【フレームを選ぶ】
12月は翌年度のフレームがたくさん入ってくる時期です。フレームは、パーツの中でも最も大きく派手なパーツなので、選ぶのがもっとも楽しいパーツだと思います。
フレームはただ漠然とフレームとして存在しているわけではありません。フレームの役割を整理してみると、2つに大別することが出来ます。1つは駆動系をつなぐこと、もう1つはサドル、ペダル、ハンドルの3つを繋ぐ事です。インプレ記事等は前者、サイズ選びが大事と言う話は、後者を指しています。今回はフレームを選ぶ条件に言及してみたいと思います。
【サイズ選びの罠】
ハンドルもサドルもペダルも、フレームから直接付いているわけではありません。ですからフレームだけでポジションが決まるわけではありません。特にペダルとハンドルはベアリングを介して稼働しますから、それぞれの可動域全体のことを考えなければ、自転車を上手く動かすことも、自分が上手く動くこともできません。
【ポジション設定の基本】
まずフレームが、いったいどの程度ポジションに寄与するかを考えてみましょう。ポジションは一番力の入るところを基準に作るべきだと考えています。そしてペダルにもっとも大きな力が伝わるときは、クランクが3時の位置にくる時ですから、そこを基準にします。ペダルは足と固定されていて、直近の関節は足首ですから、ポジションを作る第一段階は、足首をどの角度にするか、から始まります。
足首の角度が決まると膝の位置が決まり、次は膝の角度が問題になりますが、これは簡単です。垂直跳びで一番高く飛べる時に曲がる角度が一番力の出る角度です。ですからクリートと足首の角度さえ決めてしまえば、サドルの位置までが自動的に決定されていきます。
何が言いたいかというと、今の話の流れの中で、フレームという言葉は出てこないということです。フレームの大小や、やぐらの後退幅がどうであれ、ペダルとサドルの位置を決めるのに、フレームは関係ないということです。
フレームが大きくなればトップチューブも長くなり、リーチが長くなるというのが一般的な概念ですが、実際にはフレームが大きくなっても自分のサドルの位置は決まっているので、ヘッドチューブの長さと角度の分だけステムの位置が手前になり、つまりトップチューブ長がそのままリーチになるわけではありません。具体的にはトップチューブ10㎜に対してリーチは1~4㎜程度しか長くなりません。これはほぼすべてのメーカーで共通している数字です。
市場にあるステムはほぼ10㎜刻み、ハンドルのリーチは72㎜~106㎜ですから、出てくる結論としては、「フレームはリーチを決めない」であり、何か別の要素によって決まると考えられます。トップチューブのサイズなんかより、ボトルケージのビスの位置で選んだ方が、よほど合理的と言えます。
【フレームを選ぶ基準】
ではいったい何を基準に選べばよいのでしょう。僕は、自転車はタイヤで4割が決まると思っています。そしてホイールで3割。つまりタイヤとホイールで7割が決まってしまいます。そしてクランク、ペダル、シューズの3つで2割。フレームは残り1割のうちのさらに1部分。フレームは、自転車全体に対するパフォーマンスの寄与度が低いんです。
そんなこと言うとメーカーさん達に怒られてしまいますが、ホイールやタイヤが速度や楽さに直結するのに対して、フレームは乗り方や性質の変化はあれど、絶対的な数値を大きく引き上げないのだと考えれば、フレームなんか何使っても大きく変わらないんです。
ポジションにも関係ない、速さにも影響しないとなれば、選ぶ基準は見た目やイメージですね。次回はフレームのその他の要素とハンドル編です。……つづく。
【1月の練習】
冬は寒くてパワーも出ず、ウェアもたくさん着込むため動きづらくて速く走れません。しかし軽装で速く走れていた夏の感覚は覚えているので、その速度に近づこうと無理をしてしまいがちです。冬に速く走れないのは当たり前ですから、速度や順位を基準に練習してはいけません。冬季トレーニングの基準はずばり、「時間」です。
今年は秋に目標を定め、2月頃の遅い時期に筋トレをしようと考えているので、1月はまず太ります。現在は、ベストの体重から4㎏重く(63㎏→67㎏)、さらにもう1㎏増やす予定です。食事制限はマヨネーズ、成分無調整牛乳、鳥皮の3つだけで、カロリーコントロールは無し。主に体幹トレーニングなどのコア部の強化を中心とし、自転車は朝晩30分ずつのローラー程度にする予定です。
【最速店長2014年1月の練習メニュー】
腹筋1200×朝夜
ローラ台30分×週5×朝夜
ジョギング5㎞×朝夜
それぞれ朝練と夜練の2セットを週5回。腹筋のみ毎日
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毎日腹筋1200回やるの?という質問をもらいましたので、ここで回答。
ぶっちゃけ言うと、1200回も数えていられないので、時間に換算してやります。
1回に3秒だとして、1時間3600秒で1200回になります。
なので、1時間やったら1200回と換算しているだけあって、実際にはそんな数を数えていられません。
またスタビライゼーションなどは、1分やったら20回分、とか換算して、トータルで1時間をやればいい、的な感じでやっています。
朝晩2回、合計2時間やっていて、たいていは洗濯機を待っている間にやってます。
<練習>
朝練 日 火水木 土
夜練 月火 木金土
高強度の練習曜日は、月曜の夜、木曜の夜、土曜の夜、の3回です。
- 商品名
- 【BN】第26回最速店長日記:自転車はほぼタイヤとホイールで走りが決まる!
- 登録日時
- 2014/01/21(火) 16:46
- メーカー名
- サイクルスポーツ連載記事『最速店長日記』バックナンバー