2026/4/16(Thu)
シマノのチェーンの箱が変わった。

最近流行りのSDGSで、青い箱から灰色の箱へ。

先週送られてきたのはぜんぶ青かった。今週送られてきたのは新旧混在していた。
 
どれもランニングチェンジなんだろう。
 
 
 
店の立場で率直にいうと、外箱だけの変更は本当にやめて欲しい。
 
外箱なんか気にしないという人が100%だが、それでも古い箱のものは売れないからだ。
 
どんなにすぐに捨てちゃうものだとしても、箱が古いという理由だけで選ばれないものなのだ。
 

  
これは国民性みたいなものだから、たとえば業界によっては外箱だけを送ってくることもあるそうだ。
 
大変申し訳ないけど中身は小売店の従業員で入れ替えてくれ、と。
 
それでもショップにとっては新しい箱と古い箱が混在してることそのものが非常に良くないので、そういう対応してくれるのならば是非とも送ってきて欲しい。
 
 
 
もちろんシマノはそんなことしない。
 
きっとSDGSじゃないからだね!
 
 
 
(facebookより)
 


2026/4/14(Tue)
火曜日、定休日、ロング練。

いつものコース、150km/2800UP、オールひとりぼっち。



鹿野山まで行って帰ってきて、うぐいすのハラダの坂を7往復してから最後20minTT。

インターバルが7回なのはジャパンカップが7回だから。
 
「3本目…4本目…5…6…ラストッ!」みたいな、本数の感覚は大事だと思ってる。
 
慣れてないと「4本目?5本目?今何周目だっけ?」みたいになっちゃう。
 

 
4時間ほどテキトーに走ったあとに、最後20分死ぬ気で追い込めってのはややセオリー的で、それの組み合わせ。
 
今日は帰り2時間ずっと向かい風だったので、久しぶりに最後は腸腰筋を両足とも攣って帰ってきた。
 
昨日マッサージしてもらったのに翌日すぐにボロボロ。
 

 
朝練コースのスタートゴールのいつものコンビニに帰ってきて、1年以上ぶりのカップ焼きそば970kcal。ぜんぜん足らんけど。
 
それなりに脂質はあるので、申し訳なさ程度にお湯で2回濯ぐ。意味あるかは知らんけど。
 
 
ここからフリーダムまでまだ1時間くらい走るので、昼メシ前のオヤツ。
 
これが食べたくて走ってるんだよな!
 
 
 
(facebookより)
 


2026/4/12(Sun)
新型デュラエースのプロトタイプ。
 
これだけ見ると何も変わっていないように見える。
 
①軸やベアリングの位置はそのままなのか?
②金属の補強プレートが減っていいるのは不要という判断なのか?
③エッジが立ってシェイプされているように見えるが、外見的な意味合い以上のものがあるのか?
 
そうはいってもだんだんリベールされてくるのは楽しみでしかない。

乗らないとわからないのは分かっていても、アレコレ談義することがリーク記事の醍醐味なのだ。



9300はすでに発売時期が決まっているようだ。
 
「頃合いを見て…」
 
 
シマノがその頃合いを末端小売店に教えてくれることなんて決してないが、通常どおりユーロバイクやツールドフランスなどの6月に出てくるのか、市場にダダあまりしてる9200完成車に忖度して遅らせるのかは知らないが、後者なら意義は薄い。
 
販売を数ヶ月遅らせるだけで在庫状況が改善するわけないのはシマノが一番良くわかっているだろう。
 
なぜなら旧型の補修パーツのフォローアップ期間を最短で切り捨ててきたのは、他ならぬシマノ自身なのだから。
 
 
 
(facebookより)
 


2026/4/10(Fri)
新しいキャニオンのエンデュレースCFRのハンドル。
 
ステムに対して大きく前方に広がり、T字型よりもY字型といえる形状。
 
 
肘おきポジションが禁止されてから消去法的に発展してきた現代エアロポジションにおいて、こちらの形状のほうがより肘に近い位置にハンドルを置けるため、今後の主流になっていくはずだ。
 
そうして一通りのメーカーがY字ハンドルになったら、UCIがまた後出しジャンケン的に禁止してヘイトが溜まってゆくんだね。
 
 
 
