ボーラウルトラ2とレーシングスピードXLR。
ハイペロンウルトラ2とレーシングライトXLR
ほぼ同じ価格で、どう選んでよいかわからないと問われるカンパニョーロのハイエンド車輪4つをどう選べばよいか、個人的にどう選択しているかを書いてみます。
※名称が長いので名称は多少省略して書きます。
※ボーラウルトラ2 → ボーラ
※ハイペロンウルトラ2 → ハイペロン
※レーシングスピードXLR → レーシングスピード
※レーシングライト → レーシングライト
この中でもっともオーソドックスな性能になるのがハイペロンで、4つの中では基準になるものだと考えています。ハイペロンとボーラを使っていると、ボーラに対して明確に劣ってくるのは50km/hを超えてからです。
つまり50km/hまではボーラと互角に戦えるということで、全ロープロの中で走行性能が頭1つ抜けています。僕が単独で50km/hを超えて走れる時間はたかだか知れていますから、その10分が重要になるのならばボーラ、そうでないならハイペロンを選択します。実際4つの中でもっとも使用頻度が多いのがハイペロンです。
ハイペロンとレーシングライトXLRを比較してみると、ハイペロンに対してレーシングライトは明らかに固く、快適性もありません。リム自体はあまり軽くは無いので、レーシングライトにはある程度のパワーが必要です。
ねじれ剛性は非常に高いです。ハブ~スポーク~リムの一体感が一番強い印象を受けます。ハイペロンのように伸びで走るホイールではありません。リムの固さは非常に高く、またフルクラムは全てのメーカーの中で最も固いハブを持っています。距離が短くパワーでクリアするような峠では良い性能を持っています。加減速もかなり得意です。
高速域ではハイペロンに軍配が上がります。レーシングライトはここはかなり差をつけられていて、ハイペロンやボーラ、レーシングスピードと渡り合えるような伸びがありません。この3つに対してちょっと異質な印象を受けます。
しかし、集団に入ってしまえば関係ありません。35km/h以下でもそれほど関係ありません。こちらもまたハイペロン同様、高い総合性能を誇っているので、アベレージスピードが遅いストップ&ゴーが多いレース、またはアップダウンの多いコース、または全体の距離が短いレースでは、ハイペロンではなくこちらを選択した方が強い感じがします。
レーシングライトとレーシングスピードは絶対的な剛性に差を感じます。正直これより固いホイールは無いように思い、個人的には嫌いです。
嫌いなのですが、使用頻度はハイペロンに次いで多く、レースでの投入が多いです。不動峠をはじめ、僕の各峠の最速記録はほとんどこれです。レーシングスピードが最も活躍できる場面は、スプリントと800m位の坂、1㎞位のTT。つまり勝負がつく場面が多く、一時期プロでも、レーシングスピードが勝つための条件の1つ、さえ言われた車輪です。
とても街乗りやロングライドで使おうとは思いませんが、4つの中で優先して買うのであれば、ハイペロンかレーシングスピードのどちらかという気がします。
ボーラ。ボーラ…ん~。
楽に乗れるわけでもなく、快適さや扱いやすさはハイペロンに譲り、加減速ではレーシングライトに譲り、パワーライドではレーシングスピードに負けてしまう。しかし、個人的に50㎜ディープを1本持つなら真っ先にボーラが候補に挙がります。よくわからん…
35km/hを軽々出せる人が50㎞/h近い速度域でレースをするとして、コースによっては選ぶと思います。
- 商品名
- ボーラとハイペロンとレーシングスピードとライト
- 登録日時
- 2013/02/11(月) 16:26
- メーカー名
- ホイール