ホイール全体の固さは、そんなかたい方ではない...という程度で、マビックやカンパニョーロほど固くないし、別にふにゃふにゃでもない。これは長所でもなければ短所でもない。
全体的な特徴としてはリムの軽さが突出していること。
リムの軽さが速さに直結するどうかはシチュエーションによるから別として、結果的には動力性能がものすごく高くなる。リム高66㎜でさえ機敏さはデュラエースC35-TUよりすぐれ、バイクがすごく扱いやすくなる。
<32>
レイノルズの良さを具現化したホイール。パワステが付いたようにハンドルが軽くなり、ギア1枚漕ぎだしが軽い。全てのホイールの中で動力性能が最大限に上がるホイールで、ロードバイクをやっていくにあたって、ぜひ一度は使って欲しいホイール。
ちなみに、32、46、66は製品名であり、リム高でもある。昔はMV32、DV46、SDV66という名前だったので、文章を書くときにわかりやすかったのだけど、簡略化されてしまった。
<66>
順番が違うけれど、先に66㎜。
50㎜オーバーのディープとしてはピカイチで使いやすい。66㎜とは思えないほど扱いやすく、重くないどころか、かえってボーラやC50-TU、コスミック、EC90など、他の50㎜前後のホイールよりも、はるかに軽くて扱いやすい。66mmのディープなんて全く気にしなくて良いくらいディープが気にならない。
かるい。かたい。⇒ はやい。
ディープが怖い人のためのディープ。
<46>
実はまともに使ったことが無い。借りて乗った時には、軽くてスカッとして上手く走れなかった。それをうまく扱えるようになったとして、やっぱりレイノルズっぽいホイール。ブラインドテストされたら、たぶんわかる。リムがスカスカで、フツーな剛性。スポークテンションがちょっと低くて、縦に固い。これぞレイノルズ。
<RZR46>
買いました。70万ホイール。実費で。
メーカー公表はペアで910g以下。僕のは実測880g。ワケ分からないほど軽く、うちわのように持てる。重いフレームに入れると上手く漕げないほど軽い。
3フランジハブのリアホイールはかっこいいけど、ねじれ剛性がフニャフニャ。AG2Rの選手はよく山岳で使っていますが、よくこれで戦えるなという感じ。リムの縦方向だけにトルクをかけて淡々と走らなければならず、走り方がずいぶんと制限される。
また、リアにはベアリングが5個も入っているけど、抵抗的は悪くはなく良くもない。今まで3つしかサンプルが無いのでどこまで個体差があるかはわからないが、“これ以上悪い個体があるなら即ベアリング交換が必要”なレベル。でもマビックよりはるかにマシ。
ちなみに調整は非常にシビアで、メーカーはOH時は本国送り返しを推奨。
前輪は普通に使える。ベアリングもいい。前RZR、後ろ32は素晴らしい山岳スタイルになると思う。
その他の共通項として、ハブベアリングが全体的に良いこと。どうせ結局セラミックスピードに変えるんでしょ、と言われるとそのとおりだからマビックもジップもレイノルズも大して変わらないけれど、原点が一番高いのはレイノルズ。即戦力になる。
あとは音。バオンバオンとか、ゴォォォォッというような一般的なディープリムの音ではなく、カァァァッ!!というすごく甲高い、特徴的な音がする。この音はすごくやる気をアップさせる。
ちなみに横からはディスクのような音がする。ガオンガオンと威圧感がすごい。
- 商品名
- レイノルズ全般について。
- 登録日時
- 2012/09/23(日) 18:07
- メーカー名
- ホイール