(facebookより)
 


2026/4/10(Fri)
私と同じよう体格の選手、私と同じSサイズフレーム。
 
現時点でかなり窮屈に感じながら走ってるけど、だからといって次も同じサイズで我慢するしかないという結論。
 
 
小指でレバーの頭を引っ掛けて、ギリギリのギリギリで走っている。
 
あとちょっと…あとちょっとだけでいいからハンドルが前に欲しいのだ。
 
そう、キャニオンの新型ハンドルのようであれば、
 
 
 
(facebookより)
 


2026/4/10(Fri)
ピレリ・PゼロSLR。
 
こないだ出たやつ。
  
 
最初に触った印象として、柔らかい。
  
ホイールにハメてるときも柔らかいし、走りはじめた瞬間も柔らかいし、最初のカーブでも柔らかい。

ふにゃふにゃで柔らかく、そしてとにかくふにゃふにゃで柔らかいので、最終的にいつも使ってるタイヤよりも0.4barほど多く空気を入れた。
 
そうじゃないとタイヤがヨレちゃうから…だってふにゃふにゃだから。
 
 
 
性能的には「コンチネンタルのノーマルGP5000TRより少しだけ速い気がする感じがしないでもない」くらい。超微差。
 
そしてあっという間にパンクしちゃった。
 
 
私は5万kmに1度ほどしかパンクをしないため、「この私がたった300kmでパンクするなんて、どんだけ弱いタイヤなの?」と思い、1回だけならたまたまかもしれないから、もう1回買ってテストしようかなと思い、ヤメた。
 
チューブレスタイヤを運用するときに最も重要な要素は耐パンク性とその安心感なので、「パンクしたらやだなぁやだなぁ」と言いながら走るのはつまらない。
 
 
"GP5000TT-TRよりだいぶ速い"まで評価できれば悩まなくもないんだが、ノーマルGPより少し速い程度で受け入れられるリスクではないというのが結論。
 
速いことは速い気もするが、ノーマルGPに比べて極度に柔らかいコンパウンドを使って高い空気圧で走るからであって、ほとんどパンクしないTTTRより安心感も信頼性も劣る。
 
 
とにかく柔らかいコンパウンドでグリップを稼ぐタイプで、すごく薄いゴムで走っているという感覚が終始拭えない。
 
F1でいえば予選用のスーパーソフトタイヤであり、常用するには常にサポートカーが要るだろう。
 
寿命もかなり短そうで、個人レベルで運用するのは大変だろうなぁ、というのは間違いない。
 
 
良いところがちょびっとあって、悪いところが大きくあるのでは選択肢としてのバランスが悪いのだけど、一方で良いところが速さにある点は若干のもどかしさはある。
 
乗り心地は硬いGPよりも良いので、これが常用出来る環境があるなら使いたいと思わなくもない。
 
私よりさらにパンクが少ない人で、柔らかいコンパウンドが好きな人なら選んでもいいかもしれない。
 
 
 
しかし...だな、

タイヤってのはどんなに、速かろうと気持ちよかろうと、パンクするってだけで採用しにくいのだ。
 
 
コルサスピードを常用するのはリスクだったろう?
 
性能も存在も、それと同等のものである。
 
 
 


2026/4/3(Fri)
もうすぐ40歳。
 
……整備力はおそらく人生のピークだろう。
 
 
 
完全フル内装のディスクブレーキのオーバーホールを1日に5台やれと言われても出来る。
 
ルックの795エアロライトとヴェンジバイアスとアレスプリントのフルメカニカルがまとまって来ても問題ない。
 
20年前のFSAのメガエクソのスモールパーツも持ってるし、10速や11速のパーツもほとんどぜんぶ在庫ある。この程度の洗車など10分もかからない。
 
電話越しでのトラブルシューティングも的確で、外見から眺めたときの中身の想定も正確、作業時間の想定もパーフェクト。
 
きっと今が経験と肉体の掛け算が最高値なんだろう。
 
  
 
