サイクルフリーダムを外から見たときに、
それが高級外車ディーラーのショールームのように見えるよう心掛けています。

この、“外から”と言うところが大事でして、
ロードバイクをやっていない人が店内を覗いたときに、
自転車にもこういう世界があるのだな、
ママチャリとは違うんだろうな、と感じ、
ロードバイクに対して、
品格や格式を感じてもらえるような外観にしたいと考えています。


ママチャリと違い、高額な自転車を扱うお店ですから、
『外から見るとちょっと入りにいけど、入ってしまえばアットホーム』
というのがベストです。ですから、
『最初は入りやすく見えたけど、入ってみたら居心地が悪い』
という事を避けていけば、自然と良いお店になっていくのだと思います。


(写真は2015.8.6のものです)

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フリーダムの壁。

僕はこの白い壁が妙に気に入っている。

フリーダムのもっとも重要なコンセプトは、「特定のメーカーにひいきをしない。」というもの。その他のコンセプトは全てこれに基づいた派生型のコンセプトにすぎない。お店にはメーカーのポスターがたくさん送られてくるけど、それを一切貼らないのはこれが理由。ポスターを貼らないから、フリーダムの壁は白いまま。


「商品を自分で使った経験をもとに、お客さんにとってより適切な商品を選んでいく」というコンセプトもあるけれど、自転車のパーツは絶対的な性能よりも、感覚的な好き嫌いで決まることが多かったりする。そしてその、好き嫌いの感覚っていうのは、本人にしかわからない。

だから購入の際のアドバイスにおいて最終的に出てくる言葉は、「使って見ないとわからないよ」となってしまうので…つまり、僕にどれほどの経験と知識があったとしても、極論を言えば、お客さんの買い物には関係ない、という事になってしまう。


ロードバイクショップというのは、カテゴリー的には小売店だから、お客さん側としては買い物をするところである。

そして買い物というのは、おそらく、やっぱり、何を買うかを迷っている最中が一番楽しいと思う。この考えを逆説していくと、最終的には、客を迷わせれば迷わせる程楽しい店である、となり、「サイクルフリーダム1店舗でサイクルモードを完結する」というのが最高到達点になってくる。実現できれば、お客さんは商品が見れて触れて楽しいし、僕もいろんなものが整備できるし、皆が楽しい。1つのメーカーに注力すれば、儲かるかもしれないけど、本当は誰も楽しくない。


楽しくお金儲けがしたい。

誰もが思うその当たり前のことを実現させるには、現時点では、大量仕入れ+大量販売という、商売の基本を棄てなければいけない。さらにこれは業界の流れに逆らう方向でもあるので、正直にいって、どこかで打ち勝てなくなり、方針転換を余儀なくされることになるだろう。

フリーダムが滅多に値引きをしないのは値引けるほど安く仕入れられていないからであり、商品ではなく整備力で食っていくという考えもむしろ、そうするより他ないという、苦肉の策。元を辿れば物を売る事以外で付加価値を上げるため。すべては根幹となるコンセプトから逆算を重ねた結果の、逃げ道的な戦略だ。

たくさんの商品を買ってきて、たくさんの商品を飾るために、たくさんの代理店と契約する。たくさんの代理店のノルマをクリアするために、たくさん売る必要がある。解決策への流れは至極単純で、お客さんをたくさん集めればいい……。

そんなのは当たり前のことで、みんなが苦労しているところ。フリーダムだけ独り勝ちしようなんて考えは実現しない。まさに問屋が卸さない、と言ったところだ。大事なのは、自転車を始めようとする人を増やすこと。少ない自転車人口を奪いあうのではなく、自転車人口そのものを増やすこと。それが出来れば、僕のコンセプトは成立できるのだ。

フリーダムの真っ白な壁を見ていると、フリーダムの抱負と矛盾が書いてあるようで、いろいろと考えさせられてしまう。


2014年2月4日の日記より





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