ジップは耐久性が無い、すぐ壊れるなんてのは昔の話。
おそらくカンパニョーロと並んで現在トップ2にあるメーカーだと思っていて、速いし、楽。ボーラよりも何よりも“勝ち”に近いホイールだと思います。
202、303、404、808。特定の速度でリムハイトを選べばよいだけで、すべての製品で特に文句が見当たらない。
その中で、もし僕が昔みたいにジップユーザーのままだったら、いま多用していると思うのが202と808。
まず808だけれど、おそらく直線で808に勝てるホイールはないと言い切っていい。最近“スーパーディープ”と言われるホイールを各メーカーが揃えてきたけれど、808はその中でも一も二も速い。下りでの伸びは異常きわまりなく、その他のメーカーはライバルにすらなりえない。お店の話をすれば、808は、マヴィックのCXR80やボーラウルトラ80を在庫させる理由を消し去ってしまう。
そして202。これが今、ジップの戦力の底辺を押し上げているメインキャラクターだと思う。
登坂能力において、全てのホイールを含めてナンバーワンではないかという性能がある。対抗できるのはコスミックカーボンアルティメイトやハイペロンウルトラ2くらいなもの。そしてそれらを置き去りにする平地での伸び。山単科でも平地との総合力でも、すばらしく秀でているのが202だと思う。
結局、平地でも808が一番だし、山でも202が一番速いから、メーカー総合としてもすごく強い。メーカーがそろっているとコレクション性も満足させてくれるというおまけまでついて来る。
コンタドールがジップしか使わない!と主張するのも頷けるし、ファストフォワードを“使わされて”いた時期にまったく勝てなかったトム・ボーネンが、ジップになった途端にまた勝ちまくっている(それ以前はフルクラム)のを見ていると、自分の評価に自信が付いてくる。
Sワークス+ジップであれだけ「TT無双」していたファビアン・カンチェラーラが、トレック+ボントレガーになった途端に勝ち星が少なくなったし、そのカンチェラーラを下し始めたのはスペシャ+ジップを使いはじめたトニー・マルティン。これは誰が見ても、勝つために必要なのは(Sワークスと)ジップだと判断するだろう!?
さて、ジップはハブのベアリングには通常のステンレスボールが入っているけれど、下手なセラミックベアリングを使うとかえって性能が落ちるくらい、デフォルトの状態から回転性が高い。
一度エンデューロのハブベアリングキットを入れた時、通常より性能が落ちたことがある。結局落ち着いたのはセラミックスピードだった。
- 商品名
- ジップ全般について。
- 登録日時
- 2012/09/08(土) 17:05
- メーカー名
- ホイール