だから…だからもしも、来年が今年ほど上手に整備出来なくなったとしたら、それは今年がフリーダムのピークだった証拠になると思う。
 
もうすぐ目が悪くなる。握力も記憶力も落ちるだろうし、気力も体力も集中力も失われていく。
 
仕方ないことなのかもしれないけど、想像すると怖いことだ。
 
  
 
でも今週はすこし疲れちゃった。
 
水曜日はルックジャパンの立上げ会に行ってきた。
 
すこし自惚れて言うなら私が行かないわけにはいかず、しかしその皺寄せが木曜日と金曜日にきた。
 
いつもは金曜日の夜までに週末納品分の明細書を揃えて作るんだけど、10枚も20枚も作るとかなりの時間がかかる。古いパーツが混在する場合は特に。
 
常連さんの分は...明日の朝、朝練行く前にやる。
 
本当はダメなの分かってる、こういうの無理してでもやってきたから今のフリーダムがあると思ってる。
 
 
でも…今週はすこし疲れちゃったんだ。
 
 
 
(facebookより)
 


2026/3/31(Tue)
久しぶりに店舗イベントをした。
 
 
 
事の始まりはビチアモーレから。
 
年末ほどに“Youtuberのさとしょ”こと佐藤さんがプライベートでフリーダムに遊びに来て、数時間ほど喋っていた流れのなかで出張買取をやることになった。
 
 
SNS等でビチアモーレの出張買取活動は知ってはいたが、フリーダムには常連的なライングループ…なんらかのきっかけでLINEを知ることになった人たちがなんとなく増えてきちゃった130名ほどのグループ…があり、そこで恒常的に個人売買のやり取りをしている。
 
つまりフリーダムはフリーダム内でおおよそ完結しているため、ビチアモーレの出張買取を考えたことは無かったのだが、さとしょ曰く「近隣のフリーダムに全然関係ない人たちが売りに来る」とのこと。ナルホドそれなら別に良いかとイベントをすることにした。
  
 
それは他店のお客さんを獲って喰おうなどと思っているわけではない。
 
フリーダムにマイナスは無く、ビチアモーレにプラスになるのなら、断る理由がないと了承した。
 
 
一番怖かったのは、上記の理由があるだけにフリーダムの常連客からの売却が他店より見込めないため、やった甲斐がなかったと評価されること。
 
結果的には「やや盛況気味」だったそうだが、やはり大手量販店の方が適任だとは思うため、閑古鳥となってしまっては申し訳が立たなかった。

  
 
 
さて、昨今叫ばれている「自転車が高くなった」というセリフ。
 
自転車業界に置く身としては、毎日嫌というほど耳にする。
 
 
以後ポイントになるのは資産としての自転車。
 
理屈で考えれば、買う時が高いなら高いなりに売る時のことを考える必要が出てくるはずだ。
 
クルマでは出来ていることが、なぜロードバイクでは出来ないのかという疑問。
 
 
自転車の上手な買い方や売り方というのは確かに存在していて、しかしyoutube等ではあまり議題になってるトピックとも言えない。
 
もちろん個人レベルで売り買いする回数というのは限度があるだろうし、youtuberは特に案件的な率も高いだろうし、業界人は何台も抱えちゃうタイプが多いから語れる人材が少なそうでもある。
 
 
40万円で買って20万円で売られる新品デュラエース、20万円で買って0円になる中古デュラエース、30万円で買って使い潰されるアルテグラ…、
 
新型デュラエースの発売間近と騒がれている時期でもあるため、モデルチェンジの経過傾向やシマノのアフターフォローの現状、クルマとの違いを踏まえながら、サイスポ等でのレクチャー記事を…とはずっと考えてきた。
  
 
 
それが話せる条件のひとつとして「中古車市場の充実」が、長らくの業界的な課題だと思っている。
 
フリーダムを始めてから17年、私が自転車業界を考えるようになってから20年、その間いまだに発展していない環境がいくつかある。
 
ひとつは新車じゃなくちゃダメという理論、ひとつは105じゃなきゃダメというという理論、例えるならスポーツカーに乗りたい人は新車のポルシェじゃなきゃダメということに等しい。
 
そして「いやいや、中古のハチロクでよいでしょ?」という反論。
 
 
『だってクルマってそうじゃん!』
 
売り手の価値観や既に自転車に乗ってる人の価値観が、まだロードバイクに乗ってない人達へ押し付けているだけに過ぎない。
 
ドッペルギャンガーを一番バカにしているのは自転車屋という現状。ハチロクをバカにしている新車のポルシェ勢という構図。どちらも業界の内側での足の引っ張り合いに近い。
 
ちょっと景気が悪くなれば自転車人口が減っている、値上げする自転車屋が悪いという八つ当たり的な意見。
 
 
自転車を始める人は減っている?
 
