写真はジャグワイヤーの試作サンプルで、ブレーキのワイヤーアジャスター。ワイヤーの間に入れるアジャスターは、シフトの方ではよく見ますね。最近はダウンチューブ下に“素直に”ワイヤーが来るフレームが減っているので活躍する機会が増えましたが、そのブレーキバージョン。特に紹介しようとは思っていなかったんですが、せっかく話の流れに乗れそうなのでご登場願いました。
余談なんですが、フレームにアジャスターが付かないことでフレームが軽量化され、メーカーも去年に比べて××グラム軽量化されました!なんて言うんですが、ワイヤーの中に余計なモノを挟まなくちゃいけないので、バイクトータルとしては逆に重くなっちゃうんですね...。それにアジャスターはワイヤーラインも阻害するので出来れば入れたくないですし、たいていの場合ダウンチューブ下のものよりも調整しにくくなってしまうので、これにすること自体があんまり良いコトではないんですよねぇ...。
話に戻ります。僕がTTバイクを選ぶときに、「普通のブレーキキャリパーが普通の位置に来ることが条件」と以前の日記で書きました。最近のTTバイクは専用のブレーキが内蔵されているものが多いんですが、あれ全然ブレーキ効かないんです。それからBB下にブレーキキャリパーが付いてしまうと、走行中に引き白の調整ができなくなってしまいます。
そんななか、ついに今年のトレックの新作ロードバイクのマドン7のリアブレーキャリパーがBB下に付きました。制動力がどうかは知りませんのでここでは言及しませんが、少なくとも走りながらの調整はできないですね。そこで活躍するのがこのジャグワイヤーの『小物』なんです。あったらいいな、あるいはそのうち出てくるだろうなと思っていたものが商品化されました。
一般的に、上級者になればなるほどブレーキの引き白は大きくなっていきます。幹線道路での練習や峠の下り、あるいは今日みたいなカーボンホイールでの雨の走行では、あっ(°△°)...という間にブレーキシューが減っていくので、走行中のブレーキ調整の頻度は格段に増えてきます。
BB下のブレーキは空力的には効果が大きいらしいので、この仕様が主流になればなるほど、こういった小物も重要視されるようになってくるのではと思います。
- 商品名
- ジャグワイヤー ブレーキアジャスターについて。
- 登録日時
- 2012/08/17(金) 13:41
- メーカー名
- その他