サイクルスポーツ3月号の後、シマノの新しいホイールはそこまでいいのか!フルクラムレーシングスピードXLRの点数をつけるとしたらどうなるか?などの質問を受けたので、デュラエースC50-TUのライバルとなるホイールを抜粋して再度得点を付けてみた。
<高速巡航性>
1位 ジップ・404
2位 ジップ・303
3位 DA・C50-TU
リムハイトにかかわらずジップがダントツ。
その後シマノが続き、後はほぼ同レベル。
この項目ではジップが他より抜けて良く、ライトウェイト、レイノルズ、マビックが少し劣る。
レイノルズとアルティメイトが悪いのは、リムが軽すぎるからであり、この項目ではマイナスに働いてしまったという話。
<高速加速域>
1位 フルクラム・レーシングスピードXLR
2位 レイノルズ・46C
3位 ライトウェイト・オーバーマイヤー
フルクラム最強説。
フルクラムはリム~スポーク~ハブの車輪全体の剛性により、
レイノルズは固くてメチャクチャ軽いリムにより、
ライトウェイトは軽さと、車輪全体の剛性により、それぞれ高得点。
しかしいずれも内容が違うので、走り方は違ってくる。
レイノルズはあくまで加速に限った話で、そこからの伸びはまた別。
その他はほぼ一緒。
<低速域加速>
1位 マビック・コスミックアルティメイト
2位 レイノルズ・46C
3位 フルクラム・レーシングスピードSLR
ここは加減速の話。
マビックコスミックが、軽さ、剛性、しなりのバランスで優れている。
レイノルズはリムの軽さにより、フルクラムは全体の剛性により加減速が優。ただしどちらも快適性が悪いというのがミソ。
その他はどんぐりの背比べ。
<登坂性能>
1位 レイノルズ・46C
2位 マビック・コスミックアルティメイト
3位 ライトウェイト・オーバーマイヤー
登坂ではレイノルズが良い。
<快適性>
1位 マビック・コスミックカーボンSLR
ビリ フルクラム・レーシングスピードXLR
ブービー レイノルズ・46C
コスミックカーボンのカーボンスポークのタイプは素晴らしく乗り心地が良い。
アルティメイトとの総合差はかなりあるのに、こちらを選ぶプロ選手もいるのは間違いなくこの項目のせいのように思う。
とはいえ、プロは一般市販されていないチューブラータイプを使用しているので、その他の項目でここまで後れを取っていないだけかもしれない。
後はどれも一緒で、フルクラムとレイノルズが若干ダメ。
でもどちらも強力なホイールだから我慢して使うが良し、と言ったところ。
<制動性>
ライトウェイトとカンパが若干タッチが良い...程度の話。
正直どれも一緒。
<<総合得点>>
1位 ライトウェイト・オーバーマイヤー
2位 マビック・コスミックアルティメイト
3位 レイノルズ・46C
4位 フルクラム・レーシングスピードXLR
5位 カンパニョーロ・ボーラウルトラ2
ビリ ファストフォワード・F4R
ライトウェイトが1位だが、正直制動力で点数稼ぎ過ぎな気がする。制動力を無視すると登坂能力だけが残る。実質の1位はコスミックアルティメイトだ。
次点はマビックコスミックアルティメイト。現時点で最高のホイールの1つ。あとはコスパの改善を願うのみ。ボーラが38万円でこれが52万円とか正気とは思えない。
3位と4位は単価特化型。国語100点理科10点。
でもどちらも大事な場面で強みが発揮されるから、弱いところを我慢してでも使いたい。
5位。ボーラ>デュラ
しかし点数の差は制動性10点差で、差し引けば同点。
ボーラ=デュラ
デュラがボーラに追いついた!
※ダウンヒルまで含めるとまだボーラの方が上。
ビリ ファストフォワード・F4R
ノーコメント。しかしノーコメントもコメントのうちである。
コスパの良さだけが売りだったが、それもイーストンが17万8千円に降りてきた以上、厳しいかもしれないね。
ファストフォワードは個体差が大きい。良い個体に当たればよいが、悪いものに当たったらドンマイでは済まない。
品質が安定してから再度評価することとする。
- 商品名
- カーボンチューブラー 各メーカーのハイエンド11種を比較
- 登録日時
- 2013/02/23(土) 13:14
- メーカー名
- ホイール