まったく否。
 
中学生や高校生たちの登下校を見れば5人に4人はスポーツサイクルに乗っているし、日曜の朝練には自転車部のない学校であぶれている中高大生がわんさか来る。
 
彼らがヤフオクやメルカリで買っているのは年齢的に仕方なく、しかし方向性は正しく明るい未来を示す彼らを、一番受け入れなていないのが既自転車勢なのだ。
 
 
 
ビチアモーレの出張買取を受け入れるにあたって初動から前向きだったのは、つまり、だからに他ならない。
 
業者買取の売却額が安いという話も聞くが、大規模店で4割引で売られる新車と、それに押し出される中古の相場に、査定の理屈が理解されていない。
 
というよりも買取価格に対して評価の不満が優先され、感情が理論に勝る現状が見える。苦楽を共にした愛車との感情的なつながりはとても素晴らしいが、それは他者から見ると冷静ではない。
 
 
新車が高くなったと言われるようになったからこそ、資産としてみないといけなくなることの理解を広める必要があった。
 
 
 
 
つづく。1/3。
 


2026/3/31(Tue)
ビチアモーレのイベントに合わせて、他のメーカーの試乗会等も併催したかった。
 
昨年は店長2回の骨折によって何もできなかったし、新しいモデルを見る機会というのはいつだって楽しいものだ。
 
 
今回はファクターだったが、本当は合わせてジャイアントの新型プロペルと、ヨネックスの新ラインナップであるトレース、直近で発売された3モデルをすべてそろえたかった。
 
プロのロードレースシーンで空力制限のホモロゲが改訂されたことを受けて、2026年は以後も新しいモデルが沢山発表される予想でいる。
 
加えて自転車界の盟主たるシマノの新型デュラエース更改を控えて、みんな2026年の動向に目を光らせているはずだ。
 
 
 
 
先の日記で、自転車を資産でみるという話を書いた。
 
当然ながら新しいモデルは高く売れるし、古いモデルは安くなる。自転車でなくとも当たり前の理屈なわけだが、ビチアモーレのイベントとファクターが重なったのは、結果的に見ると共振性が高かった。
 

というのも、ファクター・ワンの性能はあまりに衝撃的だった。
 
時代がひとつ進んだ感があったというか、Sワークス・ヴェンジディスクが登場したときと同じくらい...いや、それ以上の圧倒的な進化だった。
 
とにかく速い、既存のロードバイクをワンかワン以外か分けなきゃいけないようよな、そんな(性能的な)存在をしていた。
 
例えばワンが、Sワークスというラベルでヴェンジという名前で発売されていたら、それはもうとんでもな大ヒットモデルになったはずだ。強豪チームのスター選手が使っていれば…
 
先日にカンパの人がフリーダムに遊びにきたときに「どうすればカンパが売れますかね?」という質問に対して「死ぬほど金積んでもう一回ポガチャルに使ってもらえ」とまじめに答えた。
 
そのくらい自転車が売れる理由は簡単で薄いのだ。
 
 
 
ファクター・ワンのような、フォークがガバっと広がった"四角いフレーム"は、既にトラックの中長距離競技では主流になっている。
 
2021年の東京オリンピックでデビューしたホープを皮切りに、ルック・P24、トーレ・Vイズ、そしてファクター・ハンゾーと続いき、そのすべてが記録を出した。
 
アメリカ系メーカーだけはトラック競技をすっ飛ばしてロードレースのスター選手に宣伝広告費をブッコムというスタイル(昔から)なのだが、基本的にはより高い速度域のトラックレースからトップダウンさせるのが主。
 
