さて、遅ればせながら、サイクルフリーダムにもデュラエースのC24-TUが届きました。
今年の8月にデリバリー開始だったものが生産の遅れから納期が1か月ほど伸び、各ショップのブログを見るに、ファーストロットのデリバリーは9月の中ごろだったようです。
シマノの製品を扱う代理店はいくつかあるのですが、フリーダムではシマノセールスというところから仕入れています。そのシマノセールがこの秋からヴィットリアのタイヤの取り扱いを始めたことで、セット販売のために少しデリバリーが遅れていました。
セット販売でヴィットリアのタイヤが張り付けられているのは別に良いのですが、それがチューブラーテープで貼られて来てしまうことが問題です。シマノセールスの人に、フリーダムの分はテープ貼らなくていいよと伝えたんですが、工場ライン上そうはいかないみたいで、めんどくさいでしょうけど頑張って剥がしてくださいとの事でした。
僕はチューブラーテープが嫌いで、フリーダムのチューブラーホイールユーザーはおそらく100%セメントを使用しています。テープはセメントに比べて明らかに挙動が重いし、メンテナンス性もかなり劣っています。コストも高い。
チューブラーテープは前後で40gくらいの重さになります。セメントは乾くとおそらく1g~2g程度でしょうから、その時点ですでにテープを優先する理由がありません。
それに加えてメンテ性が悪い。とにかく剥がしにくい。今回送られてきた新品は、走行していないため圧がかからず、タイヤとリムが密着されていなかったので、比較的容易に剥がしきることが出来たのですが、通常は剥がすのにかなり苦労します。
また、チューブラーテープは再利用できないため、ローテーションなどのためにタイヤを貼り替えようと思うと、リムからもタイヤからも剥がさないといけません。やりなれていないからかもしれませんが、前後のタイヤを剥がすころには指が痛くなってしまいます。
コストも10倍近く高いです。チューブラーテープは前後貼り替えるたびに1260円かかります。セメントは450円で6本貼れますから、金銭的にも分が悪い。
タイヤを剥がして貼りなおすという作業をトータルで見ると、時間的にも金銭的にも、どう考えてもセメントの方が優れています。
それに対抗するチューブラーテープの唯一ともいえる長所として、貼ってすぐ走り始めることが出来るという部分が挙げられるのですが、パナレーサーのセメントが渇く時間はメーカーの説明では2~3時間、個人的な経験上は20分程度です。対してミヤタのリムテープなんか剥がすだけで20分かかっちゃうと思っている僕にとっては、セメントは乾くのに1日かかる…なんて“大昔”の話は、とても納得できる理由ではありません。
雑誌などで、チューブラーテープを普及させたがるような文章構成、言葉使いが見受けられますが、正直僕にはテープが推奨される理由がわかりません。
一個人として、かなり客観的に比較しているつもりでも、チューブラーテープのいいところは見つけられず、僕がお店をやっているからなのかと自問してみても、どこかに何かのメリットがあるんじゃないかと再考してみても、やっぱりわかりません...。
- 商品名
- チューブラーテープの話。
- 登録日時
- 2013/10/15(火) 16:41
- メーカー名
- その他