カンパの弱点性である、シフトの信頼性、確実性、この辺はカンペキに改善されていると思います。誤作動、メカトラ、一切なし。僕はシマノのデュラエースDi2からスーパーレコードEPSに変更しましたが、変速のスピード、確実性、安定感、安心感で、シマノに劣るとは全く思えません。
下ハン握ったときにシフトダウンレバーが押しにくい…というのも、電子式ではレバー自体が長くなり、しかも最初から下を向いているため、ほぼすべての人が改善できると思います。シマノのスプリンタースイッチ…まではほど遠いのですが、下ハンドルでの変速は、レバーだけでいえばシマノよりもやりやすいのではと思います。
オプションスイッチが無いこと以外に、シマノに劣る部分は全くありません。むしろ長押しによる多段変速を備える分、アドバンテージはカンパニョーロにあるとさえ思います。
シマノのメカニカルはDi2に比べて良いところもありますし、電動アルテグラと機械式デュラエースではデュラエースの方が…と思う部分もありますが、EPSにおいては完全に上位互換になるのではないかと思います。まだアテナのEPSは使ったことがありませんが、上位機種から性能をおとさず素材で…と言っているあたり、アテナのEPSがメカニカルのスーパーレコードに負けるとは思えません。
非常によくできています。ほんとによくできています。カンパニョーロとは思えないほどよくできていると思います。
不満がいくつかあるのですが、1つはトリム操作が遅い事。どちらも自動で出るのですが、Di2が0.5秒くらいで出るのに対して、カンパニョーロは2秒近くかかります。だからなんだって話なんですが…だからなんだって話です。速度には関係ないのでどうでもよい部分です。よい部分なのですが…。
あとは音。デュラエースDi2の心地よい「ウィーン」というモーター音と比べて、EPSは猫のうめき声みたいな「に”ゃー」という音。これはシマノの勝ち。
あとはバッテリーの充電に関してなんですが、バッテリーが外せないとかそういう話ではなく、バッテリーチャージャーからのコードが短いため、ダウンチューブ下ではなくボトルケージ下につける場合、自転車とつなげる側のコードが短くて写真みたくバッテリーチャージャーが浮くんですよね。逆にコンセント側のコードは長くて余るんです。笑っちゃうんですが、なんとかなんないかなと思います。
そして最後はやっぱり、スプリンタースイッチが無い事。これは個人的にはもう、「欠陥レベル」に致命的なこと。人によっては「サテライトスイッチ」が無いコトに置き換わるかもしれないですが、スプリンタースイッチはサテライトスイッチと違って、勝負の重要な局面で役に立つパーツなので。
- 商品名
- カンパニョーロ EPSについて。
- 登録日時
- 2012/08/04(土) 19:58
- メーカー名
- その他