ワンはいうなればハンゾーのロードバージョンとでもいうべきものであり、F1から市販車にトップダウンさせたメルセデスやアストンマーティンのような存在。
 
あの圧倒的なワンの走行能力は、いずれロードバイクでも主流になって全くおかしくない。
 
 
 
ファクター・ワンにおける現時点でほぼ唯一の懸念である重量は、そうはいってもひとつ前のトレック・マドンと同じであって、5年後に軽量化されたであろうファクター・ワンが当たり前の形状になっていても全く不思議ではない。
 
つまり、現在のファクターワンは5年後でも古くはなっていないのだ。
 
 
そう考えれば先の資産としてみる新しい自転車の条件の一つが先進性であり、残念ながら一緒に並べようとしたヨネックス・トレースは今この時点で既に旧い。
 
ヨネックスは世の中はSL9になろうかというところ、今頃SL7のようなバイクを出してきた。
 
(ものすごく甘く評価しても)新しくはないトレースは、専用ハンドルすら用意されていない88万円のフレームとして、発売した瞬間からモデルチェンジの必要性を感じるシルエットであり、それで何年たたかうつもりだい?と誰もが思っただろう。
  
ヨネックスを思えばこそ、ファクターと並べなかった方が良かったとまでいえるのだ。
 
 
 
ファクター・ワンは、借りていた1週間ずっと安いと言われ続けた。
 
1.5倍なった為替、200万円が300万円になったコルナゴやデローザなどプレミアムブランド、130万円が200万円になったビアンキ やキャノンデールなど大衆ブランド、そして従来の大衆130万円枠に現れた新興中華ブランド…
 
いまだに130万円でキャノンデールを買いたがる消費者は、金銭感覚のアップデートが追いついていないといえる。
※ショップも
 
 
いつまでたっても「200万円もあったらクルマ買えちゃうじゃん」と言われるロードバイク界。
 
「いやいやいや、今日び200万円じゃNボックスも買えないから!」と言い返さないロードバイク界。
 
世界最先端のロードバイク=Nボックス
世界最速のロードバイク/ファクター・ブガッティワン=カローラ
 
というのは語られない。
 
 
 
中古のコンパクトカーと、ひとつの趣味として最高峰カテゴリーを比べるセンスに気が滅入る。
 
別にハイエンドを買えって言ってるわけではない。世の中全てが1.5倍にインフレしてる内側から自転車を省くなと言っているのだ。
 
『自転車界を責めるな、給料を1.5倍にしない自分の会社を責めろ』が筋なのだ。
 
 
 
さて、そうやってメリダやビアンキやキャノンデールの域に降って沸いたプレミアムブランドのファクター・ワン。
 
フレームや完成車のハイエンド帯に限って語れば、消費者が200万円であることに慣れてきたといえる。
 
前述したように、ワールドツアーに供給することの金銭的な費用対効果の薄さ、その対極の結末といえるファクター・ワンは、もしもSワークスというシールが貼ってあって、ヴェンジという名前がついて、レムコ・エヴェネプールのようなスター選手に供給していたら、とてもじゃないがデュラエース完成車198万円では済まなかったのだ。
 
 
 
 
つづく。2/3。
 


2026/3/31(Tue)
自転車の中古買取と新車展示に合わせてもう一つ、ヘルメットのポップアップストアをやった。

“大方の予想通り”だったところが2点。
 
 
 
まず何よりも、高いという声が多かった。
 
前回の記事の中で、自転車が130万円から200万円になったことに慣れてきたと書いた。

しかしヘルメットが4万円から6万円になったことには慣れたとは言わない。
 
 
なぜか?
 
