ルック595、586、596、695シリーズにつかう、ルックの専用インテグラルシートピラーをEポストといい、R32ポストはそのバリエーション。
本来このインプレで取り上げる必要のないマイナーパーツ。
結論から言うと、R32ポストをわざわざ買う必要は全くない。
まず重量面のアドバンテージだけど、それは一切ない。以上。
次にサドルの選択肢だけれど、その形状からレールが新円のものしか使えない。そしてその特徴として非常にハメにくい事。今にも壊れそうなUSE製のヤグラに苦労して半ば無理やりハメた時は、もう2度とやらないと誓うほど固い。何回か付け外しをしてみたけれど、ベースがカーボンだともう最悪で、いまだにコツがわからない。
ちなみにはずすのは簡単。
このR32ポストは通常TTバイクである596に付属していて、反転させてセットバックを小さくできるようにするのが目的だけど、通常の差し込み方向でもセットバックが0㎜まで対応しているため、よほどのことが無い限り反転させる必要はでてこない。
もっというと、実は通常のEポストでさえ反転させてサドルを水平にとることができる。R32ポストの出番はない。
僕はTTバイクの596にEポスト、ロードバイクの695にR32ポストと、入れ替えて使っているけれど、
TTバイクに使いたかったサドルがカーボンレール、ロードバイクに使いたかったサドルが新円レールだったというだけで、
別にポジションウンヌンという理由ではない。
固定力は、EポストとR32ポスト、どちらも必要充分。
固定力を求めてR32ポストを買うのは意味がない。
Eポストはよく緩むと評判だけど、そんなことはない。
しっかり締めれば緩まない。
そもそも1つの会社が何百万も何千万も開発費をかけて流通までさせているのだから、緩んだところでルックの設計ミスではなく、たんなる締め付け不足である。
ではR32ポストにできてEポストにできないメリットは何かというと、1つはサドルの角度の無段階調節ができること。
個人的にはあまり気にしなくて済んでいるセッティングの1つだけど、気にする人は気にするし、セラSMPを使うヒトには大事な事かもしれない。
とりあえず無段階であることは悪い事ではない。
これが唯一まともなメリット。
あとは、Eポストよりもさらなるサドルの後退幅がとれること。Eポストに比べて、さらに30㎜以上も後退できる。
ただし通常のEポストでも38㎜もの後退幅を確保でき、サドルレールと合わせると、110㎜ほど後ろに引くことができる。
だからこれよりさらに30㎜以上後退できるということは、全部で140㎜も後退幅が取れるということになんだけど、
でも僕はサドル後退幅が140㎜も必要な人に出会ったことがないんだ!
あとは...実はシートピラーが長く見える。
ヤグラが高い分、シートピラー側が1センチほど長く伸びている。
実はこれが一番お金を払う価値がある部分なのかもしれない。
- 商品名
- ルック・R32シートポストについて。
- 登録日時
- 2012/10/05(金) 19:48
- メーカー名
- その他