人タイトルの獲得。またJPTへの昇格。
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宇都宮クリテリウムのルールは1周2.7㎞の周回コースを16周。2周ごとのスプリント戦で、1位から3位までにそれぞれ5点、3点、2点が与えられる、40点満点のポイントレース。
僕個人の最終結果は3位、獲得ポイントしたポイントは13点。
0点-5点-5点-3点-0点-0点-0点-0点といった内容。
チーム全体では風間が6位、佐野が9位、チーム全体では1位かな?2位かな?
<1~2周目>
最初からガツンと獲りに行くつもりだったが、思ったより速度が上がらずに集団が横に膨らんでしまい進路が開かず。スプリントに持っていけなかった。最終コーナー立ち上がり時(残750m)の順位を修正、12番目あたりに設定。
僕に求められている役割はチームの統制。以後修正。都度修正。
<3~4周目>
4周目、ポイントまで残り1.3㎞ほどのところから単独逃げ。予定になかったが、集団の巡航速度が49km/h台に緩んだ瞬間、なおかつフリーダムの佐野佐藤風間が先頭に変わった瞬間だったので、岩佐が単独で抜けだす。フリーダムトレインが佐野佐藤風間の3人で半周維持できる確率よりも、3人に牽制してもらいながら岩佐が単独で逃げた方が確実だと判断。パッと抜け出した後は集団の120mほど前を維持し、そのまま単独1位通過で5点獲得。
コーナーでカメラを向けられていた時は、やべぇ、今のオレかっけぇ!!とか思っていた。
その後はそのまま集団に帰る。さすがに独りで50㎞/hを何分も走るのはムリだ。逃げていた時の速度は54km/h。ロードバイクで54km/h巡航というのは、調子が良い日しか出来ない。タカビーな考え方かもしれないが、平地に特化して、かつ調子の良い僕が、強力なチームメートの牽制をもってしても逃げられなかったのだから、このレースは誰も逃げられない。以後の作戦は当初のものに固定。私もアレを何回もやるのはキツい。フリーダムの3人にも上手く休んでいくように指示。
<5周目~6周目>
佐野-佐藤-風間トレインよりフリーダムトレインから岩佐が発射して5点獲得。修正点はバッチリ。
<7周目~8周目>
佐野-佐藤-風間のフリーダムトレインが崩れ岩佐が単発で発射。若干後方からだったため、1位の選手をゴールラインまでに捉えきれず2位3点。
スプリントポイントが4回終わった時点で13点獲得。現時点で1位。あと5点1回獲れば優勝は確定的。
<9週目~10周目>
再びバッチリ。だがスプリント時に岩佐が落車。
ラバネロの上村選手と4秒ほど接触、いったん離れ再度上村選手と4秒ほど接触。最後に体ではなくハンドルを直接押されたことで落車した。岩佐は前方より6番手。その直前にサイクルフリーダムの佐野-佐藤-風間がいて、さらに前方に2人で残り500mの位置。ほぼ...5点獲れた内容、しかもレースを決定づける5点になったはずだった。(40点満点中18点目)
サイクルフリーダムのラインはラバネロの上村選手を別ラインで飲み込んでいく状況であり、捲くられている側の選手が捲くっている側の選手のトレインに強引に割り込もうとして失敗した結果、相手選手のステアリングを奪った。
当たり前だけどこれは反則。それもとびきりレッドカード級の反則。
何が悪いかって?