OGKの存在があるからだ。
 
  
自転車本体はほぼ全て輸入品であり、為替は全体に影響する。

しかしヘルメット界がどんなに値上がりしようとOGKは値上がらない。
 
OGKと戦わなきゃいけない海外ヘルメット、問屋の営業の苦しさには強く同情する。
 
 
 
 
ヘルメットの試着そのものはたくさんあった。
 
しかし誰一人として買っていかないのが現実だった。
 
「参考になりました」と言って帰っていく人。何も言わずに帰っていく人、たくさんいたが、その誰もが試着をするだけしてAmazonでポチる姿が見える。
 
 
こういうケースは数多聞く。
 
接客業として「ふざけンな」と文句を言いたくなるのは理解できるが、今回の記事は消費者を非難したいわけではない。
 
Amazonが登場した世界ではそれが当たり前だと受け入れて、けして怒ってはいけない。むしろ売る側の脳みそをアップデートしなければいけない課題だといいたいのだ。
 
 
こんなことは他の業界でも当たり前に起きてることで、自転車界に限ったことではない。
 
他業界の小売店も自転車業界の小売店も、すべて、世界でもっとも失業者を生んだ会社と皮肉されているAmazonを認めなければならない。
 
小売店を続けたいならAmazonを認めた上で消費者を怒らない覚悟を決め、ヘルメットなんか売らずに済むような店づくりをしていかないといけない。
 
 
 
10年前の自転車ショップには、間違いなくヘルメットの在庫がたくさんあった。ポップアップストアなどしなくても試着が出来たし、そもそもポップアップストアという概念そのものがなかった。
 
しかし10年前の消費者達が上記のような無茶を繰り返したからこそ、現代の店舗からヘルメットが消えたのだ。
 
 
だから今の消費者達はしわ寄せを食らってるよねと同情しなくもなかったんだが、今回のポップアップストアにて10年前と何も変わっていないことがよくわかった。
 
残念なことかどうかは知らないが、10年後はポップアップストアすら失くなるだろう。
 
 
 
 
つづかない。3/3。
 


2026/3/28(Sat)
4日前に発表された、ピレリ・PゼロSL-R。
 
皆んなが知りたいことはもちろん、コンチネンタル・GP5000TT-TRとどちらが速いか……だよね。
 
 
 
答えはすぐに出るでしょう。
 
 
 
(facebookより)
 


2026/3/27(Fri)
カスクのヘルメットと、スコープのアーテック。
  
ポップアップストアをやるとのことで、什器を設置していった。
 
週末のフリーダムはヒマなのでどーぞどーぞご自由にお使いください。
 
  
この2つの問屋は日直商会で、どちらもイネオスというトップカテゴリーのプロチームが使ってる。
 
もちろん日本の問屋の事情など関係なく、完全にたまたま。
 


イネオスがつかってるホイールはプリストンカーボンからスコープに変わって成績が上がっているのは間違いない。
  
今日び自転車のハイエンド機材なんてどれも似寄ったりな性能で、何が何に変わっても成績が大きく上がったり下がったりすることは滅多にない。
 
しかしここ数年で特筆するならば、オルベアからルックに変わったコフィディスと、ラピエールからウィリエールに変わったエフデジ、そしてプリンストンカーボンからスコープに変わったイネオスの3つは、ある程度の機材ブーストがあったんだろうなとは感じる。
 
 
 
さて、ヘルメットもホイールもどちらも値段のわりに値札がちゃちい。
 
問屋が"純正"で用意した値札がこうも紙っぺらでは情けない。
 
 
ヤナセなんか2000円のバルブキャップでさえ無駄に分厚いアクリルスタンドに挟まれて偉そうにガラスケースにはいってるってのに…90万円もするホイールの値札がフリーダムの名刺と同等じゃカッコつかないじゃないか。
 
 
これじゃ大学生の発表会と同レベルだ……
 
自転車界、そういうとこだぞ、再提出ッ!
 
 
 
(facebookより)
 


2026/3/27(Fri)
ヘルメットに居場所を追いやられたルックたちは倉庫へ。
  
……ルックもP24のロードだせよと。
 
そんでクラシックロゴとモンドリアンで出せよと。

オマエラこそ出来るだろと。
 
 
 
さて、ヘルメットが6万に……ホイールが90万円。
 
理由はもちろん為替によるもの。ギブリも1枚で70万円。 
 
ユーロが130円から185円になってるんだから、カスクが4万円から6万円になってることに何の不思議もない。
 
ダメだよ、値上げを自転車界のせいにしちゃ。
 
 
 
(facebookより)
 


2026/3/27(Fri)
『他人のタイヤで走る朝練は楽しいか。』
 
楽しいよ、めっちゃ楽しい!
 
履いてるタイヤは寿命が超短いGP5000TT-TRなんだけど、わたしひとりで使い切っちゃうな!笑
 
  
 
フリーダムの中で八百万の自転車に接していると、学校の担任の先生になった気分になる。それはそれはいろんな自転車がいてさ、

普段乗ってるルック・795は全教科85点の優等生な学級委員長だけど、ワンはとにかく駆けっこの速い元気な男の子って感じ。
 
 
いつの世代もその時々に速いバイクがいるものだけど、この子は歴代でも群を抜いて速い。
 
万年県大会止まりだった有象無象のなかに、インターハイ獲れる逸材が入部してきた感じ。運動会でヒーローになれるタイプ。
  
  
ワンはまだ日本に3台しかなくて、現時点で私が一番走ってるらしい。
 
火曜日に280km、水曜日に70km、木曜日は雨で筋トレで、金曜日は110km。
 

 
今日のヒルイチはチューブラー/チューブレスを12本張り替えるところからなんだけど、ついでにコイツもローテーションしとこうか。
 
全然関係ないけど、数日前に発表されたピレリ・pゼロSLRを買った。
 
それも今日に届くから、ついでのついでに作業して乗ってインプレ……は書かなくていいか。
 
タイヤくらい自分でちゃんと試した方がいいもんね、
 


(facebookより)
 


2026/3/24(Tue)
ファクター・ワン、インプレ。
 
280km走ってきた。
 
結論から言って、最高だった。
  
  

ファクター・ワンはいろんなインプレッションで"普通"と言われているが、さすがに実測8.3kgの車体の挙動が普通とは言えない。
 
私の感覚的な直感で申し訳ないが、7.6kg以上のバイクに乗っている人は何も感じないと思う。そのくらいの重量になるようなパーツ構成を鑑みて、まったく何も感じないと思う。
 
しかし普段から7.0kg近辺の自転車に慣れてる人にはさすがに重い。
  
 
挙動も慣れるのに140kmほどかかった。
 
本当に素直なバイクは乗った瞬間に慣れるから、オーナーになってファクター・ワンの挙動が基準にならないと、普通とは言わない。
※オーナーになっても扱いにくいヤツをジャジャ馬という。
 
 
 
ファクター・ワンは、属性的にはエンデュランスバイクである。
 
ハキハキとした自転車が欲しければリムブレーキのヨネックスにライトウェイトを履かせて乗ればいればいいわけで、ソレとコレではルマン・プロトタイプカーとケーターハム・スーパーセブンくらい違う。カブトムシとバッタくらい違う。
 
リアもヨレる。
 
ダンシングで反応が遅れてくるのは、まごうことなき重量級フレームのそれ。
 
四角形と三角形の差とでも言おうか、ハイパワーのダンシングは弱い。
 
 
とはいえ。
 
15%を超える勾配を体重の12倍でダンシングして、ちゃんと進ませられるアマチュアなんてほとんどいない。
 
フリーダムのお客さんは900人ほどいるけど、この内容がマイナスに働きそうなお客さんは2人しか思い浮かばない。
 
サンプル数的には充分だから、もちろん全国的にもほとんどいないだろう。
 
 
それに加えて、急こう配のパワーダンシングが上手にできる2人も含めて、"このパッケージング"の登攀力で不満は出ないと思う。
 
このバイクの登攀力のほとんどはホイールが担っていて、とにかくブラックインク・ブラック62が出来栄えが高すぎる。
 
ホイールで誤魔化してるといえば聞こえが悪いが、誤魔化せてるんだから何も問題ないのだ。
 
それはフリーダムに帰ってきて他のホイールに履き替えて再度走りに行って確信に変わる。
 
このフレームはこのホイールありきと思うし、最低限でカーボンスポークが要りそうだ。
  
サイクリングシーンにおいて最近でいえば、リア34Tもあるんだから登りはギア比とカーボンスポークに任せて時速5km/hで登っていればいい。
 
登ったあとの下りは最高のご褒美が待ってるし、その後の平坦はとにかく気持ちがいい。むしろ平坦がご褒美…まである。
  
 
 