指導者が悪いよ。
<11週目>
ニュートラルサポート。
フロントは大破、リアもスポークが折れて使えない。前後ともに入れ替えてスタート。
現在13点。3位以上が確定しているため、完走だけは絶対しておく。また、走れる状態であればあと1回だけ5点を獲りに行く。それができれば優勝となる。
そういったことが頭の中で整理できるほど冷静であり、点数の状況把握もほぼ完璧に出来ている。今日のサイクルフリーダムは客観的に見ても、優勝したホンダレーシングと並び、プロトンの中で最も強いチームの1つ。4回のスプリントを終えてポイントリーダー(20点満点中13点)。この周の作り方から見ても間違いなくさらに点数を重ねられたと思う。ものすごく客観的に、冷静にみて、フリーダムの4人は強い。間違いない
ポイント状況がわからなくなってしまったものの、レースの8分の5を終え現在おそらく1位。落車はしたものの3位以上は確定している。あと5点獲れば自力優勝。今日の僕なら、まともにスプリントに持っていければまず負けないだろう。
落ち着いて、慌てずに、いつもどおりやればいい...焦点はそれだけだ。
<12週目>
集団に復帰。手首がおかしい。痛くてダンシングができない。とりあえず様子見。今日の僕なら、単なる巡航でもポイントを獲れる可能性がある...。
<13周目~14週目>
ブレーキが効かない。何かトラブルが起きているようだ。カーブで減速できないことで、ストレートで力を使う事ができない。スプリント周回では集団後方から巡航で上がっていくも、ゴールまでの距離が足りずに7位程度までしか上がれない。あとちょっとで優勝なんだけど、今日はもうダメだ。
すぐに完走目標へと切り替える。
今回優勝するのは大事。でも僕が元気に1年間を戦い抜く事の方がなによりチームのため。
来年にチームをJPTへ昇格させる事が最優先。
<15周目~16周目>
それでも最後は集団最後尾から単なる巡航で6~7番手くらいまで上がった。みんな疲れていたんだな。ブレーキが機能していれば...ゴールがあと250m遠ければ...終わった瞬間はそう欲張った。
ただ次のコーナーを過ぎた時点からはすでに、フリーダムにポイントを持ち帰ったことを喜び、チームの相対的な力関係が確認でき、次のレース(群馬)のことを考えていた。
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久しぶりのレースはとても楽しかった。
いとも簡単にポイントを集めていくことができる現状をすごく楽しんでいた。沿道で応援してくれているサイクリングチームの顔も良く見えた。
確かに途中で落車もあったけど、フリーダム全体の力、僕個人の力、ともにこれから先E1で渡り合っていけるだけの力がある...それが認識できたことが何よりの成果だった。
フリーダムが反則されたのは、反則しなければ止められないほど強かったということ。
3位を獲ったにもかかわらず残念でしたねと声を掛けられたのは、そう思われるだけの実力になってきたということ。
前向きに捉えよう。
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E1クラスの5位は店長選手権で戦ったチクリヒデの丸山店長。ほぼ単騎参戦でこの結果はさすがと言わざるを得ない。
僕も店長選手権の中の1人。しかも今年にかぎっては最速店長。自意識過剰と言われるかもしれないが、私が簡単に負ければ、それはすなわち全国の店長達がバカにされるという事。
「店長選手権って単なるサイスポの身内レースなんでしょ?」
そう思われないためにも、私は負けちゃいけない。
サイスポのためにも、全国の店長さん達のためにも、もちろん私のためにも。
この義務感は常に背負っていく必要があるな。
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そういえば今回3位に入ったことで、JPTで走る権利を獲得できた。
僕がフリーダム以外で走ることはないからほとんど意味はないけど、一応“ピー”と呼ばれる選手になったのかな。
一緒に練習しているイナーメの子達も、JPTで5位、E2で2位とそれぞれ入賞。
なんかみんなで一緒に強くなっていける気がしたレースだった。
これから1年間、あれほどの反則をする選手と戦わなければいけないことは、懸念ではある。
しかしこれとて上に這い上がるために必要なことと思えば、強く戦っていける。
とっとと上の世界に行ってしまおう!
- 商品名
- 【E1:JBCF第1戦 宇都宮クリテリウム 2014年3月23日】
- 登録日時
- 2014/03/23(日) 23:38
- メーカー名
- JCF/JBCF レースレポート