ほとんどの人に関係のないレースの話でいえば、どんなレースにも勝負となる区間がある。
 
例えばツールド沖縄では、残り3分の1ほどの地点に10%/7分の坂がある。
※小学校坂
 
ここで切った張ったの潰しあいをして先頭集団に残る、勝負区間だけの機材選び、たった10kmのための基準、1位を獲りにいく上位20名、それであればオストロ等になるだろう。
 
しかし残りの190kmすべてで、こちらが正しい。
 
沖縄で20位や50位を目指す人にとっては、まごうことなきワンが正解機材。
 
 
 
ファクター・ワンはとにかくスピードに乗るまでが速い。
 
最高速度はある程度のところで人間側の空気抵抗によって頭打ちなるが、そこまでの到達時間がとてもはやい。
 
それは言い換えると他人より脚が止まるタイミングが速いのであり、続いて下り坂が終わってからペダリングを再開するまでもだいぶ遅い。
 
他人よりも脚を止めていられる時間が長いというのはなによりも省エネであり、ロングライドでもっとも重要な素質になる。
 
230km走ったあとの練習コースからフリーダムまでの移動において、幹線道路で1台もクルマに抜かれなかったのだから、ファクター・ワンには圧倒的な省エネ能力がある。
  
レースを離れてサイクリングを突き詰めた場合、東京大阪キャノンボールの機材選択においては筆頭候補だ。
 
 
 
ファクター・ワンの最大の特徴は見た目にある。
 
新しいか旧いかでいえば…変態である。
 
現代のロードバイクはどれも似通っていて、海外コラムではラベル違いなんて揶揄されているが、どんな自転車だって5年も経てば古く見えるものだ。
 
しかし、仮にファクター・ワンに追随してくるメーカーがいても3年後はまだ新しいし、いなければもちろん唯一無二のシルエットのままである。
 
皆んな似たようなシルエットに乗って、どうせそのロゴが好きなだけなんだろう?なんて言わせない見た目をしている。
 
なんてったって性能的に速いんだから、加えてシルエットが違うことはなにより「人と違うものが欲しい」に当てはまる。
 
 
 
値段はおよそ普通。
 
ハンドル付きbb付きで100万円というのは、フレームだけでいえば70万円級であり、つまりどれを買っても最終的に似たような値段の範疇……に収まっている。
 
あからさまに他者をパクったわけではない開発費に対して、問屋が違えば150万円がついてもおかしくなかったから、ファクターの取扱代理店がトライスポーツで本当によかった。
 
 
 
整備性は不問。
 
世に言われる圧入bbだのヒンジヘッドだのカーボンスポークだのが大変だなんて問題は、すべてメカニックの熟練度であって、慣れたらすべて誤差で微差でぜんぶ一緒。
 
整備性などという曖昧な基準がこのバイクを選ぶ理由を妨げることなんて、断じて許されない。
 
 
 
 
ファクター・ワンで走ることは、なによりも……楽しかったんだと思う。
 
簡単にスピードが出て、維持が難しくない。
 
30km/hで走る時に求められるワット数があまりに低すぎて、永遠に走っていられる。
※というより30km/h以下にならない。
 
 
楽しさは、自転車に求められるステータスの中でもっとも大事なことだ。
 
楽しくないインプレは1時間もすると「もういいや」で"ポイ捨て"されるし、過去には「私には褒められない、褒めて欲しいなら他の人に言ってもらって」って断ったものもあった。
 
なにより140kmほどで帰ってくるつもりだったのに240km走ったあげく、帰ってきてホイール履き替えて再度走りに行ったのだから、よっぽど楽しかったんだと思う。
 
ファクター・ワンの楽しさ偏差値は、東大医学部を越えて振り切ってる。
 
 
 
総括して、買うべき?それとも買わないべき?
 
もちろん買うべき。ベストバイ。
 
 
 
※※※
  
 
 
写真は、千葉県房総半島は鹿野山頂上、マザー牧場の入り口にいる牛。
 
 
この自転車みてすぐに思ったんだよね、
 
姉妹だな、と。
 
 
 


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